昨日の開廊記念日にはお客様が「お祝い」を届けてくださいました。
16年前の開廊初日のお客様が二人のFさんという方だったことは昨日書きましたが、それよりずっとお若いFさんが昨日のブログを読んで、わざわざいらしてくださったのです。
ちょうど尾形さんご夫妻もいらして、大阪からは先日のアートフェア京都で尾形作品をお買い上げくださったNさんも上京され、にぎやかにお祝いのお菓子をいただきました。
おいしかったです。
実は亭主はちょっとした「花嫁の父」状態で沈んでいたのですが、おかげで嬉しい記念日となりました。
本日は、銀座、青山二会場とも開廊しています。

さて、ビッグ・ニュースです。
早稲田大学及び早稲田の建築関係学科の卒業生と学生による 同窓会「稲門建築会」は、建設業界のみならず、世界中の様々な分野で活躍する卒業生と学生が、早稲田の名の元に一致団結した、類いまれな組織ですが、毎年総会時に、稲門建築会の設立趣旨を理解し会の発展向上に貢献した個人または団体に対して「特別功労賞」を授与しています。
歴代の受賞者には、武基雄、馬場璋造、田中文男、小田和正、森川嘉一郎、吉良森子、栗生明など多彩な人々が選ばれているのを見てもこの賞のユニークさと、早稲田の人材の豊富さが知られます。
先日6月1日に開かれた総会では岡部憲明東秀紀の両氏とともに、第14回稲門建築会特別功労賞に尾形一郎・優さんが選ばれました

稲門建築会」のホームページから表彰理由を引用させていただきます。

両氏は大地や民族や、文化、風土に依拠して、そこから生まれた都市や建築、またさまざまな芸術や表現を追い求めて、1990年代から今日まで写真作品を展覧会、写真集、雑誌等で世界へと発信を重ねてきた写真家である。
世界が近代化される過程で、様々な地域の土着的なものが、個別的なものが、生命観あるものが擦過され、忘却に付されてきたことは否めない。そのような流れの中で、早稲田建築という風土で育った写真家は、それに迎合せず、静かに世界の各地にある、その場所に歴史的に根付いた現象、建築や風土、それらを包み込む総合的な世界を写真記録として残してきた。
たとえば、両氏の代表作である『ウルトラバロック』の対象であるメキシコの装飾過剰をその本質とする教会堂の在り様は、20世紀の建築思潮においては取り上げられようもないものであったろう。土俗的で、民衆の信仰を土台とする建築空間は、建築や芸術分野において、静かな衝撃となって受け止められた。
早稲田建築という場所でつかみ取ったものを、長い年月の積み重ねを通して、写真表現によって、世界に発信し続けてきた両氏は、早稲田建築の系譜に大きな業績を資すると思う故に、ここに稲門建築会特別功労賞に推薦させていただきます。(推薦者 入江正之)
  
         *稲門建築会HPより引用

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尾形3NAM-E-3
尾形一郎・尾形優"Elizabeth Bay-3-2004"
2004年(2011年プリント)
ライトジェットプリント
イメージサイズ:40.2x32.1cm
シートサイズ:43.3x35.6cm
Ed.10  サインあり
価格:シート84,000円、額付94,500円

尾形Kolmanscop-4-16-2006
尾形一郎・尾形優"Kolmanskop-4-16-2006"
2006年(2011年プリント)
ライトジェットプリント
イメージサイズ:40.2x32.1cm
シートサイズ:43.3x35.6cm
Ed.10  サインあり
価格:シート84,000円、額付94,500円

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◆ときの忘れものは、2011年5月30日[月]―6月11日[土]「ナミビア:室内の砂丘 尾形一郎 尾形優写真展」を銀座と青山の二会場で同時開催しています。
営業時間と休廊日が異なりますので、ご注意ください。
20年に亘って大型カメラを携え、世界の辺境に残された建築物を撮りつづけている尾形一郎と尾形優。 昨年好評を博したシリーズ〈ウルトラ・バロック〉に引き続き、今回は、アフリカ・ナミビアの砂漠に残された100年前の家々の痕跡を撮影したシリーズ〈室内の砂丘〉を発表します。
銀座・ギャラリーせいほうでは大作7点、南青山・ときの忘れものでは20点組の初のポートフォリオを出品します。
尾形展ナミビア案内状600
作家と作品については、「尾形一郎 尾形優のエッセイ」をぜひお読みください。

また植田実さんのエッセイ「尾形邸”タイルの家”を訪ねて」第1回第2回第3回もお読みください。

銀座:ギャラリーせいほう  
   東京都中央区銀座8-10-7 電話03-3573-2468
   11:00-18:00 日曜・祭日休廊
青山:ときの忘れもの  
   東京都港区南青山3-3-3 青山Cube101 電話03-3470-2631
  12:00-19:00  会期中無休

今月のWEB展は細江賢治展です。