ときの忘れものでは、2016年11月8日[火]~11月19日[土]まで「ルリユール 書物への偏愛―テクストを変換するもの―展」を開催します(日曜、月曜、祝日休廊)。

造本作家グループLes fragments de M(略称frgm)の皆さんの展覧会「ルリユール 書物への偏愛」を開催します。
frgmは2011年10月、三人の製本家と一人の箔押し師が集まり、ルリユールをもっと多くの方々に知っていただき、より身近なものとして慈しんでもらうことを願い、活動を始めました。
メンバーは羽田野麻吏さん、市田文子さん、平まどかさん、中村美奈子さんです。
「ルリユール」とはフランス語で「製本」を意味し、書店で売られているいわゆる機械製本も含める語ではありますが、一方で工芸としての製本を強く想起する言葉として、フランス語圏の国々では使われています。工芸としての製本とは、読書家・愛書家が自らの蔵書を製本家に依頼して、世界に一つの作品に仕立て直す(具体的には山羊革や仔牛革などを表装材に用い、その上に革や他の素材による)装飾を施していきます。
本展ではfrgm皆さんのルリユール作品約35点をご覧いただきます。
●イベントのご案内
展覧会最終日の11月19日(土)19時より、港千尋さん(写真家、著述家)を招いてギャラリートークを開催します(要予約/参加費1,000円)。
※必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記の上、メールにてお申込ください。
E-maii. info@tokinowasuremono.com
●エッセイ連載のお知らせ
2014年11月から、frgmの皆さんによるエッセイ「ルリユール 書物への偏愛」を連載しています。毎月3日更新です。
こちらも合わせてご覧ください。
■羽田野麻吏 Mari HATANO
製本家。「栃折久美子ルリユール工房」エコルプログラムにて製本工芸を学ぶ。 2003年よりアトリエコリルスとし注文制作・製本教室を始める。
個展「le greal」I・II・III 書肆啓祐堂
個展「dix mésangettes 10篇の詩のための秘匿箱」clement salon*
ARA国際製本美術フォーラム第6回より参加
2000年 エストニア国際製本展「Golden Book」受賞
2005年 Concours Pointe de Paris の42冊に選出
2006年 Double Bush Binding 豪・日・仏巡回展
出品No.4)
羽田野麻吏
・2016年制作
・総革二重装
・足付き製本
・夫婦函
・箔押し:中村美奈子
・表紙の素材・手法:山羊革と駝鳥革に蛙革・胃袋革・手染め紙のデコール
・表紙ウラと本文側の見返し:仔牛革・手染め紙・蛙革/手染め紙
・310×208×5mm
書籍データ:
MAX ERNST『PARAMYTHES』
1967年
LE POINT CARDINAL PARIS 刊
■市田文子 Fumiko ICHIDA
製本家。U.C.A.D(パリ工芸製本専門学校)、ヴェジネ市立製本学校で製本、書物修復を学ぶ。 2002年よりアトリエ・アルドを開き注文制作、ワークショップ、製本教室を始める。
個展「書物のつくり- Texte, Corps d'ouvrage, Structure」GALLERY北野坂
2007年 限定本「中原中也詩集」 atelier ALDE刊行 刊行記念展示「中原中也を綴じる-テクストと繋がるルリユール」アトリエ箱庭
イタリア国際ルリユール展 "L’Infinito"「100人の匠」に入選
イタリア国際ルリユール 展 "Il Cantico delle Creature"「100人の匠」に入選
2006年 Double Bush Binding 豪・日・仏巡回展
出品No.20)
市田文子
・2015年制作
・アクリル表紙
・ランゲット製本
・革函
・表紙の素材・手法:アクリルに箔押のデコール
・221×171×20mm
書籍データ:
ポール・エリュアール『Les Malheurs des Immortels (神々の不幸)』
1922年
Edition de la Revue Fontaine, Paris 刊
初版
■平まどか Madoka TAIRA
製本家。2000年ベルギー国立ラカンブル高等視覚芸術学校製本・ドリュール科卒業。 2000-2001年 同上校修復科紙資料部門で研修。 現在、池袋コミュニティカレッジ内「ルリユール工房」講師、及び自宅工房での製本教室主宰。
個展「Madoka Taira Exposition –Reliure d’art-」森岡書店
1999年 ベルギーフランス語圏共同体政府コレクション収蔵
2001年 グループ展「Neuf Ecoles des Arts du livre exposent leurs reliures」 ヨーロッパ4カ国巡回
2006年 Double Bush Binding 豪・日・仏巡回展
2009年 Designer Bookbinders(英国) 国際コンペティション展示作品入選
出品No.26)
平まどか
・2016年制作
・総革装
・プラ・ラポルテ製本
・夫婦函
・箔押し:中村美奈子
・表紙の素材・手法:仔牛革に仔牛革のデコール
・表紙ウラと本文側の見返し:手染め紙
・229x178x11mm
書籍データ:
瀧口修造『三夢三話』
1980年
書肆山田 刊
■中村美奈子 Minako NAKAMURA
箔押し師。U.C.A.D(パリ工芸製本専門学校)で製本・箔押しを学ぶ。 その後、ヴェジネ市立製本学校にて箔押しを専門的に習得し帰国。 2006年より天金と箔押しを受注制作している。
出品No.38)
中村美奈子
「文鎮」(参考出品)
・2016年制作
・鉄塊に山羊革、金箔とパラジウム箔での箔押し
・上部と下部に真鍮ワイヤー
・箔押しされているテクスト:William Blake「Auguries of Innocence」より引用
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
frgm公式サイト:http://www.frgm-reliure.jp/

造本作家グループLes fragments de M(略称frgm)の皆さんの展覧会「ルリユール 書物への偏愛」を開催します。
frgmは2011年10月、三人の製本家と一人の箔押し師が集まり、ルリユールをもっと多くの方々に知っていただき、より身近なものとして慈しんでもらうことを願い、活動を始めました。
メンバーは羽田野麻吏さん、市田文子さん、平まどかさん、中村美奈子さんです。
「ルリユール」とはフランス語で「製本」を意味し、書店で売られているいわゆる機械製本も含める語ではありますが、一方で工芸としての製本を強く想起する言葉として、フランス語圏の国々では使われています。工芸としての製本とは、読書家・愛書家が自らの蔵書を製本家に依頼して、世界に一つの作品に仕立て直す(具体的には山羊革や仔牛革などを表装材に用い、その上に革や他の素材による)装飾を施していきます。
本展ではfrgm皆さんのルリユール作品約35点をご覧いただきます。
●イベントのご案内
展覧会最終日の11月19日(土)19時より、港千尋さん(写真家、著述家)を招いてギャラリートークを開催します(要予約/参加費1,000円)。
※必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記の上、メールにてお申込ください。
E-maii. info@tokinowasuremono.com
●エッセイ連載のお知らせ
2014年11月から、frgmの皆さんによるエッセイ「ルリユール 書物への偏愛」を連載しています。毎月3日更新です。
こちらも合わせてご覧ください。
■羽田野麻吏 Mari HATANO
製本家。「栃折久美子ルリユール工房」エコルプログラムにて製本工芸を学ぶ。 2003年よりアトリエコリルスとし注文制作・製本教室を始める。
個展「le greal」I・II・III 書肆啓祐堂
個展「dix mésangettes 10篇の詩のための秘匿箱」clement salon*
ARA国際製本美術フォーラム第6回より参加
2000年 エストニア国際製本展「Golden Book」受賞
2005年 Concours Pointe de Paris の42冊に選出
2006年 Double Bush Binding 豪・日・仏巡回展
出品No.4)羽田野麻吏
・2016年制作
・総革二重装
・足付き製本
・夫婦函
・箔押し:中村美奈子
・表紙の素材・手法:山羊革と駝鳥革に蛙革・胃袋革・手染め紙のデコール
・表紙ウラと本文側の見返し:仔牛革・手染め紙・蛙革/手染め紙
・310×208×5mm
書籍データ:
MAX ERNST『PARAMYTHES』
1967年
LE POINT CARDINAL PARIS 刊
■市田文子 Fumiko ICHIDA
製本家。U.C.A.D(パリ工芸製本専門学校)、ヴェジネ市立製本学校で製本、書物修復を学ぶ。 2002年よりアトリエ・アルドを開き注文制作、ワークショップ、製本教室を始める。
個展「書物のつくり- Texte, Corps d'ouvrage, Structure」GALLERY北野坂
2007年 限定本「中原中也詩集」 atelier ALDE刊行 刊行記念展示「中原中也を綴じる-テクストと繋がるルリユール」アトリエ箱庭
イタリア国際ルリユール展 "L’Infinito"「100人の匠」に入選
イタリア国際ルリユール 展 "Il Cantico delle Creature"「100人の匠」に入選
2006年 Double Bush Binding 豪・日・仏巡回展
出品No.20)市田文子
・2015年制作
・アクリル表紙
・ランゲット製本
・革函
・表紙の素材・手法:アクリルに箔押のデコール
・221×171×20mm
書籍データ:
ポール・エリュアール『Les Malheurs des Immortels (神々の不幸)』
1922年
Edition de la Revue Fontaine, Paris 刊
初版
■平まどか Madoka TAIRA
製本家。2000年ベルギー国立ラカンブル高等視覚芸術学校製本・ドリュール科卒業。 2000-2001年 同上校修復科紙資料部門で研修。 現在、池袋コミュニティカレッジ内「ルリユール工房」講師、及び自宅工房での製本教室主宰。
個展「Madoka Taira Exposition –Reliure d’art-」森岡書店
1999年 ベルギーフランス語圏共同体政府コレクション収蔵
2001年 グループ展「Neuf Ecoles des Arts du livre exposent leurs reliures」 ヨーロッパ4カ国巡回
2006年 Double Bush Binding 豪・日・仏巡回展
2009年 Designer Bookbinders(英国) 国際コンペティション展示作品入選
出品No.26)平まどか
・2016年制作
・総革装
・プラ・ラポルテ製本
・夫婦函
・箔押し:中村美奈子
・表紙の素材・手法:仔牛革に仔牛革のデコール
・表紙ウラと本文側の見返し:手染め紙
・229x178x11mm
書籍データ:
瀧口修造『三夢三話』
1980年
書肆山田 刊
■中村美奈子 Minako NAKAMURA
箔押し師。U.C.A.D(パリ工芸製本専門学校)で製本・箔押しを学ぶ。 その後、ヴェジネ市立製本学校にて箔押しを専門的に習得し帰国。 2006年より天金と箔押しを受注制作している。
出品No.38)中村美奈子
「文鎮」(参考出品)
・2016年制作
・鉄塊に山羊革、金箔とパラジウム箔での箔押し
・上部と下部に真鍮ワイヤー
・箔押しされているテクスト:William Blake「Auguries of Innocence」より引用
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※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
frgm公式サイト:http://www.frgm-reliure.jp/
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