今年初めての海外遠征であるアートステージシンガポール Art stage singaporeから、老兵二人は一足先に帰国いたしました。
蒸し暑い30度のシンガポールから、極寒の我が家(庭には雪が・・・・)に一週間ぶりに帰宅、冷え切った室内を暖めるのに大童でした。
実はシンガポールも寒くて(冷房で)、亭主は毎日ユニクロのダウンジャケットを羽織っておりました(笑)。
今回、司令塔の尾立が産休のため、若いスタッフだけでは不安だというので、海外遠征はもうあるまいと思っていた亭主ですが、社長のお供で腰痛をかばいつつ参加しました。
ただし「参戦」ではなく「参加」です。
フェアの詳細に関しては明日掲載されるであろうスタッフSのレポートに譲りますが、臨時休廊してご迷惑をおかけした皆様に先ずはお詫びと、御礼を申し上げる次第です。
展示に関しては、これも久しぶりに強力助っ人浜田さんにご出馬願い、見事な空間を作っていただきました。アートフェアは世界中から参加した200近いブースが広い会場に展開するわけですから、入場者に素通りされたら目も当てられません。展示こそが「フェア成功の鍵」であることを、今回も身にしみて実感しました。

F8がときの忘れもののブース。
art stage singaporeのサイトより転載
クリックすると拡大されます。
出展に際しては半年前から大番頭オダチが綿密に計画を立て、先日ご案内したようなラインナップで出品作品を選びました。展示を終えて、数日で帰国した浜田さんの以下のエールにあるように、その選択は結果としては成功したようです(この原稿を書いている時点ではまだフェアは終了していません)。
<作品の大小ではなく、作品のクオリティーや美術史におけるコンテキストは他の出展者が展示している作品に全く劣ることはないと思いますので、完売を目指して頑張って下さい!>
(浜田さんのメールより)
もちろん反省点は多々、多々、多々あります。
いずれ全スタッフが帰国後に総括しなければなりませんが、
先ず第一に、作品サイズの問題です。メインの葉栗剛さんの大作2点(台座を含めると3m)の効果を狙いすぎたため、他の出品作品がいずれも小さ過ぎて、今までで一番広いブースにちょこっと置かれた出品作品の梱包を見て、浜田さんも一瞬絶望的になったようです。
下の写真の背景に見える秋葉シスイさんの油彩はそれでも100号あるのですが(これも初日に売れてしまいました)、天井高4mのブースでは小品にしか見えません。他のブースでは数百号単位の大作がごろごろありました。
次回の壁面にはもっと大きな作品を用意しなければと痛感しました。

長崎美希さん撮影のスナップ。
右が僅か5cmの長崎さんの木彫群、壁にアクリルケースを設置して展示しました。
第二に、用意した作品数がまったく足りなかった。
ときの忘れものではフェアの度に、社長+大番頭の「断捨離派」と亭主の「捨てられない(整理できない)派」の熾烈な戦いがありまして、「あれもこれも持ってけって、ワタヌキさんはおっしゃいますが、僅か数日の会期で見せる時間も場所もないじゃありませんか」という大番頭の勝利に終わり、今回は亭主も沈黙、絞りに絞った精選作品での出展でした。
しかし、今回ばかりはそれが裏目に出てしまいました。
一般公開に先立つプレヴューで、予備に持っていった葉栗さんの小品(50cmサイズ)3点が展示する前に売れてしまったのを皮切りに、10数点があっと言う間に売れてしまい、初日から展示換えをしなければならない羽目に陥りました。とはいえ、代わりの作品がありません。これには困った。
展示予定の無かった(顧客へのプレゼント用)菅井汲のマルチプル(これも10cmと小品)まで展示しなければならない有様で、反断捨離派の亭主は、「だから言ったじゃあないか」と小さくつぶやいたのでありました。
まあ、それはともかくまだフェアは終了していないので、今回初出品の常松大純 Daijun TSUNEMATSU作品5点をご紹介します。
ときの忘れもの初登場です。

展示スナップ
彫刻家・常松大純さんは金属を主とした作品を制作し、主にステンレススチール、チタンによる制作活動を続けています。
今回出品した作品は、アルミ缶を使用したユーモア溢れる作品です。

展示スナップ
1. 常松大純 Daijun TSUNEMATSU
"ROAD of SKY"
2015年
ステンレススチール、アルミ缶
H38.5×W86.5×D16.5cm
サインあり
2.常松大純 Daijun TSUNEMATSU
《EBISU BEER 薫り華やぐエビス》
2015年
アルミ缶
作品サイズ:H10.0×W16.0×D6.0cm
ケースサイズ:H25.5×W25.5×D9.0cm
サインあり

3.常松大純 Daijun TSUNEMATSU
《KARUIZAWA 軽井沢ビール 浅間名水 PREMIUM》
2015年
アルミ缶
作品サイズ:H10.0×W16.0×D6.0cm
ケースサイズ:H25.5×W25.5×D9.0cm
サインあり

4.常松大純 Daijun TSUNEMATSU
《シチリア産レモン》
2015年
アルミ缶
作品サイズ:H11.5×W16.0×D6.0cm
ケースサイズ:H25.5×W25.5×D9.0cm
サインあり

5.常松大純 Daijun TSUNEMATSU
《SUNTORY CRAFT SELECT I.P.A 限定醸造》
2015年
アルミ缶
作品サイズ:H10.0×W16.0×D6.0cm
ケースサイズ:H25.5×W25.5×D9.0cm
サインあり

こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
実はこの自転車のオブジェはリサイクルです。同じ種類の350mlのアルミ缶の上部分を2缶使用して制作されています。画像を拡大するとよくわかると思いますが、空き缶だけを使って見事な作品に仕上げています。
作品のタイトルは使用した缶のドリンク名です。

■常松大純 Daijun TSUNEMATSU
略歴
1944 平壌市生まれ(’44帰国福島)
1972 東京学芸大学美術科卒業
1974 同大学大学院修了
1987 第5回ヘンリー・ムア大賞展 ジャコモ・マンズー特別優秀賞
「常松大純特集」フジテレビ
1995 彩の国さいたま彫刻バラエティー’95大賞
1997 第2回雨引きの里と彫刻/茨城県
1998 八木富太氏を囲む彫刻展/ギャラリーせいほう
1901 第19回現代日本彫刻展
2003.’06.’10 個展/ギャラリーせいほう
2004 中日現代芸術展/上海市多倫現代美術館
2009 新日鐵本社に壁面彫刻を設置/丸の内パークビル
2012「彫刻家による平面」常松大純・望月菊磨
2013「ベストセレクション展2013美術」/東京都美術館
他、個展・展覧会出品多数 各地に作品設置
現在 行動美術協会会員・日本美術家連盟会員
東京学芸大学非常勤講師
武蔵野美術大学特別講師
第5回ヘンリー・ムーア大賞展(美ヶ原高原美術館)でジャコモ・マンズー特別優秀賞を受賞。’95彩の国さいたま彫刻バラエティ大賞受賞。
蒸し暑い30度のシンガポールから、極寒の我が家(庭には雪が・・・・)に一週間ぶりに帰宅、冷え切った室内を暖めるのに大童でした。
実はシンガポールも寒くて(冷房で)、亭主は毎日ユニクロのダウンジャケットを羽織っておりました(笑)。
今回、司令塔の尾立が産休のため、若いスタッフだけでは不安だというので、海外遠征はもうあるまいと思っていた亭主ですが、社長のお供で腰痛をかばいつつ参加しました。
ただし「参戦」ではなく「参加」です。
フェアの詳細に関しては明日掲載されるであろうスタッフSのレポートに譲りますが、臨時休廊してご迷惑をおかけした皆様に先ずはお詫びと、御礼を申し上げる次第です。
展示に関しては、これも久しぶりに強力助っ人浜田さんにご出馬願い、見事な空間を作っていただきました。アートフェアは世界中から参加した200近いブースが広い会場に展開するわけですから、入場者に素通りされたら目も当てられません。展示こそが「フェア成功の鍵」であることを、今回も身にしみて実感しました。

F8がときの忘れもののブース。
art stage singaporeのサイトより転載
クリックすると拡大されます。
出展に際しては半年前から大番頭オダチが綿密に計画を立て、先日ご案内したようなラインナップで出品作品を選びました。展示を終えて、数日で帰国した浜田さんの以下のエールにあるように、その選択は結果としては成功したようです(この原稿を書いている時点ではまだフェアは終了していません)。
<作品の大小ではなく、作品のクオリティーや美術史におけるコンテキストは他の出展者が展示している作品に全く劣ることはないと思いますので、完売を目指して頑張って下さい!>
(浜田さんのメールより)
もちろん反省点は多々、多々、多々あります。
いずれ全スタッフが帰国後に総括しなければなりませんが、
先ず第一に、作品サイズの問題です。メインの葉栗剛さんの大作2点(台座を含めると3m)の効果を狙いすぎたため、他の出品作品がいずれも小さ過ぎて、今までで一番広いブースにちょこっと置かれた出品作品の梱包を見て、浜田さんも一瞬絶望的になったようです。
下の写真の背景に見える秋葉シスイさんの油彩はそれでも100号あるのですが(これも初日に売れてしまいました)、天井高4mのブースでは小品にしか見えません。他のブースでは数百号単位の大作がごろごろありました。
次回の壁面にはもっと大きな作品を用意しなければと痛感しました。

長崎美希さん撮影のスナップ。
右が僅か5cmの長崎さんの木彫群、壁にアクリルケースを設置して展示しました。
第二に、用意した作品数がまったく足りなかった。
ときの忘れものではフェアの度に、社長+大番頭の「断捨離派」と亭主の「捨てられない(整理できない)派」の熾烈な戦いがありまして、「あれもこれも持ってけって、ワタヌキさんはおっしゃいますが、僅か数日の会期で見せる時間も場所もないじゃありませんか」という大番頭の勝利に終わり、今回は亭主も沈黙、絞りに絞った精選作品での出展でした。
しかし、今回ばかりはそれが裏目に出てしまいました。
一般公開に先立つプレヴューで、予備に持っていった葉栗さんの小品(50cmサイズ)3点が展示する前に売れてしまったのを皮切りに、10数点があっと言う間に売れてしまい、初日から展示換えをしなければならない羽目に陥りました。とはいえ、代わりの作品がありません。これには困った。
展示予定の無かった(顧客へのプレゼント用)菅井汲のマルチプル(これも10cmと小品)まで展示しなければならない有様で、反断捨離派の亭主は、「だから言ったじゃあないか」と小さくつぶやいたのでありました。
まあ、それはともかくまだフェアは終了していないので、今回初出品の常松大純 Daijun TSUNEMATSU作品5点をご紹介します。
ときの忘れもの初登場です。

展示スナップ
彫刻家・常松大純さんは金属を主とした作品を制作し、主にステンレススチール、チタンによる制作活動を続けています。
今回出品した作品は、アルミ缶を使用したユーモア溢れる作品です。

展示スナップ
1. 常松大純 Daijun TSUNEMATSU"ROAD of SKY"
2015年
ステンレススチール、アルミ缶
H38.5×W86.5×D16.5cm
サインあり
2.常松大純 Daijun TSUNEMATSU《EBISU BEER 薫り華やぐエビス》
2015年
アルミ缶
作品サイズ:H10.0×W16.0×D6.0cm
ケースサイズ:H25.5×W25.5×D9.0cm
サインあり

3.常松大純 Daijun TSUNEMATSU《KARUIZAWA 軽井沢ビール 浅間名水 PREMIUM》
2015年
アルミ缶
作品サイズ:H10.0×W16.0×D6.0cm
ケースサイズ:H25.5×W25.5×D9.0cm
サインあり

4.常松大純 Daijun TSUNEMATSU《シチリア産レモン》
2015年
アルミ缶
作品サイズ:H11.5×W16.0×D6.0cm
ケースサイズ:H25.5×W25.5×D9.0cm
サインあり

5.常松大純 Daijun TSUNEMATSU《SUNTORY CRAFT SELECT I.P.A 限定醸造》
2015年
アルミ缶
作品サイズ:H10.0×W16.0×D6.0cm
ケースサイズ:H25.5×W25.5×D9.0cm
サインあり

こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
実はこの自転車のオブジェはリサイクルです。同じ種類の350mlのアルミ缶の上部分を2缶使用して制作されています。画像を拡大するとよくわかると思いますが、空き缶だけを使って見事な作品に仕上げています。
作品のタイトルは使用した缶のドリンク名です。

■常松大純 Daijun TSUNEMATSU
略歴
1944 平壌市生まれ(’44帰国福島)
1972 東京学芸大学美術科卒業
1974 同大学大学院修了
1987 第5回ヘンリー・ムア大賞展 ジャコモ・マンズー特別優秀賞
「常松大純特集」フジテレビ
1995 彩の国さいたま彫刻バラエティー’95大賞
1997 第2回雨引きの里と彫刻/茨城県
1998 八木富太氏を囲む彫刻展/ギャラリーせいほう
1901 第19回現代日本彫刻展
2003.’06.’10 個展/ギャラリーせいほう
2004 中日現代芸術展/上海市多倫現代美術館
2009 新日鐵本社に壁面彫刻を設置/丸の内パークビル
2012「彫刻家による平面」常松大純・望月菊磨
2013「ベストセレクション展2013美術」/東京都美術館
他、個展・展覧会出品多数 各地に作品設置
現在 行動美術協会会員・日本美術家連盟会員
東京学芸大学非常勤講師
武蔵野美術大学特別講師
第5回ヘンリー・ムーア大賞展(美ヶ原高原美術館)でジャコモ・マンズー特別優秀賞を受賞。’95彩の国さいたま彫刻バラエティ大賞受賞。
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