任命拒否された研究者は本学の教員ではありませんが、この問題を座視するならば、いずれは本学の教員の学問の自由も侵されることになります。また、研究者の研究内容がたとえ私の考えと異なり対立するものであっても、学問の自由を守るために、私は同じ声明を出します。今回の任命拒否の理由は明らかにされていませんが、もし研究内容によって学問の自由を保障しあるいは侵害する、といった公正を欠く行為があったのだとしたら、断じて許してはなりません。(後略)
2020年10月5日  法政大学総長 田中優子>
日本学術会議会員任命拒否に関して」より抜粋、

学問の自由は、芸術の自由と直結します。
自由な表現、多様性こそが私たちの生きる美術の世界では必須の条件です。
怖ろしい世の中になってきました。この問題を座視するならば、いずれは芸術の自由も侵されることになります。

コロナウイルス禍で皆さんがご自宅にいることが多くなったせいでしょうか。ここ数か月ブログへのアクセスが急増しています。 
嬉しいことですが、最新の記事はもちろん、よくぞ見つけてくださったと思うような昔の記事が読まれており、現在及び歴代の執筆者の皆さんには心より感謝する次第です。
アクセス解析によれば、毎月の「人気記事」は10日更新の杉山幸一郎さんの連載がダントツの第一位でこれはここ数年不動です。
続いての第二位は多少の変動はありますが、1日更新の大竹昭子さんの連載です。

ところが三位以下となると昔の記事が頻繁に登場してくる。
その代表が、
2016-04-18・森下泰輔「戦後・現代美術事件簿」第9回~性におおらかだったはずの国のろくでなし子という4年前の記事です。
きっかけは「ろくでなし子さんの最高裁判決(有罪)」を受けての注目でしょうね。

森下泰輔さんが2015年8月~2016年5月にかけて連載した「戦後・現代美術事件簿」は他の回もよく読まれています。
いわばロングセラーとでもいうべき全10回の目次をまとめましたので、お読みください。

第1回/犯罪者同盟からはじまった 2015年8月18日掲載
従軍慰安婦像

第2回/模型千円札事件 2015年9月18日掲載
akasegawaのコピー


第3回/泡沫芸術家の選挙戦 2015年10月18日掲載
栗山7

第4回/小山哲男、ちだ・ういの暴走 2015年11月18日掲載
ジャックの会2


第5回/草間彌生・築地署連行事件 2015年12月18日掲載
KUSAMA D


第6回/記憶の中の天皇制 2016年1月18日掲載
大浦信行2

第7回/ヘアヌード解禁前夜「Yellows」と「サンタ・フェ」 2016年2月18日2掲載
1

第8回/アンディ・ウォーホル来日と“謎の女”安斎慶子 2016年3月18日掲載
12

第9回/性におおらかだったはずの国のろくでなし子 2016年4月18日
4

第10回/黒川紀章・アスベストまみれの世界遺産“候補”建築 2016年5月18日
11


森下泰輔(Taisuke MORISHITA 現代美術家・美術評論家)
新聞記者時代に「アンディ・ウォーホル展 1983~1984」カタログに寄稿。1993年、草間彌生に招かれて以来、ほぼ連続してヴェネチア・ビエンナーレを分析、新聞・雑誌に批評を提供している。「カルトQ」(フジテレビ、ポップアートの回優勝1992)。ギャラリー・ステーション美術評論公募最優秀賞(「リチャード・エステスと写真以降」2001)。現代美術家としては、 多彩なメディアを使って表現。'80年代には国際ビデオアート展「インフェルメンタル」に選抜され、作品はドイツのメディア・アート美術館ZKMに収蔵。'90年代以降ハイパー資本主義、グローバリゼーション等をテーマにバーコードを用いた作品を多く制作。2010年、平城遷都1300年祭公式招待展示「時空 Between time and space」(平城宮跡)参加。個展は、2011年「濃霧 The dense fog」Art Lab AKIBAなど。Art Lab Group 運営委員。2014年、伊藤忠青山アートスクエアの森美術館連動企画「アンディ・ウォーホル・インスパイア展」でウォーホルに関するトークを行った。

●本日のお勧め作品はアンディ・ウォーホルです。
warhol_06_kiku-3アンディ・ウォーホル"KIKU 3"
1983年
シルクスクリーン(刷り:石田了一)
50.0×66.0cm
Ed.300  Signed
*現代版画センター・エディション

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阿部勤設計の新しい空間はWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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