この度ときの忘れものでは、開催中の『第33回瑛九展/湯浅コレクション』展にあわせて、カタログを刊行致しました。

瑛九展_表紙
発行:ときの忘れもの
図版:40点
写真:15点
執筆:大谷省吾、小林美紀、工藤香澄
翻訳:小川紀久子、新澤悠(ときの忘れもの)
編集:Curio Editors Studio
デザイン:柴田卓
体裁:B5判、84頁、日本語・英語併記
価格:2,750円(税込)、送料:250円


東京国立近代美術館副館長の大谷省吾先生、宮崎県立美術館の小林美紀先生、横須賀美術館の工藤香澄先生にご寄稿いただき、大充実の内容となっております。


また、同カタログと瑛九の銅版画(後刷り)をセットにした、20部限定の特別版もご用意いたしました(カタログに限定番号入り)。銅版画は、『瑛九原作銅版画集/全5巻』(刷り:池田満寿夫、各限定50部、50点収録、発行:南天子画廊)から代表的な20点を選んでおります。既にSOLDした作品も複数ございますので、ご興味をお持ちいただける方はお早めにお求めくださいませ。詳細はこちらからご確認ください。

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油彩、フォト・デッサン、版画など様々な表現方法に挑み、独自の世界を生み出してきた瑛九。ときの忘れものでは、1996年に『第1回瑛九展』を開催して以来、幾度にもわたってその作品を紹介してきました。これまでに弊ギャラリーが刊行したカタログやポスターをご紹介します。

『奈良美智24歳×瑛九24歳 画家の出発』展カタログ(2010年)
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『奈良美智24歳×瑛九24歳 画家の出発』展カタログ
発行日:2010年9月11日
発行:ときの忘れもの
25.6x18.1cm(B5判)
執筆:三上豊
図版:15点+参考図版:27点
価格:880円(税込)、送料:250円


1911年生まれの瑛九、本名・杉田秀夫が、印画紙による新たな表現を模索し100点にのぼるフォトデッサン(フォトグラム)を携えて宮崎から上京し、「瑛九」として初めての個展を開いたのは1936年(昭和11)、24歳のときでした。

それから48年後。1959年生まれの奈良美智が名古屋のSpace to Spaceとラブコレクションギャラリーで初めての個展を開き、故郷弘前で初の展覧会(ギャラリー・デネガで二人展)を開いたのも、やはり24歳のとき。

ときの忘れものでは、約半世紀を隔てて出発を決意したそんな二人の画家による初期の作品群をご紹介しました。カタログには出品作品図版15点、参考図版27点のほか、三上豊先生にご寄稿いただきました。

『第21回瑛九展 46の光のかけら/フォトデッサン型紙』ポスター(2011年)
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(表面)
2011年
発行:ときの忘れもの
デザイン:北澤敏彦+DIX-HOUSE
サイズ:84.1x59.4cm(A1)
限定200部(番号入り)
*全46点の型紙の裏表両面を掲載した大判のポスター


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(裏面)
価格:2,200円(税込)、送料:1,000円


瑛九の生誕100周年にあわせ、所蔵する46点のフォトデッサン型紙を初公開した『第21回瑛九展 46の光のかけら/フォトデッサン型紙』では、黄色と赤でビビッドな色合いのポスターを制作しました。

瑛九の造語である「フォトデッサン」は、先行するマン・レイやモホリ=ナギが印画紙上に物を置き、直接光をあてて制作した「フォトグラム(レイヨグラム)」と同じ技法ですが、これに自らの進むべき道を見出した若き日の瑛九の自負をうかがわせる言葉であると言えます。ポスターは限定200部のため、残部僅少です。

『第23回 瑛九展』図録(2013年)
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『第23回 瑛九展』図録
発行日:2013年5月17日
発行:ときの忘れもの
執筆:大谷省吾(東京国立近代美術館)
図版:約30点掲載
カラー 24ページ
25.6x18.1cm(B5判)
価格:880円(税込)、送料:250円


瑛九はフォトデッサンについては生涯かわることなく多数の作品を制作し続けましたが、油彩については、はじめは抽象表現を、そして「印象派からやり直す」として具象作品をつくり、戦後は再び抽象表現に取り組み、短い生涯にダイナミックな変遷を重ねました。

2013年の『瑛九展』では、晩年に描かれた点描の油彩大作《林》を中心に、水彩、フォトデッサン、フォトデッサンの制作に使用した型紙など約30点をご紹介しました。

カタログには瑛最初期(1936~37年)のフォトデッサン、コラージュから最晩年の点描大作まで、油彩、水彩、素描、フォトデッサンなど約30点の図版を掲載。東京国立近代美術館の大谷省吾先生に書き下ろしの文章をご寄稿いただきました。

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近年の展覧会でも、積極的に図録を制作しています。香港とマイアミでそれぞれ開催した『第28回 瑛九展』、『第32回 瑛九展』に加え、生誕110年を記念して開催した『第30回瑛九展 フォトデッサンと型紙』展でも、豪華執筆陣の皆様に、書き下ろし原稿をご寄稿いただきました。

『第28回 瑛九展』図録(2019年)
028カタログ
執筆:大谷省吾(東京国立近代美術館美術課長)
図版:約44点掲載
編集:尾立麗子(ときの忘れもの)
デザイン:岡本一宣デザイン事務所
翻訳:Polly Barton、勝見美生(ときの忘れもの)
価格:880円(税込)、送料:250円


『生誕110年 第30回瑛九展 フォトデッサンと型紙』図録(2021年)
030カタログ
執筆:ワーグナー浅野智子(美術博士)、飯沢耕太郎(写真評論家)
図版:約26点掲載
編集:尾立麗子(ときの忘れもの)
デザイン:岡本一宣デザイン事務所
価格:880円(税込)、送料:250円


『第32回 瑛九展』図録(2022年)
032カタログ
執筆:大谷省吾(東京国立近代美術館美術副館長)
図版:20点
編集:尾立麗子(ときの忘れもの)
デザイン:岡本一宣デザイン事務所
翻訳:小川紀久子、新澤悠(ときの忘れもの)、勝見美生(ときの忘れもの)
価格:880円(税込)、送料:250円

6月24日(土)まで開催中の『第33回瑛九展/湯浅コレクション』展にあわせ、上記刊行物も画廊で販売しています。
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。

●本日(月曜)は休廊日です。

◆「第33回瑛九展/湯浅コレクション
前期=2023年6月2日(金)~6月17日(土)/後期=6月20日(火)~6月24日(土)
11:00-19:00 ※日・月・祝日休廊
カタログを刊行しました。詳しくは5月20日ブログをお読みください。
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倉俣史朗の限定本『倉俣史朗 カイエ Shiro Kuramata Cahier 1-2 』を刊行しました。


限定部数:365部(各冊番号入り)
監修:倉俣美恵子、植田実
執筆:倉俣史朗、植田実、堀江敏幸
アートディレクション&デザイン:岡本一宣デザイン事務所
体裁:25.7×25.7cm、64頁、和英併記、スケッチブック・ノートブックは日本語のみ
価格:7,700円(税込) 送料1,000円
詳細は3月24日ブログをご参照ください。
お申込みはこちらから

ジョナス・メカスの映像作品27点を収録した8枚組のボックスセット「JONAS MEKAS : DIARIES, NOTES & SKETCHES VOL. 1-8 (Blu-Ray版/DVD版)」を販売しています。
映像フォーマット:Blu-Ray、リージョンフリー/DVD PAL、リージョンフリー
各作品の撮影形式:16mmフィルム、ビデオ
制作年:1963~2014年
合計再生時間:1,262分
価格等については、3月4日ブログをご参照ください。

●ときの忘れものは2017年に青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤が設計した個人住宅だった空間で企画展の開催、版画のエディション、美術書の編集等を行なっています(WEBマガジン コラージ2017年12月号18~24頁の特集参照)。
JR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊