明日12月24日はクリスマス・イブ。
12月に入ると、もうすぐメカスさんの誕生日だなと思い出します。
そうです。明日はジョナス・メカスさんのお誕生日です。ご健在なら103歳。

ときの忘れものの庭とお手洗いはクリスマス一色になっております。
スタッフKが、梱包発送・額装作業の合間を縫ってイルミネーションを施しましたので、是非遊びにいらしてください。

 

 

私たちがメカスさんを初めて日本にお招きしたのは1983年秋でした。
ジョナス・メカス映画美術館建設賛助計画ということで、原美術館にお願いして展覧会を開き、メカスさんの友人たちが寄贈した版画と写真作品を展示しました。
もちろんそれを販売してメカスさんに送金するのが目的でした。
ジョナス・メカス展実行委員会(代表:木下哲夫)は、そのために急遽カタログを制作したのですが、これが今見るとなかなかいい。磯崎新先生や大沢昌助先生まで引っ張り出し、しゃかりきになってつくったんですね(笑)。
散逸してしまわないうちに、カタログの奥付を記録しておきましょう。

jonas mekas image1
ジョナス・メカス映画美術館建設賛助計画
オリジナル版画入りカタログ

本カタログはA版及びB版の二種、合計1,000部製作した。
A版:限定500部
ジョナス・メカス、靉嘔、大沢昌助の3作家によるオリジナル・シルクスクリーン3点を挿入。(内、ジョナス・メカス作品のみはB版と共通、従ってメカス作品の限定は1,000部である。)
ジョナス・メカス「Oona Mekas」
靉嘔「Crashed Rainbow」
大沢昌助「茶色」
B版:限定500部
ジョナス・メカスによるオリジナル・シルクスクリーン1点を挿入。(作品はA版と共通)
企画:ジョナス・メカス展実行委員会
編集:ジョナス・メカス展カタログ編集室
現代版画センター企画室内
執筆:ジョナス・メカス 
         鈴木志郎康
         山口勝弘
翻訳:木下哲夫
デザイン:古谷卓
写真:酒井猛、田中誠一
オリジナル版画制作:
ジョナス・メカス/靉嘔/大沢昌助
シルクスクリーン刷り:岡部徳三
印刷:クリキ企画印刷株式会社
発行日:1983年12月1日
発行人:木下哲夫
発行:ジョナス・メカス展実行委員会
編集協力:イッカン・アート・インターナショナル

ジョナス・メカス展実行委員会:呼びかけ人
磯崎新(建築家)
かわなかのぶひろ(映像作家)
谷川俊太郎(詩人)
松本俊夫(映像作家)
山口勝弘(造形作家)
事務局長:木下哲夫
協力:R.Y.U.
         現代版画センター
         イメージフォーラム
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メカスさんは2005年にも来日され、一ヶ月ほど滞在していました。
写真家の今井智己さんがメカスさんのポートレイトを撮影したいということで、宿泊先の廊下で撮影を行いました。

撮影の準備中は表情が硬かったメカスさんも、いざ撮影となれば優しい笑顔に。

ジョナス・メカス Jonas MEKAS
1922年リトアニア生まれ。ソ連次いでナチス・ドイツがリトアニアを占領。強制収容所に送られるが、45年収容所を脱走、難民キャンプを転々とし、49年アメリカに亡命。16ミリカメラで自分の周りの日常を日記のように撮り始める。65年『営倉』がヴェネツィア映画祭で最優秀賞受賞。83年初来日。89年NYにアンソロジー・フィルム・アーカイヴズを設立。2005年ときの忘れものの個展のために4度目の来日。
『リトアニアへの旅の追憶』『ウォルデン』の作者は映像を志す人にとって神様のような人ですが、前衛映画の蒐集保存のための美術館建設計画を進めていた頃のメカスさんは「フィルムは山ほどあるがお金がない」状態で、少しでも応援しようと83年に日本にお招きし7点の版画をつくって貰いました。それがメカスさん独自の写真作品制作のきっかけです。メカスさんの写真と版画はときの忘れものでいつでもご覧になれます。2019年1月23日死去、享年96。

●本日のお勧め作品はジョナス・メカスです。
リキテンスタインのモデルジョナス・メカス Jonas MEKAS
《リキテンスタインのモデル》
“Roy Lichtenstein’s model…. Filmed at Andy Warhol’s studio, December 15,1976.From the film, He Stands in a Desert Counting the Seconds of His Life”

2005年
写真(ラムダプリント)
イメージサイズ:24.4×18.9cm
シートサイズ:30.5×24.5cm
Ed.20
サインあり
※『版画掌誌ときの忘れもの』第5号 A版-Bに挿入

特集展示「磯崎新 版画展」
会期:2025年1224日(水)―12月27日(土) 11:00-19:00
ときの忘れものでは4日間の短い会期ですが、磯崎新の版画を特集展示します。
私たちが版元に名乗りを上げ(現代版画センター)、神楽坂時代の磯崎アトリエを初めて訪ねたのは1976年でした。第一作の〈ヴィッラ〉シリーズ及び大作《空洞としての美術館》の誕生は1977年です。
以来、40数年にわたり版元として、磯崎版画の誕生に立ち会ってきました。
現代版画センターおよびときの忘れもののエディションだけで250点(種類)を超します。
本展では、シルクスクリーンや銅版画、木版画、ポスターなどをご覧いただきます。

磯崎新
《影1》
1999年
シルクスクリーン(刷り:石田了一)
イメージサイズ:58.3×77.0cm
シートサイズ:70.0×90.0cm
Ed.35
サインあり
※「磯崎新版画集 影」(ティーム・ディズニー・ビルディング)の中の1点。

●ときの忘れものの建築空間(阿部勤 設計)についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS ときの忘れもの
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
E-mail:info@tokinowasuremono.com 
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。 

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