長年の課題だったらしい(機械オンチの亭主はさっぱりわからないのですが)モバイルサイトの開設を言い出したのは今はアメリカの大学に戻ったイェンス・バルテルさんです。彼が在社中には完成せず、それを引き継いだ勝見美生たちがアメリカとメールでやりとりしながら、ようやくプログラムを完成、開設にたどり着きました。
結果は驚きべきものでした。このブログ解析によれば既に40%の人たちがモバイルから入ってきている。
こりゃあたいへんだ! それまではのんびり構え、週に一回ほど画面を替えてくれればいいやなどと思っていたのですが、急遽「火曜、木曜、土曜の週三日の更新」の業務命令を発しました。
乞うご期待。
「LECTURES 2007-2015 池田龍雄講義録」と題された小冊子が刊行されました。
池田龍雄先生が1985年の練馬区立美術館の開館から30年にわたり、一般の方々(練馬区生涯学習団体Rの会)を相手に現代美術の勉強会をされていることを知り驚いたのですが、2007年からは自らワープロで打った文章を用意し、レクチャーを続けて来られたことも重ねての驚きでした。
それを星埜恵子さんがボランティアで一冊に纏め上げた労力には敬服するほかありません。

『LECTURES 2007-2015
池田龍雄講義録』
2016年12月20日
練馬区生涯学習団体 Rの会 発行
116ページ
29.6x21.0cm


池田龍雄あいさつ文
(クリックしてください、拡大します)
編集後記
2013年夏、日曜の昼下がりに練馬区立美術館で開催中の『モダン・パリの装い』展を堪能、その帰りがけ、出入口脇にある区民ギャラリーの絵画展の様子が見えた。とたん、池田龍雄先生の勉強会が確か日曜にここで・・・と思い出し、受付に寄った。折よく奥の創作室で開催中とのこと、そっとドアを開くと先生を囲み10人ほどが集って、和気あいあい、優しい笑顔で迎えられた。それが<Rの会>との出会いだった。以来、美術展開催ごとに見学させていただいているうちに、会員の方からこれまでのレクチャーのプリントを渡された。タテ組ヨコ組あり、紙のサイズもフォントもバラバラだったが、60年代に芸大受験を目指し『別冊アトリエ』や『美術手帖』などをむさぼり読んでいた頃や70年代大学の哲学科で美学美術史を学びつつ演劇や映画美術の道を歩み始めた頃を思い出しながら、次々に読み進めた。90年から大学等でデザイン実習や美術史の講義を担当、当時は格好のテキストが見つからず、自分でプリントを作成していた。あの頃このレクチャー集があったら! 文中に登場する画家や作家の方々が、仕事でご一緒した方や、私の友人のご親族だったり、そして記載されている書籍がかつて私の愛読書だったりでドキドキワ クワクしつつ読みふけった。そんな私と池田先生、そしてRの会の方々の熱い思いが、この冊子制作につながった。本業の合間の作業、編集のプロでもない私が右往左往しつつなんとか完成までこぎつけることができたのは多摩美術大学講師時代の同僚でとことんお世話になった石黒教子さん、そして、いつも温かく見守ってくださった池田紀子さんと哲さんの応援あってこそ! この場を借りて心より御礼申し上げます。
2016年12月8日 星埜恵子(ほしのけいこ)
----------
Rの会の会員向けの冊子なので非売ですが、何冊かいただいたので画廊においてあります。どうぞ手にとってご覧ください。

池田龍雄先生
2014年1月18日於:ときの忘れもの
「瀧口修造展 Ⅰ」ギャラリートーク
●本日の瑛九情報!
~~~
亭主は半分冗談で「不運なオノサト、強運の瑛九」と言っていますが、瑛九ほど多くの人に愛された作家も珍しい。父・杉田直をはじめとする家族は生涯彼のことを優しく気遣った。海老原喜之助や岡鹿之助のような一見前衛とは無縁と思われる先輩画家たちもその才能を惜しんだ。中でも久保貞次郎はコレクターとしていかんなく自らの財力を使って作品をコレクションし、創美に集まった多くの教師たちに瑛九作品を頒布しその普及に大きな役割を果たしました。
栃木県真岡の大地主だった久保家の屋敷は、現在は真岡・久保記念観光文化交流館となり、保存されています。美術館ではありませんが、久保家から寄贈された多くの作家の作品を順次、展示公開しています。中村茉貴さんのレポートをお読みください。久保先生が瑛九の作品をいかに多くコレクションしていたかがわかるでしょう。
久保貞次郎とそのアトリエ(1958年頃)。瑛九たちに壁画を依頼した。
二階部分の外壁に左からオノサト・トシノブ《壁画A・B・C・D》、瑛九《カオス》、靉嘔《四つの雲》、一階外壁には左から池田満寿夫《運行》、磯辺行久《火が燃える》。
オノサトと瑛九の作品は東京都現代美術館に収蔵され、その他の作品は真岡市が所蔵している。
当時の久保が集めた瑛九の作品群。
~~~
<瑛九 1935-1937 闇の中で「レアル」をさがす>展が東京国立近代美術館で開催されています(11月22日~2017年2月12日)。外野応援団のときの忘れものは会期終了まで瑛九について毎日発信します。
●<今月のお勧め作品>を更新しました。
結果は驚きべきものでした。このブログ解析によれば既に40%の人たちがモバイルから入ってきている。
こりゃあたいへんだ! それまではのんびり構え、週に一回ほど画面を替えてくれればいいやなどと思っていたのですが、急遽「火曜、木曜、土曜の週三日の更新」の業務命令を発しました。
乞うご期待。
「LECTURES 2007-2015 池田龍雄講義録」と題された小冊子が刊行されました。
池田龍雄先生が1985年の練馬区立美術館の開館から30年にわたり、一般の方々(練馬区生涯学習団体Rの会)を相手に現代美術の勉強会をされていることを知り驚いたのですが、2007年からは自らワープロで打った文章を用意し、レクチャーを続けて来られたことも重ねての驚きでした。
それを星埜恵子さんがボランティアで一冊に纏め上げた労力には敬服するほかありません。

『LECTURES 2007-2015
池田龍雄講義録』
2016年12月20日
練馬区生涯学習団体 Rの会 発行
116ページ
29.6x21.0cm


池田龍雄あいさつ文
(クリックしてください、拡大します)
編集後記
2013年夏、日曜の昼下がりに練馬区立美術館で開催中の『モダン・パリの装い』展を堪能、その帰りがけ、出入口脇にある区民ギャラリーの絵画展の様子が見えた。とたん、池田龍雄先生の勉強会が確か日曜にここで・・・と思い出し、受付に寄った。折よく奥の創作室で開催中とのこと、そっとドアを開くと先生を囲み10人ほどが集って、和気あいあい、優しい笑顔で迎えられた。それが<Rの会>との出会いだった。以来、美術展開催ごとに見学させていただいているうちに、会員の方からこれまでのレクチャーのプリントを渡された。タテ組ヨコ組あり、紙のサイズもフォントもバラバラだったが、60年代に芸大受験を目指し『別冊アトリエ』や『美術手帖』などをむさぼり読んでいた頃や70年代大学の哲学科で美学美術史を学びつつ演劇や映画美術の道を歩み始めた頃を思い出しながら、次々に読み進めた。90年から大学等でデザイン実習や美術史の講義を担当、当時は格好のテキストが見つからず、自分でプリントを作成していた。あの頃このレクチャー集があったら! 文中に登場する画家や作家の方々が、仕事でご一緒した方や、私の友人のご親族だったり、そして記載されている書籍がかつて私の愛読書だったりでドキドキワ クワクしつつ読みふけった。そんな私と池田先生、そしてRの会の方々の熱い思いが、この冊子制作につながった。本業の合間の作業、編集のプロでもない私が右往左往しつつなんとか完成までこぎつけることができたのは多摩美術大学講師時代の同僚でとことんお世話になった石黒教子さん、そして、いつも温かく見守ってくださった池田紀子さんと哲さんの応援あってこそ! この場を借りて心より御礼申し上げます。
2016年12月8日 星埜恵子(ほしのけいこ)
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Rの会の会員向けの冊子なので非売ですが、何冊かいただいたので画廊においてあります。どうぞ手にとってご覧ください。

池田龍雄先生
2014年1月18日於:ときの忘れもの
「瀧口修造展 Ⅰ」ギャラリートーク
●本日の瑛九情報!
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亭主は半分冗談で「不運なオノサト、強運の瑛九」と言っていますが、瑛九ほど多くの人に愛された作家も珍しい。父・杉田直をはじめとする家族は生涯彼のことを優しく気遣った。海老原喜之助や岡鹿之助のような一見前衛とは無縁と思われる先輩画家たちもその才能を惜しんだ。中でも久保貞次郎はコレクターとしていかんなく自らの財力を使って作品をコレクションし、創美に集まった多くの教師たちに瑛九作品を頒布しその普及に大きな役割を果たしました。
栃木県真岡の大地主だった久保家の屋敷は、現在は真岡・久保記念観光文化交流館となり、保存されています。美術館ではありませんが、久保家から寄贈された多くの作家の作品を順次、展示公開しています。中村茉貴さんのレポートをお読みください。久保先生が瑛九の作品をいかに多くコレクションしていたかがわかるでしょう。
久保貞次郎とそのアトリエ(1958年頃)。瑛九たちに壁画を依頼した。二階部分の外壁に左からオノサト・トシノブ《壁画A・B・C・D》、瑛九《カオス》、靉嘔《四つの雲》、一階外壁には左から池田満寿夫《運行》、磯辺行久《火が燃える》。
オノサトと瑛九の作品は東京都現代美術館に収蔵され、その他の作品は真岡市が所蔵している。
当時の久保が集めた瑛九の作品群。~~~
<瑛九 1935-1937 闇の中で「レアル」をさがす>展が東京国立近代美術館で開催されています(11月22日~2017年2月12日)。外野応援団のときの忘れものは会期終了まで瑛九について毎日発信します。
●<今月のお勧め作品>を更新しました。
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