2017年も今日と明日を残すのみ、例年ですと年末の数日間のブログはかなり前に年間回顧など準備してのんびり過ごしていたのですが、今年は大異変。慌ててこのブログを書いています(29日深夜であります)。
積み残し案件多数に加え、お正月早々の内外の展覧会、アートフェアの準備でスタッフたちは28日の仕事納めまでてんてこまいでした。

まず皆様へのご報告は先日開催した「メキシコ地震被災地支援・チャリティー頒布会」の結果です。
全作品を一律@8,000円で頒布し、売上金は全額を被災地メキシコに送金する予定ですが、皆様のご厚意が私たちの予想を超えるもので、いまだに作品の発送、お届け、代金(寄付金)の回収が完了しておりません。
久しぶりに社長が梱包班に現役復帰し、奮闘しておりますが、とうとう年を越すことになってしまいました。ですので、正式な売り上げ(寄付金)金額の確定は新年になってからとなります
北川民次作品をご寄贈いただいた久保家、末松正樹作品を寄贈してくださったご遺族、武井武雄作品などを寄贈してくださったU様はじめご協力いただいた皆様には心より感謝申し上げます。
ご参加いただいた皆様には、ご報告の遅れをお詫びします。

今年はご存知のとおり、予想だにしなかった青山から駒込移転という、30年来なかった大事件が勃発しました。「年とっての引越しは死ぬ」と常々言っていたし、身近にそういう例をいくつも知っていたので、どうなることやらと正直不安でした。
幸いなことに、追い立てをくらった4月に大番頭オダチが産休から復帰してくれました。捨てられない亭主と整理魔の社長では引越しなんてうまくいくはずが無い。夫婦喧嘩していたら仕事どころじゃあない。6月13日に駒込に人間とパソコンだけ移り、三ヶ月かけて作品、什器備品、書籍資料などの青山からの撤収になりました。大番頭指揮のもと8月末に青山を完全撤収したのですが、その間亭主はただの一度も青山には行きませんでした。
行けば未練の立ち往生になることは必至。片っ端から捨てるのを躊躇しない大番頭のおかげで死なずにすみました。持つべきは優秀なスタッフ、おかげで仕事も中断することなく、何とか年末を迎えることができました。

近年、海外遠征が飛躍的に増えました。
今年は昨年の過密スケジュールの反省から、海外3箇所、国内3箇所のアートフェアに絞り、参加しました。

海外アートフェア
ART STAGE SINGAPORE
2017年1月12日~1月15日
出展作家:葉栗剛、長崎美希、秋葉シスイ、野口琢郎、関根伸夫、他
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すっかり定着したシンガポールへの参加、今年は全体に低調だったらしいのですが、ときの忘れものはおかげさまで常連客もでき、好調でした。
スタッフSのシンガポール・レポートをお読みください。

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RIMG0174人気はなんといっても葉栗剛先生の木彫です。ご購入いただいたご夫妻にご自宅にお招きいただきました。


ART on paper
2017年3月2日~3月5日
出品作家:磯崎新、安藤忠雄、内間安瑆、野口琢郎、光嶋裕介、細江英公、植田正治、堀尾貞治、ジョナス・メカス、草間彌生
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サンタフェの悲劇を乗り越え、なんとしてもアメリカに進出したいと熟慮の結果のNY初挑戦でした。

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野口、光嶋の作家2名とスタッフ2名、男4人の合宿生活で大健闘。光嶋裕介さんの海外フェア初挑戦の記を読むと、さすがNYは層の厚さが違うと再認識しました。
完売だった野口琢郎さんのレポートからも興奮が伝わってきます。



ART MIAMI 2017
2017年12月5日~12月10日
出品作家:葉栗剛、長崎美希、野口琢郎、瑛九、秋葉シスイ、光嶋裕介、安藤忠雄、磯崎新、ル・コルビュジエ、草間彌生、ジョセフ・コーネル、堀尾貞治
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NYの余勢をかってバーゼルに次ぐレベルといわれるART MIAMIに出展しました。

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終わりよければすべて良し、遠路はるばる参加してくれた葉栗剛、野口琢郎、秋葉シスイ、光嶋裕介4人とも売れるという好結果でした。
番頭オダチの「マイアミ戦記」にあるとおりハイレベルで華やかなフェアでした。皆さんご苦労さま。



国内アートフェア
◆ART NAGOYA 2017(名古屋)
2017年2月17日~2月19日
出品作家:葉栗剛、秋葉シスイ、松本竣介、瑛九、オノサト・トシノブ
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名古屋は事務局とホテルの行き届いたサービスで好感の持てるフェアですが、海外のフェアに比べるとどうしてもスケール感が弱くなります。
老兵二人の力及ばず撃沈

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名古屋ボストン美術館館長の馬場駿吉先生(左)と。
フェア自体での売り上げは微々たるものでしたが、ここで幾人かの有力なコレクターに知り合うことができました。


◆ART FAIR TOKYO 2017(東京)
2017年3月16日~3月19日
出品作家:松本竣介、瑛九、秋葉シスイ、六角鬼丈、植田正治、小野隆生, 瀧口修造, 堀尾貞治, オノサト・トシノブ
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海外からの出展も客も少ない、ブース代が異常に高い、等々批判の多いフェアですが、ようやく貫禄が出てきて全体の成績も良かったようです。

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ときの忘れものは中途半端な展示になってしまい(反省)、惨敗とまでは行きませんでしたが苦い結果でした。来年は心機一転がんばります。


◆ART FAIR ASIA FUKUOKA 2017(福岡)
2017年9月8日~9月10日
出品作家:松本竣介、瑛九、難波田龍起、秋葉シスイ
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毎年何らかの収穫のあるフェアで、老兵二人、のんびり楽しませていただいています。
毎年の一番人気は秋葉シスイ、今年も完売でした。

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博多っ子の心意気を示す事務局の気遣いにはいつも感謝しています。

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せっかく飛行機代かけて遠征するのだから、瑛九、松本竣介など私たちが一番いいと確信しているものを毎年出品してきました。来年も審査に受かればぜひ参加したいと思っています。どうぞよろしく。