今年もブログのご愛読ありがとうございました。
1月1日から一日も休むことなく毎日更新できました。
もちろんスタッフだけではなし得ないことで作家、研究者、コレクターはじめ執筆者の皆さんのおかげです。
2018年にご寄稿いただいた皆さんを感謝をこめてご紹介いたします(五十音順)。


恩地孝四郎駒井哲郎などのコレクター、福井県勝山の荒井由泰さんは、私どもの最も古いお客様で、版画を愛する盟友であり同志です。公私ともに今年もお世話になりました。
⑦-4 86バルテュスとともに600
荒井さんは上京されるたびにお忙しい仕事の合間を縫って画廊に来てくださいます。
写真もいっぱいあるのですがちょっと珍しいショットをご紹介します。
荒井さんと親交のあったバルテュス(左)と、30年前です。
バルテュスって、あのバルテュスです(笑)。


・写真史のパイオニアである飯沢耕太郎さんのエッセイ「日本の写真家たち」英文版とともに随時更新してきましたが、11月からは隔月での定期連載となりました。
20171108細江飯沢GT_08
2017年11月8日「細江英公写真展」ギャラリートークにて。
飯沢耕太郎さん(左)と細江英公先生。


・マン・レイになってしまった人、京都の石原輝雄さんには今年も折に触れデュシャン展など重要な展覧会のレポートをお願いしました。
20181001東博デュシャン展オープニング
2018年10月1日東京国立博物館「マルセル・デュシャンと日本美術」展オープニングにて。
「階段を降りる裸体 No. 2」の横に立つ石原輝雄さん。
連載はもちろんですが、時々の番外編も大好評です。


・「真岡・久保貞次郎の会建築ツアー」の講師にお招きした建築家の井上祐一さんには遠藤新設計による「久保講堂雑感」をご執筆いただきました。
201810真岡・井上祐一
2018年10月27日真岡・久保講堂の前でレクチャーする井上祐一さん。


・すでに100回を超える執筆者である建築評論の植田 実先生には今年もたくさんの原稿をご執筆いただきました。
IMG_3261森美術館・待庵で植田実
2018年6月21日森美術館「建築の日本展」オープニング。
千利休の作と伝えられ、現存する茶室建築としては日本最古の国宝《待庵》の再現、にじり口にて、植田実先生。

20181009倉俣美恵子、尾立麗子、植田実
2018年10月9日「倉俣史朗 小展示」にて。
左から、植田実先生、尾立麗子、倉俣美恵子さん。
毎月29日更新の連載「本との関係」と、随時更新の「美術展のおこぼれ」がともに植田実のエッセイとして掲載されています。
今年は松本竣介の没後70年でしたが、生誕100年記念展(2012~2013年)の折には植田実先生に全国5会場をすべて回っていただき「生きているTATEMONO 松本竣介を読む」を連載していただきました。
ブログより以前の植田実先生のエッセイはホームページでお読みになれます。


・いま注目の建築倉庫ミュージアム王 聖美さんには「ノマディックラプソディ」をご寄稿いただきました。
同展には佐藤研吾さんも出品しており、新年1月14日まで開催していますのでお見逃しなく。


・植田実先生とともに長期連載の常連である大竹昭子さんのエッセイ「迷走写真館 一枚の写真に目を凝らす」は毎月1日の更新で、2019年も大竹さんの連載で始まります。
20181122一日だけの須賀敦子展GT
2018年11月22日「一日だけの須賀敦子展」にて、植田実先生(左)と大竹昭子さん。
壁面には大竹昭子さんの写真作品。


・東京国立近代美術館の大谷省吾さんには「松本竣介の素描について」他をご寄稿いただきました。
2014年瀧口展、大谷省吾さん
2014年3月15日青山時代、「瀧口修造展ーⅡ」ギャラリートークにて、大谷省吾さん。


・最近はエジプトを往還する建築家であり、ヴァイオリニストの大野 幸さんには<ときの忘れもの・拾遺 ギャラリーコンサート>のプロデュースをお願いしており、毎回のプログラムに寄せる原稿をご執筆いただいています。
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2018年11月24日第9回ギャラリーコンサートにて、元東京都美術館の河合晴生さん(左)と大野幸さん。
次回は第10回となりますが六義園の桜が美しい4月を予定しています。


・駒込の名所となりつつあるBOOKS青いカバの店主・小国貴司さんのエッセイ「かけだし本屋・駒込日記」は毎月5日の更新です。
20181031小国貴司さん
2018年10月31日「倉俣史朗 小展示」にて、小国貴司さんと愛息。


・桐生の大川美術館の小此木美代子さんには「松本竣介ーアトリエの時間 について」をご寄稿いただきました。


・横浜美術館の片多祐子さんには「駒井哲郎—煌めく紙上の宇宙」展についてをご寄稿いただきました。
20181012横浜美術館、植田実、片多祐子、斉藤実
2018年10月12日横浜美術館「駒井哲郎—煌めく紙上の宇宙」展オープニングにて。
左から、綿貫令子、植田実先生、片多祐子さん、斉藤実さん。


・写真史家の金子隆一さんには新発掘の植田正治作品を精査していただき「もう一つの遊び――植田正治のポラロイド写真」をご寄稿いただきました。
20170513植田正治展、金子隆一、奈良原恵子2
2017年5月13日青山時代、「植田正治写真展―光と陰の世界―Part I」ギャラリートークにて。
金子隆一さん(中央)と奈良原恵子さん(右)。


・練馬区立美術館の喜夛孝臣さんにはご自身が担当された<「戦後美術の現在形 池田龍雄展 楕円幻想」のこと>をご寄稿いただきました。
20180425_練馬区立美術館「池田龍雄展」喜夛孝臣、池田夫妻
2018年5月25日練馬区立美術館「池田龍雄展」オープニングにて。
左から、喜夛孝臣さん、池田龍雄先生、池田先生の奥様。
喜夛さんは同展によって第30回倫雅美術奨励賞を受賞されました。おめでとうございます。


・宇都宮美術館の北村淳子さんには「最初と最後ー舟越直木さんのことを少しだけ」をご寄稿いただきました。


・ときの忘れものの個展開催作家である君島彩子さんはしばらく作品発表から遠ざかっていますが、ご自身の「近況報告と仏教文化講座のお知らせ」をご寄稿いただきました。


・高崎商科大学の熊倉浩靖さんには「井上房一郎先生 生誕120年にあたって」をご寄稿いただきました。
20180623高崎井上邸にて熊倉浩靖、塚越潤
2018年6月23日高崎・井上房一郎邸にて
熊倉浩靖さん(左)と高崎市美術館館長の塚越潤さん(右)。


・建築史家、大阪市立大学の倉方俊輔さんには2017年に光嶋裕介さんとのコラボレーションでル・コルビュジエについて連載を組んでいただき、「『悪』のコルビュジエ 連載を終えて」をご寄稿いただきました。この連載はいずれ光嶋さんとの画文集として出版の予定です。


・描く建築家・光嶋裕介さんにはエッセイ「幻想都市風景の正体」を7回にわたり連載していただきました。
20181117光嶋裕介展GT、中谷礼仁
2018年11月17日「光嶋裕介新作展―幻想都市風景 GOLD」のギャラリートークにて。
光嶋裕介さん親娘(左)と、講師の早稲田大学教授・中谷礼仁さん。
光嶋さんは12月のアートマイアミでは完売という快挙を達成し大活躍の一年でした。


・写真家、小説執筆などボーダレスに活躍する小林紀晴さんには「TOKYO NETURE PHOTOGRAPHY」を12回にわたって連載していただきました。
20120127小林紀晴
2012年1月27日青山時代、「写真を買おう!! ときの忘れものフォトビューイング」にて、小林紀晴さん


・写真研究者、東京国立近代美術館の小林美香さんの連載も97回を数え、「写真集と絵本のブックレビュー」に次ぐ連載エッセイ「写真歌謡論」は毎月25日の更新です。
20121024小林美香、桑原規子
2012年10月24日青山時代、「大竹昭子写真展―Gaze+Wonder/NY1980」にて、
左から、桑原規子さん、小林美香さん。


・2018年のときの忘れものの掉尾を飾ったのは弱冠29歳の建築家・佐藤研吾さんの初個展でした。連載エッセイ「大地について―インドから建築を考える―」は毎月7日の更新です。
20180911佐藤研吾
2018年9月11日ときの忘れものにて、
個展打合せ中の佐藤研吾さん。
まだ20代の佐藤さんのブログデビューは2016年12月「『異形建築巡礼』を注釈する」でした。
名著『異形建築巡礼』の奥付には<編著:石山修武、著: 毛綱毅曠、注釈:佐藤研吾>とあります。
鬼才二人の名文に堂々と渡り合い、335ページの大著に<クロード・ニコラ・ルドゥー>から<伝家の宝塔>まで402個もの「註」を加えたのがまだ20代の若者と知り、亭主は驚愕し、「こりゃあタダモンじゃあない」と確信し、ブログの連載と個展の開催を依頼したのでした。


・金沢21世紀美術館館長の島 敦彦さんには9月に開催した「野口琢郎展」に際して京都の作家アトリエで取材していただき「静謐な輝き―野口琢郎の箔画」をご寄稿いただきました。新進作家にっては初めての本格的な評論です。
20180920島敦彦、野口琢郎
2018年9月20日「野口琢郎展」にて、
左から綿貫不二夫、野口琢郎さん、島敦彦さん。


嶋﨑吉信さんのご寄稿については後述します。
20150502西村多美子展、嶋崎吉信
2015年5月2日青山時代、「西村多美子写真展 実存―状況劇場1968-69」にて、
左から、綿貫不二夫、西村多美子さん、嶋﨑吉信さん


・ポーラ美術館の東海林 洋さんには<近代との距離 「モネ それからの100年」と「ルドン ひらかれた夢」>をご寄稿いただきました。



・スイスのピーター・ズントーのアトリエに勤務する建築家・杉山幸一郎さんの連載エッセイ「幸せにみちたくうかんを求めて」は毎月10日の更新ですが、ときの忘れもののブログではダントツの人気で毎回千人単位のアクセスがあります。
20181220杉山幸一郎、大竹昭子、西松典宏左から、元NHK日曜美術館ディレクターの西松典宏さん、大竹昭子さん、杉山幸一郎さん、尾立麗子


・高校生のときに瑛九からエスペラント語を学び、その後も瑛九顕彰に尽力された宮崎の鈴木素直さんが今春亡くなられました。ご遺族のお許しを得てご著書の「瑛九・鈔」を全7回にわたり再録掲載しました。
20110716宮崎県立美術館瑛九展、鈴木素直
2011年7月16日宮崎県立美術館「生誕100年記念 瑛九展」オープニングにて、
鈴木素直さん(左)と綿貫不二夫。


・高崎市美術館の住田常生さんには「私から山口薫先生へ」をご寄稿いただきました。


・四国宇和島のコレクター、清家克久さんにはエッセイ「瀧口修造を求めて」を全12回にわたり連載していただきました。コレクターが自らのコレクションの由来をきちんとした資料をもとに語る、誰にでもできることではありません。
20181018清家克久、土渕信彦
2018年10月18日「倉俣史朗 小展示」にて。
清家克久さん(左)と土渕信彦さん。
壁面は左から磯崎新「内部風景Ⅲ 増幅性の空間ーアラタ・イソザキ」、倉俣史朗「UTSU 三宅一生、宮脇愛子、倉俣史朗、磯崎新/Skeppsholmen Stockholm」展ポスター」、安藤忠雄「INTEGRATION OF LIGHT」。


・「位相ー大地」により戦後美術史を画した関根伸夫先生は私たちに現代美術のイロハを教授してくださった師匠ですが、今春久しぶりにロスから帰国し銀座のギャラリーせいほうで個展を開催されました。
201806関根伸夫先生2018年6月20日ときの忘れものにて、
自作「空相ー銅鐸」を前に関根伸夫先生。
壁のポスターは1977年7月浜松での「高橋悠治ピアノコンサート/日本の抽象七人展」(デザイン:関根伸夫、シルクスクリーン:石田了一)のときのもの。
出品した新作作について「新作絵画<空相ー皮膚 Phase of nothingness-skin>のためのノート」をご寄稿いただきました。


・清須市はるひ美術館館長の高北幸矢さんには「アカデミズム番外地、元永定正の抜けた創造力。」をご寄稿いただきました。


・島根県立美術館の蔦谷典子さんには「奈良原一高≪肖像の風景≫」をご寄稿いただきました。
20141119蔦谷典子
2014年11月19日青山時代、「瀧口修造展-Ⅲ 瀧口修造とマルセル・デュシャン」にて、蔦谷典子さん


・瀧口修造研究一筋に歩む土渕信彦さんの連載エッセイ「瀧口修造の本」は毎月23日の更新です。
20180712「ロンドンのマスタバ」報告会、土渕信彦、中村惠一
2018年7月12日「クリストのロンドン・マスタバ」報告会にて。
左から、綿貫令子、土渕信彦さん、中村惠一さん。
土渕さんには今年は連載とは別に東京国立近代美術館・大谷省吾さんの連続ミニレクチャー<瀧口修造をもっと知るための五夜>のレポート他もご寄稿いただきました。
詳しくはコチラをご参照ください。


・金沢工業大学の戸田 穣さんには国立近現代建築資料館で開催された「紙の上の建築 日本の建築ドローイング1970s-1990s」展についてご寄稿いただきました。


・今秋9月に埼玉県川口市で様々なメディアに取り組む若手・中堅作家と、川口の街に住んだ故中村隆氏との8作家が、旧田中家住宅の洋館・和館と離れの茶室に作品を設置した印象深い覧会がありました。
出品作家のお一人である中根秀夫さんに<ephemeral/eternal 「はるかな時のすきまで」展にて>をご寄稿いただきました。


・国内のアートフェアは東京はじめ各都市で開催されていますが、おそらく日本中で一番元気なのが福岡ではないでしょうか。
アートフェアアジア福岡実行委員会事務局ディレクターの中野和加子さんには「ギャラリストが主役のアートフェア~ART FAIR ASIA FUKUOKA 2018」をご寄稿いただきました。
41418420_2219840101633973_7425696651727077376_nアートフェアアジア福岡実行委員会のスタッフの皆さん。


・現代版画センターのシンポジウムに学生時代から参加していたという中村惠一さんは私たちの古い顧客の一人ですが、長年の研究成果をもとに満を持してエッセイ「新宿・落合に住んだ画家たち(中村式落合散歩)」の連載を開始しました。毎月22日に更新します。
20180623高崎井上邸にて中村惠一
2018年6月23日高崎・井上房一郎邸にて、中村惠一さん(左端)。


・瑛九研究を志す中村茉貴さんが全国の美術館をめぐるエッセイ「美術館に瑛九を観に行く」も26回を数えます。
20181220中村茉貴、鴫原悠
中村茉貴さん(左)と埼玉県立近代美術館の鴫原悠さん。
中村さんのブログ更新は不定期ですが、現地に足を運び、丁寧な取材と資料を使っての執筆には頭が下がります。
来年も期待しています。


西岡文彦さんのご寄稿については後述します。
画譜_第2号_p00_表紙
現代版画センター機関誌『画譜』第2号(1974年9月1日発行)
表紙のモデルが西岡文彦さん


・いまや海外アートフェアの常連となった箔画家の野口琢郎さんのエッセイ「京都西陣から」も連載53回を数えます。毎月15日の更新です。
20180925ワンピース倶楽部、野口琢郎
2018年9月25日「野口琢郎展」にて。
野口琢郎さん(右端)とワンピース倶楽部の皆さん。
左から、増永玲子さん、代表の石鍋博子さん、福井淳子さん。
先日、ご結婚の報告をいただきました。野口さん、おめでとう!



・今秋10月に開催した「倉俣史朗 小展示」は驚くほどの大反響でした。
倉俣研究の第一人者である近畿大学の橋本啓子さんに長期連載をお願いし、エッセイ「倉俣史朗の宇宙」の連載が始まりました。


・埼玉県立近代美術館の平野 到さんには8月に開催した「吉田克朗 LONDON 1975 」展に際してエッセイ「無名から無限へ」をご寄稿いただきました。
20180618平野到
2018年6月18日銀座・ギャラリーせいほう「関根伸夫展」オープニングにて。
平野到さん(左)と尾立麗子。


・板橋区立美術館の弘中智子さんにはエッセイ「東京⇆沖縄 池袋モンパルナスとニシムイ美術村」についてをご寄稿いただきました。


frgmメンバーの皆さん(平まどか、市田文子、羽田野麻吏、中村美奈子)によるエッセイ「ルリユール 書物への偏愛」は今月3日の第50回を機に連載を終了いたしました。
20161119ルリュール展トーク
2016年11月19日青山時代、「ルリユール 書物への偏愛―テクストを変換するもの―」ギャラリートークにて。
左から、平まどかさん、講師の港千尋さん(写真家、著述家)、市田文子さん、羽田野麻吏さん、中村美奈子さん。
2014年11月の第一回から丸4年にわたる長期連載をご苦労さまでした。
<初めまして。私達はLes fragments de M(レ・フラグマン・ドゥ・エム)という四人組のユニットです。略してfrgm(フラグム)とも言います。このたび「ときの忘れもの」で、作品を紹介していただくことになりました。まずは、私達がどのような分野で活動をしているかについて、お話しします。
 「ルリユール」という言葉をご存知でしょうか。フランス語で「製本」。意味としては、書店で売られている、いわゆる機械製本も含める語ではありますが、一方で工芸としての製本を強く想起する言葉として、フランス語圏の国々では使われています。
 工芸としての製本とは、読書家・愛書家が自らの蔵書を製本家に依頼して、世界に一つの作品に仕立て直す、まずは大まかではありますが、このようにご説明しておきます。具体的には、山羊革やカーフ(仔牛革)などを表装材に用い、その上に革や他の素材による装飾を施していきます。かつては、金箔を用いて革の上に様々な紋様を施す表現が主流でした。そういった技法や歴史的な流れについては、次回以降お話していく予定です。(第一回連載より)>


・作家の堀 浩哉さんにはご自身も参加した千葉市美術館の展覧会に際して「1968年 激動の時代の芸術」をご寄稿いただきました。
激動の1968年を回顧する同展にはときの忘れものも出品協力していますが、担当学芸員の水沼啓和さんが12月20日急逝されました。謹んでご冥福をお祈りいたします。
20180712「ロンドンのマスタバ」報告会,
2018年7月12日クリストとジャンヌ=クロードの最新作「ロンドンのマスタバ」訪問報告会にて。
左から、堀浩哉さん、柳正彦さん、芳賀言太郎さん


・神奈川県立近代美術館館長の水沢 勉さんには今夏開催した「内間安瑆・内間俊子展」に際して「ふたりでひとりー内間安瑆と内間(青原)俊子」をご寄稿いただきました。
20180720水沢勉先生、内間安樹さん
2018年7月20日「内間安瑆・内間俊子展」にて、
左から、水沢勉さん、綿貫令子、内間安樹さん、綿貫不二夫。


・クリスト&ジャンヌ=クロードのスタッフとして活躍し、湯島でアート・ショップ Store Front を主宰する柳 正彦さんの連載エッセイ「アートと本、アートの本、アートな本、の話し」は毎月20日の更新です。
クリストと柳正彦クリストと柳正彦さん(右)


・2016年~2017年にかけて「書斎の漂流物」を連載された夜野 悠さんは、昨秋ドイツ・ミュンヘンで写真展『CUBA monochrome』を開催されました。その顛末をエッセイ「瓢箪(ひょうたん)からキューバ-偶然の賜物(たまもの)だったドイツ個展と写真集出版」として全4回ご寄稿いただきました。
201806京都ozasa瀧口・宮脇展、夜野悠さん
2018年6月京都・OZASA「瀧口修造・宮脇愛子展」にて。
左から二人目が夜野 悠さん。


以上、荒井由泰さんから夜野悠さんまで51名の執筆者の皆さんには心より御礼申し上げます。
~~~~~
今年のときの忘れものにとって一番の大きな出来事は埼玉県立近代美術館で開催された「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展でした。
埼玉チラシAY-O600会期:2018年1月16日(火)~3月25日(日)
現代版画センターは会員制による共同版元として1974年~1985年までの11年間に約80作家、700点のエディションを発表し、全国各地で展覧会、上映会、頒布会、オークション、講演会等を開催しました。

この展覧会では埼玉県立近代美術館が選んだ45作家、280点が展示され、機関誌等の資料、会場内に設置した三つのスライド画像によりその全軌跡を辿る構成でした。
出品作家45名:靉嘔/安藤忠雄 /飯田善国/磯崎新/一原有徳/アンディ・ウォーホル/内間安瑆/瑛九/大沢昌助/岡本信治郎/小田襄/小野具定/オノサト・トシノブ/柏原えつとむ/加藤清之/加山又造/北川民次/木村光佑/木村茂/木村利三郎/草間彌生/駒井哲郎/島州一/菅井汲/澄川喜一/関根伸夫/高橋雅之/高柳裕/戸張孤雁/難波田龍起/野田哲也/林芳史/藤江民/舟越保武/堀浩哉 /堀内正和/本田眞吾/松本旻/宮脇愛子/ジョナス・メカス/元永定正/柳澤紀子/山口勝弘/吉田克朗/吉原英雄
パンフレット_05

作品と資料を提供した者として少しでもお役にたちたいと、このブログでも会期中は毎日、展覧会情報を掲載し、上掲のブログ執筆者の皆さんにも以下のような展評をご執筆いただきました。

荒井由泰さんのエッセイ「版画の景色―現代版画センターの軌跡展を見て(1月31日ブログ)

植田実さんのエッセイ「美術展のおこぼれ 第47回(3月4日ブログ)

大谷省吾さんのエッセイ~「版画の景色-現代版画センターの軌跡」はなぜ必見の展覧会なのか(2月16日ブログ)

倉垣光孝さんと浪漫堂のポスター(2月8日ブログ)

光嶋裕介さんのエッセイ「身近な芸術としての版画について(1月28日ブログ)

嶋﨑吉信さんのエッセイ~「紙にインクがのっている」その先のこと(2月12日ブログ)

土渕信彦さんのエッセイ<埼玉県立近代美術館「版画の景色ー現代版画センターの軌跡」展を見て(3月8日ブログ)

西岡文彦さんの連載エッセイ「現代版画センターという景色は1月24日、2月14日、3月14日の全3回掲載しました。
草創期の現代版画センターに参加された西岡さんは3月18日に開催されたトークイベント「ウォーホルの版画ができるまでー現代版画センターの軌跡」に石田了一さんとともに講師として登壇されました。

スタッフたちが見た「版画の景色」(2月4日ブログ)

現代版画センターに参加した刷り師たち(3月11日ブログ)

現代版画センターの生みの親 井上房一郎と久保貞次郎(3月13日ブログ)

塩野哲也さんの編集思考室シオング発行のWEBマガジン[ Colla:J(コラージ)]2018 2月号が展覧会を取材し、87~95ページにかけて特集しています。

毎日新聞2月7日夕刊の美術欄で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が紹介されました。執筆は永田晶子さん、見出しは<「志」追った運動体>。

○3月4日のNHK日曜美術館のアートシーンで紹介されました。

朝日新聞3月13日夕刊の美術欄で「版画の景色 現代版画センターの軌跡」展が紹介されました。執筆は小川雪さん、見出は<版画に込めた情熱と実験精神>。

○月刊誌『建築ジャーナル』2018年3月号43ページに特集が組まれ、見出しは<運動体としての版画表現 時代を疾走した「現代版画センター」を検証する>。

○埼玉県立近代美術館の広報誌 ソカロ87号1983年のウォーホル全国展が紹介されています。

○同じく、同館の広報誌ソカロ88号には栗原敦さん(実践女子大学名誉教授)の特別寄稿「現代版画センター運動の傍らでー運動のはるかな精神について」が掲載されています。
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毎月の連載をはじめ、種々の展覧会、アートフェアなどについて原稿を執筆してくださった多くの方々に心より御礼を申し上げます。
もちろん一番に感謝しなければならないのは、お読みいただいている読者の皆さんにです。
執筆者の皆さんのモチベーションは読む人あってこそ高まります。
来年2019年も元旦から休まず更新しますので、どうぞご愛読ください。

●本日のお勧めは藤江民元永定正です。
558_藤江民《ざ行・い》藤江民
ざ行・い
1982年
リトグラフ(作家自刷り)
Image size: 80.0×57.0cm
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1979年
シルクスクリーン(刷り:石田了一)
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シートサイズ:50.0×65.5cm
Ed.150 サインあり
*現代版画センターエディション

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※お問合せには、必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記してください

年末年始ご案内
2018年12月30日(日)~2019年1月7日(月)までは冬季休廊いたします。
新年の営業は1月8日(火)から「第27回 瑛九展」を開催します。
ブログは年中無休、毎日更新しますのでお楽しみください。

●ときの忘れものは〒113-0021 東京都文京区本駒込5丁目4の1 LAS CASAS に移転しました。阿部勤設計の新しい空間についてはWEBマガジン<コラージ2017年12月号18~24頁>に特集されています。
TEL: 03-6902-9530、FAX: 03-6902-9531 E-mail:info@tokinowasuremono.com 
営業時間=火曜~土曜の平日11時~19時。日・月・祝日は休廊。
JR及び南北線の駒込駅南口から約8分です。
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