<拙著『マン・レイと日本』にエフェメラ・オリジナル別添のフォリオを付して、「やったわい」と自画自賛していた小生、このカタログを手にとって「ぶったまげた」。複製とはいえ、エフェメラが挟まれている。糊付けされているのではなく、単に挟まれいているだけ、しかも、その印刷物に今展との関連を示す文言は記されていない。何が入れられているかのリストもない。驚いて、ミュージアムショップで購入する時、「見本」との差異を確認したくなるほどだった。25部本でいい気になっちゃいかんと、天の声なのですな。しかも、小生版と同じコデックス装。先日、寺町通り健康ライドの折、デザインの西岡さんとすれ違ったから、声を掛けておけばよかった。心構えがあれば、これほどの衝撃は受けなかっただろう。牧口さんも宮田さんも、お疲れ様、疲労困憊の大仕事だっただろうと思うのですよ。発行部数も少ないだろうから、コレクターアイテム間違いなし、お薦めです。── もちろん、展示会場とカタログのセットになります。
● 「挟込紙片」のリストがないので、後日、完本チェックしたい人用に備忘録を残します。それだけでは魅力をおさえきれないけど、表紙カバーに隠して今泉館長の挨拶文が刷り込まれている演出にうなります、ほんと。
pp.4-6 編集注記(英訳) 片面刷り p.5扱い 30.5×13.4cm 赤紙
pp.9-10 開館を伝える産経新聞、記者内覧会案内状、前夜祭プログラム、案内状 19×13.4cm pp.4
pp.71-72 福岡道雄 ネガフィルム保管ファイルなど 8.4×15cm
pp.95-96 三木富雄 作品調書 異常の有無 21×15cm
pp.101-102 『現代美術の動向』展招待券 5.4×15cm
pp.123-124 京都分館が独立 京都新聞切抜 15×10.6cm
pp.155-156 現代の先鋭=新人の条件 乾由明 美術手帖 21×13.8cm
pp.165-166 『現代美術の動向』展ポスター 1968年 15×10.6cm
pp.255-256 野村仁 エンドレステープ 1970年 12.2×12.3cm
pp.265-266 筆者使用 Re:スタートライン半券 23 5, 13 日付スタンプ 筆者使用 10×6.7cm (おまけです)
30.5 × 19.5 × 2.3 cm 265pp 「開館60周年記念 Re: スタートライン 1963-1970/2023 現代美術の動向展シリーズにみる美術館とアーティストの共感関係」 編集: 牧口千夏 調査・編集協力: 宮田有香 翻訳: クリストファー・スティヴンズ ブックデザイン: 西岡勉
カバーはボスターのような気もするし、さらに、会期後に会場風景の記録写真や作家、関係者の講演録を含む第2部版が発行されるらしい。脱帽です。
(石原輝雄<マン・レイと余白で>より)>
●開館60周年記念
Re: スタートライン 1963-1970/2023
現代美術の動向展シリーズにみる美術館とアーティストの共感関係
会期:2023年4月28日~7月2日
会場:京都国立近代美術館
<京近美で興味深い展覧会が催されている。これは、1960年代の美術(当時の現代美術)が見直され、社会や文化の状況へ正しく(?)置き直そうとする、近年のトレンドの一つと思う。『現代美術の動向』展(1963年~1970年)を開催してきた国立館の矜持は、見ごたえのある作品を、作品だけではなく関連資料も含め多元的に甦らせる。293組にのぼる動向展の出品作家から今、62組の作品が並ぶ。小生が京近美を訪問したのは1972年からなので、当時の展示自体を体験していないが、幾人かの出品作家を後に知り、以降の作品変化を「追体験」した部分もあり、なぜか懐かしく堪能しました。今回は残念ながら会場でのパチリが許されないので、岡崎疎水界隈のパチリをあげておきたい。
(石原輝雄<マン・レイと余白で>より)>

表紙トリミング版

表紙余白あり









*画廊亭主敬白
なんのこっちゃとお思いでしょうが、展覧会が7月2日までなので、取り急ぎ紹介します。
エフェメラの帝王にして、マン・レイになってしまった人、辛口(学芸員の怠慢や不見識には容赦なく鉄槌を下す)で有名な京都の石原輝雄さんが「脱帽です」とおっしゃるのだからよほどのことだと思い、私たちも慌てて京都にカタログを注文しました。
大判の265頁もの大カタログには、開館時の今泉篤男先生の挨拶状から始まり、チラシ、入場券、新聞記事、はては調査カードまで、エフェメラ(複製ですが)が無作為に(?)挟み込んであります。それに気づく方は1割いるかどうか。献本を受けた図書館などは挟み込みのエフェメラをどうするか(司書がその重要性を気づくかしら)。おそらく10年もしたら、ほとんどカタログから抜け落ちてしまい、エフェメラ入り完本は古書価が万を超すだろうなあ。
ほんとうは石原さんの最新著書、エフェメラ・オリジナル別添のフォリオを付した『マン・レイと日本』(限定25部)を先ず紹介しないといけないのですが(そうすると今回の京近美の偉業も理解できます)、制作に精も魂も尽き果てた(らしい)石原さんからの「刊行の記」が未着です。
亭主は常々「カタログなんか古本屋がある限り、どんな珍しいものだって入手可能。入手不可能なのはチラシ、チケット、ポスターだよ」とお客に言ってきました。
京近美の驚異のカタログについては石原さんのブログで読み、売り切れないうちに実物を入手されることをお勧めします。
先日、某美術館のために瑛九の大作を借りに福井に出張し、京都には寄れませんでしたが大阪に寄ってきました。お天気もよく、それぞれ楽しんだのですが、歳には勝てない、帰京してよれよれになりました(涙)。
●Nii Fine Artsさんの前で。

●7月末の「ART OSAKA」の会場となる大阪市中央公会堂


●安藤忠雄先生が設計された「こども本の森 中之島」、空間はもちろん、選書が素晴らしい。
日本十進分類表に従うだけでなく、「哲学」のとなりに「いじめ」という項目があったりする。子供はもちろん大人が読みたい本も多数揃えてあります。予定を超過しずいぶんと長居し、お子さんたちと一緒に楽しませていただきました。






●遠藤克彦設計・新設の大阪中之島美術館
「開館1周年記念展 デザインに恋したアート♡アートに嫉妬したデザイン」を拝見しました。


● 「挟込紙片」のリストがないので、後日、完本チェックしたい人用に備忘録を残します。それだけでは魅力をおさえきれないけど、表紙カバーに隠して今泉館長の挨拶文が刷り込まれている演出にうなります、ほんと。
pp.4-6 編集注記(英訳) 片面刷り p.5扱い 30.5×13.4cm 赤紙
pp.9-10 開館を伝える産経新聞、記者内覧会案内状、前夜祭プログラム、案内状 19×13.4cm pp.4
pp.71-72 福岡道雄 ネガフィルム保管ファイルなど 8.4×15cm
pp.95-96 三木富雄 作品調書 異常の有無 21×15cm
pp.101-102 『現代美術の動向』展招待券 5.4×15cm
pp.123-124 京都分館が独立 京都新聞切抜 15×10.6cm
pp.155-156 現代の先鋭=新人の条件 乾由明 美術手帖 21×13.8cm
pp.165-166 『現代美術の動向』展ポスター 1968年 15×10.6cm
pp.255-256 野村仁 エンドレステープ 1970年 12.2×12.3cm
pp.265-266 筆者使用 Re:スタートライン半券 23 5, 13 日付スタンプ 筆者使用 10×6.7cm (おまけです)
30.5 × 19.5 × 2.3 cm 265pp 「開館60周年記念 Re: スタートライン 1963-1970/2023 現代美術の動向展シリーズにみる美術館とアーティストの共感関係」 編集: 牧口千夏 調査・編集協力: 宮田有香 翻訳: クリストファー・スティヴンズ ブックデザイン: 西岡勉
カバーはボスターのような気もするし、さらに、会期後に会場風景の記録写真や作家、関係者の講演録を含む第2部版が発行されるらしい。脱帽です。
(石原輝雄<マン・レイと余白で>より)>
●開館60周年記念
Re: スタートライン 1963-1970/2023
現代美術の動向展シリーズにみる美術館とアーティストの共感関係
会期:2023年4月28日~7月2日
会場:京都国立近代美術館
<京近美で興味深い展覧会が催されている。これは、1960年代の美術(当時の現代美術)が見直され、社会や文化の状況へ正しく(?)置き直そうとする、近年のトレンドの一つと思う。『現代美術の動向』展(1963年~1970年)を開催してきた国立館の矜持は、見ごたえのある作品を、作品だけではなく関連資料も含め多元的に甦らせる。293組にのぼる動向展の出品作家から今、62組の作品が並ぶ。小生が京近美を訪問したのは1972年からなので、当時の展示自体を体験していないが、幾人かの出品作家を後に知り、以降の作品変化を「追体験」した部分もあり、なぜか懐かしく堪能しました。今回は残念ながら会場でのパチリが許されないので、岡崎疎水界隈のパチリをあげておきたい。
(石原輝雄<マン・レイと余白で>より)>

表紙トリミング版

表紙余白あり









*画廊亭主敬白
なんのこっちゃとお思いでしょうが、展覧会が7月2日までなので、取り急ぎ紹介します。
エフェメラの帝王にして、マン・レイになってしまった人、辛口(学芸員の怠慢や不見識には容赦なく鉄槌を下す)で有名な京都の石原輝雄さんが「脱帽です」とおっしゃるのだからよほどのことだと思い、私たちも慌てて京都にカタログを注文しました。
大判の265頁もの大カタログには、開館時の今泉篤男先生の挨拶状から始まり、チラシ、入場券、新聞記事、はては調査カードまで、エフェメラ(複製ですが)が無作為に(?)挟み込んであります。それに気づく方は1割いるかどうか。献本を受けた図書館などは挟み込みのエフェメラをどうするか(司書がその重要性を気づくかしら)。おそらく10年もしたら、ほとんどカタログから抜け落ちてしまい、エフェメラ入り完本は古書価が万を超すだろうなあ。
ほんとうは石原さんの最新著書、エフェメラ・オリジナル別添のフォリオを付した『マン・レイと日本』(限定25部)を先ず紹介しないといけないのですが(そうすると今回の京近美の偉業も理解できます)、制作に精も魂も尽き果てた(らしい)石原さんからの「刊行の記」が未着です。
亭主は常々「カタログなんか古本屋がある限り、どんな珍しいものだって入手可能。入手不可能なのはチラシ、チケット、ポスターだよ」とお客に言ってきました。
京近美の驚異のカタログについては石原さんのブログで読み、売り切れないうちに実物を入手されることをお勧めします。
先日、某美術館のために瑛九の大作を借りに福井に出張し、京都には寄れませんでしたが大阪に寄ってきました。お天気もよく、それぞれ楽しんだのですが、歳には勝てない、帰京してよれよれになりました(涙)。
●Nii Fine Artsさんの前で。

●7月末の「ART OSAKA」の会場となる大阪市中央公会堂


●安藤忠雄先生が設計された「こども本の森 中之島」、空間はもちろん、選書が素晴らしい。
日本十進分類表に従うだけでなく、「哲学」のとなりに「いじめ」という項目があったりする。子供はもちろん大人が読みたい本も多数揃えてあります。予定を超過しずいぶんと長居し、お子さんたちと一緒に楽しませていただきました。






●遠藤克彦設計・新設の大阪中之島美術館
「開館1周年記念展 デザインに恋したアート♡アートに嫉妬したデザイン」を拝見しました。


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