松本竣介展カタログを制作しました

ときの忘れものは本日も12時より開廊、29日(土)まで無休で営業しています。

企画展の場合は通常金曜日が初日で、翌週土曜日が最終日、会期中無休で9日間の会期となります。
レセプションでもない限り、初日に訪れる人は数人で、いつもはご近所のKさんがいらっしゃるくらいでいたってのんびりしたものです。
14日から始まった松本竣介展の初日はさすがに人が多かった。
一番乗りは栃木のAさん、会社の休みがとれたらしくお目当ての竣介をじっくりご覧になってあれこれ思案の末に少年を描いた作品をお買い上げになりました。
続いて来られたのは建築家の石山修武先生、銅版画や水彩で何度も個展を開いていただいています。春に個展を開催した光嶋裕介さんの恩師でもあります。
例によって伝法な口調で辛辣な評を、いえ誤解なさらないで下さい、優秀なお弟子さんのことを「あの馬鹿が」というように、石山先生独特の敬意と愛情のこもった表現なのであります。
名古屋からは老舗画廊のNさんが来廊。著書も出すほどの研究熱心な方で、今でも大学の講義を聴講したり、来週にはNYの「TOKYO展」を見に行くとのこと、学ぼうとする謙虚な姿勢にはいつも頭がさがります。

千客万来。
いつものことながら一点も売れなかったたらどうしようという恐怖心からは、初日早々ご予約をいただいたおかげで開放されました(ほっ!)。
Aさんはじめお客様には心より感謝する次第です。

産休中の尾立麗子が子育てをしながら編集に取り組んだカタログもできあがりました。
『松本竣介展』図録 表紙『松本竣介展』図録
2012年12月14日 ときの忘れもの 発行
15ページ
25.6x18.1cm(B5判)
執筆:植田実
図版:30点掲載
編集:尾立麗子(ときの忘れもの)
デザイン:株式会社ディスハウス
価格:800円

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裏表紙


055) 松本竣介
《婦人像》(裏面に鉛筆画あり)
※「松本竣介没後50年展―人と街の風景―」(1997年 南天画廊)図録18ページ所収
1942年頃
紙に鉛筆
イメージサイズ:25.9x20.9cm
シートサイズ:26.6x21.7cm

◆ときの忘れものは、12月14日から新春1月にかけて素描作品30点による「松本竣介展」を開催します。
松本竣介展DM_600
前期:2012年12月14日[金]―12月29日[土]
※会期中無休
後期:2013年1月9日[水]―1月19日[土]
※会期中無休
『松本竣介展』図録
価格:800円

執筆:植田実、16頁、図版30点、略歴
*お申し込みはコチラから。

●ときの忘れものブログでは、植田実のエッセイ「生きているTATEMONO 松本竣介を読む」を連載中です。