「75歳になっても、朝起きてウキウキしながら研究室に向かう、そんな研究者に私もなりたい」
雑誌『AERA』2012年2月27日号45ページに掲載されたカルテック(カリフォルニア工科大学)の学生の言葉です。
イギリスの<Times Higher Education>誌が昨秋発表した世界大学ランキングで、大学院を含む学生数僅か2200人、教授数約300人の小さな大学がハーバード大学を抜いてトップに躍り出た。因みに東大は30位。
カルテックにはいわゆる「デッドウッド」といわれる「研究をやめてしまう教授」はほとんどいないという。日進月歩の科学研究の中で研ぎ澄まされた好奇心を保ち、それをサポートする環境がある。80代や90代の現役研究者もいる。ノーベル賞受賞者を31人も輩出している大学の大胆な取り組みをレポートした記事に亭主はいたく感激しました。
同期の友人たちが定年退職後の人生をのんびりと(?)送っているのを横目に見ながら、あくせく働く自分をときに「この歳になって・・・」と思うこともありますが、ときの忘れものが支持している作家たちの旺盛な制作活動を思うと、上掲の学生の言葉に勇気づけられます。
磯崎新80歳、宮脇愛子82歳、細江英公78歳、トリシャ・ブラウン76歳、草間彌生82歳、植田実77歳、靉嘔80歳、亭主よりはるか上の皆さんですがお元気で制作しています。
そしてジョナス・メカス89歳。
先日観たメカスさんの最新作映画《スリープレス・ナイツ・ストーリーズ 眠れぬ夜の物語》にはいささかのダレや緩みもなく、2時間弱の上映時間があっという間でした。
今年90歳になるメカスさんが次々と新しい表現に取り組んでいるのに、それらを日本で扱う唯一のギャラリーである私たちが「そろそろ歳なので」なんて言ってどうする、画商には定年はない、「75歳になっても、朝起きてウキウキしながら画廊に向かう、そんな画商に私もなりたい」。
同時代の優れた作家の紹介と、歴史の彼方に忘れ去られた作品の発掘をめざしてオリジナル版画入り大判美術誌『版画掌誌』を創刊したのは1999年です。
今まで5巻を出してきましたが、完売したのは第3号(草間彌生+パーヴェル・V・リュバルスキ)のみで、他の4巻はまだあります。
人生は短く、芸術は永し、といって亭主は強がっておりますが、ぜひご覧になってご注文ください。
ジョナス・メカスさんの特集を組んだのは第5号です。
◆特集1/ジョナス・メカス
フローズン・フィルム・フレームズ(静止した映画)と呼ぶ写真作品を紹介。
テキスト執筆
:ジョナス・メカス「わたしたちはどこにいるのか」
:ヴィートウタス・ランズベルギス「メカス マチューナス フルクサス」
◆特集2/日和崎尊夫
1992年50歳の若さで死去した日和崎尊夫の遺した木口木版画の秀作を紹介。
テキスト執筆
:谷川渥「星と薔薇」
:日和崎尊夫「ヨーロッパでの日々」(再録)
●仕様と価格
B4判変形(32.0×26.0cm) シルクスクリーン刷り
詳しくはホームページの版画掌誌第5号をクリックしてください。
ここでは、挿入されたメカスさんの写真と版画をご紹介します。
A版ーA : 限定15部 価格:126,000円
ジョナス・メカスの写真「ジプシーの予言」とシルクスクリーン1点・日和崎尊夫の木口木版2点 計4点挿入
『the gypsy told me
the gypsy read it from the cards
the gypsy told me
I'll have a big journey
and I'll find myself
beyond the sea』
制作:2005年
技法:写真
制作部数:限定15部(1/15~15/15)
他に作家保存版(A.P.)を3部、版元保存版(H.C.)を2部制作した。
制作総部数は20部である。
イメージサイズ:24.5×12.5cm
シートサイズ :30.5×24.5cm
プリント:堀内カラー
作家自筆サイン、及び限定番号を記入、本誌・A版-Aにのみ挿入
A版ーB : 限定20部 価格:126,000円
ジョナス・メカスの写真「リキテンスタインのモデル」とシルクスクリーン1点・日和崎尊夫の木口木版2点 計4点挿入
『Roy Lichtenstein’s model….
Filmed at Andy Warhol’s studio,
December 15,1976.From the film,
He Stands in a Desert Counting the
Seconds of His Life』
制作:2005年
技法:写真
制作部数:限定20部(1/20~20/20)
他に作家保存版(A.P.)を3部、版元保存版(H.C.)を2部制作した。
制作総部数は25部である。
イメージサイズ:24.4×18.9cm
シートサイズ :30.5×24.5cm
プリント:堀内カラー
作家自筆サイン、及び限定番号を記入、本誌・A版-Bにのみ挿入
B版 : 限定35部 価格:73,500円
ジョナス・メカスのシルクスクリーン1点・日和崎尊夫の木口木版2点 計3点挿入
『わが街ニューヨークに捧げるラブ・レター』
制作:2005年
技法:シルクスクリーン
制作部数:限定70部(1/70~70/70)
他に作家保存版(A.P.)を5部、版元保存版(H.C.)を4部、
刷り師保存版(P.P.)を1部制作した。
制作総部数は80部である。
イメージサイズ:26.0×20.0cm
シートサイズ :32.0×51.5cm
用紙:BFKリーブ紙
刷り:石田了一工房・石田了一
作家自筆サイン、及び限定番号を記入、本誌・A版とB版に挿入
C版 : 限定300部 価格:10,500円
日和崎尊夫の木口木版1点挿入

版画掌誌挿入の写真作品にサインするジョナス・メカスさん。
2005年10月ときの忘れものにて。
いずれも画廊においてありますので、いつでもご覧になれます。
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
◆ときの忘れものは、2012年2月10日[金]―2月25日[土]「ジョナス・メカス写真展」を開催しています(※会期中無休)。

「それは友と共に、生きて今ここにあることの幸せと歓びを、いくたびもくりかえし感ずることのできた夏の日々。楽園の小さなかけらにも譬えられる日々だった」
「this side of paradise」シリーズより日本未発表の大判作品13点を展示します。
1960年代末から70年代始め、暗殺された大統領の未亡人ジャッキー・ケネディがモントークのアンディ・ウォーホルの別荘を借り、メカスに子供たちの家庭教師に頼む。週末にはウォーホルやピーター・ビアードが加わり、皆で過ごした夏の日々、ある時間、ある断片が作品には切り取られています。60~70年代のアメリカを象徴する映像作品(静止した映画フィルム)です。
ジョナス・メカスさんの新作映画《スリープレス・ナイツ・ストーリーズ 眠れぬ夜の物語》が東京都写真美術館他での「第4回 恵比寿映像祭――映像のフィジカル」で上映されます。
雑誌『AERA』2012年2月27日号45ページに掲載されたカルテック(カリフォルニア工科大学)の学生の言葉です。
イギリスの<Times Higher Education>誌が昨秋発表した世界大学ランキングで、大学院を含む学生数僅か2200人、教授数約300人の小さな大学がハーバード大学を抜いてトップに躍り出た。因みに東大は30位。
カルテックにはいわゆる「デッドウッド」といわれる「研究をやめてしまう教授」はほとんどいないという。日進月歩の科学研究の中で研ぎ澄まされた好奇心を保ち、それをサポートする環境がある。80代や90代の現役研究者もいる。ノーベル賞受賞者を31人も輩出している大学の大胆な取り組みをレポートした記事に亭主はいたく感激しました。
同期の友人たちが定年退職後の人生をのんびりと(?)送っているのを横目に見ながら、あくせく働く自分をときに「この歳になって・・・」と思うこともありますが、ときの忘れものが支持している作家たちの旺盛な制作活動を思うと、上掲の学生の言葉に勇気づけられます。
磯崎新80歳、宮脇愛子82歳、細江英公78歳、トリシャ・ブラウン76歳、草間彌生82歳、植田実77歳、靉嘔80歳、亭主よりはるか上の皆さんですがお元気で制作しています。
そしてジョナス・メカス89歳。
先日観たメカスさんの最新作映画《スリープレス・ナイツ・ストーリーズ 眠れぬ夜の物語》にはいささかのダレや緩みもなく、2時間弱の上映時間があっという間でした。
今年90歳になるメカスさんが次々と新しい表現に取り組んでいるのに、それらを日本で扱う唯一のギャラリーである私たちが「そろそろ歳なので」なんて言ってどうする、画商には定年はない、「75歳になっても、朝起きてウキウキしながら画廊に向かう、そんな画商に私もなりたい」。
同時代の優れた作家の紹介と、歴史の彼方に忘れ去られた作品の発掘をめざしてオリジナル版画入り大判美術誌『版画掌誌』を創刊したのは1999年です。今まで5巻を出してきましたが、完売したのは第3号(草間彌生+パーヴェル・V・リュバルスキ)のみで、他の4巻はまだあります。
人生は短く、芸術は永し、といって亭主は強がっておりますが、ぜひご覧になってご注文ください。
ジョナス・メカスさんの特集を組んだのは第5号です。
◆特集1/ジョナス・メカス
フローズン・フィルム・フレームズ(静止した映画)と呼ぶ写真作品を紹介。
テキスト執筆
:ジョナス・メカス「わたしたちはどこにいるのか」
:ヴィートウタス・ランズベルギス「メカス マチューナス フルクサス」
◆特集2/日和崎尊夫
1992年50歳の若さで死去した日和崎尊夫の遺した木口木版画の秀作を紹介。
テキスト執筆
:谷川渥「星と薔薇」
:日和崎尊夫「ヨーロッパでの日々」(再録)
●仕様と価格
B4判変形(32.0×26.0cm) シルクスクリーン刷り
詳しくはホームページの版画掌誌第5号をクリックしてください。
ここでは、挿入されたメカスさんの写真と版画をご紹介します。
A版ーA : 限定15部 価格:126,000円
ジョナス・メカスの写真「ジプシーの予言」とシルクスクリーン1点・日和崎尊夫の木口木版2点 計4点挿入
『the gypsy told methe gypsy read it from the cards
the gypsy told me
I'll have a big journey
and I'll find myself
beyond the sea』
制作:2005年
技法:写真
制作部数:限定15部(1/15~15/15)
他に作家保存版(A.P.)を3部、版元保存版(H.C.)を2部制作した。
制作総部数は20部である。
イメージサイズ:24.5×12.5cm
シートサイズ :30.5×24.5cm
プリント:堀内カラー
作家自筆サイン、及び限定番号を記入、本誌・A版-Aにのみ挿入
A版ーB : 限定20部 価格:126,000円
ジョナス・メカスの写真「リキテンスタインのモデル」とシルクスクリーン1点・日和崎尊夫の木口木版2点 計4点挿入
『Roy Lichtenstein’s model….Filmed at Andy Warhol’s studio,
December 15,1976.From the film,
He Stands in a Desert Counting the
Seconds of His Life』
制作:2005年
技法:写真
制作部数:限定20部(1/20~20/20)
他に作家保存版(A.P.)を3部、版元保存版(H.C.)を2部制作した。
制作総部数は25部である。
イメージサイズ:24.4×18.9cm
シートサイズ :30.5×24.5cm
プリント:堀内カラー
作家自筆サイン、及び限定番号を記入、本誌・A版-Bにのみ挿入
B版 : 限定35部 価格:73,500円
ジョナス・メカスのシルクスクリーン1点・日和崎尊夫の木口木版2点 計3点挿入
『わが街ニューヨークに捧げるラブ・レター』制作:2005年
技法:シルクスクリーン
制作部数:限定70部(1/70~70/70)
他に作家保存版(A.P.)を5部、版元保存版(H.C.)を4部、
刷り師保存版(P.P.)を1部制作した。
制作総部数は80部である。
イメージサイズ:26.0×20.0cm
シートサイズ :32.0×51.5cm
用紙:BFKリーブ紙
刷り:石田了一工房・石田了一
作家自筆サイン、及び限定番号を記入、本誌・A版とB版に挿入
C版 : 限定300部 価格:10,500円
日和崎尊夫の木口木版1点挿入

版画掌誌挿入の写真作品にサインするジョナス・メカスさん。
2005年10月ときの忘れものにて。
いずれも画廊においてありますので、いつでもご覧になれます。
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
◆ときの忘れものは、2012年2月10日[金]―2月25日[土]「ジョナス・メカス写真展」を開催しています(※会期中無休)。

「それは友と共に、生きて今ここにあることの幸せと歓びを、いくたびもくりかえし感ずることのできた夏の日々。楽園の小さなかけらにも譬えられる日々だった」
「this side of paradise」シリーズより日本未発表の大判作品13点を展示します。
1960年代末から70年代始め、暗殺された大統領の未亡人ジャッキー・ケネディがモントークのアンディ・ウォーホルの別荘を借り、メカスに子供たちの家庭教師に頼む。週末にはウォーホルやピーター・ビアードが加わり、皆で過ごした夏の日々、ある時間、ある断片が作品には切り取られています。60~70年代のアメリカを象徴する映像作品(静止した映画フィルム)です。
ジョナス・メカスさんの新作映画《スリープレス・ナイツ・ストーリーズ 眠れぬ夜の物語》が東京都写真美術館他での「第4回 恵比寿映像祭――映像のフィジカル」で上映されます。
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