ときの忘れものでは明日から「松本竣介展(前期)」を開催します。
■前期の会期=2012年12月14日(金)ー12月29日(土)
※会期中無休
■後期の会期=2013年1月9日[水]―1月19日[土]
※会期中無休

素描30点のうち、前期では16点を展示します。
残り14点も画廊にありますので、ご覧になれます。
亭主は大学卒業後の1969年に竹橋にある新聞社に就職しました。歩いて数分のところに東京国立近代美術館がありました。内勤だったこともあり亭主は昼休みには近美の上階の喫茶コーナーでひとり読書する屈折した青年でありました(笑、単なるひねくれ)。
近美で毎日目にする靉光、野田英夫の作品が亭主にとって初めての美術体験でした。
そして同じ頃、鎌倉の神奈川県立近代美術館で巡り合ったのが松本竣介の「立てる像」でした。
短い期間だったようですがその頃同館に松本竣介記念室があったのです(今はない)。
薄暗い部屋の真ん中にすくっと立つかのように、「立てる像」が飾られていました。
それまでに見たどの絵よりも亭主にとっては衝撃でした。社会に出たもののいったい何をすればいいのか、これからどんな道を選べばいいのかまったくわからず立ち往生している自分に問いかけてくるような静かな迫力がありました。
それから数年後の1974年、思いもかけず美術業界に入ったのですが、以来、竣介の展覧会を開くのが長年の夢でした。
最初に竣介の作品を買ったのは1980年頃でした。
油彩はとても手が出ず(というよりほとんど市場には出ない、今も同じです)、街を描いた素描作品で確か80万円でした。
敬愛する先輩画商の方に無理を言って購入しました。

出品番号1番「古代建築」

出品番号17番「人物」

出品番号21番「作品」

出品番号22番「建物」
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
亭主は画商根性というか、コレクター意識なのか、美術館などで名画を見てもそれが買えない、入手不可能と知ると余り興味が持てない。
そういう意味では竣介はチャンスがあれば買いたい、所有したいと思わせる最右翼でした。
今まで瑛九や野田英夫の関連で、竣介の作品を展示をしたことは幾度かありますが、まとまった展示は初めてです。
ようやく夢だった展覧会を実現する運びとなりました。
36歳で夭折した作家が残した希少な素描作品30点をご覧いただきます。狭い画廊なので、会期を前期・後期と分けて開催します。
年末の慌しい時期かとは思いますが、ぜひともご来廊ください。
出品作品の画像及びデータはホームページに掲載しました。
ホームページ上では価格は公開しませんので、ご興味のある作品については遠慮なくお問い合わせください。
E-mail info@tokinowasuremono.com / Tel.03-3470-2631
●ときの忘れものブログでは、植田実のエッセイ「生きているTATEMONO 松本竣介を読む」を連載中です。
●本展のカタログを制作しました
『松本竣介展』図録
価格:800円
発行日:2012年12月14日
発行:ときの忘れもの/有限会社ワタヌキ
執筆:植田実
編集:尾立麗子(ときの忘れもの)
デザイン:株式会社ディスハウス
*お申し込みはコチラから
●今年生誕100年を迎えた松本竣介ですが、岩手、宮城、神奈川、島根、そして世田谷美術館(現在開催中)を巡回する大規模な回顧展が多くの人々の感動をよんでいます。
NHK日曜美術館でその清冽な画風を知った若い世代の方も多いでしょう。
世田谷美術館で2013年1月14日まで「生誕100年 松本竣介展」が開催されていますので、ぜひご覧になってください。
■松本竣介 Shunsuke MATSUMOTO(1912-1948)
1912年東京に生まれ、岩手で過ごす。聴力を失い、画家を志す。上京し、太平洋画会研究所選科に通う。結婚して松本姓(旧姓・佐藤)となり、アトリエを綜合工房と名付け、妻・禎子と月刊誌『雑記帳』を創刊。43年に靉光や麻生三郎、寺田政明ら同志8名で新人画会を結成(第3回展まで開催)。47年自由美術家協会に参加。1948年、歿。






■前期の会期=2012年12月14日(金)ー12月29日(土)
※会期中無休
■後期の会期=2013年1月9日[水]―1月19日[土]
※会期中無休

素描30点のうち、前期では16点を展示します。
残り14点も画廊にありますので、ご覧になれます。
亭主は大学卒業後の1969年に竹橋にある新聞社に就職しました。歩いて数分のところに東京国立近代美術館がありました。内勤だったこともあり亭主は昼休みには近美の上階の喫茶コーナーでひとり読書する屈折した青年でありました(笑、単なるひねくれ)。
近美で毎日目にする靉光、野田英夫の作品が亭主にとって初めての美術体験でした。
そして同じ頃、鎌倉の神奈川県立近代美術館で巡り合ったのが松本竣介の「立てる像」でした。
短い期間だったようですがその頃同館に松本竣介記念室があったのです(今はない)。
薄暗い部屋の真ん中にすくっと立つかのように、「立てる像」が飾られていました。
それまでに見たどの絵よりも亭主にとっては衝撃でした。社会に出たもののいったい何をすればいいのか、これからどんな道を選べばいいのかまったくわからず立ち往生している自分に問いかけてくるような静かな迫力がありました。
それから数年後の1974年、思いもかけず美術業界に入ったのですが、以来、竣介の展覧会を開くのが長年の夢でした。
最初に竣介の作品を買ったのは1980年頃でした。
油彩はとても手が出ず(というよりほとんど市場には出ない、今も同じです)、街を描いた素描作品で確か80万円でした。
敬愛する先輩画商の方に無理を言って購入しました。

出品番号1番「古代建築」

出品番号17番「人物」

出品番号21番「作品」

出品番号22番「建物」
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
亭主は画商根性というか、コレクター意識なのか、美術館などで名画を見てもそれが買えない、入手不可能と知ると余り興味が持てない。
そういう意味では竣介はチャンスがあれば買いたい、所有したいと思わせる最右翼でした。
今まで瑛九や野田英夫の関連で、竣介の作品を展示をしたことは幾度かありますが、まとまった展示は初めてです。
ようやく夢だった展覧会を実現する運びとなりました。
36歳で夭折した作家が残した希少な素描作品30点をご覧いただきます。狭い画廊なので、会期を前期・後期と分けて開催します。
年末の慌しい時期かとは思いますが、ぜひともご来廊ください。
出品作品の画像及びデータはホームページに掲載しました。
ホームページ上では価格は公開しませんので、ご興味のある作品については遠慮なくお問い合わせください。
E-mail info@tokinowasuremono.com / Tel.03-3470-2631
●ときの忘れものブログでは、植田実のエッセイ「生きているTATEMONO 松本竣介を読む」を連載中です。
●本展のカタログを制作しました
『松本竣介展』図録
価格:800円
発行日:2012年12月14日
発行:ときの忘れもの/有限会社ワタヌキ
執筆:植田実
編集:尾立麗子(ときの忘れもの)
デザイン:株式会社ディスハウス
*お申し込みはコチラから
●今年生誕100年を迎えた松本竣介ですが、岩手、宮城、神奈川、島根、そして世田谷美術館(現在開催中)を巡回する大規模な回顧展が多くの人々の感動をよんでいます。
NHK日曜美術館でその清冽な画風を知った若い世代の方も多いでしょう。
世田谷美術館で2013年1月14日まで「生誕100年 松本竣介展」が開催されていますので、ぜひご覧になってください。
■松本竣介 Shunsuke MATSUMOTO(1912-1948)
1912年東京に生まれ、岩手で過ごす。聴力を失い、画家を志す。上京し、太平洋画会研究所選科に通う。結婚して松本姓(旧姓・佐藤)となり、アトリエを綜合工房と名付け、妻・禎子と月刊誌『雑記帳』を創刊。43年に靉光や麻生三郎、寺田政明ら同志8名で新人画会を結成(第3回展まで開催)。47年自由美術家協会に参加。1948年、歿。






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