昨日3月16日一ツ橋の如水会館で第30回毎日経済人賞の贈呈式と祝賀パーティが開かれ、お招きを受けたので社長と出席してきました。
優れた経営手腕で産業界に新風を送り、企業の社会的・文化的活動の推進、国民生活の向上などに貢献した経営者に贈られる賞で、今年は三菱重工業代表取締役会長の佃和夫さんと、神戸に本社のあるフェリシモ代表取締役社長の矢崎和彦さんが受賞した。
フェリシモさんとはもう30数年の付き合いで、矢崎さんは私どもにとっては人生の危急を救ってくれた大恩人です。

矢崎さんはお兄さんの後を襲い32歳で社長に就任、以来20数年、競争の激しい通販業界で独自の経営を模索してきました。その結果が今回の受賞につながったのでしょう。
とにかく、この会社、社員の人たちが皆気持ちのいい人ばかりで、私はいやな思いをしたことがない。

昨日の毎日新聞でお読みになって初めてフェリシモなる会社を知った方も少なくないでしょう。重厚長大産業の雄である三菱重工業に対するに、売り上げ僅か500億円、従業員1100人のフェリシモを選んだ毎日新聞の見識に、我が古巣ながら、味なことをするなあと喜んでいます。

それはさておき、会場にはたくさんの関係者が招かれて出席していましたが、日本の経済界というのは男社会だなあとつくづく感じました。夫人同伴(というより夫同伴)は私たちだけ。
女性は祝辞を述べた藤沢久美さんはじめ、櫻井よしこさん、内館牧子さんら数人のみ。圧倒的に男性の背広姿ばかり。
ただおひとり、矢崎さんにお祝いにかけつけた浅葉克己さん(実はときの忘れもののお近くなのです)がさすがファッショナブルな装いでしたが、はなはだ華やかさに欠けたパーティではありました。

経産省の次官さんやら岡本行夫さんなど、皆さん日本の不景気を嘆いておられましたが、世界で活躍している日本人は、草間彌生さんにしろ、フィギアスケートの浅田真央さん、ゴルフの宮里藍さん、皆女性ばかり。
いまや商売だって女性の共感を得なければ成功はおぼつかない。
受賞した矢崎さんの会社・フェリシモさんだって従業員のほとんどは女性、顧客も圧倒的に女性である。
こういう式やパーティを女性が堂々と席捲しない限り、日本の未来は暗いなあ、と思った次第です。
毎日経済人賞1
審査員を代表して選考理由を述べる竹内宏さん。
紅二点の女性の後姿は、左が内館牧子さん、右が櫻井よしこさん。

毎日経済人賞2
受賞スピーチを行なう矢崎和彦さん。

毎日経済人賞3
矢崎さん(右)と、お祝いにかけつけた浅葉克己さん(左)。

毎日経済人賞4
21年前からフェリシモの顧客だったという藤沢久美さんが祝辞。