バレンタインのチョコレートを四つもいただいた。嬉しい。
昨年から進行していた話がだんだん固まってきて、ようやく2010年のラインナップが決まりつつあります。
先日の植田実写真展の興奮も覚めやらぬ中、スタッフたちは連日のように作家のアトリエに伺ったり、逆に画廊にお招きして企画の打合せに余念がありません。
一昨日も4人もの作家との打合せがありました。
既に3月の井桁裕子人形展までは予告していますが、4月には「The NUDE 写真展」、緑豊かな青山が一番生き生きとする5月には松本路子先生の写真展を開催します。
さきほど松本先生のブログを読んだら、私たちが打合せに訪れた日がちょうど誕生日だったらしい。知らずに伺ってしまいました。知っていれば大きな花束を抱えていったのに・・・、
「本日は、誕生日です。
大きな桜の枝の花束や、バラの花、メッセージなどが届き、嬉しい限りです。この日を覚えていていただけて、大感謝です。
また偶然ですが、ギャラリーのオーナーの方が、本日仕事場を訪れ、5月の写真展を決めていかれました。とても楽しみなお話なので、これも誕生日プレゼントのような気がしています。
還暦は新たな生を授かることだ、とのカードもいただき、昨年の精神的不調は、産まれいずる苦しみだったのかと、妙な納得もしています。
何はともあれ、新たな旅立ちです。」(松本路子先生のブログより)
さらに尾形一郎・優、ジョック・スタージスなど写真作家の個展が続き、7月には三上豊先生(和光大学教授)をゲスト・キューレターに招き、女性作家3人によるグループ展を計画しています。
ゲスト・キューレターによる企画は2006年3月にコンテンポラリー・ダンスのトリシャ・ブランウンさんの来日にあわせて開催した「トリシャ・ブラウン ドローイング展―思考というモーション」が最初でした。あのときは岡崎乾二郎先生に監修していただき、『トリシャ・ブラウン―思考というモーション Trisha Brown―Motion of Thought』という本まで刊行することができました。
外部の視点、風を入れることにより、新たな作家たちとの出会いが生れます。
7月のグループ展にどうぞご期待ください。
話は全く変わって、表題の「サクラサク」は、先日私の後輩から入ったメールのタイトルでした。
公私混同、毎度お騒がせしますが、亭主のいちばん大事な(商売はどうした、家族はどうしたの外野の声あり)マンドリンのことなので、すいませんがこの場を借りてご報告します。
建国記念日の11日の夕方、高校時代のマンドリンの相棒のU君(初代部長)からメールがはいり、つづいてOB会幹事長のT君から電話。さらにMLで後輩のS君が「サクラサク」と配信した途端、全国のパソコンの前に座り込んでいたOBたちから一斉に喜びのメールが飛び交いました。
その日、故郷で群馬県高等学校マンドリンコンクールが開催され、わが母校・高崎高校マンドリン・オーケストラ(TMO)が遂に第三位に入賞し、初の全国大会出場(7月)を決めました。
最優秀賞 前橋女子高等学校(マエジョ)
優秀賞 高崎女子高等学校(タカジョ)
優秀賞 高崎高等学校(タカタカ)
TMOは創立以来、特定の指導者を持たず、歴代のOBたちが指導にあたり、定期演奏会もOBと現役高校生が一体となって演奏するという独特の伝統を築いてきました。
しかし10年前、現役の部員が数人にまで落ち込み、廃部の危機。
全国のOBたちが結集し、定期演奏会を復活させたことは、このブログにも書きましたが、あれから10年、部員も増え(コンクールには21名で参加)、挑んだ曲は久保田孝作曲の「幻想曲第1番 イ短調 作品22」。若いOBたちが連日母校にかけつけて指導、どうやら今年は行けそうだとの期待が高まった。
ところが、コンクール前日の夕方、顧問の先生からMLに悲痛なメールが配信されました。
「初めにOBの皆さまにお話ししなくてはならない緊急事態が生じました。ファーストのトップを弾いているT君がインフルエンザでコンクールに出られなくなってしまったのです。昼休みに緊急ミーティングを開き、生徒たちと今後について確認しました。
1)覚悟を決める・・・Tはいないので、M(2年)で行くしかない
2)Mを支える・・・Mが気持ちよくソロを弾けるような雰囲気を作る
3)間違えていい・・・Mは間違えて当たり前。思い切りよく弾くべし
4)Tを大阪へ・・・『大阪のステージでTに弾かせてやろう』という思いを。
ここまでくると結果はともかく、高高らしい演奏をしてくれればと思います。明日はどうぞよろしくお願いします。」
天は我を見放したか。
コンサートマスター不在で臨んだコンクールでしたが、結果は奇跡のような三位入賞。かつては部員数人で舞台にあがり、審査の対象にすらならなかったことを思うと夢のような結果でした。三位発表の瞬間、会場がどよめいたといいますから、周囲も注目していたのでしょう。
後日、顧問の先生からの追伸によれば、当日の状況はもっと過酷で、
「コンマスのT(2年生)のインフルエンザによる欠場の他、マンドリンのS(2年)の右手中指の骨折、そしてコンクール当日のA(マンドリン、1年)の発熱(その後インフルエンザと判明!)など、度重なるアクシデントを乗り越え、生徒達は本当に良く頑張ってくれました。
何度も何度も高崎高校に足を運んでくれたOBの皆様、快く楽器をお貸しいただいたOBの方々、メール等でアドバイスや励ましを送ってくれたOBの方々、そしてコンサート会場で熱い拍手を送ってくれたOB、賛助の方々、そのどれ一つが欠けても今回の奇跡は起こらなかったと思っています。」
因みに、亭主のン十万円の楽器(マンドラ)も参加しとります。
現役高校生の諸君、よくやった!
その夜、高崎に集まったOBたちは涙、涙、涙の祝杯だったようです。
奇しくもTMOは今年創立50周年を迎えました。
記念の定期演奏会は7月19日、例年の通り高崎の群馬音楽センター(レーモンド設計の名建築)で開催します。 もちろん、老兵の亭主も高校生たちと一緒に舞台に上ります。
◆ときの忘れものでは、『大きな絵~画廊コレクションから』を展示中です。
2010年2月10日[水]―2月20日[土] 12:00-19:00 *日・月曜、祝日休廊
小野隆生、安藤忠雄、O Jun、蝦名優子、エド・ベイナード、永井桃子、根岸文子

蝦名優子「作品」
顔料・画布 91×117cm(50号) サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
昨年から進行していた話がだんだん固まってきて、ようやく2010年のラインナップが決まりつつあります。
先日の植田実写真展の興奮も覚めやらぬ中、スタッフたちは連日のように作家のアトリエに伺ったり、逆に画廊にお招きして企画の打合せに余念がありません。
一昨日も4人もの作家との打合せがありました。
既に3月の井桁裕子人形展までは予告していますが、4月には「The NUDE 写真展」、緑豊かな青山が一番生き生きとする5月には松本路子先生の写真展を開催します。
さきほど松本先生のブログを読んだら、私たちが打合せに訪れた日がちょうど誕生日だったらしい。知らずに伺ってしまいました。知っていれば大きな花束を抱えていったのに・・・、
「本日は、誕生日です。
大きな桜の枝の花束や、バラの花、メッセージなどが届き、嬉しい限りです。この日を覚えていていただけて、大感謝です。
また偶然ですが、ギャラリーのオーナーの方が、本日仕事場を訪れ、5月の写真展を決めていかれました。とても楽しみなお話なので、これも誕生日プレゼントのような気がしています。
還暦は新たな生を授かることだ、とのカードもいただき、昨年の精神的不調は、産まれいずる苦しみだったのかと、妙な納得もしています。
何はともあれ、新たな旅立ちです。」(松本路子先生のブログより)
さらに尾形一郎・優、ジョック・スタージスなど写真作家の個展が続き、7月には三上豊先生(和光大学教授)をゲスト・キューレターに招き、女性作家3人によるグループ展を計画しています。
ゲスト・キューレターによる企画は2006年3月にコンテンポラリー・ダンスのトリシャ・ブランウンさんの来日にあわせて開催した「トリシャ・ブラウン ドローイング展―思考というモーション」が最初でした。あのときは岡崎乾二郎先生に監修していただき、『トリシャ・ブラウン―思考というモーション Trisha Brown―Motion of Thought』という本まで刊行することができました。
外部の視点、風を入れることにより、新たな作家たちとの出会いが生れます。
7月のグループ展にどうぞご期待ください。
話は全く変わって、表題の「サクラサク」は、先日私の後輩から入ったメールのタイトルでした。
公私混同、毎度お騒がせしますが、亭主のいちばん大事な(商売はどうした、家族はどうしたの外野の声あり)マンドリンのことなので、すいませんがこの場を借りてご報告します。
建国記念日の11日の夕方、高校時代のマンドリンの相棒のU君(初代部長)からメールがはいり、つづいてOB会幹事長のT君から電話。さらにMLで後輩のS君が「サクラサク」と配信した途端、全国のパソコンの前に座り込んでいたOBたちから一斉に喜びのメールが飛び交いました。
その日、故郷で群馬県高等学校マンドリンコンクールが開催され、わが母校・高崎高校マンドリン・オーケストラ(TMO)が遂に第三位に入賞し、初の全国大会出場(7月)を決めました。
最優秀賞 前橋女子高等学校(マエジョ)
優秀賞 高崎女子高等学校(タカジョ)
優秀賞 高崎高等学校(タカタカ)
TMOは創立以来、特定の指導者を持たず、歴代のOBたちが指導にあたり、定期演奏会もOBと現役高校生が一体となって演奏するという独特の伝統を築いてきました。
しかし10年前、現役の部員が数人にまで落ち込み、廃部の危機。
全国のOBたちが結集し、定期演奏会を復活させたことは、このブログにも書きましたが、あれから10年、部員も増え(コンクールには21名で参加)、挑んだ曲は久保田孝作曲の「幻想曲第1番 イ短調 作品22」。若いOBたちが連日母校にかけつけて指導、どうやら今年は行けそうだとの期待が高まった。
ところが、コンクール前日の夕方、顧問の先生からMLに悲痛なメールが配信されました。
「初めにOBの皆さまにお話ししなくてはならない緊急事態が生じました。ファーストのトップを弾いているT君がインフルエンザでコンクールに出られなくなってしまったのです。昼休みに緊急ミーティングを開き、生徒たちと今後について確認しました。
1)覚悟を決める・・・Tはいないので、M(2年)で行くしかない
2)Mを支える・・・Mが気持ちよくソロを弾けるような雰囲気を作る
3)間違えていい・・・Mは間違えて当たり前。思い切りよく弾くべし
4)Tを大阪へ・・・『大阪のステージでTに弾かせてやろう』という思いを。
ここまでくると結果はともかく、高高らしい演奏をしてくれればと思います。明日はどうぞよろしくお願いします。」
天は我を見放したか。
コンサートマスター不在で臨んだコンクールでしたが、結果は奇跡のような三位入賞。かつては部員数人で舞台にあがり、審査の対象にすらならなかったことを思うと夢のような結果でした。三位発表の瞬間、会場がどよめいたといいますから、周囲も注目していたのでしょう。
後日、顧問の先生からの追伸によれば、当日の状況はもっと過酷で、
「コンマスのT(2年生)のインフルエンザによる欠場の他、マンドリンのS(2年)の右手中指の骨折、そしてコンクール当日のA(マンドリン、1年)の発熱(その後インフルエンザと判明!)など、度重なるアクシデントを乗り越え、生徒達は本当に良く頑張ってくれました。
何度も何度も高崎高校に足を運んでくれたOBの皆様、快く楽器をお貸しいただいたOBの方々、メール等でアドバイスや励ましを送ってくれたOBの方々、そしてコンサート会場で熱い拍手を送ってくれたOB、賛助の方々、そのどれ一つが欠けても今回の奇跡は起こらなかったと思っています。」
因みに、亭主のン十万円の楽器(マンドラ)も参加しとります。
現役高校生の諸君、よくやった!
その夜、高崎に集まったOBたちは涙、涙、涙の祝杯だったようです。
奇しくもTMOは今年創立50周年を迎えました。
記念の定期演奏会は7月19日、例年の通り高崎の群馬音楽センター(レーモンド設計の名建築)で開催します。 もちろん、老兵の亭主も高校生たちと一緒に舞台に上ります。
◆ときの忘れものでは、『大きな絵~画廊コレクションから』を展示中です。
2010年2月10日[水]―2月20日[土] 12:00-19:00 *日・月曜、祝日休廊
小野隆生、安藤忠雄、O Jun、蝦名優子、エド・ベイナード、永井桃子、根岸文子
蝦名優子「作品」
顔料・画布 91×117cm(50号) サインあり
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