主力スタッフはようやくマイアミでの大仕事を終え、帰国の途につきました。
ときの忘れものは昨日12日から「WARHOL―underground america」展を開催しています。
会期=2017年12月12日[火]―12月28日[木] ※日・月・祝日休廊
本展の出品作家はアンディ・ウォーホル、金坂健二、ジョナス・メカスの3人ですが、影の主役はメディアです。

亭主は幸いにもこの三人(メカスさんのみ健在)に会い、一緒に仕事をしてきましたが、ウォーホル、メカスの盛名ぶりに比べて、金坂健二の名の凋落は目を覆うばかりです。
今の美術界の先頭を切っている人たちの中で幾人が金坂の名を知って(覚えて)いるでしょうか。
ハリウッドの商業映画とはまったく異なる映像美を目指したジョナス・メカスやアンディ・ウォーホルの映画をいちはやく日本に紹介したのが映画評論家の金坂健二でした。
3人を結ぶキーワードである「アングラ」という言葉は、もともとは「アンダーグラウンドシネマ」という映画の動向を指す言葉として使われ始めました。
金坂は自身映像作家でもあり、また多くの写真作品も残しています。
今回の展示は以下の構成になっています。
1)金坂健二が1960年代に撮影したアンディ・ウォーホルの肖像写真(ゼラチン・シルバー・プリント)14点
金坂健二
《アンディ・ウォーホル》
1968年
ゼラチンシルバープリント
23.5x35.1cm
価格:シート70,000円(税別)
2)ジョナス・メカスによるフローズン・フィルム・フレームズ(静止した映画)作品(Type-Cプリント)2点

ジョナス・メカス
「Andy Warhol at Montauk, 1971」
2000年 C-print
30.5×20.2cm
Ed.10 signed
価格:シート150,000円(税別)
3)ジョナス・メカスの映画「this side of paradise」の上映(約35分)
毎日3時、4時、5時の三回上映
料金500円(予約不要)
1960年代末から70年代始め、暗殺された大統領の未亡人ジャッキー・ケネディがモントークのウォーホルの別荘を借り、メカスに子供たちの家庭教師に頼む。週末にはウォーホルやピーター・ビアードが加わり、皆で過ごした夏の日々、ある時間、ある断片が作品には切り取られています。60~70年代のアメリカを象徴する映像作品です。
4)アンディ・ウォーホルの1960~1980年代の版画作品及びヴィンテージ・ポスター
価格:額付30,000円~2,000,000円(税別)
ウォーホルサイン入りポスター
「TORSOS]1977年
5)栗山コレクション以後のウォーホル資料
史上最強のウォーホル・ウォッチャー栗山豊が路上で行き倒れて亡くなったのは2001年2月22日でした。奇しくもウォーホルの命日でした。彼が執念で収集したウォーホル資料は亡くなる少し前に亭主のもとに託され、栗山の没後青山のときの忘れもので公開しました(2006年4月「アンディ・ウォーホル展」)。
栗山コレクションが凄いのは、ウォーホルを「美術雑誌」だけで追いかけても意味がないことを身をもって示したことでした。マッチのラベル、キャッチセールスのお姉ちゃんが配布するチラシ、美容院に置いてある女性週刊誌、テレビ・コマーシャル、新聞のラジオ・テレビ版、etc.,
栗山がせっかく残してくれた資料は2001年2月で途切れている。
今回の展示では栗山没後のウォーホル資料を何とか確保して、栗山の霊前に捧げたい。
亭主の盟友・橋本凌一さんは高田馬場で「六月社」という私設大宅文庫とでも形容するしかない雑誌図書館を運営している。
400種10万冊以上の収蔵雑誌の中から彼が見つけてくれたのが冒頭に紹介したウォーホル記事の掲載された日本の雑誌約100冊である。
ときの忘れもの二階の図書室に展示していますので、会期中は誰でも自由に閲覧してください。
6)希少ウォーホル画集
・John Wilcok and a cast of thousands『アンディ・ウォーホルの自叙伝とセックスライフ/The Autobiography and Sex Life of Andy Warhol』1971年 OTHER SCENES INC.,刊(英文) 28,000円
・『アンディ・ウォーホル展 1983~1984 』(オリジナル・シルクスクリーン入り) 75,000円
・Rainer Crone『ANDY WARHOL』1970年 VERLAG ARTHUR NIGGLI刊 (独語)25,000円
・『Andy Warhol 』1968年 ストックホルムMODERNA MUSEET刊 80,000円
・Kynaston McShine『Andy Warhol: A Retrospective』1989年 MoMAの回顧展図録 8,000円
・『Andy Warhol』1988年 ベルギー, Galerie Ronny Van de Velde & Co.,, 刊 250,000円
その他、お宝満載の本展ですが、それは来廊されてからのお楽しみです。
■金坂健二 Kenji KANESAKA(1934-1999)
1983年6月7日渋谷 パルコPART3
現代版画センター企画「アンディ・ウォーホル全国展」オープニングにて
映画作家、評論家、写真家。1934年東京都生まれ。1957年慶応義塾大学文学部英米文学科卒業。松竹映画国際部に社長(城戸四郎)付きの通訳として籍を置き、ハーバード大学の国際セミナーに参加するうちに米国のアングラ映画作家と知り合い、松竹を休職中にフルブライト基金を受けて渡米、ノースウェスタン大学に1年間留学。映画『アメリカ、アメリカ、アメリカ』を完成して学校を離れ、日本に帰国後、1966年に映画『ホップスコッチ』を完成。1964年、飯村隆彦、石崎浩一郎、大林宣彦、高林陽一、佐藤重臣、ドナルド・リチー、足立正生らと実験映画製作上映グループ「フィルム・アンデパンダン」を結成した。1968年刊行の『UNDERGROUND GENERATION』はアングラ黄金期の紳士録ともいうべき写真集。次第に活動の場を失い不遇のうちに死去。
■ジョナス・メカス Jonas MEKAS(1922-)

2005年10月青山・ときの忘れものにて。
映画監督、作家。1922年リトアニア生まれ。ソ連次いでナチス・ドイツがリトアニアを占領。強制収容所に送られるが、45年収容所を脱走、難民キャンプを転々とし、49年アメリカに亡命。16ミリカメラで自分の周りの日常を日記のように撮り始める。65年『営倉』がヴェネツィア映画祭で最優秀賞受賞。83年現代版画センターの招きで初来日、原美術館で展覧会を開催。89年NYにアンソロジー・フィルム・アーカイヴズを設立。2005年ときの忘れものの個展のために4度目の来日。
■アンディ・ウォーホル Andy WARHOL(1928-1987)

栗山豊「ウォーホルポスター」
1928年8月6日アメリカ・ピッツバーグ生まれ。本名“Andrew Warhola”。49年カーネギー工科大学卒業。52年ニューヨーク・ヒューゴー画廊でドローイングによる初個展。56年友人と約6週間で世界一周旅行、日本にも立ち寄る。62年[ファクトリー]を設立。同年8月5日モンローの死に会い[マリリン]を制作。63年映画の制作を始める。68年ファクトリーで狙撃される。74年10月大丸の大個展のため来日。1983年現代版画センターのために「KIKU」連作を制作。1987年永逝。
●『版画掌誌第5号』のご案内
同時代の優れた作家の紹介と、歴史の彼方に忘れ去られた作品の発掘をめざしてオリジナル版画入り大判美術誌『版画掌誌』を創刊したのは1999年です。
今まで5巻を出してきましたが、完売したのは第3号(草間彌生+パーヴェル・V・リュバルスキ)のみで、他の4巻はまだあります。
人生は短く、芸術は永し、といって亭主は強がっておりますが、ぜひご覧になってご注文ください。
ジョナス・メカスさんの特集を組んだのは第5号です。
◆特集1/ジョナス・メカス
フローズン・フィルム・フレームズ(静止した映画)と呼ぶ写真作品を紹介。
テキスト執筆
:ジョナス・メカス「わたしたちはどこにいるのか」
:ヴィートウタス・ランズベルギス「メカス マチューナス フルクサス」
◆特集2/日和崎尊夫
1992年50歳の若さで死去した日和崎尊夫の遺した木口木版画の秀作を紹介。
テキスト執筆
:谷川渥「星と薔薇」
:日和崎尊夫「ヨーロッパでの日々」(再録)
●仕様と価格
B4判変形(32.0×26.0cm) シルクスクリーン刷り
詳しくはホームページの版画掌誌第5号をクリックしてください。
ここでは、挿入されたメカスさんの写真と版画をご紹介します。
A版ーA : 限定15部 価格:126,000円
ジョナス・メカスの写真「ジプシーの予言」とシルクスクリーン1点・日和崎尊夫の木口木版2点 計4点挿入
『the gypsy told me
the gypsy read it from the cards
the gypsy told me
I'll have a big journey
and I'll find myself
beyond the sea』
制作:2005年
技法:写真
制作部数:限定15部(1/15~15/15)
他に作家保存版(A.P.)を3部、版元保存版(H.C.)を2部制作した。
制作総部数は20部である。
イメージサイズ:24.5×12.5cm
シートサイズ :30.5×24.5cm
プリント:堀内カラー
作家自筆サイン、及び限定番号を記入、本誌・A版-Aにのみ挿入
A版ーB : 限定20部 価格:120,000円
ジョナス・メカスの写真「リキテンスタインのモデル」とシルクスクリーン1点・日和崎尊夫の木口木版2点 計4点挿入
『Roy Lichtenstein’s model….
Filmed at Andy Warhol’s studio,
December 15,1976.From the film,
He Stands in a Desert Counting the
Seconds of His Life』
制作:2005年
技法:写真
制作部数:限定20部(1/20~20/20)
他に作家保存版(A.P.)を3部、版元保存版(H.C.)を2部制作した。
制作総部数は25部である。
イメージサイズ:24.4×18.9cm
シートサイズ :30.5×24.5cm
プリント:堀内カラー
作家自筆サイン、及び限定番号を記入、本誌・A版-Bにのみ挿入
B版 : 限定35部 価格:70,000円
ジョナス・メカスのシルクスクリーン1点・日和崎尊夫の木口木版2点 計3点挿入
『わが街ニューヨークに捧げるラブ・レター』
制作:2005年
技法:シルクスクリーン
制作部数:限定70部(1/70~70/70)
他に作家保存版(A.P.)を5部、版元保存版(H.C.)を4部、
刷り師保存版(P.P.)を1部制作した。
制作総部数は80部である。
イメージサイズ:26.0×20.0cm
シートサイズ :32.0×51.5cm
用紙:BFKリーブ紙
刷り:石田了一工房・石田了一
作家自筆サイン、及び限定番号を記入、本誌・A版とB版に挿入
C版 : 限定300部 価格:10,000円
日和崎尊夫の木口木版1点挿入

◆埼玉県立近代美術館の広報紙 ZOCALO の12月-1月号が発行され、次回の企画展「版画の景色 現代版画センターの軌跡」が特集されています。館内で無料配布しているほか、HPからもご覧いただけます。
●新刊書籍のご案内
『安藤忠雄の奇跡 50の建築×50の証言』
2017年11月
日経アーキテクチュア(編)
B5判、352ページ
価格:2,700円(税別) *送料:250円
亭主もインタビューを受け、1984年の版画制作始末を語りました。
ときの忘れもので扱っています。
国立新美術館で開催中の「安藤忠雄展―挑戦―」は20万人を突破、会期も残り僅かです(12月18日[月]まで)。
展覧会については「植田実のエッセイ」と「光嶋裕介のエッセイ」を、「番頭おだちのオープニング・レポート」と合わせ読みください。
ときの忘れものでは1984年以来の安藤忠雄の版画、ドローイング作品をいつでもご覧になれます。
●ときの忘れものは、〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました(詳しくは6月5日及び6月16日のブログ参照)。
電話番号と営業時間が変わりました。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
営業時間=火曜~土曜の平日11時~18時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

ときの忘れものは昨日12日から「WARHOL―underground america」展を開催しています。
会期=2017年12月12日[火]―12月28日[木] ※日・月・祝日休廊
本展の出品作家はアンディ・ウォーホル、金坂健二、ジョナス・メカスの3人ですが、影の主役はメディアです。

亭主は幸いにもこの三人(メカスさんのみ健在)に会い、一緒に仕事をしてきましたが、ウォーホル、メカスの盛名ぶりに比べて、金坂健二の名の凋落は目を覆うばかりです。
今の美術界の先頭を切っている人たちの中で幾人が金坂の名を知って(覚えて)いるでしょうか。
ハリウッドの商業映画とはまったく異なる映像美を目指したジョナス・メカスやアンディ・ウォーホルの映画をいちはやく日本に紹介したのが映画評論家の金坂健二でした。
3人を結ぶキーワードである「アングラ」という言葉は、もともとは「アンダーグラウンドシネマ」という映画の動向を指す言葉として使われ始めました。
金坂は自身映像作家でもあり、また多くの写真作品も残しています。
今回の展示は以下の構成になっています。
1)金坂健二が1960年代に撮影したアンディ・ウォーホルの肖像写真(ゼラチン・シルバー・プリント)14点
金坂健二《アンディ・ウォーホル》
1968年
ゼラチンシルバープリント
23.5x35.1cm
価格:シート70,000円(税別)
2)ジョナス・メカスによるフローズン・フィルム・フレームズ(静止した映画)作品(Type-Cプリント)2点

ジョナス・メカス
「Andy Warhol at Montauk, 1971」
2000年 C-print
30.5×20.2cm
Ed.10 signed
価格:シート150,000円(税別)
3)ジョナス・メカスの映画「this side of paradise」の上映(約35分)
毎日3時、4時、5時の三回上映
料金500円(予約不要)
1960年代末から70年代始め、暗殺された大統領の未亡人ジャッキー・ケネディがモントークのウォーホルの別荘を借り、メカスに子供たちの家庭教師に頼む。週末にはウォーホルやピーター・ビアードが加わり、皆で過ごした夏の日々、ある時間、ある断片が作品には切り取られています。60~70年代のアメリカを象徴する映像作品です。
4)アンディ・ウォーホルの1960~1980年代の版画作品及びヴィンテージ・ポスター
価格:額付30,000円~2,000,000円(税別)
ウォーホルサイン入りポスター「TORSOS]1977年
5)栗山コレクション以後のウォーホル資料
史上最強のウォーホル・ウォッチャー栗山豊が路上で行き倒れて亡くなったのは2001年2月22日でした。奇しくもウォーホルの命日でした。彼が執念で収集したウォーホル資料は亡くなる少し前に亭主のもとに託され、栗山の没後青山のときの忘れもので公開しました(2006年4月「アンディ・ウォーホル展」)。
栗山コレクションが凄いのは、ウォーホルを「美術雑誌」だけで追いかけても意味がないことを身をもって示したことでした。マッチのラベル、キャッチセールスのお姉ちゃんが配布するチラシ、美容院に置いてある女性週刊誌、テレビ・コマーシャル、新聞のラジオ・テレビ版、etc.,
栗山がせっかく残してくれた資料は2001年2月で途切れている。
今回の展示では栗山没後のウォーホル資料を何とか確保して、栗山の霊前に捧げたい。
亭主の盟友・橋本凌一さんは高田馬場で「六月社」という私設大宅文庫とでも形容するしかない雑誌図書館を運営している。
400種10万冊以上の収蔵雑誌の中から彼が見つけてくれたのが冒頭に紹介したウォーホル記事の掲載された日本の雑誌約100冊である。
ときの忘れもの二階の図書室に展示していますので、会期中は誰でも自由に閲覧してください。
6)希少ウォーホル画集
・John Wilcok and a cast of thousands『アンディ・ウォーホルの自叙伝とセックスライフ/The Autobiography and Sex Life of Andy Warhol』1971年 OTHER SCENES INC.,刊(英文) 28,000円
・『アンディ・ウォーホル展 1983~1984 』(オリジナル・シルクスクリーン入り) 75,000円
・Rainer Crone『ANDY WARHOL』1970年 VERLAG ARTHUR NIGGLI刊 (独語)25,000円
・『Andy Warhol 』1968年 ストックホルムMODERNA MUSEET刊 80,000円
・Kynaston McShine『Andy Warhol: A Retrospective』1989年 MoMAの回顧展図録 8,000円
・『Andy Warhol』1988年 ベルギー, Galerie Ronny Van de Velde & Co.,, 刊 250,000円
その他、お宝満載の本展ですが、それは来廊されてからのお楽しみです。
■金坂健二 Kenji KANESAKA(1934-1999)
1983年6月7日渋谷 パルコPART3現代版画センター企画「アンディ・ウォーホル全国展」オープニングにて
映画作家、評論家、写真家。1934年東京都生まれ。1957年慶応義塾大学文学部英米文学科卒業。松竹映画国際部に社長(城戸四郎)付きの通訳として籍を置き、ハーバード大学の国際セミナーに参加するうちに米国のアングラ映画作家と知り合い、松竹を休職中にフルブライト基金を受けて渡米、ノースウェスタン大学に1年間留学。映画『アメリカ、アメリカ、アメリカ』を完成して学校を離れ、日本に帰国後、1966年に映画『ホップスコッチ』を完成。1964年、飯村隆彦、石崎浩一郎、大林宣彦、高林陽一、佐藤重臣、ドナルド・リチー、足立正生らと実験映画製作上映グループ「フィルム・アンデパンダン」を結成した。1968年刊行の『UNDERGROUND GENERATION』はアングラ黄金期の紳士録ともいうべき写真集。次第に活動の場を失い不遇のうちに死去。
■ジョナス・メカス Jonas MEKAS(1922-)

2005年10月青山・ときの忘れものにて。
映画監督、作家。1922年リトアニア生まれ。ソ連次いでナチス・ドイツがリトアニアを占領。強制収容所に送られるが、45年収容所を脱走、難民キャンプを転々とし、49年アメリカに亡命。16ミリカメラで自分の周りの日常を日記のように撮り始める。65年『営倉』がヴェネツィア映画祭で最優秀賞受賞。83年現代版画センターの招きで初来日、原美術館で展覧会を開催。89年NYにアンソロジー・フィルム・アーカイヴズを設立。2005年ときの忘れものの個展のために4度目の来日。
■アンディ・ウォーホル Andy WARHOL(1928-1987)

栗山豊「ウォーホルポスター」
1928年8月6日アメリカ・ピッツバーグ生まれ。本名“Andrew Warhola”。49年カーネギー工科大学卒業。52年ニューヨーク・ヒューゴー画廊でドローイングによる初個展。56年友人と約6週間で世界一周旅行、日本にも立ち寄る。62年[ファクトリー]を設立。同年8月5日モンローの死に会い[マリリン]を制作。63年映画の制作を始める。68年ファクトリーで狙撃される。74年10月大丸の大個展のため来日。1983年現代版画センターのために「KIKU」連作を制作。1987年永逝。
●『版画掌誌第5号』のご案内
同時代の優れた作家の紹介と、歴史の彼方に忘れ去られた作品の発掘をめざしてオリジナル版画入り大判美術誌『版画掌誌』を創刊したのは1999年です。今まで5巻を出してきましたが、完売したのは第3号(草間彌生+パーヴェル・V・リュバルスキ)のみで、他の4巻はまだあります。
人生は短く、芸術は永し、といって亭主は強がっておりますが、ぜひご覧になってご注文ください。
ジョナス・メカスさんの特集を組んだのは第5号です。
◆特集1/ジョナス・メカス
フローズン・フィルム・フレームズ(静止した映画)と呼ぶ写真作品を紹介。
テキスト執筆
:ジョナス・メカス「わたしたちはどこにいるのか」
:ヴィートウタス・ランズベルギス「メカス マチューナス フルクサス」
◆特集2/日和崎尊夫
1992年50歳の若さで死去した日和崎尊夫の遺した木口木版画の秀作を紹介。
テキスト執筆
:谷川渥「星と薔薇」
:日和崎尊夫「ヨーロッパでの日々」(再録)
●仕様と価格
B4判変形(32.0×26.0cm) シルクスクリーン刷り
詳しくはホームページの版画掌誌第5号をクリックしてください。
ここでは、挿入されたメカスさんの写真と版画をご紹介します。
A版ーA : 限定15部 価格:126,000円
ジョナス・メカスの写真「ジプシーの予言」とシルクスクリーン1点・日和崎尊夫の木口木版2点 計4点挿入
『the gypsy told methe gypsy read it from the cards
the gypsy told me
I'll have a big journey
and I'll find myself
beyond the sea』
制作:2005年
技法:写真
制作部数:限定15部(1/15~15/15)
他に作家保存版(A.P.)を3部、版元保存版(H.C.)を2部制作した。
制作総部数は20部である。
イメージサイズ:24.5×12.5cm
シートサイズ :30.5×24.5cm
プリント:堀内カラー
作家自筆サイン、及び限定番号を記入、本誌・A版-Aにのみ挿入
A版ーB : 限定20部 価格:120,000円
ジョナス・メカスの写真「リキテンスタインのモデル」とシルクスクリーン1点・日和崎尊夫の木口木版2点 計4点挿入
『Roy Lichtenstein’s model….Filmed at Andy Warhol’s studio,
December 15,1976.From the film,
He Stands in a Desert Counting the
Seconds of His Life』
制作:2005年
技法:写真
制作部数:限定20部(1/20~20/20)
他に作家保存版(A.P.)を3部、版元保存版(H.C.)を2部制作した。
制作総部数は25部である。
イメージサイズ:24.4×18.9cm
シートサイズ :30.5×24.5cm
プリント:堀内カラー
作家自筆サイン、及び限定番号を記入、本誌・A版-Bにのみ挿入
B版 : 限定35部 価格:70,000円
ジョナス・メカスのシルクスクリーン1点・日和崎尊夫の木口木版2点 計3点挿入
『わが街ニューヨークに捧げるラブ・レター』制作:2005年
技法:シルクスクリーン
制作部数:限定70部(1/70~70/70)
他に作家保存版(A.P.)を5部、版元保存版(H.C.)を4部、
刷り師保存版(P.P.)を1部制作した。
制作総部数は80部である。
イメージサイズ:26.0×20.0cm
シートサイズ :32.0×51.5cm
用紙:BFKリーブ紙
刷り:石田了一工房・石田了一
作家自筆サイン、及び限定番号を記入、本誌・A版とB版に挿入
C版 : 限定300部 価格:10,000円
日和崎尊夫の木口木版1点挿入

◆埼玉県立近代美術館の広報紙 ZOCALO の12月-1月号が発行され、次回の企画展「版画の景色 現代版画センターの軌跡」が特集されています。館内で無料配布しているほか、HPからもご覧いただけます。
●新刊書籍のご案内
『安藤忠雄の奇跡 50の建築×50の証言』2017年11月
日経アーキテクチュア(編)
B5判、352ページ
価格:2,700円(税別) *送料:250円
亭主もインタビューを受け、1984年の版画制作始末を語りました。
ときの忘れもので扱っています。
国立新美術館で開催中の「安藤忠雄展―挑戦―」は20万人を突破、会期も残り僅かです(12月18日[月]まで)。
展覧会については「植田実のエッセイ」と「光嶋裕介のエッセイ」を、「番頭おだちのオープニング・レポート」と合わせ読みください。
ときの忘れものでは1984年以来の安藤忠雄の版画、ドローイング作品をいつでもご覧になれます。
●ときの忘れものは、〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました(詳しくは6月5日及び6月16日のブログ参照)。
電話番号と営業時間が変わりました。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531
営業時間=火曜~土曜の平日11時~18時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。

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