KIAF2010報告2~韓国ソウルから

9月8日、午前中は前日終わらなかった展示作業の仕上げ。15時からはプレスとVIP招待者向けのプレビューが始まり、いよいよ本番です。しかし、人の流れは入り口から延びる通路に集中し、なかなかこちらに流れてきてくれません。そうこうしているうちに17時からのヴェルニサージュが始まって入場者も増えてきてこちらにもだんだん流れてくるようになりました。無料でコロナビールが振舞われ、ビール片手にブース巡りと、良い感じになってきました。
ブースを訪れる人たちの関心をもっとも集めているのがTSUYUさんの作品です。空中に浮いている蝶の群れと流れるような糸の美しさに見入っています。小野隆生先生の作品は、どこのアートフェアでも驚きをもって迎えられますが、ここも例外ではなくブースの前で足が止まります。
kiaf17作品の説明をするTSUYUさん

12「ときの忘れもの三人娘」左から通訳の河由美(ハ・ユミ)さん、出展作家のTSUYUさん、尾立麗子

9月9日、一般公開初日。静かな立ち上がりでしたが、平日にもかかわらず多くの入場者がありました。女性が多く感じたのですが、聞いた話では先に奥さんが見に来て、気に入った作品があると週末ご主人と来て買うことがあるそうなので、そのあたりにも少し期待しています。
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kiaf14「TOKI-NO-WASUREMONO」の字は、TSUYUさんに書いていただきました。

KIAF全体を見回したときに大きな傾向は見られませんが、目の錯覚を利用した3D的な作品、レンチキュラレンズを使ったものや、大きなブロックに人の形を彫り込んで、見る角度で見え方が変わるといったものが目に付きます。今回の招待国であるイギリスからのギャラリーが展示しているダミアン・ハーストの作品などが売れていたり、色鮮やかな作品が関心を集めているようです。TSUYUさんによりますと、いまヨーロッパでは昆虫のモチーフが流行っていて、その意味でもハーストのカラフルな蝶の作品は流行に乗ったものといえるようです。
kiaf11韓国の作家の作品
見る角度によって見え方が変わり、実際は凹んでいるのが膨らんで立体的に見えます。

夜には、事務局主催のパーティがあり、親睦を深めました。
kiaf15スピーチをする事務局代表PYOギャラリーの表社長

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◆ときの忘れものは、韓国最大の国際アートフェア「KIAF 2010」に出展しています。
一般公開=2010年9月9日[木]―13日[月]の5日間
時間:9日[木]~12日[日] 11:00-20:00(最終日13日は17時まで)
会場:COEX(Samseong 1-dong, Gangnam-gu, Seoul, Korea)
ときの忘れものブースNo.A-76
公式HP: http://www.kiaf.org/2010/eng/main.html
出品作家:小野隆生Tsuyu草間彌生安藤忠雄永井桃子
ときの忘れもの三つ折リーフレット


◆ときの忘れものは、9月28日(火)~10月16日(土)「マン・レイと宮脇愛子展」を開催します。
10月1日(金)17時~18時半、宮脇愛子さんを囲んでのレセプションを開催します。ぜひお出かけください。

また10月16日(土)17時より、巌谷國士さんを講師にギャラリー・トークを開催します(*要予約(参加費1,000円/1ドリンク付)
参加ご希望の方は、電話またはメールにてお申し込み下さい。
Tel.03-3470-2631/Mail.info@tokinowasuremono.com