今日磯崎アトリエに磯崎新連刊画文集『百二十の見えない都市』の銅版画用に使ったポジフィルムやドローイングの図版を返却に行った。磯崎新アトリエの平田さんと返却の作業をしていると、磯崎先生が近付いて来て、『百二十の見えない都市』の見取り図を失くしちゃったと言う。私の顔を見て原稿を書くのを思い出したかのような感じにも取れた。磯崎先生はそんな感じだから何も言えず、平田さんに催促するしかなかった。平田さんに、「そう言えば、モンロー定規ってどうなっているのですか?」と聞かれた。そう言えば、入社当日の打ち合わせでモンロー定規を作る計画の話をしていたことを思い出した。誰でも、どこかに忘れてきてしまう話は多いものだ。