25日の夜以来、足の激痛は相変わらずで、その上、熱もあり、のんだ薬が強いためか唇にはオデキ。
ただただ安静にしているだけで、年賀状も全く手付かず。
とても楽しくブログで回顧を書ける気力はありません。
「毎日更新」の意地にかけて、何とか気力を振り絞り・・・

◆久しぶりのエディション制作と出版
ときの忘れものの初心は、版元としてのエディション制作です。
同時代の優れた作家と、埋もれた作家・作品の紹介をめざして刊行した「版画掌誌 ときの忘れもの」も第5号でストップしたままです。
今年は久しぶりに本を一冊と、折本仕立てのエディションを送り出すことができました。
緑蔭小舎表紙
緑蔭小舎と作家たち
著者:柳田冨美子
発行日:2009年11月3日
発行:ときの忘れもの(綿貫令子)
編集:尾立麗子・秋葉恵美・綿貫不二夫
デザイン:ディスハウス(北澤敏彦・森田茂)
サイズ:26.3×19.0cm
ページ:159頁
*非売品、限定500部刊行

都内有数のお屋敷街・成城学園にあった瀟洒な画廊の歴史です。
発行日が2009年になっていますが、実際にお披露目したのは今春でした。

マン・レイへのオマージュパンフ  
マン・レイと宮脇愛子展」を記念して、マン・レイと宮脇愛子の交流の軌跡をたどる新作エディションです。
シルクスクリーン入り小冊子
Hommage a Man Ray マン・レイへのオマージュ』(DVD付き)
限定25部(番号・サイン入り)
発行:ときの忘れもの
折本形式(蛇腹)、表裏各15ページ
サイズ:18.0×14.5cm

・ 宮脇愛子オリジナルドローイング、自筆サイン入り
・ 宮脇愛子が1959年より2010年まで制作したドローイングより、厳選のシルクスクリーン13点を挿入
(シルクスクリーン刷り:石田了一)
・ 磯崎新撮影「アトリエのマン・レイと宮脇愛子」カラー写真1点貼り込み
・ 宮脇愛子に贈られたマン・レイ作品の画像貼り込み(印刷)
・ マン・レイとの交流と、『うつろひ』への宮脇愛子インタビューDVD(約10分)付き


「マン・レイと宮脇愛子展」はときの忘れものにちっては超重量級の企画で、長年のお付き合いのある宮脇先生に久しぶりに新作エディションをつくっていただきました。
社長自ら一冊一冊造本し、デザイン、刷り、などいままでのネットワークを120%動員し、さらに初めてDVDまでつけちゃうという大企画でした。
できあがった作品が可愛らしいサイズなので、皆さんお気づきにならないかも知れませんが、注いだエネルギーは今年最大のものでした。

こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから

◆連続企画「瑛九展」の第20回展を開催
第20回瑛九展表紙裏表紙
先日も「社長と瑛九」で書いた通り、ときの忘れものの原点は瑛九です。開廊記念展にも瑛九を展示しましたし、1996年3月の第一回瑛九展をスタートに毎年のように、瑛九のさまざまな作品(油彩、水彩、コラージュ、フォトデッサン、版画)を紹介してきました。
遂に今年は20回目の瑛九展を、奈良美智さんの初個展出品作との対比という皆さんの意表をつく展示で飾ることができました。
何度展示しても、瑛九の魅力は尽きません。
モノは買うところに集まります。おかげさまで、来年も今までにない瑛九の魅力を発掘する企画展を計画していますので、ご期待ください。



◆充実のギャラリートーク
今年も企画展に関連して6人のゲストをお招きしてギャラリー・トークを開催し、いずれも大盛況でした。参加して下さった先生方とお客様にあらためて御礼をもうしあげます。
大竹昭子さん(植田実写真展―空地の絵葉書

宮田徹也さん(井桁裕子作品展 私小説―肖像の人形

松本路子さん(ニキ・ド・サンファル版画と松本路子写真展

金子隆一さん(ウルトラバロック 尾形一郎 尾形優 写真展

三上豊さん(Tricolore2010―君島彩子・若宮綾子・渡辺貴子展

GT06
巌谷國士さん(マン・レイと宮脇愛子展


今日も、このへんでご勘弁ください。
気の抜けた文章で誠に申し訳ありません。我ながら情けなくなります。