南画廊の志水楠男さんが急逝(1979年3月20日没)されてから42年が経った。
onosato_10志水楠男と南画廊
1985年3月20日刊行
発行:「志水楠男と南画廊」刊行会
編集・制作:美術出版社
27x26.5cm、 251P
執筆:大岡信、志水楠男、難波田龍起、今井俊満、小野忠弘、木村賢太郎、加納光於、オノサト・トシノブ、菊畑茂久馬、宇佐美圭司、野崎一良、靉嘔、中西夏之、清水九兵衛、飯田善國、戸村浩、菅井汲、保田春彦、桑原盛行、他
頒価:16,500円(税込み) 
*メールにてお申込みください。

志水さん没後、ご遺族によって刊行された南画廊の全記録。60~70年代の世界の現代美術を知る上で、第一級の資料です。
あらためて年譜を読み返して享年52と知り、いまさらながら驚きました。あんなに貫禄あったのに、そんなに若かったのか・・・・
いたずらに馬齢を重ねるばかりの亭主はただただ恥じ入るばかりであります。
南画廊のことはあらためて書くまでもないでしょうが、先日縁あって版画集「オマージュ志水楠男 Marginalia-Hommage to Shimizu」を入手しましたので、ご紹介します。
ジャスパー・ジョーンズはじめ世界的な画家たちが、極東の一画商を偲び、このような力作を捧げてくれたことに感謝したいですね。

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「オマージュ志水楠男 Marginalia-Hommage to Shimizu」
1981年刊行
タトウサイズ:60.0×49.0×2.0cm
限定部数:100部
企画・発刊:MARGINALIA刊行会(大岡信、東野芳明、山本陽一、山本孝、青木治男)
編集・制作:株式会社 現代版画工房
以下の作品5点が挿入されています(分売はしません。セットのみの販売です)

1)サム・フランシス
AAA_0468のコピー
サム・フランシス 《無題》
1979年 リトグラフ
イメージサイズ:50.3×39.7cm
シートサイズ:56.0×46.0cm
Ed.100  サインあり
志水楠男とサムとジャスパー19741974年9月、パリにて、左よりサム・フランシス、志水、ジャスパー・ジョーンズ。
(『志水楠男と南画廊』147ページより引用

2)ジャン・ティンゲリー
AAA_0470のコピー
ジャン・ティンゲリー 《無題》
1981年  リトグラフ
イメージサイズ:22.0×29.7cm
シートサイズ:45.3×55.5cm
Ed.100  サインあり
志水楠男とテインゲリー19621962年(昭和37年)10月、ニューヨークのアトリエにジャン・ティンゲリーを訪ねる。
(『志水楠男と南画廊』141ページより引用)


3)クレス・オルデンバーグ
AAA_0471のコピー
クレス・オルデンバーグ 「鋲」
1981年  エッチング
イメージサイズ:33.7×25.2cm
シートサイズ:56.0×45.3cm
Ed.100  サインあり
南画廊-オルデンバーグポスター1973年6月18日~7月14日南画廊で「クレス・オルデンバーグ展」開催、同展ポスター
(『志水楠男と南画廊』91ページより引用)


4)ジャスパー・ジョーンズ
AAA_0472のコピー
ジャスパー・ジョーンズ “Cicada”
1979年  セリグラフ
イメージサイズ:44.7×34.5cm
シートサイズ:55.8×46.0cm
Ed.100  サインあり
志水楠男と東野、ジャスパー、磯崎1978
1978年8月20日、来日した画商レオ・キャステリと、ジャスパー・ジョーンズを囲む東野芳明宅でのパーティ。後列左より海老塚耕一、レオ・キャステリ、ジャスパー・ジョーンズ、志水、東野、宮脇愛子、磯崎新、高橋康也、マーク・ランカスター、前列左より、東野時紀美、マーゴ・レヴィン、東野明代、福澤エミ、レオ・キャステリ夫人。
(『志水楠男と南画廊』153ページより引用)


5)クリスト
AAA_0473のコピー
クリスト “Pink Store Front, Project”
1980年  リトグラフ、コラージュ
イメージサイズ:57.0×46.0cm
シートサイズ:57.0×46.0cm
Ed.100  サインあり
志水楠男とクリスト19771977年9月26日、個展開催のため来日したクリストと打ち合わせする。
(『志水楠男と南画廊』153ページより引用)

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ときの忘れものは「Art Basel OVR: Pioneers」に出展します。
VIPプレビュー:日本時間で3月24日(水)22:00~3月25日(木)22:00まで
一般公開:日本時間で3月25日(木)22:00~3月28日(日)8:00まで
参加するのは25の国と地域から選ばれた100ギャラリー。上掲のプロモーション映像にはときの忘れものが出品する関根伸夫のブロンズ「位相―大地」が最初のカットで映され、34秒あたりから、版画「位相―大地」が紹介されています。
魔法陣1200詳しい参加(登録)方法は3月23日ブログをご参照ください。


塩見允枝子のエッセイ「フルクサスの回想」第4回を掲載しました。合わせて連載記念の特別頒布会を開催しています。
virus塩見允枝子先生には11月から2021年4月までの6回にわたりエッセイをご執筆いただきます。2月28日には第4回目の特別頒布会を開催しました。お気軽にお問い合わせください。


宮崎県立美術館で「コレクション展第4期 瑛九抄」が 4月 6日(火)まで開催され、瑛九の油彩、フォトデッサン、版画など30点近くが展示されています(出品リスト)。

埼玉県立近代美術館で「リサーチ・プログラム:関根伸夫と環境美術」が 4月18日(日)まで開催され、関根伸夫(1942-2019)による環境美術の仕事が、写真、図面、スケッチブック、映像等で紹介されています。
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●東京・アーティゾン美術館で「Steps Ahead: Recent Acquisitions 新収蔵作品展示」展が5月9日[日]まで開催され、オノサト・トシノブ、瀧口修造、元永定正、倉俣史朗など現代美術の秀作が多数展示されています。

●東京・天王洲アイルの寺田倉庫 WHAT で「謳う建築」展が5月30日(日)まで開催され、佐藤研吾が出品しています。

●ときの忘れものが青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転して3年が経ちました。もともと住宅だった阿部勤設計の建物LAS CASASを使って、毎月展覧会(Web展)を開催しています。
WEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>の特集も是非ご覧ください。
ときの忘れものはJR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
E-mail:info@tokinowasuremono.com 
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。