つい先日、画家の北川民次先生(1894年1月17日~1989年4月26日)の130回目のお誕生日をブログ上でお祝いしたばかりですが、本日1月20日は詩人にして日本におけるシュールレアリスム運動の指導者として大きな役割を果たした西脇順三郎(1894年1月20日 - 1982年6月5日)の130回目のお誕生日です。二人はまったくおない歳、タミジ先生がたった3日早いだけ。
■西脇順三郎
1894年(明治27年)、新潟県小千谷の旧家に生れた西脇は1911年画家を志し上京、白馬会に入会するが父の急死により断念。後に詩に興味を抱き、英詩を試みる。1917年慶應義塾大学理財科卒業。小泉信三に師事し、卒業論文は全文ラテン語で執筆したという。1922年慶應義塾留学生として渡英、オックスフォード大学に学ぶ。英文詩集『Spectrum』を自費出版し反響を得る。帰国後、慶大教授となり、英文学史などを担当。1927年瀧口修造らと日本初のシュルレアリスム詩誌『馥郁タル火夫ヨ』および『超現実主義詩論』を、翌年『シュルレアリスム文學論』を刊行。1928年には『詩と詩論』を創刊した。
シュールレアリスムの理論家として指導的位置を占め、現代詩の代表的詩人となる。1971年文化功労者として顕彰される。ノーベル文学賞の候補者にもなった。
主な著書:『超現実主義詩論』(初版1929 厚生閣書店)、『Ambarvalia』(1933 椎の木社)、『荒地』(1952 創元社)、詩集『第三の神話』(1956 創元社)、長詩『失われた時』(1960 政治公論社『無限』編集部)、『西脇順三郎全集』全10巻(1971-1973 筑摩書房)など多数。
飯田善國と詩画集『クロマトポイエマ』も制作している。
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ときの忘れもの顧客にはアカデミックな研究者とは違った視点(作品をコレクションすること)で作家探求をしている方が少なくありません。いわば在野の研究者で、ブログでご自身のコレクションについて思う存分開陳していただいています。
たとえば、
駒井哲郎ならS氏
瀧口修造なら土渕信彦さんと愛媛の清家克久さん
マン・レイなら京都の石原輝雄さん
恩地孝四郎なら福井県勝山の荒井由泰さん
イリナ・イオネスコなら井村治樹さん
クリストなら柳正彦さん、などなど挙げていくときりがありませんが、身銭を切って実物をコレクションしている人は強い。
そして西脇順三郎なら、新潟県在住で椅子のコレクターとしても有名な酒井実通男さんです。
ただいまブログで「西脇順三郎をめぐる私のコレクション」を連載中ですが、連載終了後にはときの忘れものでそのコレクションを展示していただくことになっています。
どうぞお楽しみに。
いままでブログで西脇順三郎についてはいろいろ触れていますので、そのいくつかをご紹介します。
2024年01月04日|土渕信彦のエッセイ 神奈川県立近代美術館 鎌倉別館「イメージと記号 1960年代の美術を読みなおす」
2023年12月23日|酒井実通男のエッセイ「西脇順三郎をめぐる私のコレクション」第4回没後30年 私的・西脇順三郎展
2023年11月23日|酒井実通男のエッセイ「西脇順三郎をめぐる私のコレクション」第3回西脇順三郎展―いちファンとしての没後20年展

2023年10月23日|酒井実通男のエッセイ「西脇順三郎をめぐる私のコレクション」第2回西脇絵画との出会い
2023年09月23日|酒井実通男のエッセイ 「西脇順三郎をめぐる私のコレクション」第1回
2022年09月23日|清家克久のエッセイ「瀧口修造と作家たち~私のコレクションより」第9回池田満寿夫と靉嘔
2021年07月23日|土渕信彦のエッセイ「瀧口修造の本」第20回『地球創造説』前編
2020年01月06日|画廊亭主の徒然なる日々「よく読むブログ」
2019年11月23日|土渕信彦のエッセイ 「瀧口修造の本」第13回『瀧口修造の詩的実験 1927~1937』後編
2019年10月23日|土渕信彦のエッセイ「瀧口修造の本」第13回『瀧口修造の詩的実験 1927~1937』前編
2018年06月29日|植田実「本との関係」第4回学校の謄写版
2018年06月28日|京都ozasaで「瀧口修造・宮脇愛子 ca.1960」開催中
2018年05月23日|土渕信彦のエッセイ「瀧口修造の本」第1回西脇順三郎『超現実主義詩論』

2017年03月20日|清家克久のエッセイ「瀧口修造を求めて」第1回
2017年02月05日|夜野悠のエッセイ「書斎の漂流物」第11回妖精のディスタンス―瀧口修造の小宇宙
2015年09月05日|石原輝雄のエッセイ「マン・レイへの写真日記」 第18回1929
2015年07月31日|長岡で gallery artbookchair のコレクション展
2015年07月03日|frgmのエッセイ「ルリユール 書物への偏愛」 第9回備えよ、つねに
2014年03月23日|瀧口修造のデカルコマニー やはりエルンストの対岸に
2014年03月04日|「瀧口修造展 II」
2014年01月07日|明日から「瀧口修造展 Ⅰ」
2013年11月30日|「詩人と美術 瀧口修造のシュルレアリスム」足利市立美術館
2011年11月21日|池田満寿夫「タエコの朝食」
2008年08月29日|西脇順三郎の水彩「伊太利 トスカーナ」

2006年08月23日|中村惠一のエッセイ「色彩の海あるいは渦巻く言葉の川/詩画集Chromatopoiema展」

※2006年「詩画集『Chromatopoiema(クロマトポイエマ)』展」より 詩・西脇順三郎、画・飯田善國
2006年08月17日|飯田善國・西脇順三郎展のご案内
2006年07月28日|植田実「本との関係1 愛宕」
●ときの忘れものの建築は阿部勤先生の設計です。
建築空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

■西脇順三郎
1894年(明治27年)、新潟県小千谷の旧家に生れた西脇は1911年画家を志し上京、白馬会に入会するが父の急死により断念。後に詩に興味を抱き、英詩を試みる。1917年慶應義塾大学理財科卒業。小泉信三に師事し、卒業論文は全文ラテン語で執筆したという。1922年慶應義塾留学生として渡英、オックスフォード大学に学ぶ。英文詩集『Spectrum』を自費出版し反響を得る。帰国後、慶大教授となり、英文学史などを担当。1927年瀧口修造らと日本初のシュルレアリスム詩誌『馥郁タル火夫ヨ』および『超現実主義詩論』を、翌年『シュルレアリスム文學論』を刊行。1928年には『詩と詩論』を創刊した。
シュールレアリスムの理論家として指導的位置を占め、現代詩の代表的詩人となる。1971年文化功労者として顕彰される。ノーベル文学賞の候補者にもなった。
主な著書:『超現実主義詩論』(初版1929 厚生閣書店)、『Ambarvalia』(1933 椎の木社)、『荒地』(1952 創元社)、詩集『第三の神話』(1956 創元社)、長詩『失われた時』(1960 政治公論社『無限』編集部)、『西脇順三郎全集』全10巻(1971-1973 筑摩書房)など多数。
飯田善國と詩画集『クロマトポイエマ』も制作している。
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ときの忘れもの顧客にはアカデミックな研究者とは違った視点(作品をコレクションすること)で作家探求をしている方が少なくありません。いわば在野の研究者で、ブログでご自身のコレクションについて思う存分開陳していただいています。
たとえば、
駒井哲郎ならS氏
瀧口修造なら土渕信彦さんと愛媛の清家克久さん
マン・レイなら京都の石原輝雄さん
恩地孝四郎なら福井県勝山の荒井由泰さん
イリナ・イオネスコなら井村治樹さん
クリストなら柳正彦さん、などなど挙げていくときりがありませんが、身銭を切って実物をコレクションしている人は強い。
そして西脇順三郎なら、新潟県在住で椅子のコレクターとしても有名な酒井実通男さんです。
ただいまブログで「西脇順三郎をめぐる私のコレクション」を連載中ですが、連載終了後にはときの忘れものでそのコレクションを展示していただくことになっています。
どうぞお楽しみに。
いままでブログで西脇順三郎についてはいろいろ触れていますので、そのいくつかをご紹介します。
2024年01月04日|土渕信彦のエッセイ 神奈川県立近代美術館 鎌倉別館「イメージと記号 1960年代の美術を読みなおす」
2023年12月23日|酒井実通男のエッセイ「西脇順三郎をめぐる私のコレクション」第4回没後30年 私的・西脇順三郎展
2023年11月23日|酒井実通男のエッセイ「西脇順三郎をめぐる私のコレクション」第3回西脇順三郎展―いちファンとしての没後20年展

2023年10月23日|酒井実通男のエッセイ「西脇順三郎をめぐる私のコレクション」第2回西脇絵画との出会い
2023年09月23日|酒井実通男のエッセイ 「西脇順三郎をめぐる私のコレクション」第1回
2022年09月23日|清家克久のエッセイ「瀧口修造と作家たち~私のコレクションより」第9回池田満寿夫と靉嘔
2021年07月23日|土渕信彦のエッセイ「瀧口修造の本」第20回『地球創造説』前編
2020年01月06日|画廊亭主の徒然なる日々「よく読むブログ」
2019年11月23日|土渕信彦のエッセイ 「瀧口修造の本」第13回『瀧口修造の詩的実験 1927~1937』後編
2019年10月23日|土渕信彦のエッセイ「瀧口修造の本」第13回『瀧口修造の詩的実験 1927~1937』前編
2018年06月29日|植田実「本との関係」第4回学校の謄写版
2018年06月28日|京都ozasaで「瀧口修造・宮脇愛子 ca.1960」開催中
2018年05月23日|土渕信彦のエッセイ「瀧口修造の本」第1回西脇順三郎『超現実主義詩論』

2017年03月20日|清家克久のエッセイ「瀧口修造を求めて」第1回
2017年02月05日|夜野悠のエッセイ「書斎の漂流物」第11回妖精のディスタンス―瀧口修造の小宇宙
2015年09月05日|石原輝雄のエッセイ「マン・レイへの写真日記」 第18回1929
2015年07月31日|長岡で gallery artbookchair のコレクション展
2015年07月03日|frgmのエッセイ「ルリユール 書物への偏愛」 第9回備えよ、つねに
2014年03月23日|瀧口修造のデカルコマニー やはりエルンストの対岸に
2014年03月04日|「瀧口修造展 II」
2014年01月07日|明日から「瀧口修造展 Ⅰ」
2013年11月30日|「詩人と美術 瀧口修造のシュルレアリスム」足利市立美術館
2011年11月21日|池田満寿夫「タエコの朝食」
2008年08月29日|西脇順三郎の水彩「伊太利 トスカーナ」

2006年08月23日|中村惠一のエッセイ「色彩の海あるいは渦巻く言葉の川/詩画集Chromatopoiema展」

※2006年「詩画集『Chromatopoiema(クロマトポイエマ)』展」より 詩・西脇順三郎、画・飯田善國
2006年08月17日|飯田善國・西脇順三郎展のご案内
2006年07月28日|植田実「本との関係1 愛宕」
●ときの忘れものの建築は阿部勤先生の設計です。
建築空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
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TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 E-mail:info@tokinowasuremono.com
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営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

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