浜田宏司のシンガポール視察記から(続)
【シンガポール出張-3】
「プルデンシャル・アイ・アワード」は、世界的に有名な金融サービスグループ プルデンシャル・ファイナンシャルとパラレルコンテンポラリーアート、サーチギャラリーの3社によって設立されたアジアのアーティストにフォーカスしたアワードです。「デジタル/アート」、「ドローイング」、「インスタレーション」、「ペインティング」、「写真」、「彫刻」六つのカテゴリーがあり、昨年は日本から選出されたChim↑Pomが大賞を受賞して話題を集めました。
今年の受賞者の作品を集めた展覧会がマリーナベイ・サンズのお膝元 アート・サイエンス・ミュージアムで開催されていました。日本からは絵画部門の最終候補に小西紀行がノミネートされ、彼の作品はアートステージシンガポールでもアラタニウラノから展示販売されていてプルデンシャル・アイ・アワードの相乗効果かセールも好調のようでした。
プルデンシャル・アイ・アワードの主催者として参画するサーチギャラリーの、アジアのアートシーンにフォーカスしたアプローチに大変興味を持ちました。サーチギャラリーは、2009年のロンドンオリンピック開催時に、韓国の現代美術作家を集めた展覧会「Korean Eye/2009」を開催しています。それを機に「Indonesia Eye/2011」「Hong Kong Eye/2013」「Prudential Malaysia Eye/2014」と隔年で開催し アジアの現代美術における21世紀の文脈を構築しつつあります。さて、この流れがはたして Damien HirstやTracey Eminを輩出した90年代 “YBA’s” を新たに。となるか見守りたいです。


















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【シンガポール出張-4】
「ラーメン二郎」という屋号のラーメン店があるのですが、ご存知ですか? 都内のコアなラーメンファンなら一度は入ったことのある有名店です。ここの特徴として一般的なラーメンの三倍の量はある麺のボリュームもそうですが(しかもサイズは「小」)、謎の「マシマシ」「カラカラ」などの暗号により増量可能な具材によるテーブル上の高層ビルとも言える芸術的な山盛りの盛付けが特に有名です。試しに「ラーメン二郎 マシマシ」で画像検索してください。見ているだけで胃もたれしそうな画像を目にすることができるでしょう。
さて、今回はラーメンの話ではありません。
もちろん絵画の話です。最近韓国のアートフェアで展示されている作品に絵の具をてんこ盛りにした作品をよく目にすることがあります。数年前はそんなに多く感じませんでしたが、抽象トレンドの拡大とともにこの表現の作風が本当に増えてきたと最近実感しています。この絵具厚盛りの作品を見るたびに、ラーメン二郎の「マシマシ」を思い出します。
シンガポールでもやはりこのテイストの作品を見かけたのですが、はたしてどこまでキャンバスから盛り上がっていくのでしょうか、アートフェアを回る時、個人的に楽しんでいる視点の一つでもあります。






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【シンガポール出張ー5】
シンガポール滞在最終日に、今回の渡航をサポートしていただいたときの忘れものの綿貫夫妻のお供で、マリーナベイエリアの別の展示会場で開催されているサテライトアートフェア「Singapore Contemporary Art Show 2016」を訪問しました。
アートステージ効果か、プレビューの日は華やかな雰囲気に包まれ盛況でした。
とはいうものの、サテライトの宿命で、本家と比較するとほのかに漂う悲哀感は否めませんでした。そんな中、日本から離れ現地シンガポールで開業された画廊が展示していたオノサトトシノブ、山田正亮、高橋大輔等のセレクションが異彩を放っていました。

















◆臨時ニュース
遠藤現建築創作所の遠藤 現さんから、フランク・ロイド・ライト設計の「自由学園明日館」のテレビ放映のご案内をいただきました。
~~~
寒さの中、少しずつ春の足音も聞こえてくる今日この頃ですが、
皆様いかがお過ごしでしょうか。
来る2月7日(日)と14日(日)の2回にわたり、BS朝日の「百年名家」という、
八嶋智人さんと牧瀬里穂さんが日本各地の名建築を訪ねる番組で、自由学園明日館が特集されます。
http://www.bs-asahi.co.jp/100nen/
昨年末にロケが行われた後も、ディレクターご自身が何度も足を運んで追加の撮影を重ね、
つい先日完成したとのご報告がありました。
放送はお昼の12時から、1回目は90分スペシャルになるとのことです。
ぜひご覧ください。よろしくお願いいたします。~~~
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●今日のお勧めは、オノサト・トシノブです。

オノサト・トシノブ「F-9」
1985年 シルクスクリーン
22.0x27.2cm
Ed.100 Signed
※レゾネNo.205

オノサト・トシノブ「F-10」
1985年
シルクスクリーン
22.0x27.2cm
Ed.100 Signed
※レゾネNo.206
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
【シンガポール出張-3】
「プルデンシャル・アイ・アワード」は、世界的に有名な金融サービスグループ プルデンシャル・ファイナンシャルとパラレルコンテンポラリーアート、サーチギャラリーの3社によって設立されたアジアのアーティストにフォーカスしたアワードです。「デジタル/アート」、「ドローイング」、「インスタレーション」、「ペインティング」、「写真」、「彫刻」六つのカテゴリーがあり、昨年は日本から選出されたChim↑Pomが大賞を受賞して話題を集めました。
今年の受賞者の作品を集めた展覧会がマリーナベイ・サンズのお膝元 アート・サイエンス・ミュージアムで開催されていました。日本からは絵画部門の最終候補に小西紀行がノミネートされ、彼の作品はアートステージシンガポールでもアラタニウラノから展示販売されていてプルデンシャル・アイ・アワードの相乗効果かセールも好調のようでした。
プルデンシャル・アイ・アワードの主催者として参画するサーチギャラリーの、アジアのアートシーンにフォーカスしたアプローチに大変興味を持ちました。サーチギャラリーは、2009年のロンドンオリンピック開催時に、韓国の現代美術作家を集めた展覧会「Korean Eye/2009」を開催しています。それを機に「Indonesia Eye/2011」「Hong Kong Eye/2013」「Prudential Malaysia Eye/2014」と隔年で開催し アジアの現代美術における21世紀の文脈を構築しつつあります。さて、この流れがはたして Damien HirstやTracey Eminを輩出した90年代 “YBA’s” を新たに。となるか見守りたいです。


















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【シンガポール出張-4】
「ラーメン二郎」という屋号のラーメン店があるのですが、ご存知ですか? 都内のコアなラーメンファンなら一度は入ったことのある有名店です。ここの特徴として一般的なラーメンの三倍の量はある麺のボリュームもそうですが(しかもサイズは「小」)、謎の「マシマシ」「カラカラ」などの暗号により増量可能な具材によるテーブル上の高層ビルとも言える芸術的な山盛りの盛付けが特に有名です。試しに「ラーメン二郎 マシマシ」で画像検索してください。見ているだけで胃もたれしそうな画像を目にすることができるでしょう。
さて、今回はラーメンの話ではありません。
もちろん絵画の話です。最近韓国のアートフェアで展示されている作品に絵の具をてんこ盛りにした作品をよく目にすることがあります。数年前はそんなに多く感じませんでしたが、抽象トレンドの拡大とともにこの表現の作風が本当に増えてきたと最近実感しています。この絵具厚盛りの作品を見るたびに、ラーメン二郎の「マシマシ」を思い出します。
シンガポールでもやはりこのテイストの作品を見かけたのですが、はたしてどこまでキャンバスから盛り上がっていくのでしょうか、アートフェアを回る時、個人的に楽しんでいる視点の一つでもあります。






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【シンガポール出張ー5】
シンガポール滞在最終日に、今回の渡航をサポートしていただいたときの忘れものの綿貫夫妻のお供で、マリーナベイエリアの別の展示会場で開催されているサテライトアートフェア「Singapore Contemporary Art Show 2016」を訪問しました。
アートステージ効果か、プレビューの日は華やかな雰囲気に包まれ盛況でした。
とはいうものの、サテライトの宿命で、本家と比較するとほのかに漂う悲哀感は否めませんでした。そんな中、日本から離れ現地シンガポールで開業された画廊が展示していたオノサトトシノブ、山田正亮、高橋大輔等のセレクションが異彩を放っていました。

















◆臨時ニュース
遠藤現建築創作所の遠藤 現さんから、フランク・ロイド・ライト設計の「自由学園明日館」のテレビ放映のご案内をいただきました。
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寒さの中、少しずつ春の足音も聞こえてくる今日この頃ですが、
皆様いかがお過ごしでしょうか。
来る2月7日(日)と14日(日)の2回にわたり、BS朝日の「百年名家」という、
八嶋智人さんと牧瀬里穂さんが日本各地の名建築を訪ねる番組で、自由学園明日館が特集されます。
http://www.bs-asahi.co.jp/100nen/
昨年末にロケが行われた後も、ディレクターご自身が何度も足を運んで追加の撮影を重ね、
つい先日完成したとのご報告がありました。
放送はお昼の12時から、1回目は90分スペシャルになるとのことです。
ぜひご覧ください。よろしくお願いいたします。~~~
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●今日のお勧めは、オノサト・トシノブです。

オノサト・トシノブ「F-9」
1985年 シルクスクリーン
22.0x27.2cm
Ed.100 Signed
※レゾネNo.205

オノサト・トシノブ「F-10」
1985年
シルクスクリーン
22.0x27.2cm
Ed.100 Signed
※レゾネNo.206
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