先日の雪の日、足元の悪い中、遠路芦屋からYさんがいらした。
Yさんには数年前から細江英公先生のある希少作品(市場には出したことのない)のご注文を受けていた。
多忙な細江先生がようやく焼いてくださり(ゼラチン・シルバー・プリント)、それをお知らせしたところ、雪の中、新幹線に飛び乗って上京された次第。

この日は珍しくたくさん売れた瑛九作品の発送作業、業者が入っての空調のクリーニング作業、昨秋急逝されたAさんの追悼本の編集作業で関係者が集まり、人、モノが散乱し、画廊スペースは足の踏み場もないほどの大混雑。
編集を指南してくださる植田実先生など、座る椅子もなく、カウンターに寄りかかっての校正作業、まことにあいすいません。
そんな中、大きなからだのYさんは身を縮めるようにして作品をためつながめつ「高校時代からの夢だったんですよ、それが手に入るのだからいっときも早く見たかった」。
作品の裏には細江先生自筆のサインと、1970年3月30日という撮影年月日がきちんと書き込まれています。
こういうときに限って人が集まってくるんですね。
スペインから帰国した根岸文子さんがスペイン人のご主人と「寒い、寒い」といいながら駆け込んでくる。
先日脳梗塞で倒れリハビリ中のXさんも。
いやまったく千客万来。
メールでは引き続き海外から瑛九はじめ、草間彌生などの問合せや注文が相次ぎました。
ホームページの片隅にひっそり掲載していた(地味な)植田正治作品を見つけられた海外のお客様から「これはいつの作品か、コンディションがよく、ヴィンテージなら買いたいが詳細を知らせよ」というメールに、慌てて鳥取の植田正治美術館に画像を送り問い合わせるも、美術館の学芸員の電話の返事は「こんな作品は初めて見た、ネガも遺されていない、恐らく1950年代の作品だろう」とのこと。
光沢のある印画紙、裏面に書かれた漢字の署名などから推察すると、ヴィンテージの可能性。
もしかしたら大ホームランかも・・・・
そんな慌しい日々ではありますが、本日は韓国から帰国したばかりの強力助っ人・浜田さんの手で明日から始まる「銀塩写真の魅力Ⅲ/裸婦は美しい」の展示作業が行なわれます。
今回は15点と余裕をもった出品なので、前回の瑛九展とは違った優雅な展示になることでしょう。
明日は12時から、15人の美しい裸婦がずらり勢揃いして皆様をお待ちしています。

福田勝治
「光りの貝殻(ヌード)」
1949年
ゼラチンシルバープリント
33.3×40.2cm
サインあり

中山岩太 Iwata NAKAYAMA
「ヌード」
c.1932年
ゼラチン・シルバー・プリント
30.2x22.4cm

植田正治 Shoji UEDA
「砂丘ヌード」
1950年(Printed later)
ゼラチン・シルバー・プリント
24.2×21.7cm
サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
◆ときの忘れものは、2012年1月27日[金]―2月4日[土]「銀塩写真の魅力Ⅲ/裸婦は美しい」を開催します。

20世紀の銀塩写真を中心とするアナログ写真は、デジタルカメラの進化により、いまや消え行く運命にあります。
本展では「裸婦」をテーマに、中山岩太、ベッティナ・ランス、福田勝治、細江英公、大坂寛、植田正治、五味彬、服部冬樹、ジョック・スタージス、井村一巴、カリン・シェケシー、ヤン・ソーデック、カート・マーカス、ウェイン・メイザーの美しいモノクロームプリントを展示します。
Yさんには数年前から細江英公先生のある希少作品(市場には出したことのない)のご注文を受けていた。
多忙な細江先生がようやく焼いてくださり(ゼラチン・シルバー・プリント)、それをお知らせしたところ、雪の中、新幹線に飛び乗って上京された次第。

この日は珍しくたくさん売れた瑛九作品の発送作業、業者が入っての空調のクリーニング作業、昨秋急逝されたAさんの追悼本の編集作業で関係者が集まり、人、モノが散乱し、画廊スペースは足の踏み場もないほどの大混雑。
編集を指南してくださる植田実先生など、座る椅子もなく、カウンターに寄りかかっての校正作業、まことにあいすいません。
そんな中、大きなからだのYさんは身を縮めるようにして作品をためつながめつ「高校時代からの夢だったんですよ、それが手に入るのだからいっときも早く見たかった」。
作品の裏には細江先生自筆のサインと、1970年3月30日という撮影年月日がきちんと書き込まれています。
こういうときに限って人が集まってくるんですね。
スペインから帰国した根岸文子さんがスペイン人のご主人と「寒い、寒い」といいながら駆け込んでくる。
先日脳梗塞で倒れリハビリ中のXさんも。
いやまったく千客万来。
メールでは引き続き海外から瑛九はじめ、草間彌生などの問合せや注文が相次ぎました。
ホームページの片隅にひっそり掲載していた(地味な)植田正治作品を見つけられた海外のお客様から「これはいつの作品か、コンディションがよく、ヴィンテージなら買いたいが詳細を知らせよ」というメールに、慌てて鳥取の植田正治美術館に画像を送り問い合わせるも、美術館の学芸員の電話の返事は「こんな作品は初めて見た、ネガも遺されていない、恐らく1950年代の作品だろう」とのこと。
光沢のある印画紙、裏面に書かれた漢字の署名などから推察すると、ヴィンテージの可能性。
もしかしたら大ホームランかも・・・・
そんな慌しい日々ではありますが、本日は韓国から帰国したばかりの強力助っ人・浜田さんの手で明日から始まる「銀塩写真の魅力Ⅲ/裸婦は美しい」の展示作業が行なわれます。
今回は15点と余裕をもった出品なので、前回の瑛九展とは違った優雅な展示になることでしょう。
明日は12時から、15人の美しい裸婦がずらり勢揃いして皆様をお待ちしています。

福田勝治
「光りの貝殻(ヌード)」
1949年
ゼラチンシルバープリント
33.3×40.2cm
サインあり

中山岩太 Iwata NAKAYAMA
「ヌード」
c.1932年
ゼラチン・シルバー・プリント
30.2x22.4cm

植田正治 Shoji UEDA
「砂丘ヌード」
1950年(Printed later)
ゼラチン・シルバー・プリント
24.2×21.7cm
サインあり
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◆ときの忘れものは、2012年1月27日[金]―2月4日[土]「銀塩写真の魅力Ⅲ/裸婦は美しい」を開催します。

20世紀の銀塩写真を中心とするアナログ写真は、デジタルカメラの進化により、いまや消え行く運命にあります。
本展では「裸婦」をテーマに、中山岩太、ベッティナ・ランス、福田勝治、細江英公、大坂寛、植田正治、五味彬、服部冬樹、ジョック・スタージス、井村一巴、カリン・シェケシー、ヤン・ソーデック、カート・マーカス、ウェイン・メイザーの美しいモノクロームプリントを展示します。
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