<都知事が来ないでとテレビ等で発言し、県知事も他県への移動を控えてと言うのを見聞きすると、中々東京方面へ行くのが億劫になってしまい鬱々としています。
今も見に行きたい展覧会が幾つかあるのですが、タイミングを計っている状態です。何とか見に行きたいと思っていますが、決断が難しいです。(Aさんより)>
<東京はコロナ感染者がまた増える気配で心配ですね。私共も7月2日に2回目のワクチン接種の予定です。酒が届きましたようでどうぞこれで寸時の間気晴らしをして下さい。暑くなってきましたので少し辛口の物にしました。(中略)コロナもありますし東京まで出るにはまだしばらくかかりそうですね。(Sさんより)>
コロナ禍で昨年から今年にかけて計画していた展覧会の多くが延期や中止になり、たとえ開催できても一日一人か数人しか来廊者がないという惨状がずっと続いています。
ときの忘れものは、開廊以来ずっと全国各地のお客様によって支えられてきました。
月に一度、新幹線や特急で画廊に来るのが楽しみという方が何人もいらっしゃたのですが、この一年、そういう方の足がぱったりと途絶えました。
ワクチンの接種が進み、画廊も予約制を止めて、皆さんが遠慮なく来廊してくださる日が一日も早く来ることを祈りつつ、次の企画を準備しています。
次回「夏休み こども図書室 熊谷守一・五味太郎の絵本と版画展」はお子さん大歓迎の絵本と版画の展覧会です。
会期=2021年7月30日(金)~8月14日(土) ※日・月・祝休
※観覧をご希望の方は事前にメールまたは電話にてご予約ください。

熊谷守一、五味太郎の版画と絵本、冷たいお茶を用意してお待ちしています。観て、読んで楽しめる夏休みの特別企画です。
9月からの秋の第一弾は「生誕110年 第30回瑛九展 フォトデッサン」です。
今年は瑛九の生誕110年にあたり、1995年の開廊以来、重ねてきたシリーズ展も30回を迎えます。海外にもファンの多いフォトデッサンと型紙に絞った展示です。久しぶりにカタログも編集中です。
続いての第二弾は「クリスト展」です。今まで幾度かクリストを紹介してきましたが、今回ははるかにそれを上回る規模での展覧会です。初公開のコラージュ、オブジェなど、クリストのオリジナル作品を駒込の1~3階まですべてを使い展示します。どうぞご期待ください。
~~~~~~~~~~~~
アートバーゼルはスイス、香港、マイアミで毎年開かれている世界トップクラスのアートフェアです。
ときの忘れものは2019年にアートバーゼル香港に「瑛九展」で初めて参加出展しました。
昨年は「オノサト・トシノブ展」で出展予定でしたが、コロナウイルス禍で中止となってしまいました。
ちょうどバーゼルの50周年という記念すべき年でもあり、29×21㎝、厚さ4㎝、656ページもの記念誌『ART BASEL 1970-2020』が刊行されました。
いや、重い!
カタログ表紙
比喩ではなく鈍器になる重さと固さです。
Art Basel事務局から届いたカタログは、2019年のArt Basel(バーゼル、香港、マイアミ)の出展ギャラリー、参加作家、参加機関やパトロンを網羅したものです。
上記に加え、2020年に50周年を迎えたことを記念して、Art Baselの最初の50年を長年のArt Basel出展者、来場者、サポーターによるオーラルヒストリーや、テキストとビジュアルで構成されたタイムラインによる特筆すべき開催回の紹介で、Art Baselがこの半世紀の美術界の拡大と発展に関わってきたかを見ることができます。
世界の名だたるギャラリーのブースが見開きで大きく紹介されていますが、日本からは4軒が紹介されています。
Taka Ishii Gallery、Yumiko Chiba Associates、Nanzukaのバーゼルの常連組と、
光栄にも、Watanuki Ltd./Toki-no-Wasuremono が紹介されています。

2019年3月、Art Basel Hong Kong
右肩に掲載されている瑛九についての説明文の原文と和訳です:
Q Ei (Hideo Sugita, 1911-1960) studied painting in the 1920s, and photography in the 1930s in Japan, switching between the two disciplines throughout his relatively short life - he died aged 48. Described as finding inspiration in Surrealism, he was at his most inventive in the field of photography, creating drawings and images in the darkroom using techniques of overlay, assemblage, or simply manupilating the effects of light. The collection of works presented here spanned his career and the range of mediums he worked in, as well as the variety of materials used. The small paintings suggest experiments with the various schools of Western modernism, yet are clearly different. A difference that achieves its best expression in Q Ei's photograms. Not widely known, Q Ei is nonetheless relevant for challenging the prevailing narrative of his immediate cultural framework - Japan in the post-World War Two era.
瑛九(杉田秀夫、1911~1960)は1920年代に絵画を、1930年代に写真を日本で学び、48歳という比較的若年で亡くなるまでに両技法で制作を続けました。彼が最も独創的であった写真分野では、シュルレアリズムにインスピレーションを得たと言われる作品を暗室内でのオーバーレイ、アサンブラージュや単純な光源操作により制作しました。今回展示されている作品は初期から晩年まで、彼のキャリアを通して、多岐に渡る技法を用いて制作されたものです。小サイズの絵画作品は西洋のモダニズムを実験したようでありつつも、はっきりとした違いが見て取れます。中でも表現方法で最も独創的であるのが瑛九のフォトデッサンです。広く知られてはいませんが、第二次大戦後の日本という文化的枠組みの中に置いて、既存の価値観に挑んだ瑛九は重要な存在です。
画廊紹介ページ
画廊の情報の他に、Art Baselで最も記憶に残ったこと、そして50年後の美術界のビジョンについて亭主の言葉が掲載されています。
●本日のお勧め作品は瑛九です。
瑛九《作品》
1936~39年頃
フォトデッサン
30.3×25.2cm
サインあり
*Art Basel Hong Kong 2019 出品作品
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
●ときの忘れものは2017年に青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。もともと住宅だった阿部勤設計の建物LAS CASASを使って、毎月展覧会(Web展)を開催し、美術書の編集事務所としても活動しています。
WEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>の特集も是非ご覧ください。
ときの忘れものはJR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。
今も見に行きたい展覧会が幾つかあるのですが、タイミングを計っている状態です。何とか見に行きたいと思っていますが、決断が難しいです。(Aさんより)>
<東京はコロナ感染者がまた増える気配で心配ですね。私共も7月2日に2回目のワクチン接種の予定です。酒が届きましたようでどうぞこれで寸時の間気晴らしをして下さい。暑くなってきましたので少し辛口の物にしました。(中略)コロナもありますし東京まで出るにはまだしばらくかかりそうですね。(Sさんより)>
コロナ禍で昨年から今年にかけて計画していた展覧会の多くが延期や中止になり、たとえ開催できても一日一人か数人しか来廊者がないという惨状がずっと続いています。
ときの忘れものは、開廊以来ずっと全国各地のお客様によって支えられてきました。
月に一度、新幹線や特急で画廊に来るのが楽しみという方が何人もいらっしゃたのですが、この一年、そういう方の足がぱったりと途絶えました。
ワクチンの接種が進み、画廊も予約制を止めて、皆さんが遠慮なく来廊してくださる日が一日も早く来ることを祈りつつ、次の企画を準備しています。
次回「夏休み こども図書室 熊谷守一・五味太郎の絵本と版画展」はお子さん大歓迎の絵本と版画の展覧会です。
会期=2021年7月30日(金)~8月14日(土) ※日・月・祝休
※観覧をご希望の方は事前にメールまたは電話にてご予約ください。

熊谷守一、五味太郎の版画と絵本、冷たいお茶を用意してお待ちしています。観て、読んで楽しめる夏休みの特別企画です。
9月からの秋の第一弾は「生誕110年 第30回瑛九展 フォトデッサン」です。
今年は瑛九の生誕110年にあたり、1995年の開廊以来、重ねてきたシリーズ展も30回を迎えます。海外にもファンの多いフォトデッサンと型紙に絞った展示です。久しぶりにカタログも編集中です。
続いての第二弾は「クリスト展」です。今まで幾度かクリストを紹介してきましたが、今回ははるかにそれを上回る規模での展覧会です。初公開のコラージュ、オブジェなど、クリストのオリジナル作品を駒込の1~3階まですべてを使い展示します。どうぞご期待ください。
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アートバーゼルはスイス、香港、マイアミで毎年開かれている世界トップクラスのアートフェアです。
ときの忘れものは2019年にアートバーゼル香港に「瑛九展」で初めて参加出展しました。
昨年は「オノサト・トシノブ展」で出展予定でしたが、コロナウイルス禍で中止となってしまいました。
ちょうどバーゼルの50周年という記念すべき年でもあり、29×21㎝、厚さ4㎝、656ページもの記念誌『ART BASEL 1970-2020』が刊行されました。
いや、重い!
カタログ表紙比喩ではなく鈍器になる重さと固さです。
Art Basel事務局から届いたカタログは、2019年のArt Basel(バーゼル、香港、マイアミ)の出展ギャラリー、参加作家、参加機関やパトロンを網羅したものです。
上記に加え、2020年に50周年を迎えたことを記念して、Art Baselの最初の50年を長年のArt Basel出展者、来場者、サポーターによるオーラルヒストリーや、テキストとビジュアルで構成されたタイムラインによる特筆すべき開催回の紹介で、Art Baselがこの半世紀の美術界の拡大と発展に関わってきたかを見ることができます。
世界の名だたるギャラリーのブースが見開きで大きく紹介されていますが、日本からは4軒が紹介されています。
Taka Ishii Gallery、Yumiko Chiba Associates、Nanzukaのバーゼルの常連組と、
光栄にも、Watanuki Ltd./Toki-no-Wasuremono が紹介されています。

2019年3月、Art Basel Hong Kong
右肩に掲載されている瑛九についての説明文の原文と和訳です:
Q Ei (Hideo Sugita, 1911-1960) studied painting in the 1920s, and photography in the 1930s in Japan, switching between the two disciplines throughout his relatively short life - he died aged 48. Described as finding inspiration in Surrealism, he was at his most inventive in the field of photography, creating drawings and images in the darkroom using techniques of overlay, assemblage, or simply manupilating the effects of light. The collection of works presented here spanned his career and the range of mediums he worked in, as well as the variety of materials used. The small paintings suggest experiments with the various schools of Western modernism, yet are clearly different. A difference that achieves its best expression in Q Ei's photograms. Not widely known, Q Ei is nonetheless relevant for challenging the prevailing narrative of his immediate cultural framework - Japan in the post-World War Two era.
瑛九(杉田秀夫、1911~1960)は1920年代に絵画を、1930年代に写真を日本で学び、48歳という比較的若年で亡くなるまでに両技法で制作を続けました。彼が最も独創的であった写真分野では、シュルレアリズムにインスピレーションを得たと言われる作品を暗室内でのオーバーレイ、アサンブラージュや単純な光源操作により制作しました。今回展示されている作品は初期から晩年まで、彼のキャリアを通して、多岐に渡る技法を用いて制作されたものです。小サイズの絵画作品は西洋のモダニズムを実験したようでありつつも、はっきりとした違いが見て取れます。中でも表現方法で最も独創的であるのが瑛九のフォトデッサンです。広く知られてはいませんが、第二次大戦後の日本という文化的枠組みの中に置いて、既存の価値観に挑んだ瑛九は重要な存在です。
画廊紹介ページ画廊の情報の他に、Art Baselで最も記憶に残ったこと、そして50年後の美術界のビジョンについて亭主の言葉が掲載されています。
●本日のお勧め作品は瑛九です。
瑛九《作品》1936~39年頃
フォトデッサン
30.3×25.2cm
サインあり
*Art Basel Hong Kong 2019 出品作品
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●ときの忘れものは2017年に青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。もともと住宅だった阿部勤設計の建物LAS CASASを使って、毎月展覧会(Web展)を開催し、美術書の編集事務所としても活動しています。
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ときの忘れものはJR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
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