ときの忘れものは12月28日で年内の営業を終え、冬季休廊に入りました。
本日のブログでは、12月29日のブログに続き、2023年後半の活動を振り返ります。

●2023年7月7日[金]~7月15日[土]「瀧口修造と作家たちー清家コレクション展(入札)」
353_aときの忘れもののブログで「瀧口修造を求めて」(全12回)、「瀧口修造と作家たち」(全14回)を連載された清家克久様のコレクションから23作家の26点を展示するとともに、全点を頒布しました。久しぶりに上京された清家様(前列中央)を囲み初日には各地から友人、知人が大集結、旧交を温めておられました。図版や出展23作家の略歴を掲載したカタログも制作いたしました(執筆:清家克久、デザイン:岡本一宣デザイン事務所)。
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◆2023年7月28日[金]~30日[日] 「ART OSAKA 2023」
会場:大阪市中央公会堂
中之島にある「国指定重要文化財 大阪市中央公会堂」を会場に、日本、台湾、韓国の総勢46軒のギャラリーが集結した「ART OSAKA」のGalleries セクション。葉栗剛の木彫作品、仁添まりなの琉球絵画のほか、植田正治のカラー写真、瑛九のフォト・デッサン、倉俣史朗の版画とオブジェをご覧いただきました。
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●2023年8月4日[金]~8月12日[土] 「幻想の建築 ピラネージ展」
ジャン=バティスタ・ピラネージ(1720-1778)の《牢獄》(1761年ピラネージの原作、1961年Bracons-Duplessisによる復刻)を一挙展示した同展は、想像以上の大反響でした。戸田穣先生にご寄稿いただいた解説(第1回第2回)も、ぜひお読みください。
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●2023年8月25日[金]~9月2日[土] 「阿部勤建築で一枚の版画(リトグラフ)を見る」
Las Casasを設計され、本年1月に亡くなられた阿部勤先生(1936-2023)を追悼し、リトグラフ《中心のある家》を中心に、版画と書籍による小展を開催いたしました。料理の達人・阿部先生が出演されたNHKテレビの『趣味どきっ! 人と暮らしと、台所~夏』が再放送されると、ブログへのアクセスも急増しました。
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◆2023年9月21日[木]~9月24日[日] 「ART FAIR ASIA FUKUOKA 2023」
会場:マリンメッセ福岡 B館
ときの忘れものは第一回から参加していますが、今回は過去最多となる国内外の117のギャラリーがマリンメッセ福岡に集結した「ART FAIR ASIA FUKUOKA 2023」。磯崎新、瑛九、倉俣史朗、ジョナス・メカス、杉山幸一郎による作品をご紹介したほか、名古屋を拠点に制作活動をされている葉栗剛先生も駆けつけてくださいました。
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●2023年9月29日[金]~10月7日[土] 「『迷走写真館へようこそ』刊行記念展 写真を見るとはどんなこと?」
ときの忘れもののブログで2013年から連載をスタートした大竹昭子先生の大人気エッセイが赤々舎から書籍化されたことを記念して、蔵前・iwao galleryと2会場で同時開催した同展。初日には出品作家の川口和之先生、中藤毅彦先生、普後均先生、村越としや先生、元田敬三先生がいらっしゃるなど、豪華な顔ぶれで連日賑わう展示となりました。
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●2023年10月17日[火]~10月28日[土]「秋のコレクション展」
ときの忘れものの画廊コレクションから、写真、油彩、オブジェ、版画など 選りすぐりの佳品を展示しました。
出品作家:アジェ、マン・レイ、植田正治、ドアノー、奈良原一高、ウエストン、オノサト・トシノブ、草間彌生、瑛九、宮脇愛子、若林奮、菅井汲、駒井哲郎、恩地孝四郎、長谷川潔、ドローネー、ルドン
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◆2023年10月19日[木]~10月23日[月]「ART TAIPEI 2023」
会場:Taipei World Trade Center Exhibition Hall 1
今年30周年を迎えた「ART TAIPEI 2023」に、ときの忘れものも久しぶりに出展しました。倉俣史朗、磯崎新、安藤忠雄、ル・コルビュジエ、葉栗剛、仁添まりなどの作品を出品。沖縄から仁添まりな先生も台湾までいらしてくださいました。
写真:仁添先生を囲むスタッフ陳、尾立、陣野、松下
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●2023年11月3日[金]~11月11日[土] 「小石川植物祭2023/命名~牧野富太郎へのオマージュ」
文京区にある小石川植物園で開催された「小石川植物祭」に、園外のアート部門で参加しました。ギャラリー内では、大塚理司先生、佐藤研吾先生、杉山幸一郎先生、戸村茂樹先生、仁添まりな先生、藤江民先生に、牧野富太郎の植物図鑑からインスピレーションを受けたオリジナル作品を制作していただきました。写真は大塚先生によるインスタレーションです。
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●2023年11月17日[金]~11月25日[土] 「平嶋彰彦写真展―東京ラビリンス/カラー」
平嶋彰彦先生が街歩きをして撮影したカラー写真の中から、監修の大竹昭子先生が選出した20点をご覧いただきました。会期中は全日(!)先生にご在廊いただいたこともあって、図書室からはいつも賑やかな声が聞こえていました。展示にあわせて制作したカタログには、森山大道先生からのご寄稿も(デザイン:岡本一宣デザイン事務所)。平嶋先生のブログ連載はこちらからお読みいただけます。
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●2023年12月8日[金]~12月23日[土] 「倉俣史朗展
2023年最後の企画展は倉俣史朗先生のエディション「カイエ」を中心に立体、オブジェをご紹介しました。倉俣先生は駒込(東京本郷=現在の文京区本駒込)で生まれ、「ときの忘れもの」からすぐ近くの昭和小学校で学ばれています。世田谷美術館での展覧会が話題を呼んでいることもあって、ギャラリーには会期初日のオープン直後から途切れることなくお客様がいらっしゃいました。その様子は12月27日ブログをお読みください。
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●2023年12月26日[火] 特別上映会「101年目のジョナス・メカス」
2022年のクリスマスに生誕100周年を迎え、2023年には世界各地で記念上映や展覧会が行なわれたジョナス・メカス。ときの忘れものでは、その101歳のお誕生日を祝して、1日限りの映画上映会を開催しました。三回のプログラムを準備したのですが、最後の回で映写に不具合が生じ上映中止に。せっかく参加してくださった皆さんにたいへん申し訳ないことをしてしまいました。深くお詫びいたします。
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ジョナス・メカスの映像作品27点を収録した8枚組のボックスセット「JONAS MEKAS : DIARIES, NOTES & SKETCHES VOL. 1-8 (Blu-Ray版/DVD版)」も引き続き好評販売中です。同ボックスは今年度の『ボローニャ復元映画祭(Il Cinema Ritrovato)』で「ベストボックスセット賞」を受賞しました(商品の詳細は3月4日ブログをご参照ください)。



〇今年も毎月中村哲医師とペシャワール会を支援する頒布会を開催いたしました。各地での戦乱に心痛む一年でした。
中村哲先生ペシャワール会への送金額の累計は4,896,736円になりました(2023年12月29日現在)。
皆様のご支援に心より感謝いたします。

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新年は「オノサト・トシノブ展」からスタートいたします。
今年も一年、誠にありがとうございました。
いどぬま きみ

●冬季休暇のお知らせ
2023年12月29日(金)~2024年1月4日(木)まで、冬季休暇のため休廊いたします。
新年の営業は2024年1月5日(金)からです。

●ときの忘れものの建築は阿部勤先生の設計です。
建築空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 E-mail:info@tokinowasuremono.com 
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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