10月4日~10月19日に開催した松本竣介展は大盛況のうちに終了いたしました。

<「松本竣介展」@ときの忘れもの へ。🚶
学芸員の弘中さんと竣介の次男である莞さんのギャラリートークを聴く。
竣介が亡くなって80年近く。
「伝説の画家」となって久しいので、身近な方の話を聴けるというだけでも信じがたい。🙄
お話の中では、竣介と、先日、回顧展を見たばかりの北川民次に親交があったというのが、おぉ!という感じでした。
同じ二科会の所属であるし、家も近かったらしい。
民次展の方には支援者だった久保貞次郎の肖像画が展示されていたのですが、久保はときの忘れものオーナーの綿貫さんが「現代版画センター」を立ち上げる、きっかけになった方でもある。
仏教の言葉でいえば「縁起」ですけど、松本竣介 - 北川民次 - 久保貞次郎 - 綿貫さんと、みんなつながってるんだなーという感慨がありました。🙏
そして莞さん、御年84歳?かと思いますが、パリっとしたジャケットにジーンズ、スマートウォッチという出で立ちでかっこよかった。👖
さすがモダニスト 竣介のお子さんであるなと思いました。
文化の香りが漂うひと時でありました。
(20241020/渡邊隆史さんのfacebookより)>

FireShot Capture 068 - 1005.MP4 - Google ドライブ - drive.google.com
10月4日の大谷省吾先生のトークにも、サプライズで松本莞様が登場

<松本竣介を妻が好きなので
@Watanuki_Ltd
さまを探訪…船越買いたいな…
秋麗の真ん中にいて透き通る
とこしえに静かなる秋とんぼ釣り
(20241016/おもちのびるさんのtwitterより)>

http://tokinowasuremono.com/tenrankag/izen/tk2410/372.html
松本竣介は今も人気画家であり、小さな素描でも150~200万ほどするので手が出ないけれど、98年に出た「没後50年」展覧会の図録が買えたのは良かった。郷里の盛岡にある岩手県立美術館には竣介の立派なコレクションがある(友人だった舟越保武のコレクションも)。
(20241018/千葉望さんのtwitterより)>

<『松本竣介展』(ワタヌキ/ときの忘れもの、2024年10月4日)を頂戴した。10月4日から19日まで開催された松本竣介展の図録である。「顔(自画像)」(1940)や「Y市の橋」(c.1944)も出ていたようだが、目玉は「構図」(1940年9月、図録表紙)で、昭和十五年に竣介はかなり抽象化の進んだ画面を作り出していた。なんとなくこのまま行けば具象から離れてしまいそうな雰囲気もある。
ただし、そうはならなかった。その後は写実を中心にした絵作りを大きく逸脱することなく、1941~44年にかけての最も充実した時期を迎えることになる。再び抽象度が増すのは敗戦後になってからである。
ときの忘れもの http://www.tokinowasuremono.com
図録とともにちらしも頂戴した。松本莞『父、松本竣介 聴覚を失った画家、とりまく人々』(みすず書房、2025年1月10日刊行予定)、これは楽しみな一冊である。
(20241023/林哲夫さんのブログより)>

<私はきょう、行きに青いカバさんに寄ってから帰りにギャラリーときの忘れものさんへ行きました。舟越保武の素描画が忘れられません。
(20241019/佐藤柿杵さんのtwitterより)>

<とても澄んだ空気を感じる空間で拝見できて気持ちが洗われるようでした。ありがとうございました!
(20241019/芳名簿・YMさんのコメントより)>

<五反田の古書展、亜細亜でランチ。その後、山種美術館で福田平八郎を見て、山下裕二氏の講演会。その後ときの忘れもので松本竣介展、弘中智子氏(板橋区立美術館学芸員)×松本莞氏(竣介次男)トークイベントへ。松本竣介の作品を介した人の繋がりを伺えました。
(20241019/西村義孝さんのtwitterより)>

スクリーンショット (9)
資料を片手に皆さん真剣な表情

スクリーンショット (4)
10月19日 弘中智子先生×松本莞様

スクリーンショット (5)

ときの忘れものは銀座や京橋、六本木など画廊街とは違い、山手線で「降りたことがない駅トップ」の駒込にぽつんとある画廊ですが、今回は全国から多くのお客様にご来廊いただきました。
ありがたいことに twitter などにたくさんの感想も寄せられブログでも再録、紹介させていただきました。
嬉しかった一つは、あゆこさんという方の投稿でした。

<仕事帰りに本駒込の松本竣介展へ
板美で彼の無音の風景に魅了されていたのでふらり。階段を登ると目前に『Y市の橋』の落ち着く色合い。照明が素晴らしく、ガラスを感じさせないのでコンクリートの質感がそのまま油絵の質感。直線ではない手すりと遠景の建物。Rと水辺がたまらない。
#ときの忘れもの
(20241008/あゆこさんのtwitterより)>

IMG_1724
《Y市の橋》展示風景
ときの忘れものの建築空間は阿部勤先生の設計で、もともとは個人住宅として建築されました。
年配のご夫婦のお住まいだったのをそのままお借りして、画廊&事務所として使っています。
渋谷、青山時代を通じて、私たちの画廊はほとんど木造建築(一軒家)でした。閉所恐怖症の亭主がコンクリート打ち放しに入居できたのは、ここがよくある閉鎖空間ではなく実は窓だらけだったからです(風通し抜群、事務所スペースは明るすぎてシャッターを降ろし放しです)。
ついでに言うと亭主は高所恐怖症でもあります。

015_2階廊下_右は事務所
入居してばかりで何もないときの状態。
私たちがこの個人住宅をお借りすることになったとき、阿部先生がこのままじゃあ絵も掛けられないだろうと、コンクリート壁面にフックと、玄関天上にだけに照明を設置してくださいました。

コンクリート フック (1)

012_1階階段2
アルタミラの昔から人類はたくさんの絵を描き続けてきました。その絵に強烈な電灯の光があてられるようになったのは近々、ここ100年ちょっと(エジソンの白熱電球発明は1879年)にすぎません。
人々はずっとずっと自然光(太陽の光)で絵を見続けてきたわけです。
亭主が1978年に愛知県豊田に美術館松欅堂をプロデュースしたとき、設計者の原広司先生は「絵は自然光で観るのがいいんだ」とおっしゃって敢えて照明器具をつけませんでした。天井高8mの天窓から降り注ぐ日の光のみが光源で、夕方になれば薄暗くなり、絵の表情も変化します。
その体験から学んだのがいまの「ときの忘れもの」で、懐中電灯を常備してあるのはそのためです。

展覧会カタログを刊行しましたのでぜひお求めください(1,100円+送料250円)。
松本竣介展カタログ表紙『松本竣介展』図録
発行:ときの忘れもの
発行日:2024年10月4日
サイズ:25.7×18.2cm
カラー 24P
図版:松本竣介作品13点
執筆:弘中智子、大谷省吾
編集・デザイン:柴田卓
価格:1,100円(税込)
送料:250円

●動画も作成しました。

(映像制作:WebマガジンColla:J 塩野哲也)
※クリックすると再生します。
※右下の「全画面」ボタンをクリックすると動画が大きくなります。

●ときの忘れものの建築空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 E-mail:info@tokinowasuremono.com 
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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