展示延長してきた「ボブ・ウィロビー写真展 ハリウッド・スペシャル」も本日までです。
次回展の準備もあり、画廊内は雑然としていますが、どうぞお時間がありましたら、お立ち寄りください。

北海道・小樽、岩手県・土沢、山形県・天童と巡回してきた「詩人と美術 瀧口修造のシュルレアリスム」展が最後の会場、栃木県の足利市立美術館で開催されています。

詩人と美術 ―瀧口修造のシュルレアリスム展
会期=2013年11月3日(日)~12月23日(月・祝)
ご紹介するのが遅くなってしまいましたが、明日吉増剛造先生の講演会があります。

吉増剛造「瀧口修造 旅する眼差し」
日時:12月1日(日)午後2時より
講師:吉増剛造(詩人・瀧口修造展実行委員会特別顧問)
聞き手:篠原誠司(足利市立美術館学芸員)
会場:足利市立美術館多目的ホール
参加費:無料
定員:60名
*参加希望は、電話(0284-43-3131)にて事前申し込み。

瀧口修造の果たした役割、軌跡を辿る展覧会は、富山県立近代美術館はじめ、過去幾度も開催されており、切り口は違いますがいまも世田谷美術館で「実験工房展 戦後美術を切り拓く」が開催されています。
海外で具体やもの派、実験工房など、日本の1950~1970年代の現代美術の評価が高騰するのに呼応してか、瀧口修造への関心が高まっていることは嬉しい限りです。

以下の<展示の構成>を見るとわかるように、瀧口の眼を軸にした20世紀の美術を俯瞰した展示になっており、地方都市4会場だけではもったいないような豪華な出品内容です。
ぜひ足利までお出かけください。

第1章「瀧口修造のヨーロッパの旅 1958」ミショー、デュシャン、アンドレ・ブルトン他

第2章「瀧口修造の西欧美術」マックス・エルンスト、ミロ、ピカソ、マン・レイ、タンギー、アンドレ・マッソンの、ダリ、クレー、ジャコメッティ、マグリット、ベルメール、タピエス、ティンゲリー

第3章「瀧口修造のシュルレアリスム」西脇順三郎、福沢一郎、阿部展也、北脇昇、浜田浜雄、瑛九、堂本尚郎

第4章「瀧口修造と戦後美術」福島秀子駒井哲郎、三木富雄、菊畑茂久馬、中西夏之、靉嘔、池田龍雄、加納光於
もちろん瀧口自身の造型作品も素晴らしいものです。
20130518瀧口修造のシュルレアリスム展『詩人と美術 瀧口修造のシュルレアリスム展』図録
2013年
市立小樽美術館 発行
187ページ
29.7x21.0cm
テキスト:
巌谷國士
吉増剛造
亀井秀雄(市立小樽文学館長)
土渕信彦
池田良平(天童市美術館)