本日(月曜)も画廊はお休みです。
社長とグウタラ亭主は久しぶりの休日をのんびりできると思いきや、文明の利器は自宅まで追いかけてきて、メールで海外や国内からの瑛九の問合せがまだ続いています。
有難いことではあります。

フィルムの巨人>として20世紀の写真文化に君臨した米国のコダックが破綻しました。
写真材料のメーカーとして栄華を誇った大企業が世界で初めてデジカメを開発したにもかかわらず、その後の事業展開に遅れをとり、時代の趨勢に取り残され遂に破産法の申請に追い込まれてしまった・・・・・・。
五味先生20120121瑛九展の最終日にわざわざ作品を届けてくださった五味彬先生との雑談でも当然その話になりました。
印象深かったのは、「デジタルはフラットだけど、銀塩はフィルムも立体だからその情報量たるやもの凄い」という話。
なるほどと思いました。
銀塩の持つ圧倒的な情報量と、便利なデジタルの融合にこそアートとしての写真の未来があるのではないでしょうか。

五味先生は『写真家の写真家による写真家の雑誌』ShINC.MAGAZINE/の創刊を目指して精力的に活動されています。
出版不況の折、従来のやり方を変え、<発行前に各号のサポーターとして『参加登録』をしていただき、その登録人数に合わせて発行部数を決定し発行>する方法をとり、3月にはShINC.MAGAZINE/Voil.1創刊号を発行するとのことです。
ときの忘れものもサポーターですので、発行されたらご紹介しましょう。

瑛九展が終わったばかりですが(今週はお買い上げいただいた皆さんへの作品発送で社長の肉体労働はまだ続きます)、27日(金)からは次回企画が始まります。
昨年お知らせした通り、原則として案内状は制作しませんので、どうぞ葉書が届かないからと言って怒らないでください。

銀塩写真の魅力Ⅲ/裸婦は美しい

会期:2012年1月27日[金]―2月4日[土] *会期中無休
魔方陣20世紀の銀塩写真を中心とするアナログ写真は、デジタルカメラの進化により、いまや消え行く運命にあります。
シリーズ企画「銀塩写真の魅力」展は、2009年に第一回、2010年に第二回展を開催しました。
三回目となる今回は、モノクロームプリントによる裸婦作品の豊かな表現力と創造性をご覧いただき、銀塩写真の魅力にせまります。

出品:中山岩太、ベッティナ・ランス、福田勝治、細江英公、大坂寛、植田正治、五味彬、服部冬樹、ジョック・スタージス、井村一巴、カリン・シェケシー、ヤン・ソーデック、カート・マーカス、ウェイン・メイザー

既に出品リストはホームページに掲載しましたのでぜひご覧になってください。
五味彬
五味彬 Akira GOMI
nude of J 村上麗奈 03
1991 printed in 2009
Gelatin Silver Print
39.5x29.3cm
サインあり

■五味彬(ごみ あきら)
1953年東京生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。77年渡仏し、ローレンス・サックマン、ミッシェル・ベルトンに師事する。83年帰国後、ファッション誌『流行通信』『エル・ジャポン』などを中心に活躍。93年日本初のCD-ROM写真集『YELLOWS』を発表。その後、『YELLOWS2.0』『AMERICANS』『YELLOWS3.0』など00年までに14タイトルを発表。バンタンデザイン研究所で写真Webデザインを教える。97年東京都写真美術館で「アウグスト・ザンダーと五味彬」展。99年「YELLOWS RESTART」を発表。97年DIGITALOGUE Gallery Tokyo(東京・原宿)で個展「YELLOWS Contemporary Girls Psycho Sexual」。2008年キャノンギャラリー(銀座、名古屋、梅田を巡回)にて個展「YELLOWS Return To Classic」、ときの忘れものにて個展「五味彬写真展 Yellows 1.0」。09年GALLERY COSMOSで元アシスタントたちとのグループ展「Family Plots」。

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