Artists Recently 第21回/百瀬寿
キラキラ・ギラギラカラー
私は新しい、時代が生み出す色が好きで、メタリックな色は想像力を掻き立ててくれます。蛍光色、金、銀、ラメ、グリッター。
70年代、蛍光色によるグラデーションを縦の方向(垂直に)横の方向(水平に)重ねると形のない絵ができることに気が付きました。
その後、金色・銀色のグラデーションを重ね、無限のグラデーション絵画になっていく。
シルクスクリーンの版画では2000年から少しずつラメを使ってきました。蛍光色は紫外線による退色を避ける、ラメを重ねたらさらに紫外線をカットすることができるのではないか、これは面白い。キラキラの版画ができる。

《Glitter Violet, Red, Black and Blue》
2021
90×90cm
和紙の耳について
キャンバスに手漉きの和紙を張り込んでいます。耳付きの和紙は大体正方形ですが、曖昧なのが気に入っているところ、紙の耳のフチは一枚として同じではなく、水がつくってくれたかたち、と言えます。その紙のフチはどんどんつながっていくのではないか。
以前は高知で漉いてもらっていたのですが、現在は盛岡から車で1時間、宮古閉伊川の流し漉きの楮紙です。
張り込んだ和紙の上にグリッターを蒔く。キラ・キラを通り越してギラ・ギラ。残念ながら静止画像では再現不可能、写真に写らないなら実物を見ていただくしかありません。
芸術とは思想、宗教、自然科学、哲学、森羅万象を超えた高い啓示でありたい、こうした思いをグラデーションが実現してくれるのではと思っております。

《Glitter Green, Blue, Purple and Black》
2021
90×90cm
(ももせひさし)
作品の見積り請求、在庫確認はこちらから。
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
■百瀬寿 Hisashi MOMOSE
1944年北海道・札幌市生まれ。北海道教育大学旭川分校卒業、岩手大学専攻科修了。シルクスクリーンやネコ・プリントの技法によって、美しい色彩の版画作品を手がける。80年代以降、和紙や箔などを用いた平面作品を制作、色彩のうつろう鮮やかな絵画世界を確立。オレンジからグリーンへ、イエローからピンクへなどグラデーションによる作品構成が特徴である。
作品は神奈川県立近代美術館やスコットランド王立美術館など、国内外の多数の近代美術館に収蔵されている。また2007年に東京ミッドタウンに設置されたパブリックアートワークも話題となった。
最近では東京オペラシティ アートギャラリーにて開催された『「ストーリーはいつも不完全……」「色を想像する」ライアンガンダーが選ぶ収蔵品展』(2021年4月17日─ 6月24日)に出品された。
キラキラ・ギラギラカラー
私は新しい、時代が生み出す色が好きで、メタリックな色は想像力を掻き立ててくれます。蛍光色、金、銀、ラメ、グリッター。
70年代、蛍光色によるグラデーションを縦の方向(垂直に)横の方向(水平に)重ねると形のない絵ができることに気が付きました。
その後、金色・銀色のグラデーションを重ね、無限のグラデーション絵画になっていく。
シルクスクリーンの版画では2000年から少しずつラメを使ってきました。蛍光色は紫外線による退色を避ける、ラメを重ねたらさらに紫外線をカットすることができるのではないか、これは面白い。キラキラの版画ができる。

《Glitter Violet, Red, Black and Blue》
2021
90×90cm
和紙の耳について
キャンバスに手漉きの和紙を張り込んでいます。耳付きの和紙は大体正方形ですが、曖昧なのが気に入っているところ、紙の耳のフチは一枚として同じではなく、水がつくってくれたかたち、と言えます。その紙のフチはどんどんつながっていくのではないか。
以前は高知で漉いてもらっていたのですが、現在は盛岡から車で1時間、宮古閉伊川の流し漉きの楮紙です。
張り込んだ和紙の上にグリッターを蒔く。キラ・キラを通り越してギラ・ギラ。残念ながら静止画像では再現不可能、写真に写らないなら実物を見ていただくしかありません。
芸術とは思想、宗教、自然科学、哲学、森羅万象を超えた高い啓示でありたい、こうした思いをグラデーションが実現してくれるのではと思っております。

《Glitter Green, Blue, Purple and Black》
2021
90×90cm
(ももせひさし)
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※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
■百瀬寿 Hisashi MOMOSE
1944年北海道・札幌市生まれ。北海道教育大学旭川分校卒業、岩手大学専攻科修了。シルクスクリーンやネコ・プリントの技法によって、美しい色彩の版画作品を手がける。80年代以降、和紙や箔などを用いた平面作品を制作、色彩のうつろう鮮やかな絵画世界を確立。オレンジからグリーンへ、イエローからピンクへなどグラデーションによる作品構成が特徴である。
作品は神奈川県立近代美術館やスコットランド王立美術館など、国内外の多数の近代美術館に収蔵されている。また2007年に東京ミッドタウンに設置されたパブリックアートワークも話題となった。
最近では東京オペラシティ アートギャラリーにて開催された『「ストーリーはいつも不完全……」「色を想像する」ライアンガンダーが選ぶ収蔵品展』(2021年4月17日─ 6月24日)に出品された。
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