画廊では「追悼・細江英公展 Part2」を開催中です。
Part 1=2025年7月4日(金)~7月12日(土)
Part 2=2025年7月16日(水)~7月26日(土)
代表作「薔薇刑#32」と「鎌鼬#37」をご紹介します。
三島由紀夫を語る上でこの写真ほど世界中に知られた作品はないでしょう。

細江英公 Eikoh HOSOE「薔薇刑 作品32 Ordeal by Roses #32」1961年撮影
「鎌鼬#37」野で踊り駆けるのは土方巽。
細江英公 Eikoh HOSOE
「鎌鼬#37, 1968」
1968年
ピグメント・アーカイバル・プリント
50.8×60.9cm
サインあり
<撮影で重要なのは精神性。興味があるものを撮影対象とするが、なぜ興味があるのかを考えて、初めて自分の写真が撮れるようになった。
その人が書いたもの、その人について書かれたものを徹底的に読む。写真家の義務です。
(朝日新聞 2017年11月3日朝刊より)>
<趣味の延長ではいくらやっても本物にはなれない。(中略)
いやなものは撮らない。撮りたいから撮る。
(産経ニュースより)>
1933年(昭和8年)3月18日 のお生まれですから、ご健在なら92歳。
細江先生の知遇を得たのは1970年代、私たちが20代、先生が40代の頃でした。
以来、折に触れご指導を受け、先生の展覧会も幾度となく開催し、たくさんの作品も扱ってきました。
●1981年9月26日シンポジウム瑛九第6回<細江英公フォトデッサン実技講座>
会場:渋谷区松涛・ギャラリー方寸
左から、瑛九のフォトデッサンを手にする尾崎正教さん(現代版画センター事務局長)、機関誌編集スタッフの星野治樹さん、懐中電灯を手に瑛九のフォトデッサン制作方法を語る細江先生(48歳)、右端の横縞シャツの少年は長男の細江賢治さん

瑛九直伝のフォトデッサン(フォトグラム)の制作の仕方を公開講義してくださいました。
2006年12月6日「草間彌生展」
青山時代のときの忘れもの。林洋子先生(現・兵庫県立美術館館長)のギャラリートークの最中に細江先生が予告もなく来廊され(林先生が思わずビビった)、細江先生は聴衆の一人として飛び入り参加されました。左下が林洋子先生。
●2009年12月19日「細江英公写真展 新版・鎌鼬」
会場:青山・ときの忘れもの
●2010年10月13日「マン・レイと宮脇愛子展」
会場:青山・ときの忘れもの

左から、亭主、カイ・ファルクマンさん(スウェーデン俳句協会会長)、細江先生、朝山耿吉さん、磯崎新先生、宮脇愛子先生

こちらは細江先生が撮影して下さった記念写真です。
細江先生のシャッターがいかに人々の視線を捕えるか、一瞬の技の素晴らしさに讃嘆です。
●2013年6月7日「6月の画廊コレクション展~9人の作家たち」
会場:青山・ときの忘れもの

若い作家たちの作品もよく見に来て、その上買ってくださることもしばしばでした。
お好きな赤ワインでゴキゲンです。
●2017年10月31日「細江英公写真展」オープニング
会場:駒込・ときの忘れもの

細江先生を囲んで、ときの忘れもののスタッフ
20世紀文化の最大の特徴が映像文化であることは論をまちません。
写真、映画、テレビの発明と発達が人々の生活までを一変させました。もちろん美術の世界も。
カメラ大国、映像文化の先進国である日本は写真の分野でも世界に誇る作家たちを数多く輩出しています。
細江先生が誰よりも早く国際的な舞台で活躍されてきました。あらためて細江先生の功績を称えたいと思います。

「第379回 追悼・細江英公展」
Part 1=2025年7月4日(金)~7月12日(土)
Part 2=2025年7月16日(水)~7月26日(土)
11:00-19:00
※7月15日(火)に展示替え、日・月・祝日休廊
●ときの忘れものの建築は阿部勤先生の設計です。
建築空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 E-mail:info[at]tokinowasuremono.com
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。



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