「ART NAGOYA 2017」に出展します
昨日は西日本は大雪で大変だったようですが(お見舞い申し上げます)、亭主と社長は恩人のお墓参りに行ってまいりました。
石段をふうふう言いながら登りきった小高い場所に眠るその人は、厳しい人でしたが、私たちには忘れられないいくつもの思い出があります。
破産して全てを失ったある日、交差点でばったりお会いしたことがありました。
「どうしてるの」
亭主「ええ、何とかやっています」
「元気だったらいいのよ」
あの「元気だったらいいのよ」という一言が随分気持ちを楽にしてくれました。
あれから30年。
ネットとアートフェアを抜きにしては美術市場を語れない時代になりました。
海外ではもちろんですが、国内でも札幌から福岡まで全国各地でアートフェアが開催されています。
たくさんのギャラリーがそれぞれ得意の作家・作品をもって一堂に会して、競う。コレクターはそこで新しい作家・作品にめぐり会い、商談が成立すれば購入する。
小規模のホテルフェアでも数千人が集まり、バーゼルなどの大規模なフェアには数万人が世界中から集まる。画廊が自分の店で展覧会を開く場合とは桁違いの数字です。
うまく循環すれば、ギャラリーにとっても、作家にとっても、そしてコレクターにとってもハッピイなはず、ですが・・・
ときの忘れものは国内では、2007年以来、東京、名古屋、京都、大阪、福岡の各都市のアートフェアに20回以上参加してきましたが、黒字だったのは二回だけです。ブース代、スタッフの旅費・宿泊費、輸送費などの経費を賄うだけの売上げは達成できず、ほとんどが赤字。赤字どころか売上げゼロも少なくありませんでした。
にもかかわらず(笑)、3年ぶりに名古屋のアートフェアに出展します。
前回も惨敗でした。
「ART NAGOYA 2017」
2017年2月17日[金] 13:00~19:30※プレビュー/プレス・招待者のみ
2017年2月18日[土] 11:00~19:00※一般公開
2017年2月19日[日] 11:00~18:00※一般公開
会場:ウェスティンナゴヤキャッスル9階
会場:愛知県名古屋市西区樋の口町3-19
TEL:052-521-2121
ときの忘れものブースナンバー:926号室
公式サイト: http://www.artnagoya.jp/
出品作家:葉栗剛、松本竣介、瑛九、オノサト・トシノブ、ウィン・バロック、秋葉シスイ、マン・レイ、五味彬、他
ときの忘れもののラインナップは海外の都市では暖かな評価を受けることが多いのに、国内では連戦連敗。
いい例が名古屋在住の木彫作家・葉栗剛先生の場合です。いまや葉栗作品はときの忘れもののドル箱でアジア各地のアートフェアで20体近く売っています(一月のシンガポールでも6点を売りました)。
にもかかわらず(再び苦笑い)、国内ではただの一点も売れたことがありません。
今年こそ、いい成果をあげたいものです。
名古屋に持っていく作品をいくつかご紹介します。
●葉栗剛 Takeshi HAGURI
葉栗剛〈男気〉「龍」
2017年 木彫 楠木、彩色
H27cm
サインあり
葉栗剛〈男気〉「鯉」
2017年 木彫 楠木、彩色
H27cm
サインあり
●松本竣介 Shunsuke MATSUMOTO
松本竣介「少女」
1942年頃 インク、墨、紙
35.0x26.0cm
※『松本竣介素描』(1977年 綜合工房)47頁所収
※『松本竣介とその時代』(2011年 大川美術館)図録27頁所収 No.53
松本竣介「人物」
ペン、紙
8.5x5.4cm
松本竣介「都会(3)」
1938年頃 インク、墨、紙
8.7x14.0cm
印あり
※『松本竣介没後50年展―人と街の風景―』(1997年、南天子画廊)図録9頁所収-No.11
●瑛九 Q Ei
瑛九「作品-B(アート作品・青)」
1935年 油彩(ボード)
29.0x24.0cm
*「瑛九油彩画カタログレゾネ 1925~1959」No.17
(2011年、埼玉県立近代美術館・他『生誕100年記念 瑛九展』図録所収)
レゾネ番号17とある通り、文字通り最初期の、しかも最も早い時期の抽象画です(抽象画と断定するのは少し拙速ですが)。現在確認されている1925~35年の油彩22点のうち、ほとんどが人物画(11点)、風景画(2点)、花などの静物画(6点)です。作品ーA、作品ーB、作品ーCと題された3点のみが抽象的なイメージをもった作品です。
瑛九
「風景」
板に油彩
23.7x33.0cm(F4号)
サインあり
*1950年代と思われる時期の油彩画です。抽象から具象へ、そして再び抽象へと揺れた瑛九の歩みを物語る作品です。
●オノサト・トシノブ Toshinobu ONOSATO
オノサト・トシノブ「Silk-2」
1966年 シルクスクリーン
32.0x40.0cm
Ed.120 サインあり
※レゾネNo.20
オノサト・トシノブ「F-9」
1985年 シルクスクリーン
22.0x27.2cm
Ed.200 サインあり
※レゾネNo.205
オノサト・トシノブ「F-10」
1985年 シルクスクリーン
22.0x27.2cm
Ed.200 サインあり
※レゾネNo.206
●ウィン・バロック Wynn BULLOCK
ウィン・バロック「Navigation Without Numbers」
1957年 ゼラチンシルバープリント
17.8x23.0cm
サインあり
●マン・レイ Man Ray
マン・レイ「レイヨグラフ C」(リプロダクション)
ゼラチンシルバープリント
19.5x14.3cm
Ed.50
台紙にサインあり
●五味彬 Akira GOMI
五味彬「村上麗奈 CP vintage 1989-6」
1989年 ゼラチンシルバープリント
(コンタクトプリント)
14.2x10.8cm
サインあり
五味彬「村上麗奈 CP vintage 1989-21」
1989年 ゼラチンシルバープリント
(コンタクトプリント)
13.4x10.0cm
サインあり
●菅井汲 Kumi SUGAI
菅井汲「赤い太陽」
1976年
マルチプル(アクリル+シルクスクリーン)
(刷り:石田了一)
10.0x7.0x2.0cm
Ed.150 ケースにサインあり
●秋葉シスイ Sisui AKIBA
秋葉シスイ「nocturne」
2017年 油彩、キャンバス
41.0x53.1cm(P10号)
サインあり
秋葉シスイ「次の嵐を用意している」(16)
2015年 油彩、キャンバス
33.3x45.5cm(P8号)
サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
名古屋に行くのは老兵二人だけ、若いスタッフは来月のニューヨーク、そしてアートフェア東京の準備に専念してもらいましょう。
会場では亭主と社長、そして葉栗剛、長崎美希のお二人が皆様をお迎えします。
どうぞお出かけください。
愚痴ばかりのメッセージになってしまいましたが、皆様とお会いできるのを楽しみにしています。
◆ニューヨークで開催されるArt on Paperに出展します。

会期:2017年3月2日[木]~3月5日[日]
VIPプレビュー:2017年3月2日(木)
一般公開:2017年3月3日(金)~5日(日)11:00~19:00
(5日は12:00から18:00まで)
会場:Pier 36 New York
299 South St, New York, NY 10002
ときの忘れものブースナンバー:G15
公式サイト:http://thepaperfair.com/ny
出品作家:磯崎新、安藤忠雄、内間安瑆、野口琢郎、光嶋裕介、細江英公、植田正治、堀尾貞治、ジョナス・メカス、草間彌生、マイケル・グレイヴス
昨日は西日本は大雪で大変だったようですが(お見舞い申し上げます)、亭主と社長は恩人のお墓参りに行ってまいりました。
石段をふうふう言いながら登りきった小高い場所に眠るその人は、厳しい人でしたが、私たちには忘れられないいくつもの思い出があります。
破産して全てを失ったある日、交差点でばったりお会いしたことがありました。
「どうしてるの」
亭主「ええ、何とかやっています」
「元気だったらいいのよ」
あの「元気だったらいいのよ」という一言が随分気持ちを楽にしてくれました。
あれから30年。
ネットとアートフェアを抜きにしては美術市場を語れない時代になりました。
海外ではもちろんですが、国内でも札幌から福岡まで全国各地でアートフェアが開催されています。
たくさんのギャラリーがそれぞれ得意の作家・作品をもって一堂に会して、競う。コレクターはそこで新しい作家・作品にめぐり会い、商談が成立すれば購入する。
小規模のホテルフェアでも数千人が集まり、バーゼルなどの大規模なフェアには数万人が世界中から集まる。画廊が自分の店で展覧会を開く場合とは桁違いの数字です。
うまく循環すれば、ギャラリーにとっても、作家にとっても、そしてコレクターにとってもハッピイなはず、ですが・・・
ときの忘れものは国内では、2007年以来、東京、名古屋、京都、大阪、福岡の各都市のアートフェアに20回以上参加してきましたが、黒字だったのは二回だけです。ブース代、スタッフの旅費・宿泊費、輸送費などの経費を賄うだけの売上げは達成できず、ほとんどが赤字。赤字どころか売上げゼロも少なくありませんでした。
にもかかわらず(笑)、3年ぶりに名古屋のアートフェアに出展します。
前回も惨敗でした。
「ART NAGOYA 2017」2017年2月17日[金] 13:00~19:30※プレビュー/プレス・招待者のみ
2017年2月18日[土] 11:00~19:00※一般公開
2017年2月19日[日] 11:00~18:00※一般公開
会場:ウェスティンナゴヤキャッスル9階
会場:愛知県名古屋市西区樋の口町3-19
TEL:052-521-2121
ときの忘れものブースナンバー:926号室
公式サイト: http://www.artnagoya.jp/
出品作家:葉栗剛、松本竣介、瑛九、オノサト・トシノブ、ウィン・バロック、秋葉シスイ、マン・レイ、五味彬、他
ときの忘れもののラインナップは海外の都市では暖かな評価を受けることが多いのに、国内では連戦連敗。
いい例が名古屋在住の木彫作家・葉栗剛先生の場合です。いまや葉栗作品はときの忘れもののドル箱でアジア各地のアートフェアで20体近く売っています(一月のシンガポールでも6点を売りました)。
にもかかわらず(再び苦笑い)、国内ではただの一点も売れたことがありません。
今年こそ、いい成果をあげたいものです。
名古屋に持っていく作品をいくつかご紹介します。
●葉栗剛 Takeshi HAGURI
葉栗剛〈男気〉「龍」2017年 木彫 楠木、彩色
H27cm
サインあり
葉栗剛〈男気〉「鯉」2017年 木彫 楠木、彩色
H27cm
サインあり
●松本竣介 Shunsuke MATSUMOTO
松本竣介「少女」1942年頃 インク、墨、紙
35.0x26.0cm
※『松本竣介素描』(1977年 綜合工房)47頁所収
※『松本竣介とその時代』(2011年 大川美術館)図録27頁所収 No.53
松本竣介「人物」ペン、紙
8.5x5.4cm
松本竣介「都会(3)」1938年頃 インク、墨、紙
8.7x14.0cm
印あり
※『松本竣介没後50年展―人と街の風景―』(1997年、南天子画廊)図録9頁所収-No.11
●瑛九 Q Ei
瑛九「作品-B(アート作品・青)」1935年 油彩(ボード)
29.0x24.0cm
*「瑛九油彩画カタログレゾネ 1925~1959」No.17
(2011年、埼玉県立近代美術館・他『生誕100年記念 瑛九展』図録所収)
レゾネ番号17とある通り、文字通り最初期の、しかも最も早い時期の抽象画です(抽象画と断定するのは少し拙速ですが)。現在確認されている1925~35年の油彩22点のうち、ほとんどが人物画(11点)、風景画(2点)、花などの静物画(6点)です。作品ーA、作品ーB、作品ーCと題された3点のみが抽象的なイメージをもった作品です。
瑛九「風景」
板に油彩
23.7x33.0cm(F4号)
サインあり
*1950年代と思われる時期の油彩画です。抽象から具象へ、そして再び抽象へと揺れた瑛九の歩みを物語る作品です。
●オノサト・トシノブ Toshinobu ONOSATO
オノサト・トシノブ「Silk-2」1966年 シルクスクリーン
32.0x40.0cm
Ed.120 サインあり
※レゾネNo.20
オノサト・トシノブ「F-9」1985年 シルクスクリーン
22.0x27.2cm
Ed.200 サインあり
※レゾネNo.205
オノサト・トシノブ「F-10」1985年 シルクスクリーン
22.0x27.2cm
Ed.200 サインあり
※レゾネNo.206
●ウィン・バロック Wynn BULLOCK
ウィン・バロック「Navigation Without Numbers」1957年 ゼラチンシルバープリント
17.8x23.0cm
サインあり
●マン・レイ Man Ray
マン・レイ「レイヨグラフ C」(リプロダクション)ゼラチンシルバープリント
19.5x14.3cm
Ed.50
台紙にサインあり
●五味彬 Akira GOMI
五味彬「村上麗奈 CP vintage 1989-6」1989年 ゼラチンシルバープリント
(コンタクトプリント)
14.2x10.8cm
サインあり
五味彬「村上麗奈 CP vintage 1989-21」1989年 ゼラチンシルバープリント
(コンタクトプリント)
13.4x10.0cm
サインあり
●菅井汲 Kumi SUGAI
菅井汲「赤い太陽」1976年
マルチプル(アクリル+シルクスクリーン)
(刷り:石田了一)
10.0x7.0x2.0cm
Ed.150 ケースにサインあり
●秋葉シスイ Sisui AKIBA
秋葉シスイ「nocturne」2017年 油彩、キャンバス
41.0x53.1cm(P10号)
サインあり
秋葉シスイ「次の嵐を用意している」(16)2015年 油彩、キャンバス
33.3x45.5cm(P8号)
サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください。
名古屋に行くのは老兵二人だけ、若いスタッフは来月のニューヨーク、そしてアートフェア東京の準備に専念してもらいましょう。
会場では亭主と社長、そして葉栗剛、長崎美希のお二人が皆様をお迎えします。
どうぞお出かけください。
愚痴ばかりのメッセージになってしまいましたが、皆様とお会いできるのを楽しみにしています。
◆ニューヨークで開催されるArt on Paperに出展します。

会期:2017年3月2日[木]~3月5日[日]
VIPプレビュー:2017年3月2日(木)
一般公開:2017年3月3日(金)~5日(日)11:00~19:00
(5日は12:00から18:00まで)
会場:Pier 36 New York
299 South St, New York, NY 10002
ときの忘れものブースナンバー:G15
公式サイト:http://thepaperfair.com/ny
出品作家:磯崎新、安藤忠雄、内間安瑆、野口琢郎、光嶋裕介、細江英公、植田正治、堀尾貞治、ジョナス・メカス、草間彌生、マイケル・グレイヴス
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