神奈川県立近代美術館の鎌倉館の閉館が間近に迫ったお正月の某日、社長は跡見女子短大時代の同級生たちと青春時代を彩ったカマキンに別れを告げに向かいました。
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ときの忘れものの大事なお客様でもある建築家の室伏次郎さんのインタビューも放映されていました。

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中庭にはイサム・ノグチの彫刻。

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水に親しむ設計は坂倉建築の白眉でしょう。

来場者に配られたパンフレット類は、カマキンのみならず戦後の日本美術の重要な資料ともなるでしょう。
こういう紙ものは捨てられてしまうことが多いので、かえって重要です。
全部記録しておきましょう。
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*画廊亭主敬白
カマキンが閉館する。
社長にとっても亭主にとっても若い頃、幾度も足を運び、名画に触れ、美術を学んだ学校ともいうべき場所でした。
亭主が井上房一郎さんに連れられて初めてカマキンを訪ね土方定一先生にお目にかかったのは1973年の秋でした。それから幾度も電車に乗っていったものです。
いつでしたか現館長の水沢勉先生と当時(土方時代)の話をして「竣介の『立てる像』を記念室で見たのが忘れられません」と申し上げたら、「ボクが入ったときにはもう松本竣介記念室はなかったんです。だからボクは見ていない。」と言われ驚いたことがありました。あの竣介記念室は諸々の事情でほんの僅かな期間しか開かれていなかったようです。水沢先生ですら知らない幻の記念室の薄暗い部屋の思い出を大切にしたいと思います。

●今日のお勧めはカマキンに縁の深い松本竣介です。
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松本竣介
《人物》
※「松本竣介素描」(1977年 株式会社綜合工房)121ページ所収
1947年
紙にインク、筆、ペン
イメージサイズ:34.5x25.6cm
シートサイズ:39.0x27.6cm

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