「たった三日ですが、自賛のコレクション展」はそもそも「オノサトを見たい」という遠来のお客様のためだけに急遽開催したのですが、ブログの効果か、国内のお客様までいらしてくださり思わぬ活況を呈しました。
大型リムジンで乗り付け即金で何点もお買い上げいただいた某国の皆さんには感謝です（社長ニコニコ）。

奇しくも本日はオノサト・トシノブ先生を私たちに紹介してくださった恩師・久保貞次郎先生の命日です（1909年5月12日 生まれ- 1996年10月31日没）。
社長も世話人の一人として参加、発足した「久保貞次郎の会」はその顕彰に努めており、今年も久保先生を偲ぶイベントを予定していたのですが、コロナウイルス禍で残念ですが中止となりました。
来年はぜひ復活開催したいと思っています。
1974年10月27日東京渋谷の山手教会にて、現代版画センター主催第２回東京オークションで記念講演する久保貞次郎先生

久保先生の業績の一つが版画の普及と「誰でもコレクターになれる」という市民運動でした。
コレクションが特権的なものではなく、人々に豊かな精神生活をもたらすことを「小コレクター運動」を主唱することで実践されました。
美術出版社の大下正男、美術評論家の今泉篤男と協働して1957年6月「版画友の会」を組織したのもその一環でした。

「版画友の会」が頒布した作品のカタログ、価格表などもあるのですが、未整理で今日はご紹介できませんが（近々、ブログで掲載します）、1950～1960年代の版画の時代を象徴する「版画友の会」の機関誌バックナンバーをご紹介します。

『版画友の会会報 第一号』
1961年8月30日発行
版画友の会 発行
18ページ
21.1x15.3cm


目次
画面をクリックすると拡大されます。

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『版画友の会会報 第二号』
1962年1月28日発行
版画友の会 発行
22ページ
21.1x15.3cm


目次

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『版画友の会会報 第三号』
1963年3月20日発行
版画友の会 発行
28ページ
20.8x14.9cm


目次

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『版画友の会会報 第四号』
1964年5月10日発行
版画友の会 発行
20ページ
20.8x14.9cm


目次

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『版画友の会会報 第五号』
1965年発行（発行日の記載なし）
版画友の会 発行
20ページ
20.8x14.9cm


目次

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『版画 別冊1』
1966年1月1日発行
版画友の会 発行
12ページ
20.3x15.0cm


目次

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『版画友の会会報 第六号』
1966年11月20日発行
版画友の会 発行
28ページ
20.8x14.9cm


目次

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『版画友の会会報 第七号』
1967年10月1日発行
版画友の会 発行
16ページ
20.8x14.9cm


目次

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『版画友の会会報 第八号』
1968年2月5日発行
版画友の会 発行
40ページ
20.8x14.9cm


目次

目次を読むと当時の美術界の人々が版画に寄せた「期待と熱気そして愛情」が伝わってきます。
久保先生から私たちが教わったのは「愛情なきコレクションにはろくなものはない」ということでした。

●今日のお勧めはオノサト・トシノブです。
オノサト・トシノブ「64-F」
1964年 リトグラフ
23.6x31.6cm Ed.120　サインあり
※レゾネNo.13

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