シンガポールのアートフェアに参加して
先日、Art Stage Singapore 2018に出展しました。ギャラリーとしては出展3回目となりますが、私は産休育休が重なったためArt Stage Singaporeに行くのは今回が初めてでした。
会場はマリーナベイサンズのEXPO Hall 1階で、立地良し、アクセス良し、高級感もあり気持ちは高ぶりました。


ときの忘れもののブースは、葉栗剛、安藤忠雄、光嶋裕介の三人展です。
プレビューはお客様も多く、特に驚いたのはリピーターが多いこと。新澤さんと秋葉さんとの再会を喜んでくださったり、葉栗さんと長崎さんには「今回は大きい作品じゃないんだね!」と声をかけてくださりました。私は今回初めてだったので、どなたのことも分からず一人アウェイな感じでちょっと淋しかったです。笑
この3年間でシンガポールのお客様がたくさんついたことはとても喜ばしいことです。ソウルのアートフェア「KIAF」には7年連続出展していますが、リピーター様はほとんどいませんでしたから、、、シンガポールとときの忘れものは相性がいいのかもしれませんね。
また、過去2回Art Stage Singaporeに葉栗剛先生の大作を出品した効果は絶大だな!と感じました。2m超えの大作を覚えている方にとっては今回の105cmの中品サイズは若干物足りなさを感じた方も多いようですが、一度見たら忘れられない葉栗剛大作のお陰でときの忘れもののことを覚えてもらえたのだと思います。
光嶋裕介作品もとても人気で、皆さま吸い寄せられように見て行き、感心されていました。プレビューの日にお客様が即決で購入してくださり、滑り出しは上々!葉栗剛作品の小品と、ストレージに飾っていた秋葉シスイ80号の油彩もすぐに売約済みになりました。
プレビューの日と一般公開初日はそれらの交渉で忙しくあっという間に二日間が終了。土日はもっとたくさんの交渉があるのだろうと期待していましたが、蓋を開けてみると、来場者はそこそこいるけれども子供や学生が多く、コレクターや買う気のあるお客様は少ない。値段も聞かれない。
ほかのブースを見て回りましたが、全体的にあまり面白くなく、ちょっと拍子抜けしました。気合入っているな!と思うと日本のギャラリーでした。
ほかのギャラリーの方に様子を伺っても、皆さん顔をしかめるばかり。オーガナイザーが代わり、アジアや東南アジアからコレクターが来ておらず、シンガポールの有名画廊は撤退しているそうで、来年の開催が危ういようです。
もちろんこちらの力不足もあるのですが、アジアの中では規模が大きいフェアと聞いていただけにとても残念。来年はどうなるのでしょうか・・・シンガポールとときの忘れものの関係を継続する場所を見つけなければ。。。
次はニューヨークのアートフェア「Art on Paper」に出展します。私は13年ぶりのNY、とっても楽しみです!
(おだちれいこ)











◆埼玉県立近代美術館で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が開催されています。現代版画センターと「ときの忘れもの」についてはコチラをお読みください。
詳細な記録を収録した4分冊からなるカタログはお勧めです。ときの忘れもので扱っています。
会期:2018年1月16日(火)~3月25日(日)
現代版画センターは会員制による共同版元として1974年~1985年までの11年間に約80作家、700点のエディションを発表し、全国各地で展覧会、頒布会、オークション、講演会等を開催しました。本展では45作家、約300点の作品と、機関誌等の資料、会場内に設置した三つのスライド画像によりその全軌跡を辿ります。
○<個々の作品の持つ強固な力もさることながら、現代版画センターの熱い活動の資料ひとつひとつにも心打たれました。素晴らしい展示をありがとうございます。
(20180206/岡本 茉莉さんのtwitterより)>
○<埼玉県立近代美術館「版画の景色」非常にたくさんの版画作品を見ることが出来ました。ポスターにもなっている靉嘔は色の鮮やかさとグラデーションが美しかったです。建築家である磯崎新や安藤忠雄の作品は彼らの立体作品を彷彿とさせました。ウォーホルのKIKUシリーズは燃えるような花びらが迫力でした
関根伸夫のまさに現実と非現実の間をまたがっているような作品は見ていて楽しかったです。宮脇愛子のワイヤーワーク作品には偏執狂的なものを、青が鮮やかなUTSUROHI BLUEシリーズには自由奔放な伸びやかさを感じました。草間彌生の南瓜と帽子の背景が同じなのが興味深かかっです。
元永定正はぎざぎざ、おれおれまがりなど感覚を視覚化しているのが面白かったです。小田襄の銀世界-夢は鏡のようになっているため、映り込む自分が作品に入り込んだように感じられました。木村利三郎のアメリカを描いたシリーズはポップな音楽を見ているようでした。
(20180206/気ままに美術展さんのtwitterより)>
○<過日、ご案内いただきました展覧会「版画の景色 現代版画センターの軌跡」、1月下旬に埼玉県立近代美術館に見に行ってきました。
質、量ともにたいへん充実した展覧会で、1970年代、80年代の日本の現代美術シーンのなかで、現代版画センターがいかに大きな役割を果たしていたかということをあらためて認識しました。
素晴らしい展覧会を見せていただきありがとうございます。綿貫さんをはじめ、ときの忘れものの皆さんの今後のご活躍も期待しております。
(20180206/KMさんのメールより)>
○西岡文彦さんの連載エッセイ「現代版画センターという景色」が始まりました(1月24日、2月14日、3月14日の全3回の予定です)。草創期の現代版画センターに参加された西岡さんが3月18日14時半~トークイベント「ウォーホルの版画ができるまでーー現代版画センターの軌跡」に講師として登壇されます。
○光嶋裕介さんのエッセイ「身近な芸術としての版画について」(1月28日ブログ)
○荒井由泰さんのエッセイ「版画の景色―現代版画センターの軌跡展を見て」(1月31日ブログ)
○スタッフたちが見た「版画の景色」(2月4日ブログ)
○毎日新聞2月7日夕刊の美術覧で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が紹介されました。執筆は永田晶子さん、見出しに<「志」追った運動体>とあります。
○倉垣光孝さんと浪漫堂のポスター(2月8日ブログ)
○埼玉県立近代美術館の広報誌 ソカロ87号で1983年のウォーホル全国展が紹介されています。
○同じく、同館の広報誌ソカロ88号には栗原敦さん(実践女子大学名誉教授)の特別寄稿「現代版画センター運動の傍らでー運動のはるかな精神について」が掲載されています。
○現代版画センターエディションNo.3 木村光佑「リレーションM」
現代版画センターのエディション作品を展覧会が終了する3月25日まで毎日ご紹介します。
木村光佑
「リレーションM」
1973年
フォトリトグラフ
イメージサイズ:47.5×61.0cm
シートサイズ:49.9×65.0cm
Ed.200 サインあり

出品作家45名:靉嘔/安藤忠雄 /飯田善国/磯崎新/一原有徳/アンディ・ウォーホル/内間安瑆/瑛九/大沢昌助/岡本信治郎/小田襄/小野具定/オノサト・トシノブ/柏原えつとむ/加藤清之/加山又造/北川民次/木村光佑/木村茂/木村利三郎/草間彌生/駒井哲郎/島州一/菅井汲/澄川喜一/関根伸夫/高橋雅之/高柳裕/戸張孤雁/難波田龍起/野田哲也/林芳史/藤江民/舟越保武/堀浩哉 /堀内正和/本田眞吾/松本旻/宮脇愛子/ジョナス・メカス/元永定正/柳澤紀子/山口勝弘/吉田克朗/吉原英雄
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※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
新天地の駒込界隈についてはWEBマガジン<コラージ12月号>をお読みください。18~24頁にときの忘れものが特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
先日、Art Stage Singapore 2018に出展しました。ギャラリーとしては出展3回目となりますが、私は産休育休が重なったためArt Stage Singaporeに行くのは今回が初めてでした。
会場はマリーナベイサンズのEXPO Hall 1階で、立地良し、アクセス良し、高級感もあり気持ちは高ぶりました。


ときの忘れもののブースは、葉栗剛、安藤忠雄、光嶋裕介の三人展です。
プレビューはお客様も多く、特に驚いたのはリピーターが多いこと。新澤さんと秋葉さんとの再会を喜んでくださったり、葉栗さんと長崎さんには「今回は大きい作品じゃないんだね!」と声をかけてくださりました。私は今回初めてだったので、どなたのことも分からず一人アウェイな感じでちょっと淋しかったです。笑
この3年間でシンガポールのお客様がたくさんついたことはとても喜ばしいことです。ソウルのアートフェア「KIAF」には7年連続出展していますが、リピーター様はほとんどいませんでしたから、、、シンガポールとときの忘れものは相性がいいのかもしれませんね。
また、過去2回Art Stage Singaporeに葉栗剛先生の大作を出品した効果は絶大だな!と感じました。2m超えの大作を覚えている方にとっては今回の105cmの中品サイズは若干物足りなさを感じた方も多いようですが、一度見たら忘れられない葉栗剛大作のお陰でときの忘れもののことを覚えてもらえたのだと思います。
光嶋裕介作品もとても人気で、皆さま吸い寄せられように見て行き、感心されていました。プレビューの日にお客様が即決で購入してくださり、滑り出しは上々!葉栗剛作品の小品と、ストレージに飾っていた秋葉シスイ80号の油彩もすぐに売約済みになりました。
プレビューの日と一般公開初日はそれらの交渉で忙しくあっという間に二日間が終了。土日はもっとたくさんの交渉があるのだろうと期待していましたが、蓋を開けてみると、来場者はそこそこいるけれども子供や学生が多く、コレクターや買う気のあるお客様は少ない。値段も聞かれない。
ほかのブースを見て回りましたが、全体的にあまり面白くなく、ちょっと拍子抜けしました。気合入っているな!と思うと日本のギャラリーでした。
ほかのギャラリーの方に様子を伺っても、皆さん顔をしかめるばかり。オーガナイザーが代わり、アジアや東南アジアからコレクターが来ておらず、シンガポールの有名画廊は撤退しているそうで、来年の開催が危ういようです。
もちろんこちらの力不足もあるのですが、アジアの中では規模が大きいフェアと聞いていただけにとても残念。来年はどうなるのでしょうか・・・シンガポールとときの忘れものの関係を継続する場所を見つけなければ。。。
次はニューヨークのアートフェア「Art on Paper」に出展します。私は13年ぶりのNY、とっても楽しみです!
(おだちれいこ)











◆埼玉県立近代美術館で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が開催されています。現代版画センターと「ときの忘れもの」についてはコチラをお読みください。
詳細な記録を収録した4分冊からなるカタログはお勧めです。ときの忘れもので扱っています。
会期:2018年1月16日(火)~3月25日(日)
現代版画センターは会員制による共同版元として1974年~1985年までの11年間に約80作家、700点のエディションを発表し、全国各地で展覧会、頒布会、オークション、講演会等を開催しました。本展では45作家、約300点の作品と、機関誌等の資料、会場内に設置した三つのスライド画像によりその全軌跡を辿ります。○<個々の作品の持つ強固な力もさることながら、現代版画センターの熱い活動の資料ひとつひとつにも心打たれました。素晴らしい展示をありがとうございます。
(20180206/岡本 茉莉さんのtwitterより)>
○<埼玉県立近代美術館「版画の景色」非常にたくさんの版画作品を見ることが出来ました。ポスターにもなっている靉嘔は色の鮮やかさとグラデーションが美しかったです。建築家である磯崎新や安藤忠雄の作品は彼らの立体作品を彷彿とさせました。ウォーホルのKIKUシリーズは燃えるような花びらが迫力でした
関根伸夫のまさに現実と非現実の間をまたがっているような作品は見ていて楽しかったです。宮脇愛子のワイヤーワーク作品には偏執狂的なものを、青が鮮やかなUTSUROHI BLUEシリーズには自由奔放な伸びやかさを感じました。草間彌生の南瓜と帽子の背景が同じなのが興味深かかっです。
元永定正はぎざぎざ、おれおれまがりなど感覚を視覚化しているのが面白かったです。小田襄の銀世界-夢は鏡のようになっているため、映り込む自分が作品に入り込んだように感じられました。木村利三郎のアメリカを描いたシリーズはポップな音楽を見ているようでした。
(20180206/気ままに美術展さんのtwitterより)>
○<過日、ご案内いただきました展覧会「版画の景色 現代版画センターの軌跡」、1月下旬に埼玉県立近代美術館に見に行ってきました。
質、量ともにたいへん充実した展覧会で、1970年代、80年代の日本の現代美術シーンのなかで、現代版画センターがいかに大きな役割を果たしていたかということをあらためて認識しました。
素晴らしい展覧会を見せていただきありがとうございます。綿貫さんをはじめ、ときの忘れものの皆さんの今後のご活躍も期待しております。
(20180206/KMさんのメールより)>
○西岡文彦さんの連載エッセイ「現代版画センターという景色」が始まりました(1月24日、2月14日、3月14日の全3回の予定です)。草創期の現代版画センターに参加された西岡さんが3月18日14時半~トークイベント「ウォーホルの版画ができるまでーー現代版画センターの軌跡」に講師として登壇されます。
○光嶋裕介さんのエッセイ「身近な芸術としての版画について」(1月28日ブログ)
○荒井由泰さんのエッセイ「版画の景色―現代版画センターの軌跡展を見て」(1月31日ブログ)
○スタッフたちが見た「版画の景色」(2月4日ブログ)
○毎日新聞2月7日夕刊の美術覧で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が紹介されました。執筆は永田晶子さん、見出しに<「志」追った運動体>とあります。
○倉垣光孝さんと浪漫堂のポスター(2月8日ブログ)
○埼玉県立近代美術館の広報誌 ソカロ87号で1983年のウォーホル全国展が紹介されています。
○同じく、同館の広報誌ソカロ88号には栗原敦さん(実践女子大学名誉教授)の特別寄稿「現代版画センター運動の傍らでー運動のはるかな精神について」が掲載されています。
○現代版画センターエディションNo.3 木村光佑「リレーションM」
現代版画センターのエディション作品を展覧会が終了する3月25日まで毎日ご紹介します。
木村光佑「リレーションM」
1973年
フォトリトグラフ
イメージサイズ:47.5×61.0cm
シートサイズ:49.9×65.0cm
Ed.200 サインあり

出品作家45名:靉嘔/安藤忠雄 /飯田善国/磯崎新/一原有徳/アンディ・ウォーホル/内間安瑆/瑛九/大沢昌助/岡本信治郎/小田襄/小野具定/オノサト・トシノブ/柏原えつとむ/加藤清之/加山又造/北川民次/木村光佑/木村茂/木村利三郎/草間彌生/駒井哲郎/島州一/菅井汲/澄川喜一/関根伸夫/高橋雅之/高柳裕/戸張孤雁/難波田龍起/野田哲也/林芳史/藤江民/舟越保武/堀浩哉 /堀内正和/本田眞吾/松本旻/宮脇愛子/ジョナス・メカス/元永定正/柳澤紀子/山口勝弘/吉田克朗/吉原英雄
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●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
新天地の駒込界隈についてはWEBマガジン<コラージ12月号>をお読みください。18~24頁にときの忘れものが特集されています。2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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