コロナ感染は一向に収まりません。
来廊者の激減する中で何とか営業を維持できているのは、ネットでのお問い合わせ、ご注文が増えているからです。あらためてお客様に感謝する次第です。
実物をご覧になれない皆さんにいかに正確な情報をお届けできるか。
現在活躍する作家たちの生の声を伝え、埋もれた作品、忘れられた作家たちについては専門研究者によるエッセイの寄稿をお願いしています。
HP本体の更新作業(新着作品のご紹介など)にスタッフたちは連日取り組んでいますが、なかでもブログは年中無休なので(365日毎日更新)担当者は原稿集めと整理に奮闘しています。

今年前半のブログにご執筆いただいた皆さんをご紹介します(五十音順)。
荒井由泰さん(アートフル勝山の会)、飯沢耕太郎さん(写真評論家)、宇田義久さん(作家)、打林俊さん(写真史家、写真評論家)、梅津元さん(埼玉県立近代美術館)、大島成己さん(美術家、多摩美術大学教授)、五十殿利治さん(筑波大学名誉教授)、鏑木あづささん(埼玉県立近代美術館)、光嶋裕介さん(建築家)、塩見允枝子さん(作家)、谷川桐子さん(作家)、釣光穂さん(作家)、戸村茂樹さん(作家)、友井伸一さん(徳島県立近代美術館)、永井桃子さん(作家)、永津禎三さん(画家、琉球大学名誉教授)、中村惠一さん(新宿・落合地域の文化史研究、新興写真や主観主義写真の研究者)、西山純子さん(千葉市美術館)、根岸文子さん(作家、スペイン在住)、葉栗剛さん(作家)、版行動の皆さん(作家)、弘中智子さん(板橋区立美術館)、藤江民さん(作家)、堀江敏幸さん(作家)、三上豊さん(和光大学、東京文化財研究所客員研究員)、吉原英里さん(作家)、
皆さんには急なお願いにも関わらず、快く原稿を引き受けていただき、また再録をご許可いただき、心より感謝しています。
さらに、テーマ別に毎月一回、または隔月でエッセイを連載しているのは以下の皆さんです。
新たにこの秋から始まる新連載が三本あります。どうぞご注目ください。

大竹昭子のエッセイ「迷走写真館~一枚の写真に目を凝らす」毎月1日の更新です。
大竹昭子今年5月に連載100回目を迎え、このブログの大看板となりました。文筆家であり写真家の大竹昭子さんが写真集や開催中の写真展を見てから毎回一枚の写真作品を厳選し、私たちが思いもよらない視点から卓抜なエッセイを綴っています。
因みにブログで連載100回を超えているのは大竹昭子さん、植田実先生と小林美香さんの三人です。


小松﨑拓男のエッセイ「松本竣介研究ノート」毎月3日の更新です。
小松崎拓男今月、連載第29回を迎えました。松本竣介の人物像や作品についてはもちろん、松本竣介が生きていた時代を深掘りし、どんな背景で作品が描かれたのかを当時の貴重な資料とともに考察されています。


小国貴司のエッセイ「かけだし本屋・駒込日記」毎月5日の更新です。
小国貴司ときの忘れものから数分、駒込きっての名物古書店「BOOKS青いカバ」の店長。東京都の緊急事態宣言で休業を余儀なくされていましたがようやく再開され、元気にお店に立っています。


佐藤研吾のエッセイ「大地について―インドから建築を考える―」毎月7日の更新です。
佐藤研吾タイトルに「インド」とありますが海外渡航が難しくなった最近では、拠点・福島県をはじめ、秋田県でもご活動されている建築家の佐藤研吾さん。オンラインイベントを開催するなど舞台は縦横無尽。ブログではご自身のドローイング作品も掲載してくださり見どころ満載です。来春、ときの忘れもので個展を開催します。


新連載・リレーエッセイ「伊藤公象の世界(仮題)」が10月8日から始まります。
伊藤公象土を素材とした先鋭的な陶造形で知られる伊藤公象先生の作品集の編集がときの忘れもので進んでいます。作家の伊藤先生、作品集を監修する小泉晋弥先生(茨城大学名誉教授)、2013年から伊藤作品を野外に設置しインスタレーション作品としての撮影を続けている写真家の堀江ゆうこさんの三人が交代で、毎月8日にエッセイを執筆されます。


杉山幸一郎のエッセイ「幸せにみちたくうかんを求めて」毎月10日の更新です。
杉山幸一郎ときの忘れものブログ随一のアクセス数を誇るのがスイス在住の建築家・杉山幸一郎さんです。本来ならこの夏、初の個展を開催する予定でしたが、コロナ禍で帰国も叶わず延期しました。会期は未定ですが、スイスの職人さんと組んで着々と出品作品の制作を進めています。


中村哲医師とペシャワール会支援頒布会毎月11日ブログで開催しています。
caec7380-sときの忘れものは2002年以来、支援頒布会を続けてきましたが、この一か月のアフガニスタンの政情激変に心が痛みます。中村哲医師は2019年12月4日にアフガニスタンで銃撃され亡くなられましたが、私たちはペシャワール会への支援を今後も変わらずに続けてゆきます。作品を無償で提供し、販売された代金は全額を寄付しています。今月9月11日の支援頒布会は没後10年を迎えた元永定正先生の特集です。ぜひご参加ください。


太田岳人のエッセイ「よりみち未来派」偶数月12日の更新です。
太田岳人千葉大学・慶応義塾大学などで教鞭をとるイタリア未来派の研究者・太田岳人さん。未来派をご存じない方にも門戸を広げるべく「よりみち」しながら、わかりやすくエッセイを執筆されています。毎回資料や参考URLが充実しています。


平嶋彰彦のエッセイ 「東京ラビリンス」のあとさき 毎月14日の更新です。
平嶋彰彦昨年秋、ときの忘れもので個展を開催し、ポートフォリオ『東京ラビリンス』を発表した写真家の平嶋彰彦さんは、月一回のペースで都内各地をめぐり写真を撮り続けてきました。その土地の歴史や構造を探索した平嶋さんだからこそ撮れる街の表情をお楽しみください。


・ ときの忘れもの取り扱い作家の近況を伝えるArtists Recently毎月15日の更新です。
f8f82ae0ときの忘れもの取り扱い作家さんたちに近況を綴っていただく「Artists Recently」。新型コロナウィルスの蔓延で気軽に外出ができなくなった方もいると考え、昨年8月から始まりました。近況だけでなく、作り手にしかわからない思いまで自由に綴っていただいています。皆様と作家をつなぐ架け橋として作家の「今」をお届けします。


新連載・小林美紀のエッセイ「宮崎の瑛九」が9月17日から始まります。
小林美紀今年は瑛九の生誕110年です。故郷の宮崎県立美術館では今秋10月23日から「生誕110年記念 瑛九展-Q Ei 表現のつばさ-」が開催されます。担当学芸員の小林美紀さんが1000点を超す収蔵作品と膨大な瑛九資料を駆使して「宮崎の瑛九」と題して、毎月17日にエッセイを連載されます。
小林美紀(こばやし みき)1970年、宮崎県生まれ。1994年、宮崎大学教育学部中学校教員養成課程美術科を卒業。宮崎県内で中学校の美術科教師として教壇に立つ。2005年~2012年、宮崎県立美術館学芸課に配属。瑛九展示室、「生誕100年記念 瑛九展」等を担当。2012年~2019年、宮崎大学教育学部附属中学校などでの勤務を経て、再び宮崎県立美術館に配属、今に至る。


石原輝雄のエッセイ「美術館でブラパチ」奇数月18日の更新です。
石原輝雄マン・レイの世界的コレクター、京都の石原輝雄さんが初めてブログに登場したのは2011年5月23日でした。以来、マン・レイに関するエッセイを既に50回以上連載されています。先日8月28日のブログで2014年から24回にわたって連載した「マン・レイへの写真日記」の総目次を掲載したので、ぜひお読みください。
現在連載中の「美術館でブラパチ」では、関西の展覧会を中心にレビューを執筆していただいています。


王聖美のエッセイ「気の向くままに展覧会逍遥」偶数月18日の更新です。
王聖美寺田倉庫のWHATキュレーターの王聖美さんには関東圏の建築関連展覧会をレビューを執筆していただいています。18日は石原輝雄さんと王聖美さんによる東西展覧会レビューの日です。


中尾美穂のエッセイ「ときの忘れものの本棚から」奇数月19日の更新です。
中尾美穂元・池田満寿夫美術館学芸員だった中尾美穂さんがときの忘れものの本棚から選んだ書籍をご紹介するコーナーです。長年の美術館勤務から得た知見が随所にうかがえるエッセイです。


柳正彦のエッセイ「アートと本、アートの本、アートな本、の話し」毎月20日の更新です。
柳正彦2クリスト&ジャンヌ=クロードのスタッフとして活躍し、いまは湯島でアート・ショップ Store Front を主宰する柳正彦さんはクリストだけでなく様々なアートな本のコレクターでもあります。さまざまな本に隠されたエピソード満載のエッセイは本好きにはこたえられません。


井戸沼紀美のエッセイ「二十二日の半券」奇数月22日の更新です。
井戸沼紀美学生時代からジョナス・メカスのイベントを手掛けてきた井戸沼紀美さんには内外の先鋭的な映画をご紹介いただいています。


土渕信彦のエッセイ「瀧口修造の本」毎月23日の更新です。
土渕信彦そろそろ100回を迎える瀧口修造研究の第一人者・土渕信彦さんは現在「瀧口修造の本」を連載中ですが、それ以前に「瀧口修造とマルセル・デュシャン」(全25回)、その前には「瀧口修造の箱舟」(全19回)、またスペシャル連載として、「瀧口修造をもっと知るための五夜」第5夜レポートなども執筆していただきました。瀧口修造について知見を深めるならこれらの連載は必読です。


新連載・松井裕美のエッセイ「線の詩情、色彩の調和――ジャック・ヴィヨンの生涯と芸術」が9月25日から始まります。
松井裕美キュビスムの画家と知られるジャック・ヴィヨン(Jacques Villon、本名はガストン・エミール・デュシャン Gaston Emile Duchamp、1875年7月31日~1963年6月9日)は、弟がレイモン・デュシャン=ヴィヨンとマルセル・デュシャン、妹がスザンヌ・デュシャンの芸術家一家でした。ときの忘れものでは来年ジャック・ヴィヨン展を計画していますが、今回『キュビスム芸術史』(名古屋大学出版会、2019年)の著者・松井裕美先生(神戸大学大学院准教授)に「前衛美術史の舞台ではややマージナルな立場に身を置くことになったこの芸術家の生涯と作品」について毎月25日に論じていただきます。


スタッフS海外ネットサーフィン毎月26日の更新です。
aa4bb384-sいわゆる帰国子女のスタッフSが得意の語学を生かし、さまざまな国のアート情報を発信しています。コロナ禍で海外アートフェアへの参加がほぼ壊滅状態ですが、感染リスクが減少したらまたアジア、北米などのアートフェアに参戦したいですね。


植田実のエッセイ「本との関係」毎月29日の更新です。
植田実建築評論の植田実先生には1970年代からご指導を受けており、現在連載中の「手紙 倉俣さんへ」はもちろん「本との関係」、「美術展のおこぼれ」など、ブログ開設前からときの忘れものホームページに多数のエッセイを執筆されています。

以上の方々がこの秋の連載執筆者です。
作家、建築家、美術館の学芸員、研究者、コレクター、編集者、古本屋さんなど様々な分野で活躍する人たちです。
昨年の執筆者(50人)については2020年12月30日ブログをご参照ください。

●ときの忘れものは2017年に青山から〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。もともと住宅だった阿部勤設計の建物LAS CASASを使って、毎月展覧会Web展)を開催し、美術書の編集事務所としても活動しています。
WEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>の特集も是非ご覧ください。
ときの忘れものはJR及び南北線の駒込駅南口から徒歩約8分です。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 
E-mail:info@tokinowasuremono.com 
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。*日・月・祝日は休廊。