開催中の「銀塩写真の魅力VIII展」には、風間健介の写真を出品しています。
風間健介(1960~2017)は、1960年三重県生まれ。20代のときにカメラとともに日本を放浪した後、北海道に移住。2005年に出版した写真集『夕張』(寿郎社)によって、2006年日本写真協会新人賞、写真の会賞を受賞。2017年6月に鬼籍に入られました。
『風間健介写真集 夕張』
2005年
著者:風間健介
発行者:土肥寿郎
発行所:有限会社寿郎社
『風間健介写真集 夕張』の中の写真家・佐藤時啓さんのテキストを引用します。
「夕張は1888年に炭層が発見され、爾来、日本の近代化の過程を主たるエネルギー産業として伴走するように存在した。近代における矛盾もその身に多く孕み、強制労働の問題なども語られざるを得ない。事故の犠牲も多大なものがあった。1981年の夕張新鉱の火災と水没についての報道は、リアルタイムで記憶に残っている。しかし、夕張は僅かに120年程の歴史しか持たないが、そこにはスペシフィックな"夕張"を超えた、太古からの連綿とした人間の営為の行く末が横たわっている、と考えることも可能だろう。
(中略)
風間は、放浪の末に1989年に夕張に住み着いた。その頃にはすでに閉山が相次ぎ全盛期の面影はなく静かな町になっていた。「夕張の町並みを見たとき、その寂れた風景は、奈良、京都とは違うのですが、日本人にとっての原風景のような気がして落ち着けそうでした」。風間は当時のことをこのように記している。風間のこれまでの16年間という月日は、他社の目を持った一人の男が、夕張を自らの原点として生活を始め、自身を見つめ直すことによって、夕張を通じて現代の日本を呼吸してきた、ということである。」
『風間健介写真集 夕張』170頁 佐藤時啓「夕張のこと」より引用
風間健介さんは、「第4回 写真を買おう!! ときの忘れものフォトビューイング」にてゲストとしてお越しいただきました。

会場写真(2010年12月17日撮影)。中央の帽子をかぶっているのが風間さん。
<「銀塩写真の魅力VIII展」出品写真4点>
No.11
風間健介
《夕張 清水沢発電所(1)》
1991年
ゼラチンシルバープリント
23.6x30.0cm
Signed
※『風間健介写真集 夕張』(2005年、有限会社寿郎社)P.54 掲載
No.12
風間健介
《真谷地地区》
ゼラチンシルバープリント
シートサイズ: 27.5×37.5cm
Signed
※『風間健介写真集 夕張』(2005年、有限会社寿郎社)P.24 掲載
No.13
風間健介
《清水沢宮前町》
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:23.4X29.5cm
シートサイズ:27.5X35.0cm
サインあり
※『風間健介写真集 夕張』(2005年、有限会社寿郎社)P.26 掲載
No.14
風間健介
《北炭清水沢発電所(解体途中)》
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:23.3X29.5cm
シートサイズ:27.5X35.0cm
サインあり
※『風間健介写真集 夕張』(2005年、有限会社寿郎社)P.112 掲載
<展示風景>



56歳で自宅で孤独死という最期を迎えた作家については、2017年6月29日ブログ・原茂さんのエッセイ「日本のアジェ死す~写真家・風間健介さんの訃報に接して~」をお読みください。
風間さんの写真はプリントが美しく、実物でご覧いただきたい作品です。ぜひ皆様お越しください。
(スタッフM)
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
◆「銀塩写真の魅力VIII展」開催中

会期=2022年7月19日(火)~7月30日(土) 11:00-19:00 ※日・月・祝日休廊
出品=ジャン=ウジェーヌ・アジェ(1857-1927)、イモージン・カニンガム(1883-1976)、マン・レイ(1890-1976)、ロベール・ドアノー(1912-1994)、風間健介(1960-2017)、奈良原一高(1931-2020) 出品全作品の画像とデータは7月15日ブログをご参照ください。
●ときの忘れものは2017年に青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤が設計した個人住宅だった空間で企画展の開催、版画のエディション、美術書の編集等を行なっています(WEBマガジン コラージ2017年12月号18~24頁の特集参照)。
JR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊
風間健介(1960~2017)は、1960年三重県生まれ。20代のときにカメラとともに日本を放浪した後、北海道に移住。2005年に出版した写真集『夕張』(寿郎社)によって、2006年日本写真協会新人賞、写真の会賞を受賞。2017年6月に鬼籍に入られました。
『風間健介写真集 夕張』2005年
著者:風間健介
発行者:土肥寿郎
発行所:有限会社寿郎社
『風間健介写真集 夕張』の中の写真家・佐藤時啓さんのテキストを引用します。
「夕張は1888年に炭層が発見され、爾来、日本の近代化の過程を主たるエネルギー産業として伴走するように存在した。近代における矛盾もその身に多く孕み、強制労働の問題なども語られざるを得ない。事故の犠牲も多大なものがあった。1981年の夕張新鉱の火災と水没についての報道は、リアルタイムで記憶に残っている。しかし、夕張は僅かに120年程の歴史しか持たないが、そこにはスペシフィックな"夕張"を超えた、太古からの連綿とした人間の営為の行く末が横たわっている、と考えることも可能だろう。
(中略)
風間は、放浪の末に1989年に夕張に住み着いた。その頃にはすでに閉山が相次ぎ全盛期の面影はなく静かな町になっていた。「夕張の町並みを見たとき、その寂れた風景は、奈良、京都とは違うのですが、日本人にとっての原風景のような気がして落ち着けそうでした」。風間は当時のことをこのように記している。風間のこれまでの16年間という月日は、他社の目を持った一人の男が、夕張を自らの原点として生活を始め、自身を見つめ直すことによって、夕張を通じて現代の日本を呼吸してきた、ということである。」
『風間健介写真集 夕張』170頁 佐藤時啓「夕張のこと」より引用
風間健介さんは、「第4回 写真を買おう!! ときの忘れものフォトビューイング」にてゲストとしてお越しいただきました。

会場写真(2010年12月17日撮影)。中央の帽子をかぶっているのが風間さん。
<「銀塩写真の魅力VIII展」出品写真4点>
No.11風間健介
《夕張 清水沢発電所(1)》
1991年
ゼラチンシルバープリント
23.6x30.0cm
Signed
※『風間健介写真集 夕張』(2005年、有限会社寿郎社)P.54 掲載
No.12風間健介
《真谷地地区》
ゼラチンシルバープリント
シートサイズ: 27.5×37.5cm
Signed
※『風間健介写真集 夕張』(2005年、有限会社寿郎社)P.24 掲載
No.13風間健介
《清水沢宮前町》
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:23.4X29.5cm
シートサイズ:27.5X35.0cm
サインあり
※『風間健介写真集 夕張』(2005年、有限会社寿郎社)P.26 掲載
No.14風間健介
《北炭清水沢発電所(解体途中)》
ゼラチンシルバープリント
イメージサイズ:23.3X29.5cm
シートサイズ:27.5X35.0cm
サインあり
※『風間健介写真集 夕張』(2005年、有限会社寿郎社)P.112 掲載
<展示風景>



56歳で自宅で孤独死という最期を迎えた作家については、2017年6月29日ブログ・原茂さんのエッセイ「日本のアジェ死す~写真家・風間健介さんの訃報に接して~」をお読みください。
風間さんの写真はプリントが美しく、実物でご覧いただきたい作品です。ぜひ皆様お越しください。
(スタッフM)
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※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
◆「銀塩写真の魅力VIII展」開催中

会期=2022年7月19日(火)~7月30日(土) 11:00-19:00 ※日・月・祝日休廊
出品=ジャン=ウジェーヌ・アジェ(1857-1927)、イモージン・カニンガム(1883-1976)、マン・レイ(1890-1976)、ロベール・ドアノー(1912-1994)、風間健介(1960-2017)、奈良原一高(1931-2020) 出品全作品の画像とデータは7月15日ブログをご参照ください。
●ときの忘れものは2017年に青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤が設計した個人住宅だった空間で企画展の開催、版画のエディション、美術書の編集等を行なっています(WEBマガジン コラージ2017年12月号18~24頁の特集参照)。
JR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
E-mail:info@tokinowasuremono.com
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営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊
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