新人スタッフのアートフェア挑戦記2

第二回 釜山へ        新澤悠


BAMA 2012、現地より第二信をお送りします。

ときの忘れものに入社してから数回、自分だけで嵩張る作品を運ぶ機会があったのですが、何故か毎回雨に降られる。今回こそは何事もなく! と、意気込んではみたものの、釜山出発の今日もやっぱり雨に降られた新澤です。荷物が嵩張るので傘を持てず、ダンボールケースが濡れていくのを見るのは心臓に悪かった…まぁバスに乗った後はずっと屋根のある所しか移動しなかったのですぐに乾きましたが。

キャンプ用リュックサックに綿貫さんからお借りした大型スーツケース、そしてスーツケースに入りきらなかった大判作品をまとめたダンボールケースを、ラッシュアワーが丁度終わった頃合いの小田急線に押し込み新宿へ。そこから久々の成田エクスプレスで悠々と成田空港へ向かったまで良かったのですが、案の定チケットカウンターで引っかかりました。重量制限20kgに対して、スーツケースとダンボールケース、合わせて25kg。3kgまではサービスしてもらえたものの、既にギチギチのリュックに2kgの追加スペースがあるはずもなく(と、言いますか、こちらも重量制限オーバーしていたので移そうとしたら止められてしまったのですが)、渋々超過料金を払うことに。以前は5kgくらいまではオマケしてもらえたのになぁ…

次は機内持ち込み荷物のチェックですが、ここでも引っかかりました。歯磨き粉が。自分は知らなかったのですが、2007年以降は液体は100ml以内のものしか機内に持ち込めなくなっているそうで、130mlの愛用歯磨き粉はあえなく没収…まだ買ったばっかりだったのに。

余裕を持って行動していたので、離陸までは時間があり、免税店などを冷やかし歩いていたら、唐突に声をかけられました。こんな場所で誰が? と振り返ったら、なんとArt-U roomの沢井さんが。参加するのはBAMAではなく、その近くの展示会場で開かれるArtShow Busan 2012ですが、乗っていく飛行機は同じだそうなので、出発までご一緒させていただくどころか、釜山に着いた後もタクシーでホテルまで送っていただき、大変お世話になりました。道中も先日のART KYOTO 2012や、沢井さんが以前参加された韓国のイベントなど、色々と面白いお話をしていただき、久々の海外に一人萎縮することもなく、目的地に無事到着できました。重ねてお礼申し上げます。

こうしてたどり着いた目的地、海雲台センタムホテルですが、時間帯のせいか、周辺の通りは大きな物も含めて交通量が少なめで、大規模デパートが2件も間近にあると聞いてもっと賑やかな場所を想像していた自分には少々肩すかしでした。作品や自分の荷物を片付けたり、PCをネットに繋げたりとドタバタしていたらあっという間に8時過ぎ。昼間散々重い荷物を持って動き回ったせいでこの時間から外に行く気にもなれず、取りあえず明日両替するために近場の銀行の位置だけ確認して、今日の晩ご飯は帰り道に覗き込んだコンビニで購入したプルコギおにぎりとキムチツナおにぎりで済ませることに。

明日こそはもっと美味しいものを食べてやる! という決意表明で、本日の文章を締めさせていただきます。
(2012年6月6日 しんざわゆう)
CIMG3106センタムホテル外観。
周りのビルも新しくモダンなデザインですが、裏手にはホテルと同規模の広さの空き地が広がっています。

CIMG3108これから5日間お世話になる展示室兼宿泊室。
この写真では一つライトを点け忘れていますが、それを差し引いても随分と薄暗いです。

CIMG3099道中お世話になった沢井さんや、いつもときの忘れものの展示でお世話になっている浜田さんが参加するArtShow Busan 2012。
会場はセンタムホテルから歩いて5分以内とすぐ近くです。

CIMG3103ArtShow Busan 2012会場外観。
会場であるBexcoは二つの建物があるのですが、どちらもかなり距離をとらないと全景が写らないサイズです。

草間彌生81.Butterfy草間彌生「BUTTERFLY 蝶
1985年 
Screenprint
45.5×53.0cm
Ed.100 signed
※レゾネNo.81(阿部出版 2005年)

こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから