先週18日に東京を発って、福井を経由して大阪に向かい、ART OSAKA 2013に出展参加して、昨日無事帰京いたしました。
ホテルでのアートフェアでしたが、交通の便がいいこともあり、盛況でした。

今年は韓国からも多くの画廊が参加されました。
いつも思うことですが、実行委員会の皆様のご尽力にはただただ頭が下がります。関係者の皆様にあらためて感謝申し上げます。

亭主は長年の腰痛持ちでベッドが不可。いつもネットで和室(畳と布団)の宿を捜してもらうのですが、大番頭尾立は予算もあるので、実利一辺倒、ときには部屋の中に洗濯ものを干すロープが張られている凄い部屋をとったりする(近くの工事現場の作業員さんたち専用の宿だった)。
今回の大阪の宿はというと・・・・
部屋は広くて清潔、お風呂も社長が溺れそうなくらい広い。今までで一番いい宿でした。
お天気も良く、作品も売れて、社長はゴキゲンでありました。

いままで各地のアートフェアに何を持って行くかで試行錯誤の連続でしたが、ようやく腹が据わり(もう歳で右往左往する元気もなくなった)、大阪では、
1)ときの忘れものの期待作家の新作を展示する秋葉シスイ野口琢郎)。
2)ときの忘れものならではのラインナップは崩さず、一番いい作品を持って行く瑛九他)、
という二つの原則をたて、20数点の作品を展示しました。
展示作業も若いスタッフに丸投げ、亭主と社長は久しぶりに宿でテレビをみてのんびりしておりました。
結果、とても気持ちの良い展示になりました。その様子は一昨日の新澤のレポートをご覧ください。
出品予定していた某作家の大きな作品は既に運送会社に集荷して貰っていたのですが、東京を出る寸前にその作品を含む大量注文があり、スタッフが慌てて運送会社に荷物を取り戻しに行くという嬉しい誤算もありました。
秋葉シスイさんは今までの展示で売れなかったことがないという連戦連勝の記録を今回も更新、めでたく さんにお買い上げいただきました。

他の画廊さんたちの部屋の様子は例によって新澤がレポート(昨日のブログ)しましたが、亭主が面白いと思うものはただの一点も収録されておらず、今更ながら彼のオタクぶりに感心するやら、あきれるやら。
少しは「ときの忘れもの好み」に染まってくれないかしら。

3日間、関西方面の普段なかなかお目にかかれないお客様たちとお話できたことも嬉しいことでした。
あらためて作品をお買い上げいただいたお客様、来場してくださった皆様に心より御礼申し上げます。

帰京したら、机の上は郵便物の山。
そうでなくとも日々たくさんの方から展覧会のご案内をいただく。
なかなか伺えず、不義理ばっかりしています。すいません。
遅くなりましたが、二つ、ご紹介しましょう。

わが故郷、群馬県の山奥で佐藤理さんの写真展が開催されています。
「山村の生活~佐藤理写真展」
昭和40年代に8x10インチの大型カメラを担いで群馬の山村を巡り、今ではもう失われてしまった日本の原風景ともいうべき自然と山村に暮らす人々を撮影した佐藤理の個展が、撮影地のひとつ上野村で開催されています。
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会場=上野村森のギャラリー(全国郷土玩具館内)
昭和40年代の上野村の懐かしい写真を多数展示しております。
第1部会期=2013年4月27日(土)~6月28日(金)
第2部会期=2013年6月29日(土)~9月1日(日)
入場は無料です。
10時から16時30分まで(入館は16時まで)
お問い合わせ 上野村産業情報センター
電話:0274-20-7070
上野村トピックスにも記載されていますが、1985年8月12日の日本航空123便墜落事故の現場となったのが上野村です。
あれからもう28年も経つのですね。
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佐藤理
「ヤギ小屋の少女 川和(かわわ)」
ゼラチン・シルバー・プリント
40.5×50.5cm
サインあり

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◆「反骨の画家 利根山光人展」
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町田市立国際版画美術館
会期=2013年6月22日(土)~8月4日(日)
利根山光人展の招待券が若干あります。
ご希望の方は、メールにてときの忘れもの宛、お申し込みください。

上掲図版は「利根山光人展リーフレット」
A5判サイズ、15ページ
テキスト:滝沢恭司
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早稲田大学を卒業し、召集・入隊を経て終戦を迎えた利根山光人は、戦後間もない混沌とした時期に、ストラヴィンスキーの音楽に触発された前衛絵画を油彩で制作する一方で、母校から払い下げられたリトグラフの印刷機をつかって版画の制作を開始しています。その後まもなく、岩波の記録映画「佐久間ダム」を見て心を揺り動かされ、その建設現場に取材した制作をはじめ、社会派の画家としての姿を現します。そして50年代末には、メキシコを訪れた際に見たマヤ文明に衝撃を受け、その古代文明をモティーフとした制作を開始しました。それ以後、たびたびメキシコを訪れた利根山は、生涯にわたって、古代文明からの示唆を現代社会や現代人への問いかけとして描き続けます。
また1980年代以降は、インド各地の石窟群や日本の祭り、闘牛、さらに自らを伝説の騎士と思い込んで遍歴の旅に出かけたドン・キホーテを主人公とした小説などをモティーフに、人間のバイタリティーを表現し続けました。さらにその一方では、戦争の爪痕を描き出すことで、現代文明の危機を伝えようとしました。(同館HPより)
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