スタッフSの「ART OSAKA 2014」レポートその2

ART OSAKA 2014、現地より第二信をお送りします。
大過なく設営が完了し、いよいよART OSAKA 2014がスタートです。
プレビュー、一般公開日共に、台風の影響が全くなかったため人出に恵まれ、盛況でした。
翌日の一般公開初日でも共通したことですが、今回は兎にも角にも葉栗剛さんの〈男気〉(祭りより…)シリーズが大評判でした。

普段のときの忘れものの展示は瑛九や細江英公など、大人しい、あるいは成熟したイメージの作品が多く、来場者も粛々と見ていかれる方が多いのですが、今回はまず部屋の前を通りすがった際に部屋の奥で仁王立ちする180cmの全身刺青を施した褌一丁のハゲ男の視線に「うわっ」と声を上げ、興味を引かれて部屋に入ってくると、その横にもう一人、こちらも仁王立ちする210cmの全身刺青を施した褌一丁の角刈男に睨まれてまた「うわぁ」と一声。
なんと言いますか、このリアクションだけでも持って来て良かったとシミジミ思いました。

当然スタッフと来場者の会話はこの作品のことが多くなるわけですが、最初に話題になるのはやはり「どうやって部屋に入れたの?」ということでした。答えは単純に入り口のドアから横向きで、というロマンもへったくれもないものですが、お客様同士の会話の中では「これどうやって部屋に入れたんかなぁ」「そんなん窓からに決まっとるやん」などというやり取りも。「窓ははめ殺しだし、ここ地上26階ですよ!」というツッコミを我慢した自分は果たして正しかったのか…。
ちなみに自分はこの作品にかなりコミカルな印象を持っているので、フェア開始前はきっと子供にも人気出るだろうなーなどと思っていたのですが、小学生くらいはともかく、それ以下の子供には随分怖く見えたようで、中には親に連れられて入ってくるなり「こわいこわい」と連呼して親を押し出して行ってしまったお子さんもいました。実は自分も初日の朝、最初に部屋に入った時にドアを開けたらハゲ頭に睨まれ、分かっていても思わずビクリとしてしまいました。やはりコミカルであっても愛嬌はないなぁといらん再確認。
大型作品の二点はときの忘れものでの個展以前にも他所で展示されていたことがあるため、画像を見たことがあるという方も多数いらっしゃいました。ですが、ここまで大きいとは思っていなかったようで、実物を前に、大きさという特徴が持つ迫力に感じ入られている方も多数。また、画像などでは作品の一面しか(主に正面)見れない場合が多く、側面や背後も細かく見れるということも興味深かったようです。ちなみにひょっとこの方の〈男気〉(祭りより…)は、「お尻が可愛い」と大阪マダム達に好評でした。
また、葉栗さんの他の作品の見本(サイズ的な意味で)として<男気>《ひょっとこ》も展示していたのですが、自分と見比べて「モデルの方ですか?」と聞かれること数度。作業中は自分はいつも鉢巻をしているので、撤収作業時にはこの<男気>《ひょっとこ》、自分、〈男気〉(祭りより…)(ひょっとこ)で並んで記念撮影しようと計画しております。
そのようないつもとは大分毛色の違う展示時間が終わると、残るは楽しい楽しいご飯のお時間です。英国での粗食暮らしが長いので、基本日本の飯は何食っても美味いと感じる自分ですが、そこはそれ、やはり「食い倒れの街」などというフレーズには期待せざるを得ません。
プレビューの晩は参加画廊の懇親会で会場近くのバリ料理レストランで、Nii Fine ArtsさんやYoshimi Artsさん、韓国から出展されているGallery Aileさんに話し相手になっていただき東南アジア料理に舌鼓を打ち、翌日はナイトビューイングに合わせて合流した亭主にご一緒させていただき、新梅田食堂街の関東煮(かんとだき)の名店で夏にも関わらずあっつあつの大根やカラシの効いたタコの甘露煮、ちょっと変わった所で鯨のスジなどを楽しませていただきました。大変美味しかったです。
懇親会会場のレストランにて
Nii Fine Artsの新居さんと、Yoshimi Artsの稲葉さん
大阪に来たのは初めてという、韓国・Gallery Aileのお二人
一般公開初日終了後、新梅田食堂街にて、お客様たちと。
手前から亭主、地元の柴さん、秋葉シスイさん、九州からかけつけてくれた田村さん
エアコンがガンガンに効いた店内で座った席は、目の前で関東煮が煮込まれているという特等席。
「ガンガン食べていいよ」という亭主のお言葉に甘えて、堪能させていただきました。
次回のスタッフSの「ART OSAKA」レポートその3は、アートフェアレポート恒例、新澤の独断と趣味による出展作品紹介を行います。楽し…めるものになるかは例によって未定ですが、お待ち頂ければ幸いです。
(しんざわ ゆう)

ART OSAKA 2014、現地より第二信をお送りします。
大過なく設営が完了し、いよいよART OSAKA 2014がスタートです。
プレビュー、一般公開日共に、台風の影響が全くなかったため人出に恵まれ、盛況でした。
翌日の一般公開初日でも共通したことですが、今回は兎にも角にも葉栗剛さんの〈男気〉(祭りより…)シリーズが大評判でした。

普段のときの忘れものの展示は瑛九や細江英公など、大人しい、あるいは成熟したイメージの作品が多く、来場者も粛々と見ていかれる方が多いのですが、今回はまず部屋の前を通りすがった際に部屋の奥で仁王立ちする180cmの全身刺青を施した褌一丁のハゲ男の視線に「うわっ」と声を上げ、興味を引かれて部屋に入ってくると、その横にもう一人、こちらも仁王立ちする210cmの全身刺青を施した褌一丁の角刈男に睨まれてまた「うわぁ」と一声。
なんと言いますか、このリアクションだけでも持って来て良かったとシミジミ思いました。

当然スタッフと来場者の会話はこの作品のことが多くなるわけですが、最初に話題になるのはやはり「どうやって部屋に入れたの?」ということでした。答えは単純に入り口のドアから横向きで、というロマンもへったくれもないものですが、お客様同士の会話の中では「これどうやって部屋に入れたんかなぁ」「そんなん窓からに決まっとるやん」などというやり取りも。「窓ははめ殺しだし、ここ地上26階ですよ!」というツッコミを我慢した自分は果たして正しかったのか…。
ちなみに自分はこの作品にかなりコミカルな印象を持っているので、フェア開始前はきっと子供にも人気出るだろうなーなどと思っていたのですが、小学生くらいはともかく、それ以下の子供には随分怖く見えたようで、中には親に連れられて入ってくるなり「こわいこわい」と連呼して親を押し出して行ってしまったお子さんもいました。実は自分も初日の朝、最初に部屋に入った時にドアを開けたらハゲ頭に睨まれ、分かっていても思わずビクリとしてしまいました。やはりコミカルであっても愛嬌はないなぁといらん再確認。
大型作品の二点はときの忘れものでの個展以前にも他所で展示されていたことがあるため、画像を見たことがあるという方も多数いらっしゃいました。ですが、ここまで大きいとは思っていなかったようで、実物を前に、大きさという特徴が持つ迫力に感じ入られている方も多数。また、画像などでは作品の一面しか(主に正面)見れない場合が多く、側面や背後も細かく見れるということも興味深かったようです。ちなみにひょっとこの方の〈男気〉(祭りより…)は、「お尻が可愛い」と大阪マダム達に好評でした。
また、葉栗さんの他の作品の見本(サイズ的な意味で)として<男気>《ひょっとこ》も展示していたのですが、自分と見比べて「モデルの方ですか?」と聞かれること数度。作業中は自分はいつも鉢巻をしているので、撤収作業時にはこの<男気>《ひょっとこ》、自分、〈男気〉(祭りより…)(ひょっとこ)で並んで記念撮影しようと計画しております。
そのようないつもとは大分毛色の違う展示時間が終わると、残るは楽しい楽しいご飯のお時間です。英国での粗食暮らしが長いので、基本日本の飯は何食っても美味いと感じる自分ですが、そこはそれ、やはり「食い倒れの街」などというフレーズには期待せざるを得ません。
プレビューの晩は参加画廊の懇親会で会場近くのバリ料理レストランで、Nii Fine ArtsさんやYoshimi Artsさん、韓国から出展されているGallery Aileさんに話し相手になっていただき東南アジア料理に舌鼓を打ち、翌日はナイトビューイングに合わせて合流した亭主にご一緒させていただき、新梅田食堂街の関東煮(かんとだき)の名店で夏にも関わらずあっつあつの大根やカラシの効いたタコの甘露煮、ちょっと変わった所で鯨のスジなどを楽しませていただきました。大変美味しかったです。
懇親会会場のレストランにてNii Fine Artsの新居さんと、Yoshimi Artsの稲葉さん
大阪に来たのは初めてという、韓国・Gallery Aileのお二人
一般公開初日終了後、新梅田食堂街にて、お客様たちと。手前から亭主、地元の柴さん、秋葉シスイさん、九州からかけつけてくれた田村さん
エアコンがガンガンに効いた店内で座った席は、目の前で関東煮が煮込まれているという特等席。「ガンガン食べていいよ」という亭主のお言葉に甘えて、堪能させていただきました。
次回のスタッフSの「ART OSAKA」レポートその3は、アートフェアレポート恒例、新澤の独断と趣味による出展作品紹介を行います。楽し…めるものになるかは例によって未定ですが、お待ち頂ければ幸いです。
(しんざわ ゆう)
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