「アートフェア東京2016」は先週末14日(土)に終了いたしました。
国内のアートフェアでは赤字街道を驀進中だったのですが、亭主の愚痴に同情してくださったお客様たちの応援のおかげで、ようやく連敗阻止!
ほっとする気持ちで搬出作業を終えることができました。
注目を集めたのは何と言っても松本竣介でした。若い人から、ご年配の方まで「おっ、竣介だ」と足を止められ、熱心にご覧になる方が多く、おかげさまで6点中4点が売れました。
意外だったのは関根伸夫です。亭主にとっては師匠であり、恩人でもある関根先生の国内市場での評価は「実績」に比して不当に低いと思うのですが、多勢に無勢、いくら「セキネは現代美術史上最大のスターだ」と力んでも反応は芳しくなかった。
今回、現代版画センター時代のエディションである版画と立体を4点出品したのですが、初日早々に海外からのお客が3点をお買い上げになり、持ってかえるというので、慌てて展示替えをすることに。新たに展示した別の作品も最終日にやはり海外の女性客がお買い上げになりました。
通訳をつれた女性客から「この作品のコンセプトを説明して欲しい」と請われたのですが、
亭主「セキネノブオをご存知ですか」
客「知らない」
亭主「もの派というムーブメントをご存知ですか」
客「知らない」
そこで亭主は、かつて企画した関根の作品集を見せながら、「位相ー大地」からの関根の成し遂げた「革命」について、拙い説明をくりひろげたのでした。
なかなか優秀な通訳だったようで、「1978~79年にかけてセキネはデンマークのルイジアナ美術館他で個展を開いた」と亭主が説明するや、通訳の目には驚愕と尊敬の色が。
世界で一番美しい言われるルイジアナ美術館で個展を開いた唯一の日本人で、庭の一角にはセキネガーデンがあると聞くや、通訳が熱心に客を口説き始めた(笑)。めでたく商談成立で、明日には出国するというので、宿泊している高級ホテルに深夜、作品をお届けしたのでした。
そんなわけでメインで展示した瑛九、松本竣介、瀧口修造、野田英夫、関根伸夫の5人の作品はそれぞれ1~4点が売れ、苦節ん年の苦労が報われたと社長の顔もほころんだことでした。
ご来場の皆さん、お買い上げいただいたお客様には心より御礼を申し上げます。
連日のハードな日程を何とかこなしたと思う間もなく、社長とスタッフたちは慌しく韓国へ出張です。
ときの忘れものは、5月20日(金)~5月23日(月)まで韓国・釜山で開催される「ART BUSAN」に初出展します。

「ART BUSAN」
一般公開:
5月20日(金)~5月22日(日)12:00~20:00
5月23日(月)11:00~17:00
会場:BEXCO(韓国・釜山)
55 APEC-ro, Haeundae-gu, Busan, Korea
公式サイト:http://artbusankorea.com
ときの忘れものブースナンバー:C5
出品作家:秋葉シスイ、野口琢郎、瀧口修造、小野隆生、葉栗剛、長崎美希、フランク・ロイド・ライト、安藤忠雄、磯崎新、ル・コルビュジエ、光嶋裕介、瑛九、マン・レイ、吉原治良、浮田要三、松谷武判、草間彌生、ナム・ジュン・パイク、文承根
ブースの広さが約100平米とこれまで出展してきたフェアの中で過去最大、出品作品数も80点を越すなど全てが初めてのことだらけです。
今回は、広いブース内に秋葉シスイさんの個展スペースを設けます。
会期中に韓国にいらっしゃる方は、是非お越しください。
●作家コメント
今回、ときの忘れものさんから個展スペースをいただき出品させていただくことになりました。
釜山はわたしも初めてなので、どのように観ていただけるかすこし不安です。
今回のフェアには大きな絵を5点展示します。
一番新しく描いた絵は、そのときの自分の状態と反して、とても静かで穏やかな絵になりました。
自分が心がけていることに、「深刻でない暗さ」というのがあります。
淋しさとか、取り残される感覚とか、それも肯定するような絵でありたいのです。
(毎回コメントを求められる度に言っていますが、)海の音を聞いていると、焚き火の炎を見ていると心が落ち着くように、自分の絵もそういう存在に近づけたらいいなと思います。
自分は恵まれた環境をいただいていて、大学を卒業してからもずっと絵を描き続けています。
「淡々と、続ける。」
これを今より大切にしながら、また絵を描いていきたいと思います。
(あきば しすい)
出品No.1)
秋葉シスイ
「次の嵐を用意している」(22)
2016年 油彩、キャンバス
112.0x162.0cm (P100号)
サインあり
出品No.2)
秋葉シスイ
「次の嵐を用意している」(23)
2016年 油彩、キャンバス
97.0x145.5cm (P80号)
サインあり
出品No.3)
秋葉シスイ
「echo of silence」(4)
2016年 油彩、キャンバス
112.0x162.0cm (P100号)
サインあり
出品No.4)
秋葉シスイ
「次の嵐を用意している」(24)
2016年 油彩、キャンバス
112.0x162.0cm (P100号)
サインあり
出品No.5)
秋葉シスイ
「次の嵐を用意している」(8)
2014年 油彩、キャンバス
97.0x145.5cm (P80号)
サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
ときの忘れものの通常業務は平日の火曜~土曜日です。日曜、月曜、祝日はお問い合わせには返信できませんので、予めご了承ください。
国内のアートフェアでは赤字街道を驀進中だったのですが、亭主の愚痴に同情してくださったお客様たちの応援のおかげで、ようやく連敗阻止!
ほっとする気持ちで搬出作業を終えることができました。
注目を集めたのは何と言っても松本竣介でした。若い人から、ご年配の方まで「おっ、竣介だ」と足を止められ、熱心にご覧になる方が多く、おかげさまで6点中4点が売れました。
意外だったのは関根伸夫です。亭主にとっては師匠であり、恩人でもある関根先生の国内市場での評価は「実績」に比して不当に低いと思うのですが、多勢に無勢、いくら「セキネは現代美術史上最大のスターだ」と力んでも反応は芳しくなかった。
今回、現代版画センター時代のエディションである版画と立体を4点出品したのですが、初日早々に海外からのお客が3点をお買い上げになり、持ってかえるというので、慌てて展示替えをすることに。新たに展示した別の作品も最終日にやはり海外の女性客がお買い上げになりました。
通訳をつれた女性客から「この作品のコンセプトを説明して欲しい」と請われたのですが、
亭主「セキネノブオをご存知ですか」
客「知らない」
亭主「もの派というムーブメントをご存知ですか」
客「知らない」
そこで亭主は、かつて企画した関根の作品集を見せながら、「位相ー大地」からの関根の成し遂げた「革命」について、拙い説明をくりひろげたのでした。
なかなか優秀な通訳だったようで、「1978~79年にかけてセキネはデンマークのルイジアナ美術館他で個展を開いた」と亭主が説明するや、通訳の目には驚愕と尊敬の色が。
世界で一番美しい言われるルイジアナ美術館で個展を開いた唯一の日本人で、庭の一角にはセキネガーデンがあると聞くや、通訳が熱心に客を口説き始めた(笑)。めでたく商談成立で、明日には出国するというので、宿泊している高級ホテルに深夜、作品をお届けしたのでした。
そんなわけでメインで展示した瑛九、松本竣介、瀧口修造、野田英夫、関根伸夫の5人の作品はそれぞれ1~4点が売れ、苦節ん年の苦労が報われたと社長の顔もほころんだことでした。
ご来場の皆さん、お買い上げいただいたお客様には心より御礼を申し上げます。
連日のハードな日程を何とかこなしたと思う間もなく、社長とスタッフたちは慌しく韓国へ出張です。
ときの忘れものは、5月20日(金)~5月23日(月)まで韓国・釜山で開催される「ART BUSAN」に初出展します。

「ART BUSAN」
一般公開:
5月20日(金)~5月22日(日)12:00~20:00
5月23日(月)11:00~17:00
会場:BEXCO(韓国・釜山)
55 APEC-ro, Haeundae-gu, Busan, Korea
公式サイト:http://artbusankorea.com
ときの忘れものブースナンバー:C5
出品作家:秋葉シスイ、野口琢郎、瀧口修造、小野隆生、葉栗剛、長崎美希、フランク・ロイド・ライト、安藤忠雄、磯崎新、ル・コルビュジエ、光嶋裕介、瑛九、マン・レイ、吉原治良、浮田要三、松谷武判、草間彌生、ナム・ジュン・パイク、文承根
ブースの広さが約100平米とこれまで出展してきたフェアの中で過去最大、出品作品数も80点を越すなど全てが初めてのことだらけです。
今回は、広いブース内に秋葉シスイさんの個展スペースを設けます。
会期中に韓国にいらっしゃる方は、是非お越しください。
●作家コメント
今回、ときの忘れものさんから個展スペースをいただき出品させていただくことになりました。
釜山はわたしも初めてなので、どのように観ていただけるかすこし不安です。
今回のフェアには大きな絵を5点展示します。
一番新しく描いた絵は、そのときの自分の状態と反して、とても静かで穏やかな絵になりました。
自分が心がけていることに、「深刻でない暗さ」というのがあります。
淋しさとか、取り残される感覚とか、それも肯定するような絵でありたいのです。
(毎回コメントを求められる度に言っていますが、)海の音を聞いていると、焚き火の炎を見ていると心が落ち着くように、自分の絵もそういう存在に近づけたらいいなと思います。
自分は恵まれた環境をいただいていて、大学を卒業してからもずっと絵を描き続けています。
「淡々と、続ける。」
これを今より大切にしながら、また絵を描いていきたいと思います。
(あきば しすい)
出品No.1)秋葉シスイ
「次の嵐を用意している」(22)
2016年 油彩、キャンバス
112.0x162.0cm (P100号)
サインあり
出品No.2)秋葉シスイ
「次の嵐を用意している」(23)
2016年 油彩、キャンバス
97.0x145.5cm (P80号)
サインあり
出品No.3)秋葉シスイ
「echo of silence」(4)
2016年 油彩、キャンバス
112.0x162.0cm (P100号)
サインあり
出品No.4)秋葉シスイ
「次の嵐を用意している」(24)
2016年 油彩、キャンバス
112.0x162.0cm (P100号)
サインあり
出品No.5)秋葉シスイ
「次の嵐を用意している」(8)
2014年 油彩、キャンバス
97.0x145.5cm (P80号)
サインあり
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ときの忘れものの通常業務は平日の火曜~土曜日です。日曜、月曜、祝日はお問い合わせには返信できませんので、予めご了承ください。
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