埼玉県立近代美術館で1月16日から3月25日の会期で開催された「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展にはたくさんの方々にご来場いただきました。作品と資料を提供した者として心より御礼申し上げます。

亭主が主宰した現代版画センターは会員制による共同版元として1974年~1985年までの11年間に約80作家、700点のエディションを発表し、全国各地で展覧会、頒布会、オークション、講演会等を開催しました。
本展では45作家、約280点の作品と、機関誌等の資料、会場内に設置した三つのスライド画像等によりその全軌跡を辿る構成でした。
現代版画センター創立の経緯はコチラをお読みください。
資料がぎっしり積み込まれたカタログは埼玉の学芸員たちの労作です。

ご覧になった方々からメールや、お手紙、twitter、facebookなどでたくさんのご感想をいただきました。会期中はこのブログに再録させていただきました。

展覧会が終了後もたくさんのご感想が寄せられたので、その一部を再録させていただきます。
会場写真は、美術館の許可を得て、タケミアートフォトスさんに撮影していただきました。

002(埼玉県立近代美術館外観、設計:黒川紀章、昨年開館35周年を迎えた)

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(会場入り口の年表:1974~1985年に開催した1400項目に上るイベント記録)

○<埼玉県立近代美術館「版画の景色 現代版画センターの軌跡」へ👣 1974年から10年強の活動の中で同センターから発表された靉嘔、アンディ・ウォーホル、安藤忠雄、磯崎新、瑛九、北川民次、草間彌生、駒井哲郎、菅井汲… 様々なジャンルの80名、700点以上の版画作品と動向、時代の熱気 + 爪痕👀
(20180324/MIHOさんのtwitterより)>

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○<#版画の景色 最終日、滑り込み観覧了。なんだか版画家にとっても版画コレクターにとっても夢の10年だったのかなと。。靉嘔エディション11111が時代を物語っているような気がするのです。
(20180325/tomoko_kanzakiさんのtwitterより)>

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(正面にエディション番号1の靉嘔「I live you」限定11,111部、両側には色違いや版ずれなどの別バージョン6種類)

○<リベンジしてきた。一人で行くとやっぱり遠い~けど見て良かった(╹◡╹)
これ原物(AY-O[I love you])がとっても良かった。いくつかインクを替えたバージョンがあって、これは3色で刷られていてI Love Youの言葉が立体的に浮かびあがるようだった。他はピンクとイエローとかピンクとブルーとか、正面から見るのと横から見るのとで色が違って見えて動きが感じられた。版画っていいなぁと思った。

(20180325/PYON/maja-kさんのtwitterより)>

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靉嘔

○<埼玉県立近代美術館で開催中の『版画の景色』展へ行ってきました
ぐるっとパス利用で企画展は無料、MOMASコレクション展は200円でした
看板になっている靉嘔の七色の版画“大きな透明な木”を始め、前衛的な作品の数々!
瑛九、オノサトトシノブ、北側民次、難波田龍起、駒井哲郎等のエネルギーに溢れた版画や、船越保武の“若い女”の美しい横顔に魅了されました
その他、草間彌生の“南瓜”、やアンディ・ウォーホルの“kiku2”など、見ごたえがあり展示方法も斬新でした
版画展は、3月25日までです

(20180315/‎夏梅 美保‎ さんのfacebookより)>

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(靉嘔)

○<埼玉県立近代美術館「版画の景色 現代版画センターの軌跡」
先日観に行ってきました。
版画の普及とコレクターの育成を目指して、1974年に誕生した「現代版画センター」をひとつの運動体として捉え、約10年間の活動を検証する展覧会です。
 85年に倒産して、30年以上経ったことから、ようやく開催ができたのでしょう。
 版画表現の可能性を追い求めた時代の熱気が伝わってきますが、版画という形式の限界も感じてしまいました。

(20180323/海野 正彦さんのfacebookより)>

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(靉嘔)

○ <「版画の景色 現代版画センターの軌跡」(埼玉県立近代美術館)。いきなり、入り口近くのアイオウ(靉嘔)の作品『一本のエッチングの線』に魅了された。
(20180325/金平 茂紀さんのfacebookより)>

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(左:木村光祐、正面:高柳裕、右:高柳裕2点と木村利三郎)

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(左から木村利三郎4点、続いてオノサト・トシノブ)

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オノサト・トシノブ

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(左:オノサト・トシノブ、正面:島州一、右:小田襄、他)

○<埼玉近美「現代版画センターの軌跡」をみた。少しだけ覗いた図録から現代版画センターが10年余りで組織運営がたちゆかなくなったこと、関わっていた人の中には複雑な思いを抱えた人もいることを知る。社団に勤めNPOと接する機会もあることから共同版元という組織運営の難しさに感じ入ってしまった
(20180325/mさんのtwitterより)>

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(左:関根伸夫「おちるリンゴ」、右3点は島州一)

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(左:関根伸夫コーナー、右:映像コーナー)

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関根伸夫

○<滑り込みセーフで埼玉県立近代美術館「版画の景色」。わたぬきさんがいらして、思わぬ出会いを紹介してくださってちょっとワクワク。
しかし、まぁ、この時代の刷り師は、いい仕事しているなぁ。今のようにサッと印刷ができる時代じゃないからこそできたプリント技術に惚れ惚れ。

(20180325/kana Nemoto‏さんのtwitterより)>

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(関根伸夫)

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(関根伸夫)

○<居ながらに フェイスブックで 花見して 河彦 
週末は桜三昧だったが、フェイスブックにも各地の桜がアップされて。日曜日に訪ねた埼玉県立近代美術館の「版画の景色」展では、現代版画センターを主宰していた綿貫不二夫さんが「ギャラリー近くの六義園も花見の列」と。彼は毎日新聞入社同期。

(20180327/河彦Jさんのtwitterより)>

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(関根伸夫)

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(関根伸夫)

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(関根伸夫)

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(映像コーナー)

○<版画の景色ー現代版画センターの軌跡@埼玉県立近代美術館 草間彌生の初見作品、戸張狐雁の木版作品等。従来の公募展の枠からはみ出てセルフプロデュース、全国の小さな画廊までまわっていたとは知らなかった。地方で現代美術に触れられるいい機会だったのだろう。
(20180324/かずちゃんさんのtwitterより)>

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(左:松永伍一・吉原英雄詩画集「少年」、右三点は木村茂

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戸張孤雁

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(機関誌閲覧コーナー)

○<埼玉県立近代美術館「版画の景色」に行きました。現代版画センターの活動から生み出された沢山の作品や冊子を通して当時の熱が伝わります。あと4種のパンフも凝っててすごい!個人的には磯崎新の作品は懐かしかった〜
(20180324/まつくんさんのtwitterより)>

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磯崎新

○<今日は埼玉県立近代美術館。
「版画の景色」版は予めある程度のイメージの再現が約束されているが、その約束を裏切る様な時、新たなイメージを具現化することが出来ると思う。
「版画の景色」多くの作品の中に磯崎新の作品もあった。建築も図面という「版」があり予め約束されたあるイメージを持つ。同じだ。

(20180128/安野 亨さんのfacebookより)>

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(磯崎新)

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(磯崎新)

○<埼玉近代美術館に立ち寄り、版画の景色展の磯崎新作品とデルヴォーの森に非日常的な癒しを貰ってきました。日曜のささやかな楽しみ。
北浦和公園の桜も綺麗に咲いてましたね。春爛漫な午後です。

(20180325/Takao Rivalさんのtwitterより)>

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(磯崎新)

○<埼玉近代美術館で版画を見た。磯崎新の作品など初めて見るものもあった。しかし一番印象が強かったのはリノベーションされた光輝くトイレだった。
(20180325/Michiruさんのtwitterより)>

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(磯崎新)

○<今年は桜が早く楽しめました。散り始めると名残おしく思います。お変わりございませんか。
先日は「版画の景色 現代版画センターの軌跡」の展覧会とトークを楽しませていただきました。ありがとうございました。一つ一つの作品の存在感に圧倒され、同時に関係する方々や時代の熱気を感じました。つくづくいい展覧会で、綿貫様のすごさをあらためて知ることができました。磯崎新先生の作品も揃って拝見でき、見入りました。本当にありがとうございました。

(20180403/HIさんからの手紙より)

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(磯崎新)

○<#埼玉県立近代美術館 #版画の景色ー現代版画センターの軌跡展 。磯崎新作品を見た #ときの忘れもの と #建築資料館 と連動したかのような企画。各方面の作家による様々な作品と刊行物やスライド等、膨大な情報量。気付けば閉館時間…。図版違いのリーフレット、全種類頂きました(欲張り)。
(20180226/はこちさんのtwitterより)
#茨城県近代美術館 #清宮質文展 。版画作品の他にガラス絵や版木も展示。氏の年賀状が秀逸。作品たちはグラデーションと暗めの色調の中にほのかに灯る暖色がきれい。猫のポストカード作りのWSを楽しむ。#埼玉県立近代美術館 で現代版画センターの展示を見た後なので興味深い。
(20180325/はこちさんのtwitterより)

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○<埼玉県立近代美術館「版画の景色 現代版画センターの軌跡」003
回廊を抜けるとそこは観る順番を選ばない自由な空間。靉嘔、オノサト・トシノブ、関根伸夫、菅井汲、難波田龍起、宮脇愛子、北川民次、元永定正、瑛九、駒井哲郎、草間彌生、磯崎新、安藤忠雄、ウォーホル、メカス等錚々たる顔ぶれが…。

(20180327/岡田昌浩さんのtwitterより)>

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(左から澄川喜一が2点、続いて菅井汲)

○<埼玉県立近代美術館の「版画の景色」最終日、充実した展示でした。
(20180325/バンドウジロウさんのtwitterより)>

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山口勝弘

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菅井汲

○<「版画の景色」展、とても良かった。とりわけ菅井汲の作品を見られて嬉しい。ものすごく洗練されたデザイン。美しい…。久々に図録を買ってしまいました。
(20180325/ウタコさんのtwitterより)>

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(菅井汲)

○<今日、初めて版画の展示に行ってきた。靉嘔の虹の版画から放たれる凄まじいエネルギー、吸い込まれそう。菅井汲作品の色使いや幾何学的な図のバランスが好き。版画の知識は全然無いけど素晴らしい作品ばかりで満足した。埼玉県立近代美術館、この建物も好き。
(20180325/.。oO‏さんのtwitterより)>

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(右2点は菅井汲)

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(右壁面は本田眞吾、中央は堀浩哉、左奥は宮脇愛子)

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(右から堀内正和3点、堀浩哉3点、関根伸夫1点)

○<埼玉県立近代美術館
「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展
KOMAGOME1-14 cas
清水香帆展「果ての波」
版画と絵画の二本立て
版画の景色
シルク作品刷りの良さに
感心!脱帽!
あの時代ならではの
いい作品たちが一杯
今だと考えれない
工夫が凄い!

(20180325/津々井 良さんのfacebookより)>

055
(”77現代と声”コーナー)

○<昨日「版画の景色 現代版画センターの軌跡」を観てきました。
久しぶりに存在感のある展覧会でした。作品が多い(量)ということだけでなく、
作品一つ一つの質の高さが大きかったと思います。あれだけの作品が主張しあい
こだまするように跳ね返りながら観る私に声をかけてくるので何度も足を止めま
した。
そしてそれらの作品を生んできた「現代版画センター」という母体。綴じられた
資料には、手書きの分担表や価格表、お客さんを紹介してほしいという丁寧な
依頼状(これも手書きで)また展示会の会場図。ところどころラインが入ったり
していて、当時関わった人たちの思いやこだわり、喜びや怒りまでもがそっくり
残っていました。

さて、私は購入された作品に思いは飛びます。一枚の版画は購入した人の机の前
に置かれたり、居間の壁や、玄関のドアを開けた目の位置にかけられたりしたでしょう。
机に向かって勉強している時ふっと目をやるとそこに絵がある。仕事から帰って玄関
を開けるとそこに絵がある。居間には家族が集い小さな子供はその絵を観て大きくな
る。成長した子供の中にそれと気づかない何かが在る。
「現代版画センター」の仕事そのものは倒産で終わってしまったのかもしれませんが、
生みだされたたくさんの版画は今でもかわりなくそこに在って、観る人に喜びのような
何かを感じとってもらっていることでしょう。
凄いことです。
「版画の景色」を観た後で、せっかくだからと常設展も観たのですが、あれらの
景色の中にいたので、常設の絵がとても退屈でした。
帰りに大沢昌助の版画が挿入された図録を購入しました(図録の売れ行きが良かった
のでしょう。2人の作家しか残っていませんでしたが満足です)
ありがとうございました。

(20180326/TYさんからのメール)>

057
(美学校プリントシンポジウムのコーナー)

○<ご丁寧なお手紙、ありがとうございます。
あのトークの熱気は、ものすごかったですね。
終わった後、建畠館長と2人で美術館裏へタバコを吸いに(不良高校生みたいに)行ったら、彼が興奮して「今日は何があるんだ?と思わず聞いてしまったけれど、それほど館始まって以来の入りだった」と言っていたくらい。
ぼくの教え子も二人(別学年)来ていたけれど、ぼくが出展していることもテキストを寄稿していることも知らず、ネットでの評判を見て来たということでした。
二次会、三次会もとても親和的で、いい会でしたね。
ぼくはあのプリントシンポジウムの後、あれをきっかけにいろいろな工房で様々な版種の版画を作ってきましたが、岡部さんの死去が最期の版画になりました。
岡部さんが病院から電話をくれて、大判のインクジェットプリンターを導入したので、そのプリントの上にシルクを重ねる版画作品を作らないか、ということでした。
何点セットだったか、工房へ通って制作している間に、病院を抜け出した岡部さんが何度か監修に来てくださったけれど、完成して岡部さんの関係の国立の画廊で発表するときには、もう一時退院できる状態ではありませんでした。
昨年末だったか、青山のスパイラルでのアートフェアーにエディションワークスがぼくの昔の版画を出展したと、代表の加山くんが連絡をくれて、また版画をやりませんかと言ってくれているので、少しその気になっているところではあります。
毎日愛犬と一緒に散歩する洗足池の桜は、もう桜吹雪で葉桜になりつつ。今年はほんとうに異常気象ですね。
駒込へも、また伺います。

(20180403/堀浩哉さんからのメールより)>

058
難波田龍起

○<埼玉県立近代美術館 再訪。版画の景色 現代版画センターの軌跡。難波田龍起版画みた!駒井哲郎も何となく見落としてたからそれもちゃんと。難波田龍起さん77,78年だ https://www.instagram.com/p/BgvFFGdl01p/
日曜に見落としていた難波田龍起さん、生きるものへの優しい眼差し感じる。再び眺めて、瑛九さんの版画もきれいなんだよとつくづく思う。57年の作だ。常設コレクションは作品横に子どもさんらの感想がいくつもあって作品と合わせてみる楽しみ。同感だよ!とかへえっとかね^ ^

(20180325/つくしさんのtwitterより)>

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(難波田龍起)

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堀内正和

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(映像コーナー)

○<先日はお手紙頂戴しありがとう存じました
「版画センター展」が幕を閉じたのは
少しさびしい気もいたしますが
今後も「現代版画センターエディション」によって、
折々に触れる機会があると思います
それにしてもカタログ完売はすごいですね
本に込められたエネルギーが伝わったのだと感じます
取材時はセンターの元スタッフの方々にお会いでき貴重な体験となりました
「あの時代が人生で一番熱く、充実していた(大変だったけど)」と
おっしゃる方が多かったのも印象的でした
また今回、梅津さんもおっしゃっていましたが、
刷師さんの存在の大きさを実感しました
作家の手を離れた原画が
刷師のアトリエで版画へと変容し、
それを支える版元と三位一体の芸術と感じました
今度、高崎に行く用事があるので、
できれば井上房一郎邸を見学に行きたいと思います

(20180331/塩野哲也さんからのメールより)>

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宮脇愛子コーナー)

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(宮脇愛子コーナー)

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(左から藤江民3点、内間安瑆、林芳史)



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(左:舟越保武、中央奥:大沢昌助、右:藤江民)

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(左:瑛九5点、右:北川民次5点)

069
○<ところで、先週埼玉県美の展示をみてまいりました。
このような活動をなさっていたことに瞠目するとともに、
時代の息吹を感じとりました。
いろんなジャンルの方々が関わっておられ、その動きが全国にも展開していたというのが驚きです。
記念写真の上映コーナーがとりわけ印象的でした。
それと出版物ですね。
よくぞここまで、と感服することしきりでした。

(20180306/大竹昭子さんからのメールより)>

070

○<チケットをいただいたので「版画の景色 現代版画センターの軌跡」を妻と見てきました。
美術館が近所でもなかなか行くこともないので妻との美術館デートができて良い機会になりました。
ありがとうございました!

(20180325/生山浩さんのfacebookより)>

072
○<20180318 版画の景色 現代版画センターの軌跡 埼玉近美
版画展だけどアートフェアみたいな空間でおもしろかった
トークイベントは同窓会みたいになっていて、居辛くなってしまって途中退出(笑)でも、よい話がきけた

(20180326/菅野 悠実さんのfacebookより)>

073
(大沢昌助)

074
(大沢昌助)

076
(大沢昌助)

077
野田哲也、柳澤紀子)

○<埼玉近美の「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展へ。版画は一点もののタブローに対して微妙な位置にあり、周りに尋ねても駒井哲郎や池田満寿夫が挙がればいい方で、野田哲也さんや柄澤齊さんを知る人はまずいない。私も若い作家さんに版画家ではなく美術家を名乗っては?と勧めたことがあります。
失念していたけど、現代の版画家で最もポピュラーなのは山本容子さんかもしれません。また、銀座の養清堂画廊のように版画専門の老舗画廊もあるし、デパートの美術品売場(画廊ではなく)には版画が必ずある。高額な代価を払わなくても美術品を手元に置けるので、一定の需要はあるのでしょう。
ただ、趣味的な世界であるのも事実。愛好者やコレクター、版画家との密やかな関係で完結している場合もあるように感じます。前置きが長くなりましたが、現代版画センターは全国を対象に頒布会や個展、関連イベントを行い、版画の普及に大きな足跡を残しました。展覧会はその活動を伝える好企画でした。
図録を買わなかったのは現代版画センターを設立した方のインタビューや寄稿が見当たらなかったため。最終日はご当人が会場にいらして直接質問できるという稀有な状況でしたが、担当学芸員の論文と関係者へのアンケートだけでは物足りなく感じました。倒産という結末による遠慮でもあったのでしょうか。

(20180325/pochiさんのtwitterより)>

078
(手前:加藤清之、奥:草間彌生)

079
元永定正コーナー)

082
草間彌生

083
(左:安藤忠雄、中央:アンディ・ウォーホル、右奥:元永定正)

○<「版画の景色―現代版画センターの軌跡」(埼玉県立近代美術館、3月25日まで)を観た。版画の普及とコレクターの育成をめざし、1974~1985年に活動した現代版画センター。80人の作家と700点の作品を送り出す。私が美術を見始める少し前の時代だが、80年代に持続した版画の活況を懐かしく思い返す。
(20180325/武居 利史さんのfacebookより)>

084
アンディ・ウォーホル

086
(瑛九)

087
(左から藤江民3点、内間安瑆

○<朋有り遠方より来たる、また楽しからずや
東京駅で遠来の友と落ち合い、埼玉県立近代美術館へ。版画展を観賞してから根岸の豆富料理「笹乃雪」で一献ののち東京駅へ戻り、新幹線のホームで見送り。
出かけるときのMy標本木、満開はまだまだ……帰り道では、これから満ちる月と競演しているかのよう。

(20180326/Yukiko Maruyamaさんのtwitterより)>

088
舟越保武

089
駒井哲郎

○<埼玉県立近代美術館の「版画の景色 現代版画センターの軌跡」を見てきた。本日最終日。
無数の線で深々としたグラデーションをつくり出す、駒井哲郎や木村茂の銅版画が好き。我ながら保守的な好みだなぁと。版画も写真もね。

(20180325/拝島さんのtwitterより)>

090
安藤忠雄

092
(故・栗山豊のウォーホル資料コーナー)

○<なんと、公式ページからのメッセージありがとうございます!数々の作家による版画作品、そしてなにより、現代版画センターの出版物資料記録に美術館としての使命を感じる展示でした。
(20180326/misaki iさんのtwitterより)>

093
(村井修撮影による1983年の宇都宮大谷の巨大地下空間におけるウォーホル展)

○<埼玉県立近代美術館「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展再訪。今回写真を見られたからまだいいが、「巨大地下空間とウォーホル展」はこの目で見たかった。特異な展示空間に置かれた作品を鑑賞するという体験は、想像しただけでわくわくする。
(20180324/mirabelleさんのtwitterより)>

094
(アンディ・ウォーホル)

○<埼玉県立近代美術館
「版画の景色」
現代アート45名の作品が集合
ウォーホルから草間彌生まで
明日まで❗

(20180324/田中 渉さんのfacebookより)>

096
ジョナス・メカス

○<埼玉県立近代美術館『版画の景色 現代版画センターの軌跡』
チラシが素晴らしすぎる!
『版画の景色』(出品リスト)
どのような紙(厚さ・色・表面)に印刷して、どのくらいの余白を見せて、マットを載せて、フレームで覆うのか、版画の展示ではいつも本当に勉強になる。

『不透明な色彩が見るものの視覚の中で、ときに強いリズムを生む』『色彩と形態がお互いに歩調を合わせたり、独自のリズムを生む魅力』『ある作品では並べられた色の帯が物体の形を描き出し、別の作品では色彩が形態の拘束から解放されることで、物体(形態)と認識(色彩)の関係を浮かび上がらせる。

『地の色の余白は、時にインクと拮抗する重要な役割を持つ。特定の意味を物語る余白ではなく、しばしば表現としての余白が生まれている』『神の表面の凸凹は単なるインクを載せる支持体にとどまらない豊かな表情を見せる』

版画の景色/形式
『目に映る「風景」が、網膜に映る「色彩」と化している。その色彩は形象をともなうが、移りゆく時の中では、すべてがうつろい、流れてゆく。その流れに抗い、目に見える世界を記憶にとどめようとするとき、「風景」と「色彩」が「圧縮」され、「景色」が生まれる。』

『世界から放たれる光線が、網膜に「版」を描き出す。その「版」が脳内に「転写」され、「景色」が出現する。「プレス(加圧)」によって成立する「版画」を、「景色」として眺めてみる。「紙とインク」から放たれる光線が、網膜に「版」を描き出す。』

その「版」が脳内に「転写」され、「版画の景色」が出現する。「版画の景色」を眺めるうちに、「版画の形式」へと向かう知覚と意識が研ぎ澄まされる「紙にインクがのっている」、それだけで圧倒的な充足感がもたらされる「明瞭な形態と明快な色彩」は、形式に由来する即物的な魅力を湛えている』

『「形態に抗う色彩としてのグラデーション」は、形式からの逸脱を予感させる魔力を秘めている』

『版画の景色』という展示に行き、ジョナス・メカスに会えた。

『ウォーホルをはじめ、多数の作家との共同作業を担った刷師を招き、現代版画センターのオリジナル・エディションについて語っていただきます(第2部)』つまり、版画の世界には「刷師」という存在がいるということであるが、写真の世界には「プリント師」という存在はいないのか?

作品創作とは、『何かに突き動かされて、被写体と一体になって一切の邪念を持たずに写真を撮影し、定期的に作品発表する行為』のこと。また『作品制作には、膨大な時間と資金が必要になる』から、『自らがモーチベーションを持って作品制作を続けられる』ことが大切。

(20180325/maripindaさんのtwitterより)>

097
(ジョナス・メカス、右は佐藤雅彦による原美術館ポスター)

099
(映像コーナー)

101
(ジョナス・メカスの映画上映)

102

103
(現代版画センターのポスター)

104
(現代版画センター年度別記録ファイルと、栗山豊ファイル)

○<近所に、こじんまりした画廊があるのがわかりました。現代版画センターの創始者、綿貫さんの画廊が青山からお引っ越ししてきたようです。
http://www.tokinowasuremono.com/mobile/index_j.html
埼玉県立近代美術館で、本日まで開催の、現代版画センターの軌跡展に合わせて、たまたま日曜日に開いていたので中に入ることができました。かわいらしい中庭のついた、3F建ての画廊でした。

(20180325/三木 一郎さんのfacebookより)>

~~~~~~
長文のレポートもいくつかあり、その内容の濃さに驚きました。
執筆された方に深甚の謝意を表します。

○<最初で最後かも!贅沢な版画の競演空間
美術ACADEMY&SCHOOLさんの3月13日のブログ記事>

○<今は亡き「現代版画センター」の歴史を後世に残す展覧会のような気がします。
新・徒然煙草の咄嗟日記より>
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西岡文彦さんの連載エッセイ「現代版画センターという景色は1月24日、2月14日、3月14日の全3回掲載しました。

光嶋裕介さんのエッセイ「身近な芸術としての版画について(1月28日ブログ)

荒井由泰さんのエッセイ「版画の景色―現代版画センターの軌跡展を見て(1月31日ブログ)

スタッフたちが見た「版画の景色」(2月4日ブログ)

倉垣光孝さんと浪漫堂のポスター(2月8日ブログ)

嶋﨑吉信さんのエッセイ~「紙にインクがのっている」その先のこと(2月12日ブログ)

大谷省吾さんのエッセイ~「版画の景色-現代版画センターの軌跡」はなぜ必見の展覧会なのか(2月16日ブログ)

植田実さんのエッセイ「美術展のおこぼれ 第47回(3月4日ブログ)

土渕信彦さんのエッセイ<埼玉県立近代美術館「版画の景色ー現代版画センターの軌跡」展を見て(3月8日ブログ)

現代版画センターに参加した刷り師たち(3月11日ブログ)

現代版画センターの生みの親 井上房一郎と久保貞次郎(3月13日ブログ)

○中村茉貴さんのエッセイ「美術館に瑛九を観に行く 第22回埼玉県立近代美術館」(3月20日ブログ)

塩野哲也さんの編集思考室シオング発行のWEBマガジン[ Colla:J(コラージ)]2018 2月号が展覧会を取材し、87~95ページにかけて特集しています。

毎日新聞2月7日夕刊の美術欄で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が紹介されました。執筆は永田晶子さん、見出しは<「志」追った運動体>。

○3月4日のNHK日曜美術館のアートシーンで紹介されました。

朝日新聞3月13日夕刊の美術欄で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が紹介されました。執筆は小川雪さん、見出は<版画に込めた情熱と実験精神>。

○月刊誌『建築ジャーナル』2018年3月号43ページに特集が組まれ、見出しは<運動体としての版画表現 時代を疾走した「現代版画センター」を検証する>。

○埼玉県立近代美術館の広報誌 ソカロ87号1983年のウォーホル全国展が紹介されています。

○同じく、同館の広報誌ソカロ88号には栗原敦さん(実践女子大学名誉教授)の特別寄稿「現代版画センター運動の傍らでー運動のはるかな精神について」が掲載されています。
パンフレット_05
出品作家45名:靉嘔/安藤忠雄 /飯田善国/磯崎新/一原有徳/アンディ・ウォーホル/内間安瑆/瑛九/大沢昌助/岡本信治郎/小田襄/小野具定/オノサト・トシノブ/柏原えつとむ/加藤清之/加山又造/北川民次/木村光佑/木村茂/木村利三郎/草間彌生/駒井哲郎/島州一/菅井汲/澄川喜一/関根伸夫/高橋雅之/高柳裕/戸張孤雁/難波田龍起/野田哲也/林芳史/藤江民/舟越保武/堀浩哉 /堀内正和/本田眞吾/松本旻/宮脇愛子/ジョナス・メカス/元永定正/柳澤紀子/山口勝弘/吉田克朗/吉原英雄

●ときの忘れものは昨年〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ12月号18~24頁>に特集されています。
2018年から営業時間を19時まで延長します。
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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