ときの忘れものが参加しているアートバーゼル オンラインビューイングルームは[期間限定で、世界中のコレクターとギャラリーをつなぐ新しい場]として開設されましたが、一般公開が本日3月20日(金) 午後7時(日本時間) から始まります。
それに先立って18日からVIPプレビューがあったのですが、さすがバーゼル、公開直後から次々と問合せのメールが届きました。
アートフェア中止の損害を少しでもカバーできればありがたいのですが。

駒込の名所といったら「六義園」、有名な枝垂桜が開花したようです。
庭園の中心部に入るための内庭大門をくぐると、シダレザクラが植えられており、3月末に枝いっぱいの薄紅色の花を咲かせます。流れ落ちる滝を彷彿させるその姿は圧巻です。(同園HPより)>
亭主と社長は年間パス(僅か600円)を購入しているので、時間があれば散歩に出かけ、お陽さまにあたりながら甘酒(300円)をちびちび、ベンチで読書の時間を楽しんでいます。
新型コロナウイルスもありますが、広い庭園ですので、ぜひお天気の良い日にいらしてください。
DSC_0104一昨年の桜の様子(撮影は伊丹千春)。

来週から六義園のお花見に合わせて「春の画廊コレクション展」を開催します。
会期:2020年3月24日(火)~4月4日(土)※日・月・祝日休廊
魔方陣600出品:
ル・コルビュジエ
舟越桂
ジョアン・ミロ
恩地孝四郎
草間彌生
サム・フランシス
靉嘔
元永定正
ジム・ダイン、他
普段見せる機会の少ないコレクションを倉庫から引っ張り出して展示します。どうぞお出かけください。

ル・コルビュジエ
1200ライト、ミースと並ぶ20世紀建築界の巨匠。1887年スイスのジュラ地方ラ・ショー・ド・ファン生まれ。1906年初めての住宅[ファレ邸]を設計。1917年パリに出るが、翌年左目を失明する。『エスプリ・ヌーボー』の創刊に関わり、美術運動にも参加。1922年建築事務所設立。代表作[サヴォア邸][ロンシャン礼拝堂][ラ・トゥーレット修道院][国立西洋美術館]他。1965年水泳中にカプ・マルタンで死去(78歳)。


舟越桂
DSC_04851951年岩手県盛岡市生まれ。父は彫刻家の舟越保武。1975年東京造形大学彫刻科卒業。1977年東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。1982年にギャラリー・オカベ(東京)で初個展を開催し、1985年以降は西村画廊(東京)を中心に多数の作品を発表。1986年から翌年まで文化庁芸術家在外研修員としてロンドンに滞在したのを機に活躍の場を海外にも広げ、ベネチア・ビエンナーレ、ドクメンタなど大規模な国際展にも代表作家として選ばれる。


ジョアン・ミロ
miro-021893年スペインカタルーニャ地方に生まれる。1912年バルセロナの美術学校に入り、1919年にパリに出る。パリではピカソら美術家と交流を持つようになる。シュルレアリスム運動の主唱者であるアンドレ・ブルトンと出会い、ミロはシュルレアリストのグループに迎え入れられる。月や星、女性、鳥など身近なモチーフをデフォルメした有機的な形と鮮やかな色彩で表現するミロの世界観は詩的でもあり、高く評価された。晩年にはコンクリート製の大型彫刻や壁画などのパブリックアートの大作を数多く残した。1983年、歿。


恩地孝四郎
onchi_32_girl1891年東京生まれ。竹久夢二に感化を受ける。東京美術学校で洋画・彫刻を学ぶが中退。藤森静雄・田中恭吉と[月映]を刊行。萩原朔太郎の詩集『月に吠える』の装幀と挿画を担当、28年『北原白秋全集』の装幀で装本家の地位を確立。抽象画の先駆者、また日本の版画界のリーダーとして大きな足跡を残した。『飛行官能』『海の童話』『博物誌』『虫・魚・介』など優れた自作装画本を刊行した。1955年永逝(享年63)。


草間彌生
022_hat1929年長野県生まれ。49年京都市立美術工芸学校卒。57年渡米。無限に増殖する網や水玉の作品を制作、ソフトスカルプチャーなど環境彫刻の先駆けをなし、ボディペインティング、反戦運動など多数のハプニングを行う。75年帰国。93年ベネチア・ビ エンナーレに参加。98-99年ニューヨーク MoMA他で大回顧展が巡回し、20世紀の最も優れた女性作家の評価を決定的にした。2004年には【クサマトリックス】(森美術館)と【草間彌生―永遠の現在】(東京国立近代美術館)の二つの大展覧会が開催された。2000年芸術選奨文部大臣賞、 2001年朝日賞、2006年高松宮殿下記念世界文化賞(第18回)を受賞。


サム・フランシス
francis_021923年、カリフォルニア州に生まれ。第二次大戦中、飛行訓練中の事故によって入院していた時に絵を描きはじめた。アンフォルメルや抽象表現主義の流れを汲む色彩画家。1957年、世界旅行中に初めて日本を訪れる。ニューヨーク、パリのほか、東京にもアトリエを持ち、しばしば来日。また、出光興産社主であり、東洋古美術のコレクターとして知られた出光佐三は、フランシスのコレクターとしても知られ、現在も東京の出光美術館には多くの作品が収蔵される。1994年没。


靉嘔
ayo_21_work1931年茨城県生まれ。本名・飯島孝雄。54年東京教育大学卒。53年瑛九ら「デモクラート美術家協会」に参加。55年池田満寿夫らと[実在者]を結成。58年渡米、以後ニューヨークと日本を行き来する。62年ハプニングを中心とする前衛芸術グループ[フルクサス]に参加。71年のサンパウロ・ビエンナーレはじめ各国際展で次々と受賞。全ての物体、イメージを虹色で分解し再構築した虹の作品で世界的な評価を受ける。


元永定正
motonaga150520_081922年三重県生まれ。県立上野商業学校卒。55年関西を拠点にする[具体美術協会]に参加、吉原治良に師事する。絵具のたらし込みなど流動感ある絵画によって、折から世界を席巻したアンフォルメルの画家として一躍注目を浴びる。64年現代日本美術展で受賞したのをはじめ、各種国際展などで活躍。83年には日本芸術大賞を受賞し、名実共に日本を代表する抽象画家としての地位を確立した。2011年10月3日、死去。享年88。


ジム・ダイン
jimdine011935年アメリカ合衆国オハイオ州に生まれる。1959年NYのジャドソン・ギャラリーでのハプニングでデビュー。1970年ホイットニー美術館にて個展開催。1978年ニューヨーク近代美術館にて個展開催。1997年ヴェネツィア・ビエンナーレに参加。2003年フランス芸術文化勲章受賞。様々な日用品をオブジェとして取り付けたり、アクション・ペインティングの技法を取り入れた絵画などを制作している。アメリカのポップアートを代表する作家である。


●今日のお勧め作品はマン・レイです。
マン・レイ「板上の影」
マン・レイ Man RAY
板上の影
1972年 
ポショワール
46.0×36.0cm
Ed.140 (E.A.) Signed
*レゾネNo.98 (Studio Marconi)
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◎昨日読まれたブログ(archive)/2016年10月04日|三上豊編・著『ヨシダ・ヨシエへの手がかり』
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●ときの忘れものは2017年6月に青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。
阿部勤設計の新しい空間はWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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