ときの忘れもの 今月のお勧め
■2006年01月28日(土)  お薦め作品〜大沢昌助「陽のあたる街」
grp0128113903.JPG 500×400 67K番号      0020-061
作家名    大沢昌助
作品名    「陽のあたる街」
制作年    1984年
技法      リトグラフ
作品サイズ  30×40cm
シートサイズ 44.5×59.5cm
限定 100部
サイン     鉛筆サインあり
作品の状態  良好、シート

◆作家の紹介/大沢昌助(おおさわ しょうすけ)は、1903年東京生まれ、父・大沢三之助は後に東京美術学校図案科教授として芸大の建築科の礎を築いた先駆者である。1928年東京美術学校西洋画科卒業、翌年には二科会に初出品(入選)し、以後長く活躍した(82年退会)。戦後の二科会再建にも参加。現代日本美術展、サロン・ド・メ、国際形象展、サンパウロ・ビエンナーレなど国際展にも数多く出品し、具象から出発した自己の画業を見事に抽象へと昇華させ、独特の大沢絵画の世界を確立した。多くの人に愛され1997年5月死去。享年93。

◆作品のワンポイント/この時期、大沢先生は色面による抽象的な版画作品を多く制作していましたが、この版画集『陽のあたる街』では、風景画に大胆な色面分割を取り入れた意欲的な作品です。

■2006年01月18日(水)  お薦め作品〜関根伸夫「三つの山」
grp0118183624.JPG 533×400 56K番号      0027-003
作家名     関根伸夫
作品名    「三つの山」
制作年     1976年
技法      ブロンズ鏡面仕上げ
作品サイズ  12×28×9cm
限定 30部
サイン     本体に刻サイン、函に直筆サインあり
作品の状態  良好。函付、大理石の台座付き(30×15×2cm)

◆作家の紹介/関根伸夫(せきね のぶお)は、1942年埼玉県生まれ。1968年多摩美術大学大学院油画研究科修了。在学中、斎藤義重に影響を受ける。1968年須磨離宮公園で開催された第1回現代日本野外彫刻展での作品「位相−大地」は大きな反響を呼び、注目を集めた。また、この年「長岡現代美術館賞展」大賞を受賞。1970年、ヴェニス・国際ビエンナーレ出品を機にヨーロッパ滞在。1973年、環境美術研究所設立。1978年ヨーロッパ3国巡回個展。1982年「関根伸夫全国展−版画と立体展」(現代版画センター企画)。1987年、位相絵画展。2002年、釜山彫刻プロジェクト。2003年には「〈環境美術〉なるもの―関根伸夫展―」(川越市立美術館)が開催された。現在、株式会社環境美術研究所代表。

◆作品のワンポイント/「位相−大地」によって60年代以降の日本美術に決定的な転回点をもたらした関根伸夫の立体作品です。1970年にヴェネチア・ビエンナーレに出品した作品「空相」は、鏡面磨きされたステンレスの柱の上に岩を載せたもので、周りの風景を映すステンレスの柱は周囲に同化し、岩が宙に浮いて見えるという作品で、話題を呼びました。
この「三つの山」も鏡面仕上げされおり、周囲を映しこみます。三つの山は球体のため、それはデフォルメされ、かつ三つの異なる大きさで見えるというユーモアも含んだ作品です。

■2006年01月18日(水)  お薦め作品〜宮脇愛子「作品I」
grp0118183336.JPG 533×400 50K番号      0037-001
作家名     宮脇愛子
作品名    「作品I」(『宮脇愛子銅版画集』より)
制作年     1980年
技法      銅版
作品サイズ  6.7×13.4cm
シートサイズ  45.0×32.8cm
限定 50部
サイン     鉛筆サインあり
作品の状態   良好、シート

◆作家の紹介/宮脇愛子(みやわき あいこ)1929年東京生まれ。1952年日本女子大学卒業。文化学院美術学科に学ぶ。斎藤義重、阿部展也に師事。56〜66年ミラノ、パリ、ニューヨークに住む。67年グッゲンハイム国際彫刻展で買上げ賞。77年現代日本彫刻展で北九州市立美術館賞。81年ヘンリームーア大賞展で優秀賞。98年神奈川県立近代美術館で「はじめもなく終わりもない 宮脇愛子 彫刻家の軌跡」展を開催。代表的な彫刻作品「うつろい」シリーズは世界各地に設置されている。

◆作品のワンポイント/版画集の序文で作家の辻邦生は「私は、これらの銅版画のなかに、辻ヶ花に見られる仄かな幽艶を感じるし、小紋の持つ華やかな繊細さが燃え立っているとも見えるのだが、同時に、初夏の高原の森がみどりに煌めき渡っているさまも感じるのである。」と絶賛しています。

■2006年01月14日(土)  お薦め作品〜殿敷侃「カニ」
grp0114151238.JPG 528×400 111K番号      0028-001
作家名    殿敷 侃
作品名    「カニ」
技法      銅版
作品サイズ  12.3×16cm
限定 30部
サイン    ボールペンによるサインあり
作品の状態  良好。


◆作家の紹介/殿敷侃 とのしき ただし(1942-1992)広島市生まれ。3歳のときに被爆。父親は原爆で亡くなり、母親も五年後に病死した。26歳で画家を志して国鉄を退職。1975年長門市に移り、香月泰男らに教えを受ける。70年代後半には、作家自身の被爆体験にもとづいた細密な描写の作品で注目され、1979、80年と安井賞に連続して入選、やがて版画に移行する。さらに1982年のヨーロッパ旅行で、「ドクメンタ7」のボイスの作品に大きな衝撃を受け、翌年の山口県美術展覧会の「THE BUNCH OF BLACK REBEL(黒の反逆集団)」で約4トンのタイヤなどの廃品をぶちまけたインスタレーションを発表、その後社会に問題提起をすべく果敢にインスタレーションを制作しつづけて活躍を期待されたが、50歳で亡くなった。

◆作品のワンポイント/被爆体験をもとに細密極まる鉛筆画で石を描き続けていた「とのしき」という珍しい作家の名前を覚えている人はいるだろうか。久保貞次郎の勧めもあって鉛筆をニードルに持ち替えて、銅版作品でもカニや貝やトンボなどの小さな生き物を細密な作品に描いた。いずれ再評価されるに違いない。

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