近年、美術の世界でも「アーカイヴ」や「オーラル・ヒストリー」という言葉が頻繁に使われるようになりました。
ネットの普及により、様々な情報が一挙に広範に知られるようになった反面、その正確性に疑問が持たれることもしばしばです(亭主たち老世代はネットだけでなく、紙による記録も重要だと考えていますが)。
関係者に聞き書きを実施し、口述史料として記録・保存し、研究することを目的に、2006年に池上裕子、加治屋健司、足立元、粟田大輔、住友文彦、鷲田めるろによって設立されたのが「日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴ」です。
以後、多くの作家、評論家、画商など美術界の人々にインタヴューを重ね、それを公開してきました。
<オーラル・ヒストリーとは、語り手が個々の記憶に基づいて口述した歴史です。広い意味では、それを口述史料として記録・保存し、研究することも指しています。記憶と語りに基づくオーラル・ヒストリーは、従来の歴史研究において、文字史料よりも低い価値を与えられてきました。しかし第二次世界大戦後、歴史の中心を占める人々の考えを代表しがちな文字史料に対して、口述史料を通して、歴史の多様な当事者の声にも耳を傾けていこうという動きが生じました。技術の進展に伴い口述史料の実証的な価値も高まる中で、人類学や社会学、歴史学、政治学の分野で口述史料の学術的な価値が認められるようになりました。歴史学の一翼を担う美術史分野においても、国内外においてオーラル・ヒストリーを用いた研究が盛んになりつつあります。(以下略)
日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴは、美術の分野に携わってきた方々にインタヴューを行い、口述史料として収集・保存している団体で、2006年に美術史の研究者や学芸員によって設立されました。以来、継続的にインタヴューを行い、口述史料として収集しています。このサイトでは、そのインタヴューを書き起こした文章をオーラル・ヒストリーとして公開しています。
このサイトで公開されているオーラル・ヒストリーは、あくまでも語り手が個々の記憶に基づいて口述した歴史です。掲載にあたっては、注を入れるなど細心の注意を払っていますが、時として、客観的な事実に反する記述や、立場や価値観などの違いによって意見が分かれる事柄についての発言が含まれることがあります。このようなオーラル・ヒストリーの特徴をご理解いただいた上でご利用下さい。
日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴのサイトより>
ときの忘れものの取り扱い作家たちも、同アーカイブのインタビューに答えています。
靉嘔 インタヴュアー:本阿弥清、西川美穂子、加治屋健司
磯崎新 インタヴュアー:辻泰岳、中森康文
塩見允枝子 インタヴュアー:小勝禮子、坂上しのぶ
関根伸夫 インタヴュアー:梅津元、加治屋健司、鏑木あづさ
宮脇愛子 インタヴュアー:由本みどり、小勝禮子
元永定正 インタヴュアー:加藤瑞穂、池上裕子
山口勝弘 インタヴュアー:井口壽乃、住友文彦
それらを読むと、インタビュアーたちの専門や、年齢、経験により内容が左右されることがわかります。インタビュアーたちが事前に資料を渉猟し、十分な準備をした場合に、面白い「オーラル・ヒストリー」ができあがるのだと思います。
昨年9月、ときの忘れもので「塩見允枝子+フルクサス」展を開催し、大きな反響を呼んだ塩見允枝子先生にインタビューしたオーラル・ヒストリーには二つがあり、それぞれ聞き手の専門分野が異なるので、フルクサスの多彩な側面を知ることができます。
●京都市立芸術大学芸術資源研究センターによる塩見允枝子オーラル・ヒストリー
大阪府箕面市の塩見氏自宅にて
インタビュアー:柿沼敏江、竹内直
Interview : 2014年12月1日 / 2014年12月2日
https://www.kcua.ac.jp/arc/ar/shiomi_jp_1/
https://www.kcua.ac.jp/arc/ar/shiomi_jp_2/
●日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴによる塩見允枝子オーラル・ヒストリー
Interview : 2013年6月24日
大阪府箕面市、塩見氏自宅にて
インタヴュアー:小勝禮子、坂上しのぶ
書き起こし:坂上しのぶ
公開日:2014年1月13日
https://oralarthistory.org/archives/shiomi_mieko/interview_01.php
https://oralarthistory.org/archives/shiomi_mieko/interview_02.php
●『塩見允枝子+フルクサス』展カタログ限定版(365部)
・塩見允枝子/作品点数:30点 図版点数:46図 挿図:12図(日英)
・フルクサス/9作家・作品点数:28点 図版点数:47図
(ジョージ・マチューナス、ナム・ジュン・パイク、靉嘔、斉藤陽子、アレン・ギンズバーグ、ジョナス・メカス、ヨーゼフ・ボイス、マース・カニングハム、ジョン・ケージ)
執筆:塩見允枝子「フルクサスの回想」「主要作品解説」
体裁:サイズ24.0cm×16.0cm、110頁、日本語・英語併記
発行:ときの忘れもの
・限定版(365部) 3,300円 送料250円
●倉俣史朗の限定本『倉俣史朗 カイエ Shiro Kuramata Cahier 1-2 』を刊行しました。
限定部数:365部(各冊番号入り)
監修:倉俣美恵子、植田実
執筆:倉俣史朗、植田実、堀江敏幸
アートディレクション&デザイン:岡本一宣デザイン事務所
体裁:25.7×25.7cm、64頁、和英併記、スケッチブック・ノートブックは日本語のみ
価格:7,700円(税込) 送料1,000円
詳細は3月24日ブログをご参照ください。
お申込みはこちらから
●ジョナス・メカスの映像作品27点を収録した8枚組のボックスセット「JONAS MEKAS : DIARIES, NOTES & SKETCHES VOL. 1-8 (Blu-Ray版/DVD版)」を販売しています。
映像フォーマット:Blu-Ray、リージョンフリー/DVD PAL、リージョンフリー
各作品の撮影形式:16mmフィルム、ビデオ
制作年:1963~2014年
合計再生時間:1,262分
価格等については、3月4日ブログをご参照ください。
ネットの普及により、様々な情報が一挙に広範に知られるようになった反面、その正確性に疑問が持たれることもしばしばです(亭主たち老世代はネットだけでなく、紙による記録も重要だと考えていますが)。
関係者に聞き書きを実施し、口述史料として記録・保存し、研究することを目的に、2006年に池上裕子、加治屋健司、足立元、粟田大輔、住友文彦、鷲田めるろによって設立されたのが「日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴ」です。
以後、多くの作家、評論家、画商など美術界の人々にインタヴューを重ね、それを公開してきました。
<オーラル・ヒストリーとは、語り手が個々の記憶に基づいて口述した歴史です。広い意味では、それを口述史料として記録・保存し、研究することも指しています。記憶と語りに基づくオーラル・ヒストリーは、従来の歴史研究において、文字史料よりも低い価値を与えられてきました。しかし第二次世界大戦後、歴史の中心を占める人々の考えを代表しがちな文字史料に対して、口述史料を通して、歴史の多様な当事者の声にも耳を傾けていこうという動きが生じました。技術の進展に伴い口述史料の実証的な価値も高まる中で、人類学や社会学、歴史学、政治学の分野で口述史料の学術的な価値が認められるようになりました。歴史学の一翼を担う美術史分野においても、国内外においてオーラル・ヒストリーを用いた研究が盛んになりつつあります。(以下略)
日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴは、美術の分野に携わってきた方々にインタヴューを行い、口述史料として収集・保存している団体で、2006年に美術史の研究者や学芸員によって設立されました。以来、継続的にインタヴューを行い、口述史料として収集しています。このサイトでは、そのインタヴューを書き起こした文章をオーラル・ヒストリーとして公開しています。
このサイトで公開されているオーラル・ヒストリーは、あくまでも語り手が個々の記憶に基づいて口述した歴史です。掲載にあたっては、注を入れるなど細心の注意を払っていますが、時として、客観的な事実に反する記述や、立場や価値観などの違いによって意見が分かれる事柄についての発言が含まれることがあります。このようなオーラル・ヒストリーの特徴をご理解いただいた上でご利用下さい。
日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴのサイトより>
ときの忘れものの取り扱い作家たちも、同アーカイブのインタビューに答えています。
靉嘔 インタヴュアー:本阿弥清、西川美穂子、加治屋健司
磯崎新 インタヴュアー:辻泰岳、中森康文
塩見允枝子 インタヴュアー:小勝禮子、坂上しのぶ
関根伸夫 インタヴュアー:梅津元、加治屋健司、鏑木あづさ
宮脇愛子 インタヴュアー:由本みどり、小勝禮子
元永定正 インタヴュアー:加藤瑞穂、池上裕子
山口勝弘 インタヴュアー:井口壽乃、住友文彦
それらを読むと、インタビュアーたちの専門や、年齢、経験により内容が左右されることがわかります。インタビュアーたちが事前に資料を渉猟し、十分な準備をした場合に、面白い「オーラル・ヒストリー」ができあがるのだと思います。
昨年9月、ときの忘れもので「塩見允枝子+フルクサス」展を開催し、大きな反響を呼んだ塩見允枝子先生にインタビューしたオーラル・ヒストリーには二つがあり、それぞれ聞き手の専門分野が異なるので、フルクサスの多彩な側面を知ることができます。
●京都市立芸術大学芸術資源研究センターによる塩見允枝子オーラル・ヒストリー
大阪府箕面市の塩見氏自宅にて
インタビュアー:柿沼敏江、竹内直
Interview : 2014年12月1日 / 2014年12月2日
https://www.kcua.ac.jp/arc/ar/shiomi_jp_1/
https://www.kcua.ac.jp/arc/ar/shiomi_jp_2/
●日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴによる塩見允枝子オーラル・ヒストリー
Interview : 2013年6月24日
大阪府箕面市、塩見氏自宅にて
インタヴュアー:小勝禮子、坂上しのぶ
書き起こし:坂上しのぶ
公開日:2014年1月13日
https://oralarthistory.org/archives/shiomi_mieko/interview_01.php
https://oralarthistory.org/archives/shiomi_mieko/interview_02.php
●『塩見允枝子+フルクサス』展カタログ限定版(365部)
・塩見允枝子/作品点数:30点 図版点数:46図 挿図:12図(日英) ・フルクサス/9作家・作品点数:28点 図版点数:47図
(ジョージ・マチューナス、ナム・ジュン・パイク、靉嘔、斉藤陽子、アレン・ギンズバーグ、ジョナス・メカス、ヨーゼフ・ボイス、マース・カニングハム、ジョン・ケージ)
執筆:塩見允枝子「フルクサスの回想」「主要作品解説」
体裁:サイズ24.0cm×16.0cm、110頁、日本語・英語併記
発行:ときの忘れもの
・限定版(365部) 3,300円 送料250円
●倉俣史朗の限定本『倉俣史朗 カイエ Shiro Kuramata Cahier 1-2 』を刊行しました。
限定部数:365部(各冊番号入り)
監修:倉俣美恵子、植田実
執筆:倉俣史朗、植田実、堀江敏幸
アートディレクション&デザイン:岡本一宣デザイン事務所
体裁:25.7×25.7cm、64頁、和英併記、スケッチブック・ノートブックは日本語のみ
価格:7,700円(税込) 送料1,000円
詳細は3月24日ブログをご参照ください。
お申込みはこちらから
●ジョナス・メカスの映像作品27点を収録した8枚組のボックスセット「JONAS MEKAS : DIARIES, NOTES & SKETCHES VOL. 1-8 (Blu-Ray版/DVD版)」を販売しています。
映像フォーマット:Blu-Ray、リージョンフリー/DVD PAL、リージョンフリー各作品の撮影形式:16mmフィルム、ビデオ
制作年:1963~2014年
合計再生時間:1,262分
価格等については、3月4日ブログをご参照ください。
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