<昨日の「真岡発:瑛九と前衛画家たち展」で地元テレビ局・新聞社の取材が殺到(?3社だけど)と書いたのですが、正直複雑な心境です。昨年私が担当し、学芸員人生を賭けた(笑)「アジアをつなぐ―境界を生きる女たち1984-2012」では、ひとつのメディアも来なかったんですよ!地元新聞社と共催を組まなかった(組めなかった)とか、メディア戦略不足は否めませんが、「アジア女性」では食いつかないが、地元「真岡」なら興味を持つのでしょう。瑛九も久保貞次郎も、栃木県では知る人は少ないので、今展を報道してもらうのはうれしいですが、地元志向、縮み志向の昨今は憂うべきかと… ううう>
(小勝禮子さんのfacebookより)


「真岡発:瑛九と前衛画家たち展
―久保貞次郎と宇佐美コレクションを中心に」
会期:2014年4月19日[土]―6月22日[日]
会場:栃木県立美術館
休館:月曜日(5/5日は開館)、5/7
冒頭に掲載した栃木県立美術館の小勝先生のfacebookでのつぶやき、喜んでいるんだか、怒っているんだか(笑)。
しかし、瑛九:命、久保親衛隊としては実に慶賀すべき事態であります。
昨春、小勝先生が「2014年4月に久保先生のコレクションを中心にした展覧会をしたいので」と訪ねてこられました。
不肖の弟子としては何はともあれご協力せねば、とはいったもののたいしたお手伝いもできませんでした。
オープニングのご招待もいただいたのですが、あいにく森美術館でウォーホル展スペシャルトークにも出演しなければならず、欠席せざるを得ませんでした。
久保親衛隊長だった社長は跡見の教え子たちと、磯辺行久さんのトークに合わせてツアーを組むらしいので、その折に亭主も宇都宮に向かうつもりです。
5月の連休も間近だし、同館の資料から簡単にこの展覧会のご紹介をします。
展示風景はユーチューブでご覧になれます。
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戦後1950年代に前衛的な版画や絵画、フォト・デッサンなどに特異な才能を発揮した瑛九(1911-60)は、真岡市の素封家で戦後の新しい美術運動や美術教育の推進者ともなった久保貞次郎(1909-96)と戦前から知己を得ていました。
その縁で、久保の活動に参加した額縁作家の宇佐美兼吉(1916-1999)が瑛九と知り合い、1950年代の貴重な作家刷りのエッチングやリトグラフをはじめとした絵画、フォト・デッサン等254点と、久保貞次郎が支援した作家たちの作品29点のコレクションを形成し、1994年に一括して真岡市に寄贈しました。
本展は、宇佐美コレクションの瑛九作品を第1部とし、第2部では瑛九らのデモクラート美術家協会の作家たちをはじめ、北川民次、オノサトトシノブ、靉嘔、磯辺行久,池田満寿夫ら、久保貞次郎周辺の作家たちの作品を、2012年真岡市に寄贈された久保コレクションを中心に構成し、一堂に展観するものです。
従来交友が知られていた作家以外にも、桂ゆきや草間彌生、殿敷侃などの初期作品や、深沢史朗、笹島喜平、飯野農夫也ら栃木県・北関東の木版画、そして傾倒したヘンリー・ミラーの豊かな水彩や版画など、久保の幅広い柔軟な視野による多彩な作品群に驚かされずにはいられません。1972年に開館した栃木県立美術館の現代版画コレクションも、こうした久保貞次郎の版画収集や出版活動と軌を一にして形成されていったのでした。
本展が、前衛画家の支援に加えて、創造美育協会(創美)を設立し美術教育運動を推進するなど、美的生活の創造者とも言える久保貞次郎の多面的な活動をあらためて振り返る端緒となれば幸いです。久保の存在によって栃木県真岡市が、戦後の美術教育および前衛美術運動を育んだ揺籃の地であったことを再発見することができるでしょう。
●出品作家
第1部 宇佐美コレクションの瑛九を中心に
エッチング、リトグラフ、フォト・デッサン、絵画など 約120点
第2部 久保コレクションを中心に
北川民次、オノサト・トシノブ、靉嘔、細江英公、池田満寿夫、泉茂、磯辺行久、内間安瑆、内間(青原)俊子、桂ゆき、草間彌生、小田まゆみ、オノサト・トモコ、島州一、関根伸夫、竹田鎮三郎、利根山光人、殿敷侃、小野忠重、新居広治、飯野農夫也、古川龍生、笹島喜平、深沢史朗、ヘンリー・ミラー、エメット・ウィリアムズ、ワルワーラ・ブブノワほか 版画、絵画、写真、立体等 約35作家 約160点
●カタログのご案内
『真岡発:瑛九と前衛画家たち展
―久保貞次郎と宇佐美コレクションを中心に』図録
2014年
栃木県立美術館 発行
2冊組
各25.7x19.0cm
オールカラー
税込2,200円 ※送料別途250円
A:『宇佐美コレクション総目録』
80ページ
執筆:小勝禮子「宇佐美コレクションについて―瑛九の銅版画を中心に」
B:『真岡発:瑛九と前衛画家たち展
―久保貞次郎と宇佐美コレクションを中心に』
88ページ
執筆:小勝禮子「久保貞次郎と美術の出会い―三上英生、瑛九を中心として」
加藤正「アバンゲール序章」
ときの忘れもので取り扱っています。
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
◆ときの忘れものは2014年4月19日[土]―5月6日[火 祝日]「わが友ウォーホル~X氏コレクションより」を開催しています(*会期中無休)。

日本で初めて大規模なウォーホル展が開催されたのは1974年(東京と神戸の大丸)でした。その前年の新宿マット・グロッソでの個展を含め、ウォーホル将来に尽力された大功労者がXさんでした。
アンディ・ウォーホルはじめX氏が交友した多くの作家たち、ロバート・ラウシェンバーグ、フランク・ステラ、ジョン・ケージ、ナム・ジュン・パイク、萩原朔美、荒川修作、草間彌生らのコレクションを出品します。
●イベントのご案内
4月25日(金)18時より、ジョナス・メカス監督「ファクトリーの時代」の上映会を開催します(※要予約/参加費1,000円)。
※必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記の上、メールにてお申込ください。
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
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●本日のウォーホル語録
<ねえ、ぼく何を描いたらいいんだろう?」と、人に聞くのをためらったことはいっぺんもない。ポップは外界からくるものだし、雑誌からアイディアを得るのも、人に聞くのもたいして違いやしない。
―アンディ・ウォーホル>
4月19日~5月6日の会期で「わが友ウォーホル」展を開催していますが、亭主が企画し1988年に全国を巡回した『ポップ・アートの神話 アンディ・ウォーホル展』図録から“ウォーホル語録”をご紹介します。
(小勝禮子さんのfacebookより)


「真岡発:瑛九と前衛画家たち展
―久保貞次郎と宇佐美コレクションを中心に」
会期:2014年4月19日[土]―6月22日[日]
会場:栃木県立美術館
休館:月曜日(5/5日は開館)、5/7
冒頭に掲載した栃木県立美術館の小勝先生のfacebookでのつぶやき、喜んでいるんだか、怒っているんだか(笑)。
しかし、瑛九:命、久保親衛隊としては実に慶賀すべき事態であります。
昨春、小勝先生が「2014年4月に久保先生のコレクションを中心にした展覧会をしたいので」と訪ねてこられました。
不肖の弟子としては何はともあれご協力せねば、とはいったもののたいしたお手伝いもできませんでした。
オープニングのご招待もいただいたのですが、あいにく森美術館でウォーホル展スペシャルトークにも出演しなければならず、欠席せざるを得ませんでした。
久保親衛隊長だった社長は跡見の教え子たちと、磯辺行久さんのトークに合わせてツアーを組むらしいので、その折に亭主も宇都宮に向かうつもりです。
5月の連休も間近だし、同館の資料から簡単にこの展覧会のご紹介をします。
展示風景はユーチューブでご覧になれます。
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戦後1950年代に前衛的な版画や絵画、フォト・デッサンなどに特異な才能を発揮した瑛九(1911-60)は、真岡市の素封家で戦後の新しい美術運動や美術教育の推進者ともなった久保貞次郎(1909-96)と戦前から知己を得ていました。
その縁で、久保の活動に参加した額縁作家の宇佐美兼吉(1916-1999)が瑛九と知り合い、1950年代の貴重な作家刷りのエッチングやリトグラフをはじめとした絵画、フォト・デッサン等254点と、久保貞次郎が支援した作家たちの作品29点のコレクションを形成し、1994年に一括して真岡市に寄贈しました。
本展は、宇佐美コレクションの瑛九作品を第1部とし、第2部では瑛九らのデモクラート美術家協会の作家たちをはじめ、北川民次、オノサトトシノブ、靉嘔、磯辺行久,池田満寿夫ら、久保貞次郎周辺の作家たちの作品を、2012年真岡市に寄贈された久保コレクションを中心に構成し、一堂に展観するものです。
従来交友が知られていた作家以外にも、桂ゆきや草間彌生、殿敷侃などの初期作品や、深沢史朗、笹島喜平、飯野農夫也ら栃木県・北関東の木版画、そして傾倒したヘンリー・ミラーの豊かな水彩や版画など、久保の幅広い柔軟な視野による多彩な作品群に驚かされずにはいられません。1972年に開館した栃木県立美術館の現代版画コレクションも、こうした久保貞次郎の版画収集や出版活動と軌を一にして形成されていったのでした。
本展が、前衛画家の支援に加えて、創造美育協会(創美)を設立し美術教育運動を推進するなど、美的生活の創造者とも言える久保貞次郎の多面的な活動をあらためて振り返る端緒となれば幸いです。久保の存在によって栃木県真岡市が、戦後の美術教育および前衛美術運動を育んだ揺籃の地であったことを再発見することができるでしょう。
●出品作家
第1部 宇佐美コレクションの瑛九を中心に
エッチング、リトグラフ、フォト・デッサン、絵画など 約120点
第2部 久保コレクションを中心に
北川民次、オノサト・トシノブ、靉嘔、細江英公、池田満寿夫、泉茂、磯辺行久、内間安瑆、内間(青原)俊子、桂ゆき、草間彌生、小田まゆみ、オノサト・トモコ、島州一、関根伸夫、竹田鎮三郎、利根山光人、殿敷侃、小野忠重、新居広治、飯野農夫也、古川龍生、笹島喜平、深沢史朗、ヘンリー・ミラー、エメット・ウィリアムズ、ワルワーラ・ブブノワほか 版画、絵画、写真、立体等 約35作家 約160点
●カタログのご案内
『真岡発:瑛九と前衛画家たち展
―久保貞次郎と宇佐美コレクションを中心に』図録
2014年
栃木県立美術館 発行
2冊組
各25.7x19.0cm
オールカラー
税込2,200円 ※送料別途250円
A:『宇佐美コレクション総目録』80ページ
執筆:小勝禮子「宇佐美コレクションについて―瑛九の銅版画を中心に」
B:『真岡発:瑛九と前衛画家たち展―久保貞次郎と宇佐美コレクションを中心に』
88ページ
執筆:小勝禮子「久保貞次郎と美術の出会い―三上英生、瑛九を中心として」
加藤正「アバンゲール序章」
ときの忘れもので取り扱っています。
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
◆ときの忘れものは2014年4月19日[土]―5月6日[火 祝日]「わが友ウォーホル~X氏コレクションより」を開催しています(*会期中無休)。

日本で初めて大規模なウォーホル展が開催されたのは1974年(東京と神戸の大丸)でした。その前年の新宿マット・グロッソでの個展を含め、ウォーホル将来に尽力された大功労者がXさんでした。
アンディ・ウォーホルはじめX氏が交友した多くの作家たち、ロバート・ラウシェンバーグ、フランク・ステラ、ジョン・ケージ、ナム・ジュン・パイク、萩原朔美、荒川修作、草間彌生らのコレクションを出品します。
●イベントのご案内
4月25日(金)18時より、ジョナス・メカス監督「ファクトリーの時代」の上映会を開催します(※要予約/参加費1,000円)。
※必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記の上、メールにてお申込ください。
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
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●本日のウォーホル語録
<ねえ、ぼく何を描いたらいいんだろう?」と、人に聞くのをためらったことはいっぺんもない。ポップは外界からくるものだし、雑誌からアイディアを得るのも、人に聞くのもたいして違いやしない。
―アンディ・ウォーホル>
4月19日~5月6日の会期で「わが友ウォーホル」展を開催していますが、亭主が企画し1988年に全国を巡回した『ポップ・アートの神話 アンディ・ウォーホル展』図録から“ウォーホル語録”をご紹介します。
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