新人スタッフMJの「アート台北」レポート
秋も深まり、六義園の木々もようやく色づいてまいりました(温暖化のせいか、年々紅葉が遅くなっている気がします)。皆様いかがお過ごしでしょうか。
2023年10月19日(木)~ 10月23日(月)まで台北世界貿易センターで開催されたART TAIPEI 2023についてご報告いたします。

10月18日(水)、台北は気温30度。空港を出た途端強い日差しが肌を刺しました。
写真は会場の台北世界貿易センターの外の様子。道行く人々もほとんど半袖です。


会場の中の様子。1階はすべてアートフェア用のスペースになっています。

お昼過ぎから設営作業開始。仁添まりな作品の中でも大型のものをドンと目立たせたい、『倉俣史朗 Shiro Kuramata Cahier 1-3』の額装サンプルをバランス良く配置したい…こだわり抜いたら、いつの間にか夜も大分更けてしまいました。

「仁添まりな作品は1点1点に力があり、ブースを華やかにしてくれて、とても映えます。
磯崎&安藤もいつもながらに整然としてばっちり決まります。
倉俣カイエはリズムをつけて展示し、葉栗作品の位置は悩ましいのですが、形になりました。(副社長尾立)」

ブースの外壁。
翌10/19(木)、アートフェアスタートです。やはり、お客様がまず目を止めるのは葉栗剛作品。彫刻の周りを2周、3週し、筋肉の隆起や刺青の模様をじっくり眺める方も多くいらっしゃいました。


「葉栗先生の作品は人を惹きつける魅力があります。誰でも葉栗先生の作品の前に止まります。ただ、作品自体にかなりの迫力と魅力があるので、それ以上こちらで何を紹介するべきか、説明する言葉が足りないと感じていました。(新人スタッフ陳)」

沖縄在住の作家仁添まりなさん(写真左)も、初日から10月23日(日)まで参加してくださいました。沖縄から台北までは飛行機で約45分(!)、東京に来るより近いそうです。海外アートフェアは初参加とのことでしたが、中国語を独学で学んでおられ、お客様とも中国語でコミュニケーションを取る姿はとても頼もしいものでした。写真は作品≪泉≫を購入いただいたお客様と一緒に。

写真は≪木の葉虫とビワハゴロモ≫。仁添さんの作品の顔料は天然素材を使っていて、青色は青いお茶をすり潰したりして使っているそうです。自分の足で原料を採集しに行くこともあるとのこと。

仁添さんとスタッフ一同(左から陳、尾立、仁添さん、陣野、松下)。
安藤忠雄、磯崎新作品は建築関係に勤めている方や学生さんに大人気でした。特に安藤忠雄は、昨年台湾でも個展が開催されるほど一般的な知名度も高いとのこと。

右手の壁に安藤・磯崎作品を展示。ショーケースの中には安藤先生の≪光の教会≫、≪住吉の長屋≫のドローイングを置いています。この2点は手描き作品ですよ、とご案内すると皆さん驚かれていました。ある建築関係のお客様には、「アートフェアでこんなに建築に特化した作品を見られるとは思わなかった。とても印象的だ」と言っていただけました。
中央にあるのは倉俣史朗の≪Cabinet de Curiosite≫。倉俣は安藤程の一般的知名度は無いものの、知っている方は非常に深くリスペクトされています。そして知らない方でも、≪Cabinet de Curiosite≫やカイエの愛らしさに惹かれて、この作家のことを教えてくれないか、とお声がけいただくこともありました。

左手のショーケースには、左から≪Flower Vase #1301(ブルー)≫、≪Flower Vase #1301(薄いピンク)≫、≪薔薇の封印≫を展示。右手の壁には、『倉俣史朗 Shiro Kuramata Cahier 1-3』から選りすぐりの7点を抜き出して飾っています。
アートフェアの合間を縫って、故宮博物院にも行って参りました。
休日ということもあり、観光バスが次々に乗り入れる大盛況です。



有名な白菜と角煮もばっちり収めてきました。
今回はアートフェアとの兼ね合いで駆け足の見学になってしまいましたが、中国王朝の繁栄を実感できる充実の展示内容でした。来年もアートフェアで台北に来ることがあれば、今度は1階の王朝生活の展示をゆっくり見て回りたいものです。
以上、ART TAIPEI 2023からのご報告でした。
肌寒い日も増えてまいりましたが、皆様も体調を崩されないよう、
どうぞお健やかにお過ごしくださいませ。
(スタッフMJ)
◆埼玉県立近代美術館で「イン・ビトウィーン」展が始まりました(会期:2023.10.14 [土] - 2024.1.28 [日]、出品作家:早瀬龍江、ジョナス・メカス、林芳史、潘逸舟)。
のちほどレビューを掲載しますが、ときの忘れものも少しお手伝いしました。招待券が若干あるので、ご希望の方はメールでお申込みください。
●ときの忘れものはジョナス・メカスの映像作品27点を収録した8枚組のボックスセット「JONAS MEKAS : DIARIES, NOTES & SKETCHES VOL. 1-8 (Blu-Ray版/DVD版)」を販売しています。
同ボックスは今年度の『ボローニャ復元映画祭(Il Cinema Ritrovato)』で「ベストボックスセット賞」を受賞しました。
映像フォーマット:Blu-Ray、リージョンフリー/DVD PAL、リージョンフリー
各作品の撮影形式:16mmフィルム、ビデオ
制作年:1963~2014年
合計再生時間:1,262分
価格:
Blu-Ray版:18,000円(税込)
DVD版:15,000円(税込)
商品の詳細は3月4日ブログをご参照ください。
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
●ときの忘れものの建築は阿部勤先生の設計です。
建築空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

秋も深まり、六義園の木々もようやく色づいてまいりました(温暖化のせいか、年々紅葉が遅くなっている気がします)。皆様いかがお過ごしでしょうか。
2023年10月19日(木)~ 10月23日(月)まで台北世界貿易センターで開催されたART TAIPEI 2023についてご報告いたします。

10月18日(水)、台北は気温30度。空港を出た途端強い日差しが肌を刺しました。
写真は会場の台北世界貿易センターの外の様子。道行く人々もほとんど半袖です。


会場の中の様子。1階はすべてアートフェア用のスペースになっています。

お昼過ぎから設営作業開始。仁添まりな作品の中でも大型のものをドンと目立たせたい、『倉俣史朗 Shiro Kuramata Cahier 1-3』の額装サンプルをバランス良く配置したい…こだわり抜いたら、いつの間にか夜も大分更けてしまいました。

「仁添まりな作品は1点1点に力があり、ブースを華やかにしてくれて、とても映えます。
磯崎&安藤もいつもながらに整然としてばっちり決まります。
倉俣カイエはリズムをつけて展示し、葉栗作品の位置は悩ましいのですが、形になりました。(副社長尾立)」

ブースの外壁。
翌10/19(木)、アートフェアスタートです。やはり、お客様がまず目を止めるのは葉栗剛作品。彫刻の周りを2周、3週し、筋肉の隆起や刺青の模様をじっくり眺める方も多くいらっしゃいました。


「葉栗先生の作品は人を惹きつける魅力があります。誰でも葉栗先生の作品の前に止まります。ただ、作品自体にかなりの迫力と魅力があるので、それ以上こちらで何を紹介するべきか、説明する言葉が足りないと感じていました。(新人スタッフ陳)」

沖縄在住の作家仁添まりなさん(写真左)も、初日から10月23日(日)まで参加してくださいました。沖縄から台北までは飛行機で約45分(!)、東京に来るより近いそうです。海外アートフェアは初参加とのことでしたが、中国語を独学で学んでおられ、お客様とも中国語でコミュニケーションを取る姿はとても頼もしいものでした。写真は作品≪泉≫を購入いただいたお客様と一緒に。

写真は≪木の葉虫とビワハゴロモ≫。仁添さんの作品の顔料は天然素材を使っていて、青色は青いお茶をすり潰したりして使っているそうです。自分の足で原料を採集しに行くこともあるとのこと。

仁添さんとスタッフ一同(左から陳、尾立、仁添さん、陣野、松下)。
安藤忠雄、磯崎新作品は建築関係に勤めている方や学生さんに大人気でした。特に安藤忠雄は、昨年台湾でも個展が開催されるほど一般的な知名度も高いとのこと。

右手の壁に安藤・磯崎作品を展示。ショーケースの中には安藤先生の≪光の教会≫、≪住吉の長屋≫のドローイングを置いています。この2点は手描き作品ですよ、とご案内すると皆さん驚かれていました。ある建築関係のお客様には、「アートフェアでこんなに建築に特化した作品を見られるとは思わなかった。とても印象的だ」と言っていただけました。
中央にあるのは倉俣史朗の≪Cabinet de Curiosite≫。倉俣は安藤程の一般的知名度は無いものの、知っている方は非常に深くリスペクトされています。そして知らない方でも、≪Cabinet de Curiosite≫やカイエの愛らしさに惹かれて、この作家のことを教えてくれないか、とお声がけいただくこともありました。

左手のショーケースには、左から≪Flower Vase #1301(ブルー)≫、≪Flower Vase #1301(薄いピンク)≫、≪薔薇の封印≫を展示。右手の壁には、『倉俣史朗 Shiro Kuramata Cahier 1-3』から選りすぐりの7点を抜き出して飾っています。
アートフェアの合間を縫って、故宮博物院にも行って参りました。
休日ということもあり、観光バスが次々に乗り入れる大盛況です。



有名な白菜と角煮もばっちり収めてきました。
今回はアートフェアとの兼ね合いで駆け足の見学になってしまいましたが、中国王朝の繁栄を実感できる充実の展示内容でした。来年もアートフェアで台北に来ることがあれば、今度は1階の王朝生活の展示をゆっくり見て回りたいものです。
以上、ART TAIPEI 2023からのご報告でした。
肌寒い日も増えてまいりましたが、皆様も体調を崩されないよう、
どうぞお健やかにお過ごしくださいませ。
(スタッフMJ)
◆埼玉県立近代美術館で「イン・ビトウィーン」展が始まりました(会期:2023.10.14 [土] - 2024.1.28 [日]、出品作家:早瀬龍江、ジョナス・メカス、林芳史、潘逸舟)。
のちほどレビューを掲載しますが、ときの忘れものも少しお手伝いしました。招待券が若干あるので、ご希望の方はメールでお申込みください。
●ときの忘れものはジョナス・メカスの映像作品27点を収録した8枚組のボックスセット「JONAS MEKAS : DIARIES, NOTES & SKETCHES VOL. 1-8 (Blu-Ray版/DVD版)」を販売しています。
同ボックスは今年度の『ボローニャ復元映画祭(Il Cinema Ritrovato)』で「ベストボックスセット賞」を受賞しました。
映像フォーマット:Blu-Ray、リージョンフリー/DVD PAL、リージョンフリー各作品の撮影形式:16mmフィルム、ビデオ
制作年:1963~2014年
合計再生時間:1,262分
価格:
Blu-Ray版:18,000円(税込)
DVD版:15,000円(税込)
商品の詳細は3月4日ブログをご参照ください。
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
●ときの忘れものの建築は阿部勤先生の設計です。
建築空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 E-mail:info@tokinowasuremono.com
http://www.tokinowasuremono.com/
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

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