ただいま開催中のWARHOL―underground americaには、金坂健二ジョナス・メカスが撮ったウォーホルのポートレートを展示しています。
05
いずれも60~70年代のウォーホルがまだビッグになる以前の初々しい姿がとらえられています。
金坂の生前にプリントされたオリジナルが70,000~100,000円、あとで紹介するウォーホルのポスター並み、いやポスターでも数十万円するものもありますから、それに比べらたらとても安い!
某高名な写真評論家の方が「ワタヌキさん、金坂はこれからです。今はだめですが・・・」とおっしゃっていましたが、往時(金坂さんの全盛時代)をかすかに知る亭主としては残念でなりません。

それに比べたら、ウォーホルは凄いですね。
今回は、どなたにでも買える手ごろな価格のウォーホル作品を用意しました。
ポスターやカタログと侮ること無かれ、いずれも半世紀以上たったレアものです。

●まずは版画作品
andy warhol_Lincoln Center TicketLINCOLN CENTER TICKET
1967年
114.3×61cm
シルクスクリーン
*レゾネ番号19
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください

●次にベルギーで刊行された超レアなカタログ。
『ANDY WARHOL PRINTS』
Gallery Ronny Van de Velde & Co. C/O Viken Arslanian / Antwerp. Exhibition: 20 Oktober-20 November 1988
サイズ:27×26×5cm
限定500部
RIMG0340

brillo_6

brillo_1

brillo_2

brillo_3

*カタログの外箱自体が鉄綿たわし「Brillo」のパッケージを模した作品になっていて、これだけでもウォーホルファンは泣けてきます。
もっと凄いのは、中身、蛇腹仕立てだから、長い長い。
RIMG0343

RIMG0302

brillo_4

brillo_5

こういう美しい本はヨーロッパには敵わない。カタログというよりは、すでに美術品ですね。

●さて最後はウォーホルのポスター
こんなのネットで調べればいくらでも安く(数千円)買えるじゃないかとお思いでしょうが、どっこいウォーホルの生前に出されたいわばヴィンテージ・ポスターです。
flowers1)「Flowers
1964年
シルクスクリーン
シートサイズ:70.0×70.0cm
発行元:Leo Castelli Gallery


AW  (12)2)「Flowers
1964年
シルクスクリーン
シートサイズ:70.0×70.0cm
発行元:Leo Castelli Gallery


AW  (9)3)「Marilyn Monroe
1964年
オフセット印刷
シートサイズ:60.0×96.5cm
発行元:MUSEUM VAN HEDENDAAGSE KUNS ーBelgium



AW  (10)_6004)「Marilyn Monroe
1971年
オフセット印刷
シートサイズ:76.0×50.8cm
発行元:The Tate Gallery


AW025)「Cow
1974年
シルクスクリーン
シートサイズ:104.0×75.0cm
*1974年の大丸ウォーホル展のときの会場に張られた壁紙


AW04 のコピー6)「TORSOS
1977年
オフセット印刷
シートサイズ:100.0×68.0cm
発行元:Prigioni Vecchie - Venezia
サインあり


AW  (5) - コピー7)「Elvis I and II
1978年
オフセット印刷
シートサイズ:58.7×107.0cm
発行元:Holland & Neil Ltd. -Toronto


AW  (6)8)「LOUISIANA
1978年
オフセット印刷
シートサイズ:99.7×62.0cm
発行元:Louisiana Museum


AW  (13)9)「KIMIKO POWERS 1971-72
1981年
シルクスクリーン
シートサイズ:89.0×63.5cm
発行元:LIGHT EDITIONS


AW  (7)10)「Warhol verso de Chirico
1983年
オフセット印刷
シートサイズ:96.7×66.7cm
発行元:Fondazione Giorgio de Chirico


AW  (8) 60011)「The Brooklyn Bridge
1983年
オフセット印刷
シートサイズ:91.8×61.7cm
発行元:Brooklyn Bridge Centennial Commission

いずれもコンディションは良好、実はこれらポスターは亭主が1983年6月7日渋谷パルコのアンディ・ウォーホル展のために買い揃えたもので、まさか半世紀もそのまま眠っているとは知りませんでした。
旧蔵者のYさんには心より御礼申し上げます。
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください

◆埼玉県立近代美術館の広報紙 ZOCALO の12月-1月号が発行され、次回の企画展「版画の景色 現代版画センターの軌跡」が特集されています。館内で無料配布しているほか、HPからもご覧いただけます。

◆ときの忘れものは「WARHOL―underground america」を開催しています。
会期=2017年12月12日[火]―12月28日[木] ※日・月・祝日休廊
201712_WARHOL

1960年代を風靡したアングラという言葉は、「アンダーグラウンドシネマ」という映画の動向を指す言葉として使われ始めました。ハリウッドの商業映画とはまったく異なる映像美を目指したジョナス・メカスアンディ・ウォーホルの映画をいちはやく日本に紹介したのが映画評論家の金坂健二でした。金坂は自身映像作家でもあり、また多くの写真作品も残しました。没後、忘れられつつある金坂ですが、彼の撮影したウォーホルのポートレートを展示するともに、著書や写真集で金坂の疾走した60~70年代を回顧します。
会期中毎日15時よりメカス映画「this side of paradise」を上映します
1960年代末から70年代始め、暗殺された大統領の未亡人ジャッキー・ケネディがモントークのウォーホルの別荘を借り、メカスに子供たちの家庭教師に頼む。週末にはウォーホルやピーター・ビアードが加わり、皆で過ごした夏の日々、ある時間、ある断片が作品には切り取られています。60~70年代のアメリカを象徴する映像作品です。(予約不要、料金500円はメカスさんのNYフィルム・アーカイブスに送金します)。

●書籍のご案内
版画掌誌5号表紙600
版画掌誌第5号
オリジナル版画入り美術誌
ときの忘れもの 発行
特集1/ジョナス・メカス
特集2/日和崎尊夫
B4判変形(32.0×26.0cm) シルクスクリーン刷り
A版ーA : 限定15部 価格:120,000円(税別) 
A版ーB : 限定20部 価格:120,000円(税別)
B版 : 限定35部 価格:70,000円(税別)


TAKIGUCHI_3-4『瀧口修造展 III・IV 瀧口修造とマルセル・デュシャン』図録
2017年10月
ときの忘れもの 発行
92ページ
21.5x15.2cm
テキスト:瀧口修造(再録)、土渕信彦、工藤香澄
デザイン:北澤敏彦
掲載図版:65点
価格:2,500円(税別) *送料250円
*『瀧口修造展 I』及び『瀧口修造展 II』図録も好評発売中です。


安藤忠雄の奇跡安藤忠雄の奇跡 50の建築×50の証言
2017年11月
日経アーキテクチュア(編)
B5判、352ページ
価格:2,700円(税別) *送料:250円
亭主もインタビューを受け、1984年の版画制作始末を語りました。
ときの忘れもので扱っています。

国立新美術館で開催中の「安藤忠雄展―挑戦―」は20万人を突破、会期も残り僅かです(12月18日[月]まで)。
展覧会については「植田実のエッセイ」と「光嶋裕介のエッセイ」を、「番頭おだちのオープニング・レポート」と合わせ読みください。
ときの忘れものでは1984年以来の安藤忠雄の版画、ドローイング作品をいつでもご覧になれます。


●ときの忘れものは、〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました(詳しくは6月5日及び6月16日のブログ参照)。
電話番号と営業時間が変わりました。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
営業時間=火曜~土曜の平日11時~18時。日・月・祝日は休廊。

JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
12